2017第23節清水(ホーム)戦
勝つことが最低限の仕事だったのだが、無事に任務完了。一旦、気持ちをリセットすることが出来た。
前節の反省をもって、スタートから圧力を上げて行く鹿島。受ける清水に手を焼きながらも、小笠原の縦パスを金崎がポストで落とし、レアンドロが中央をブチ抜いてGKと1対1に持ち込み、簡単に右隅に決めて先制点。
あのシーンだけを見ればレアンドロはワールドクラスの選手なのかと思ってしまうくらい、ぐうの音も出ない完璧なゴールだった。
中村とレアンドロをセットで使うと中に集まってしまうので単調になると心配していた矢先の、目の覚めるような一撃。これがあるから二人のセットは外せないのだろう。
1点先制してからは鹿島は慎重に立ち回り、チャレンジすることなく無難な選択をし続けてゲームをコントロール。前半終了時にはポゼッション68パーセント、パス成功回数トップ10が全て鹿島の選手で埋まるという珍しいスタッツとなった。
勿論、選手らは手応えからして守り切れる自信もあったのだろうし、プラン通りだったのだろうが、観ている側としては1点差はいつ追いつかれてもおかしくない状況で、なおかつ正直に言えばあまり面白味のない展開となった。
もうちょっと攻め手を増やして欲しかったが、守備面では危ない場面は1~2度くらいで、勝つという目的を達成出来たのだからプラン通りだったと言える。
勝利を確信したのは金崎の追加点が入った時。三竿健(弟)のパスカットから金崎にボールが渡り、タイミングが合わずにもたついたが自力でDFを振り切って執念のゴール。観戦していたハリーへの絶好のアピールとなっただろう。
怪我もあり、エースが抜けると困るのが本音だが、鹿島残留の決め手がワールドカップ出場という夢を叶えるため、と言われては全力で応援するしかない。あとは選ばれるかどうかだけ。
昌子はいつもながら安定して観ていられたし当確だろうが、植田はまだまだ。追い込まれてからの捨てパスが多いのもさることながら、単純なフィードでのミスも多く、気を引き締めて貰いたい。横パスをいつ狙われるかとずっとヒヤヒヤしていた。
久々に出場となった小笠原は、レオシルバとは違うところを見せた。ボールを変に持ってリズムを崩すこともなく、速いパス回しで左右に散らし、積極的に縦パスも入れていく。危ない場面では果敢に潰しに行くし、チームをまとめるキャプテンシーもいかんなく発揮していた。
レオシルバが悪いというわけでは決してないが、安定感では小笠原に軍配が上がる。ただ、最後はスタミナが切れていたので、やはりうまく併用していくのが理想となるだろう。こうなると永木の使いどころがなくなってしまうのだが・・。
レアンドロはノリノリだった。あれだけ気持ち良くゴールが決まるとプレーにも影響するのだろう。まあ、ボールロストや荒い守備など欠点は健在だったのだが。
土居は前線で起用にボールを収めてつなぎ役をこなしてくれていたが、1本だけ、右にドフリーの選手がいたところでシュートを打ちにいって外した場面だけが残念だった。打つのはいいにしても、せめて枠には飛ばさないと。
手堅いゲーム運びだっただけに見どころはそんなに多くはなかったが、勝つことが重要。スタメンと交代カードがパターン化してきたのが若干気になるが、うまくいっているうちは問題ない・・ということにしておく。
2位以下に勝ち点4差をつけて少しだけ抜け出した。ここからはひとつずつ相手を潰していくミッションとなる。インタビューで大岩も言っていたが、次週、セレッソにはしっかりと借りを返して貰いたい。
(以下、個人的まとめ)
【2017第23節 8/19(土)】(カシマスタジアム18:33KickOff清水/16,979人/曇)
【スコア】鹿島 2-0 清水 (前1-0 後1-0) (S 10-4)
【主審】木村博之(主審)、八木あかね、平間亮
【得点】
(鹿)前17分 金崎→レアンドロ 5右
(鹿)後42分 三竿健(弟)→金崎 9右
【警告】
(鹿)なし
(清)竹内2(前11分)、清水3(後35分)、カヌ3(後45+1分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 植田 昌子 山本
MF c小笠原 三竿健(弟) 中村→68鈴木 レアンドロ→82伊東
FW 土居→88安部 金崎
【サブ】川俣 ブエノ 伊東 遠藤 安部 レオシルバ 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】レアンドロ(2)
【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)