植田の移籍と昌子の残留
どちらも確定ではなく濃厚の状態なので記事を書くのを保留にしていたが、本決まりのようなので覚書のためにも書いておく。
植田はベルギー1部のセルクル・ブルージュKSVに完全移籍で基本合意に達しており、あとはメディカルチェックを経て正式契約となるようだが、練習試合にも出場するなど問題はなさそう。
プロ野球か海外サッカーの大物だと移籍金(違約金)がいくらとか報道されるものだが、植田がいくらで移籍していったのはわからない。満額で同意とあり、1億から3億くらいとネットでは相当ストライクゾーンの広い推測が立っている。
まあ、わかる人にはわかるのだろうが、わからない人のためにも公表して欲しいなと思うのだが、基本的には公表しないものなのだろうか。
自分が植田を観たのは多分、ナビスコ(現ルヴァン)の予選最終節セレッソ戦のキンチョウスタジアムだったと思う。
あの時はお互いに勝ち抜けが決まっていた消化試合で、鹿島は勝てば1位通過だったがある程度メンバーを落として臨んでいた。
試合は前野が横パスをミスして一気にゴールまで持っていかれ、植田の対応もお粗末で簡単に失点した。第一印象は、「使い物になるには数年かかりそうだな」というもので、その時には海外移籍なんで考えもしなかった。
何も結果を残せなかった2期セレーゾ暗黒時代だったが、植田と昌子をこだわって使ったことは数少ない評価ポイントだろう。
これから先、日本代表の要になるくらいの成長を遂げるかはわからないが、せっかく移籍したのだからチャンスをモノにして欲しい。鹿島では周りが声を出してくれていたが、海外なら自分から積極的に声を出していかないといけないだろう。いつの日か鹿島に帰って来て経験を還元してくれると嬉しい。
一方、ワールドカップでも存在感を放ち、海外からの注目も上がった昌子。報道によれば(こっちは金額が書いてある)、フランスなどのリーグから正式にオファーがあり、高いところだと移籍金5億のところもあったとか。
それでも昌子は鹿島残留を選んだ(らしい)。
移籍先が納得のいくところではなかったのか、条件的なものか、あるいはボロボロになりつつある鹿島を置いていくことにためらいを覚えたのか。
3番目の理由だったら、気にしないで行ってくればいいのにと思う。
勿論、今の鹿島で昌子が抜けるとディフェンス面では相当ヤバいが、だからといって昌子のサッカー人生まで縛りつけるわけにもいくまい。声がかかった時に乗っかるのがベスト、だと思っているのだが、どういう結論を自分のなかで出したのだろう。
正直、今年の鹿島が海外からの注目を浴びるとすれば、ACLで優勝するくらいしか露出がないので今が一番の売り時であると思うが、これ以上の高値がつくことがあるだろうか。
ちなみに昌子が残留するのなら、相方は犬飼と町田は交互にチャンスを与えて欲しい。犬飼の方が経験値はあるとはいえ、シュートブロックを足ではなく背中で当てようとする選手にはあまり期待が持てない。
あと、売り時と言えばレオシルバ。どう見ても永木や三竿健(弟)の方が鹿島では力を発揮出来ているし、この夏のウインドーの間にペドロ・ジュニオールのようにレンタルでもいいから移籍先を探した方がいい。鹿島と本人、移籍先の三者がウインウインウインになる方法だと思う。
柏戦での2失点目のセットプレーの守備はレオシルバがかき乱したようなものだったし・・。そう言えばその前のプレーのゴールキックではないかという個人的な疑惑は、どこにも噂にもなっていないので自分の見間違いだったようだ。DAZNはコマ送りに出来ない(あるのか?)のが不便。
まだ夏の移籍期間は解放中。一旦破談になったトーレスも鳥栖に逆転移籍となったことだし、全てが決まったわけではない。
出るなら出る。残るなら残る。迷いなく決めてくれたらいい、とそれだけは強く思う。