フロントはもうちょっと危機感を持った方がいいんじゃないかな
リーグが6節終わり、鹿島は2勝2敗2分の暫定10位。6節を終えていないクラブが下位にいくつかあるので順位はもう少し下がる予定。
リーグ戦はここまで引き分けが多く、首位の広島、昨日ようやく止まった2位仙台、3位川崎を除けば団子状態になっている。
思うように勝ち点が伸ばせない鹿島には願ってもない状況なのだが、そのせいで悪いことも見えなくなっている。
昨年、ACLを優勝した浦和は5節未勝利で堀監督を見切って更迭、暫定新体制のもと今季初勝利を挙げて勝ち点が5。いまだ降格圏の16位となっている。
しかし、鹿島は勝ち点8でその差は3、つまり次節にでも鹿島は降格圏内に引きずり込まれてもおかしくない状況にあるということ。
こんな時期に降格とか優勝とか目の前の勝利に一喜一憂とか・・と言われるかもしれないが、今、立て直さないでいつやるのかという話。
大岩を信用して、と言うが実績に関しては昨年引き継いだ3タイトルを全て失冠、今季はACL予選を突破したがリーグは中位に低迷。
じゃあゲーム内容はどうかと言えば、湘南戦は今までよりも随分マシだったとはいえ課題は解決されず、無理な勝負手を打って自滅、勝ち点1も拾えなかった。
怪我人も多く、マネジメント能力、実績、ゲーム内容、先の展望、采配、その全てにおいて信用出来る要素がひとつもなく、何をもってしてここまで頑強に大岩体制を支持しているのか謎でしかない。
監督を更迭した浦和は次の監督に元鹿島のオリヴェイラを狙っているという。オリヴェイラがフリーだったことは知らなかったが、むしろ鹿島こそがオファーを出していておかしくない人材だろう。(追記:フリーじゃない?)
確かに監督をしていた最後の方はオズの魔法も切れて盤石の強さは失われつつあったが、それでも大岩より遥かに高い指揮能力を有していることは間違いない。
湘南戦、リスクを負って勝ちに行った姿勢は今までの地蔵ぶりからすれば大進歩だとは思うが、全員攻撃を仕掛けてくる湘南に対し三竿健(弟)のワンボランチ、2列目では結果を出せていない金森の投入と選択した勝負手は無謀ではなかったのか。
勿論、結果論なのだが問題はそこにはなく、明らかに疲労していた金崎、鈴木のどちらかを下げられなかったことが一番の問題点なのではないかと見ている。
終盤、金崎は抑えが効かなくなってシュートはだいたい大きく上に飛んでいた。鈴木も上海申花戦でのフル出場で体力が尽きていた。代えるとすればどちらかを下げて元気なFW、金森でもいいのだが、トップこそを代えるべきなのではなかったか。
金崎はアンタッチャブルな存在になっていて、出場させてしまえば下手に下げられない。また機嫌を損ねられても困るから。そしてそれを抑え込めないから。
金崎は鹿島のエースなのは事実で助けられている部分は多いが、ダメな時はダメ。金崎が点を取ったら勝ち、取れなかったら負け、ではチームとして成り立たない。
ここを躊躇なく交代出来る強さ、言うなればW杯本番でカズをメンバーから外した強心臓を持つ岡ちゃん並みのメンタルがなければ監督はやっていけないのではないかと思っている。
大岩にはないものだらけ。ACL予選を落としていればあるいは監督交代の決断が下せたかもしれないが、もしかしたらかえって茨の道を進んでしまったのではないかと大きな不安を抱えている。
・・というか、オリヴェイラ、マジか。