2017第15節札幌(ホーム)戦
感想としては前節の広島戦同様、前半は上出来、後半グダグダ。
相手に合わせてしまうのか、3点あるからという余裕がそうさせるのか、それともわざと省エネを試みているのか、後半が悪過ぎる。
曽ヶ端の活躍でなんとか無失点で済んだが、3点くらいあっという間に取られてもおかしくないくらい押し込まれていた。
カウンターで何点か追加出来る場面もあり、それらを決めていれば相手の動きも止まっただろうが、わざわざ苦しい試合にしてしまっている。
攻めさせてカウンターを狙うよりも、同じように攻めて得点を重ね、相手の心を折ってしまった方が逆に省エネになると思うのだが・・。
攻撃面では前節同様、中村、レアンドロにペドロ・ジュニオールが絡んで3得点。
決定力不足で不満を溜めていたペドロ・ジュニオール、鹿島では花が咲かないと諦めていた中村、酷評してきたレアンドロ。個人的には戦力外とみなしていた3選手が大岩体制になって返り咲いている。
ただ、相手が下位だからまだまだ油断は出来ないというのもあるし、90分持続しないという点が素直に良かったと言えない。来月の上位決戦で同じくらいやってくれれば評価も改めるのでそこまで保留にしておく。
前の選手では90分続かなかったとはいえ3人が結果を残した。一方、土居のデキが相当悪かった。ボールは収まらず、すぐにロストする。カウンターからの決定機も外した。
土居はもともとフィジカルが万全の時と落ちた時の差が激しい選手だが、今日はかなり悪い方の部類だった。プチ中断で鍛え過ぎてしまったのだろうか。押し込まれた要因のひとつ。
前半の決定機3本で3点取る効率の良い試合運びで試合を早々に決めたが、内容的には「速いサッカー」という、目指している形は出来ていなかったように見える。
後ろに下げるパスが多く、重心が後ろに下がって行ったという気もするし、三竿健(弟)のパス成功率が悪く(感じた)、また、レアンドロが嫌な形でボールを失うので周りが信用していなかったような感じがする。
ペドロ・ジュニオールのトラップは前から下手だし、土居が輪をかけて収まらなかったので後ろが上がっていくタイミングがなかったのかもしれない。
遠藤と金崎が入ってからはいつもの形で攻撃が出来ていたが、これは相手にも研究されてきているので、新しい「大岩監督」らしい攻めを確立して欲しい。
水曜の天皇杯、来週の新潟戦。この2試合で攻撃面を磨き、上位陣を突き崩せる形を作って貰いたい。
それにしても鹿島は得失点差は頭に入れていないのだろうか。今、上位にいるチームはどこかで大量得点を奪って大幅な得失点プラスになっている。
リーグ終盤になって、「6点以上取って勝たなければいけない」みたいな条件にならないように、1点の重みを噛みしめて、何点差だろうと確実に加点していって欲しいと思っている。
ちなみに天皇杯はスカパーで録画放送するようだが、この1試合のために2980円はちょっと高い。このへんの話はまた改めて書くつもり。
(以下、個人的まとめ)
【2017第15節 6/17(土)】(カシマスタジアム18:33KickOff鹿島/20,826人/晴)
【スコア】鹿島 3-0 札幌 (前3-0 後0-0) (S 7-12)
【主審】山本雄大(主審)、山内宏志、作本貴典
【得点】
(鹿)前02分 中村↑山本 1H
(鹿)前15分 中村↑ペドロ・ジュニオール 2右
(鹿)前30分 レアンドロ→ペドロ・ジュニオール 3左
【警告】
(鹿)なし
(札)福森4(後44分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF 三竿健(弟) 小笠原 レアンドロ→81永木 中村→69遠藤
FW ペドロ・ジュニオール 土居→77金崎
【サブ】川俣 ブエノ 伊東 遠藤 永木 金崎 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】ペドロ・ジュニオール
【DAZN】8クルクル、最大10秒、フリーズ1回(サインアウト1回)