2017第14節広島(アウェー)戦
前半は完璧、後半はグダグダ。
6月は相手関係からして4戦4勝が目標なので勝ったことは合格とも言えるが、後半の内容は酷かった。
新監督の大岩の初戦(代行除く)。2列目にレアンドロと中村という、今までに機能したことがないスタメン起用に不安しかなかったが、始まってみればこの二人が「前半のみ」大活躍。
これに関しては文句のつけようがない。散々酷評してきて、もう見切った方がいいとまで言い切ったレアンドロが2得点。次からもこの調子を持続出来るかはさておき、まずはすいません。
前半のうちに3得点で試合をほぼ決定づけたわけだが、あまりにも広島のデキが悪かった。球際も弱いし、マークも簡単に外すし、連携もバラバラ。むしろあれで点を取れなかったらマズいくらいの感じだった。
出来れば前半のうちにもう1~2点取って完全に心を折って欲しかったが、失点したくなかったのか手を緩めたように見えた。
後半、当然ながら攻めに出て来る広島。大岩もハーフタイム中にそれは警戒していたようだが、具体的な対策を取っているようには見えず、60分過ぎくらいからずっと危ない雰囲気が漂っていた。
交代はあの時間帯、失点する前に手を打ちたかった。後半になっていつも通り?に消えてしまったレアンドロと中村は下げて、自由に動き回っていた広島の左サイド柏に誰かぶつけて止めるべきだった。
小笠原を早めに入れて永木を当てても良かったし、西を入れてそのままマークにつけても良かった。そうなると右サイドのミキッチを中心に攻めて来ただろうから、今度は金森か土居を広げて、極端な話、4枚4枚のディフェンスを作っても良かった。
試合結果だけを見れば3-1と快勝なのだが、後半の内容が不安を掻き立てるもので、せめて後半を無失点か、トドメの1点を取れていればプラス評価だったが、相手が調子を落としている広島相手だけにイーブン評価。課題をクリアしたというあたりに留まる。
厳しい見方をしているように思うかもしれないが、やはりどう見ても前半は広島が悪過ぎただけというのが妥当なところかと。
ただ、改善された点もある。今まで・・というかここ数年の鹿島はパスアンドゴー、いわゆる壁パスを使っての切り崩しをほとんどやっていなかったが、2得点目になったレアンドロのゴールはまさに理想的な形だった。
1点目も土居が広い視野でフリーの中村に正確なパスを出せた。中村は良く決めた。
後半押し込まれてからはワンツーを使う機会もなくなって、ひたすら守るだけの展開になったが、意識的な改革はあったのだろうかと思える、わずかながらの希望の光だった。
しかし、トップに入っている鈴木の調子がドン底と言ってもいいくらいで、トラップは決まらない、シュートも枠に飛ばない、動きも鈍いといったいどうしてしまったのだろう。
金崎とペドロ・ジュニオールのベンチ外はフィジカル的なものだろうが、もう一度、外から見つめ直した方がいいのかもしれない。
三竿健(弟)は少し硬かったかな。
レアンドロと中村の意外な(と言っては失礼かもしれないが)活躍で、初陣を勝利で飾れたことは良かったが、二人がこのまま爆発するようには思えず、采配もやや後手に回っている気もするので修正点は多そう。
来月のアウェー3連戦を終えたあたりで評価を決めたい・・と書けば上から目線な書き方になるが、そこの3つを取り切れれば今シーズン優勝を狙えるとも言える。
プチ中断に入るので、チームを磨き上げて貰いたい。
ちなみに今日のDAZNは酷かった。クルクルだけでなくフリーズすること数回、サインアウトしてサインインし直す作業を何回やったことか・・。日曜午後という時間帯も関係しているのだろうか。
(以下、個人的まとめ)
【2017第14節 6/4(日)】(エディオンスタジアム14:03KickOff鹿島/15,781人/晴)
【スコア】広島 1-3 鹿島 (前0-3 後1-0) (S 11-18)
【主審】村上伸次(主審)、五十嵐泰之、岩田浩義
【得点】
(鹿)前14分 土居→中村 1右
(鹿)前30分 中村→レアンドロ 2左
(鹿)前43分 永木→レアンドロ 3右
(広)後22分 青山→アンデルソン・ロペス 3左
【警告】
(鹿)なし
(広)なし
【出場】
GK クォンスンテ
DF 伊東 植田 c昌子 山本
MF 三竿健(弟) 永木 レアンドロ→67西 中村→75金森
FW 鈴木→88小笠原 土居
【サブ】曽ヶ端 ブエノ 西 久保田 梅鉢 小笠原 金森
【監督】大岩剛(コーチより昇格、就任初戦)
【MyMVP】レアンドロ
【DAZN】20クルクル、最大20秒、フリーズ7回(サインアウトリセット*5)