2017第19節甲府(ホーム)戦
前半苦しみながらも後半に畳みかけて終わってみれば3-0の完勝。大岩の得意パターンになったが、後半開始早々の金崎のゴールがなければ、もっと危ない試合になっていたかもしれない。
ペドロ・ジュニオールが怪我(骨折で全治2ヶ月とか!いつの間に?!)とのことでトップには土居。それ以外は大岩のお気に入りセットの中村、レアンドロにボランチ三竿健(弟)。永木はとうとうベンチ外になってしまった・・。(怪我?)。
前半、厚く守る甲府に打つ手がない感じで、ボールポゼッションは高いものの枠を脅かすシュートもなく、甲府の思い通りに0-0で終了。
後半、何か策があるのかと思っていたがそのままスタートし、嫌な予感がしたのもつかの間。
中盤でボールを奪って、金崎がレアンドロとの短い距離でのワンツーを決めて鮮やかに抜け出し、左足でゴール。エースの得点でチームに活気が戻った。
交代で土居の代わりに鈴木が入り、久々に金崎と鈴木の「師弟」コンビだなと観ていたら、サイドを抉った金崎からの難しいハーフバウンドのパスを、鈴木はジャンピングボレー。しっかりと枠を捉えてゲームを決定づける2点目を挙げた。いい時の鈴木の決定力だった。
これで試合にはほぼ勝ったと思ったが、CB二人がなんだか本調子ではなく、ポストに救われるシュートを打たれたり、昌子が凡ミスで足元のボールをドゥドゥに奪われてキーパーとの1対1のシュートを打たれるなど安心出来ない状況。
曽ヶ端が落ち着いて股を締めてセーブしたが、あそこで失点すると流れ的にも難しい試合になっていたかもしれない。
怪我明けの植田も序盤ふわふわしていて、目測を誤って頭の上をボールが通過したり、裏を取られたりと不安定だった。終盤少し持ち直したが、試合勘のせいだと思いたい。昌子は疲れが溜まっているのだろうか。
いくつかの危ない場面をなんとか逃れてからは鹿島のペースに戻り、金崎との交代で入った安部がレアンドロからのスルーパスを受けてキーパーと1対1。軽くフェイントを入れて左足でリーグ初得点を決めた。
ちなみにこの場面、ずっと安定せずにカクカクとした配信だったDAZNが本領を発揮し、安部がフェイントで切り返したところで画面が数秒止まり、音声だけで「ゴール!」と聞こえてきた。
映像よりも音の方が速く届くという物理法則を無視した精神攻撃に、嬉しいはずの安部のゴールを素直に喜べなかったぞ。
結果、交代枠を残したまま勝利したのだが、代えなかった理由は何だったのだろうか。遠藤をボランチで試したいのなら少しでも試運転出来ただろうし、西が万が一にも2枚目のカードを貰ったら次節出場停止だし、代えようと思えば代えられたのだが。
中村に対する想いが強過ぎる気がしてならない。3得点目にはうまく絡んだが、それ以外ではボールを失ったり精度が悪かったりと、いまひとつここまで重用される要素が見つからない。
本質的にトップ下の密集地帯で良さを出せる選手、という認識は今でも持っており、3得点目のポスト役になったケースがまさにそうなのだが、サイドハーフでは100パーセントの力を出し切れていないのではないだろうか。
レアンドロは2アシストと完全に大岩体制になって生き返っており、よく使えるまでに戻したなと心底感心している。最後まで走れているのは途中うまくサボっている時間帯があるからだと思っているが、周りがフォロー出来ていて、かつ得点に絡んでくれるなら問題ない。
レオシルバは効いてはいるのだが、相変わらず危ない場所で取られたりするので怖い。前々回でオススメしたキッカーを担当していたが、残念ながら決定的なボールはなかった。この前のは偶然だったのだろうか。
ともあれ、エース金崎の先制点。出場機会を貰った鈴木と安部も揃って結果を出し、ペドロ・ジュニオールが離脱した危機を埋めてくれた。まさかこの状況で金崎が神戸に取られたりはしないだろうが、現在スタメン固定になっている選手は、出られない選手のぶんまで頑張って貰いたい。
(以下、個人的まとめ)
【2017第19節 7/29(土)】(カシマスタジアム18:33KickOff甲府/18,413人/曇)
【スコア】鹿島 3-0 甲府 (前0-0 後3-0) (S 11-9)
【主審】福島孝一郎(主審)、中井恒、武田光晴
【得点】
(鹿)後01分 レアンドロ→金崎 6左
(鹿)後17分 金崎↑鈴木 3右
(鹿)後45分 レアンドロ→安部 1左
【警告】
(鹿)西2(後19分)
(甲)小椋1(後35分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 c昌子 山本
MF レオシルバ 三竿健(弟) レアンドロ 中村
FW 土居→57鈴木 金崎→76安部
【サブ】川俣 伊東 遠藤 安部 小笠原 金森 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】金崎
【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ1回(サインアウト1回)、カクカク時間長い