2017第20節仙台(ホーム)戦
深い霧の中、モニター画面上では向こう側がまったく見えない雨よりもタチの悪い天候。前半23分頃からカラーボールを投入し、前半に少しインターバル、後半15分には一時中断。
選手の集中力が試される試合になったが、最後まで気持ちを切らすことなく無失点で守り切り、追加点を決めて突き放す完全勝利となった。お見事。
スタメンは山本、レオシルバ(レアンドロも?)を温存し、伊東を入れて西を左に、レオシルバの代わりに小笠原、レアンドロの代わりには遠藤という布陣。
レギュラーほぼ固定になっていると言ったそばからメンバーを変更してくるとは、イワ恐るべし・・。
クォンスンテの怪我が思った以上に長引いているのかベンチにも入っていないが、ここにきて曽ヶ端のセービングに磨きがかかっている。
鹿島が押し込みながらシュートを打てない時間帯、仙台に訪れたチャンス。視界の悪い濃霧の中、鋭いミドルシュートが枠を捉えたが、曽ヶ端が抜群の反応で弾き出した。終わってみれば仙台のシュートはこの1本だけだったが、あそこを決められていたらゲームは苦しくなっていた。
先制点の土居、トドメの鈴木よりもMyMVPは曽ヶ端にする。勝利に直結するナイスセーブだった。
勿論、土居の先制点も素晴らしかった。
守りたい仙台の思惑通りに0-0で進んでいた前半、アディショナルタイムに一瞬の隙を突いて中央から中村がスルーパス。裏に抜け出した土居がキーパーの右上を抜いて先制点。重い展開を吹き払う待望の得点だった。
土居は細かなミスも多く、顔つきもなんだか痩せたようでコンディションを心配していたのだが、欲しいところで決めてくれる監督の期待通りの働き。序盤、どうかなと思うシーンもあったが、交代する頃には攻守にバランスの取れた、土居らしさが出ていた。
中村のパスも絶妙だった。個人で集計しているアシスト数では4つめで、チームトップとなった(以下、3で金崎、レアンドロ、遠藤)。大岩のこだわりが結果となって出ている。
やはり適正はトップ下なのかとも思うが、絶好機を2本と、オフサイドでノーゴールとなった1本。ゴールだけが挙げられない。決まってもおかしくないのだが。
久々の小笠原はやはりポジショニングやパスの散らし具合がうまかった。累積4枚目で次節出場停止になったが、もともとターンオーバーするつもりだったろうし、これは問題なかろう。曽ヶ端とともに出場間隔が空いてもしっかりやってくれるベテランは頼もしい。
金崎はサイドに流れて起点を作ったり、得点につながりそうなクロスを上げたり、前線で存在感を出していた。終盤近くで決定機が1本あったのだが外してしまい、そこはちょっと勿体なかったが、すかさず鈴木の得点をループパスでアシストするなどエースの貫録を見せた。
神戸移籍の話はチーム内ではネタ扱いされているとのピッチレポーターの談もあり、少なくとも今夏中の移籍はなさそうでひと安心。あとは怪我だけ注意。
途中出場の安部は今日も短い時間で得点に絡む仕事。鈴木のズレた横パスをなんとか足に当てたことで金崎につながり、得点になった。
鈴木と同じポイントに走り込んでいて嗅覚も鋭い。うまくスクリーンの役割になって隠れたアシストとも言える。攻撃に出る時と控える時の判断にソツがなく、ボールを持った時の「失わなさそう」という安心感も大きい。
ちなみに「失いそう」と思う現在のトップランカーはレアンドロ。
左に回った西の元気のなさと、植田のパスミスがいくつか、あとは終了間際に攻撃が雑になって無駄にロスト、相手に攻めさせてしまうなど気になったところはあるが、難しいコンディションの中で攻守に結果を出しての勝ちなのだから文句をつけたらバチが当たろう。
大岩の采配も冴えてきたようで、ターンオーバーしながら勝ち続けるという難行を成功させている。セレッソが負けないのでなかなか突き抜けられないが、先に脱落は出来ない。このまま連勝といこう。
(以下、個人的まとめ)
【2017第20節 8/5(土)】(カシマスタジアム18:33KickOff鹿島/17,156人/曇のち濃霧)
【スコア】鹿島 2-0 仙台 (前1-0 後1-0) (S 11-1)
【主審】飯田淳平(主審)、三原純、堀越雅弘
【得点】
(鹿)前45+3分 中村→土居 2右
(鹿)後45+2分 金崎↑鈴木 4左
【警告】
(鹿)小笠原4(前27分)
(仙)なし
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 伊東 植田 昌子 西
MF c小笠原 三竿健(弟) 遠藤→76安部 中村→83山本
FW 土居→69鈴木 金崎
【サブ】川俣 山本 ブエノ レアンドロ 安部 レオシルバ 鈴木
【監督】大岩剛
【MyMVP】曽ヶ端
【DAZN】1クルクル、最大2秒、フリーズ0回(サインアウト0回)