FC東京戦、追記
終わってみれば2-2の引き分け。鹿島側からすれば勝てた試合だったし勝ちたかったが、FC東京側から見ても一時は逆転に成功したし、勝ち切りたかったかもしれない。
痛み分けという表現はなんかしっくりこない、最後まで決着を着けたかった試合だった。
鹿島にとって唯一の誤算があると言えば、やはり前半終了間際の失点。
昨日も書いたがFC東京は後半に勝負をかけるつもりだったのか、鹿島陣内ではほとんどプレスをかけて来なかった。
前半のポゼッション率が62パーセントという数字でもわかるように、鹿島が圧倒的にボールを保持し、といって鹿島は攻め立てているわけでもなく、後ろでのんびりとボールを回していても脅威はまったくなかった。
あの流れに付き合うというか、付き合ってくれるなら、もうちょっとうまいやりようがあったのではと残念でならない。結局、弛緩した空気の中、相手の攻撃ターンになった流れを受け切れずに失点し、そのまま後半になってもミスから逆転された。
あれだけが本当に悔やまれる。曽ヶ端が防いでくれればなと一日経った今でも思うが。
そこから追いつけたのはたいしたものだと素直に思うが、大岩の力と受け止めていいのだろうか。
双方、入り乱れた戦いになり、鹿島は中2日なのでそうなっても仕方ないのだが、中5日あったFC東京も同じようにバタバタしていて、このあたり不調なチームならではのものだったかもしれない。
ともあれ、ペドロ・ジュニオールがストライカーとしての仕事を果たしてくれるようになったのが助かっている。
今までは金崎が一人で何とかしなければいけなかったが、ペドロ・ジュニオールが得点を重ねることによって金崎のマークも弱まるし、相乗効果はもっと期待出来るだろう。
FC東京戦でも金崎がゴールを決めて3-2で勝ってれば、もっと最高なのだったのだが。
レアンドロも中に入り込んでばかりなのと、時々、手を抜いたようなパスを取られて逆襲を受ける点が気になるし、実際、レオシルバに出して失点したパスは出した方が悪い。攻撃に関しては良くなっている感じはする。
レオシルバのところは取られると一気にゴールまで迫られることはもともとわかっていたことであり、三竿健(弟)が慌てて潰しに行って抜かれたのはミスというには厳しいが、今後は頭に入れておかなければいけないケースだろう。
伊東の使い方はなかなか効いている。相手が疲れたところに攻撃全振りとも言える突進力でサイドを抉るのは効果的。何本かゴールにつながりそうなクロスもあった。
欲を言うなら、内が空いている時にもう一歩二歩切り込んだり、シュート性のボール、というかもうはっきりシュートを打ったりと、パターンが増えると攻撃の幅が広がる。
昌子、山本、西、三竿健(弟)のディフェンス陣はお疲れ様。2失点したのは反省点だが、過密日程の中でよく頑張った。曽ヶ端も最後ので怪我でもしていなければいいが。
勝って首位キープしたかったが、日程や審判の嫌がらせを受ける中で引き分けられたのは及第点と言えるだろう。天皇杯も油断することなく勝って、短い夏休みに入りたい。
ところで、実況は再びあの独特なイントネーションの倉敷保雄氏。また酔いそうになると思っていたが、水沼氏が落ち着いて対応していたので酷さはマシだった。
永木は「な」を高めに発音するものだと思っているのだが、倉敷氏は「が」を高めに言う。何かしらのこだわりがあるのかなあと不本意にも納得していたら、込み入った流れの中では「な」がきって普通に言っちゃってたよ。そこはこだわりなさいよ。
ちなみにペドロ・「ジュ」ニオールって発音もイラッするのだが、だったらクリスティアーノの「ク」リスティアーノって前に発音つけてくれって思う。まあ、今回は酔わなかったのでどっちでもいいのだけども。