鬼の日程を乗り切るためにも今度こそ完全ターンオーバーを
悲願のACL制覇まであと2試合となったが、敵は更なる過密日程にもある。
W杯の年だということもあるだろうが、協会は口ではACL制覇のためにクラブに協力すると言っておきながら、ACL決勝戦の第1レグと第2レグの間にリーグ戦を捻じ込んでいる。
セレッソ戦はホームの後にACLもホームなのでまだしも、柏戦はアウェーでやった後にイランへ遠征とか。前にも愚痴ったが、せめてその後のAマッチデーのところに延期出来なかったものか。仮に台風で延期となれば後ろのどこかへ変更になるのだし、そのくらいの融通は利かせて欲しい。
と、どうにもならないことにひと通り文句をつけたことだし、セレッソ戦の展望。
前試合から中6日だが、すぐに中2日で大事なACLがある。この2試合で全てが終わりならともかく、無理をする場面ではないし、無理の出来る陣容でもない。
結論から言えばスタメンは曽ヶ端、小田、犬飼、町田、三竿雄(兄)、小笠原、永木、田中、土居、金森、山口。試合勘を戻すために犬飼→昌子、永木→三竿健(弟)、疲れを考慮して土居→久保田で小笠原を負担の少ないトップ下にコンバート。これしかない。
昌子と永木のところは順番が逆でもいいが、90分使って疲労してはいけない。クォンスンテも水原戦で痛感したように、いなければ大惨事になっていただけに、ここで使って怪我が怖い。曽ヶ端にはルヴァンの貸しを返して貰おう。鈴木とセルジーニョも同様に使えない。
勿論、このメンバーでセレッソに勝てるかと言われれば結構、無理目に思える。試合から遠のいている選手も多数だし、そもそも90分もつのかというところから心配しないといけないが、守りに徹してカウンターを徹底すればスコアレスからのワンチャンスくらいは全然ある。
連携はボロボロになるようにも思うが、難しいことはせずに、約束事をいくつか決めてシンプルにミスなくやり切ればなんとかなる気もするし、なんとかしないといけない。総力戦とはそういうこと。
むしろこれだけの逆境でも起用されなかったら、来年は鹿島を去った方がいいくらい。ここで使われないならずっと使われない。
このメンバーでセレッソ戦を乗り切り、ACL決勝第1レグを主力で無失点勝利した後、再びアウェーの柏戦もメンバーを落として戦う。その際には主力は帯同せず、先にイランへと移動、現地で調整。アウェーも勝って悲願達成というのが最高の結果。
主力メンバーの日程としては土曜にACL、日曜休養、月曜回復トレ、火曜練習、水曜移動、木曜現地で時差対策・調整、金曜練習、土曜にACLがベスト。火曜に試合出来るわけもなく、柏に移動することすら無理。
柏戦はベンチ入りメンバーも足りなくなりそうだが、以前にも書いたように沖や川俣をベンチに入れて凌ぐべき。どのみち使うのは交代の3人までなのだから、怪我が癒えていない中村や内田も入れる。
それでもメンバーが足りないので1~2人は無理して貰わないといけないが、主力は絶対に出せない。控えメンバーで戦って主力を温存。これも立派な戦略。大岩は決断して欲しい。
ちなみに柏戦の希望布陣はスタメン曽ヶ端、小田、犬飼、町田、三竿雄(兄)、久保田、小笠原、遠藤、田中、金森、山口。サブ川俣、沖、土居、中村(怪我なので帯同のみ)、レアンドロ(怪我なので帯同のみ)、内田(怪我なので帯同のみ)、名古(怪我という話なので帯同のみ)。
交代は遠藤→土居だけで済ませたいが、動けなくなった選手がいたら代わりに沖を入れてトップに。後は出たメンツで頑張る。その頑張りがACLへとつながる。
とまあ、こんなことは出来ないんだろうが・・。移動するだけでも疲労するし、遠征への準備もある。ACL制覇のためにはこのぐらいの覚悟が必要かと思う。日程の都合をつけて貰えないのなら、自分たちで何とかするしかないからね。