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2018第34節鳥栖(ホーム)戦

確かに来季のACL出場権は大事だが、2位を捨ててまで引き分け狙いにいくところだったか。 賞金は2位で1億2000万円、3位は6000万円。強化配分金が2位で3年に渡り合計7億円、3位なら2年で合計3億5000万円(3年目はなし)、合わせると4億1000万円の差がある。(金額は多分合っているはず)。 ベンチに札幌対広島の情報は入っていたと試合後のコメントにあるが、札幌が勝っていたなら引き分け狙いもわかるが、同点なら鹿島が負けても他力で3位。勿論、スコアが動く可能性はあるが、リスクを負える状況だった。 賞金だけでなく、ひとつでも上の順位を目指してこそ鹿島だと思うが、アウェーでペルセポリス相手に引き分けた時とは話が違う。まあ、個人的には一度はリーグを諦めたので結果的に3位は上々の出来なのだが・・。昨年に続き、残念な最終節になった。 引き分けで残留の鳥栖はまずは攻めて勝ちに来た。鹿島は受けに回る時間帯も多かったが、守備陣が安定していて、危なかったのはFKから直接とCKから2本くらい。流れの中からはトーレスをしっかり抑え、決定機を作らせなかった。尚、金崎は太ももの故障でベンチ外。 セットプレー以外は失点するイメージはなかったが、攻撃も完璧に封じられた。強プレスの鳥栖に対してボールもうまく回せず、セカンドボールもずっと拾われた。 レオシルバがいたとしてこれをかいくぐれたかどうかは、個の力に頼るレオシルバのプレースタイルからして捕まったかもしれないので微妙だが、前への推進力という点では小笠原、永木は劣っていた。出て行くタイミングは悪くなかったが、運動量が足りていなかった印象。 鈴木の状態もいまひとつ。鹿島が得点出来そうな機会は2度くらいだったが、いずれも鈴木絡み。前半、左サイドから安西のクロスを折り返せなかった場面と、後半、またも左サイドから山本のクロスをヘッドで合わせるも枠に飛ばせず。 決定機というほどまでではなかったが、エースならあれを決めて勝利を導いて欲しかった。体も重そうで、怪我が心配。逆に相手のトーレスは自陣まで守備に戻り、かなり走っていた。 遠藤、安西の2列目も攻守に冴えがなく、セルジーニョは周りを活かすタイプなのでなかなか長所が活きなかった。 交代で入った土居は完全に空気。どういう指示だったのかわからないが、1本ミドルを打っただけだったような。レアンドロは相変わらず...

柏が降格、選手の流出はあるのか

柏の降格が確定。 あれだけのタレントが揃っていて降格するとは、ちょっと間違えばこうなるというのが怖い。 クリスティーノが昨年ほどの爆発力がなくなったのと、途中でキーパーの中村が長期に抜けたこと、あとはACLでの疲労があったとも言っていた。 クリスティーノは欲しいと思っていた選手だったが、今はそうでもなくなった。たまたま今年だけが悪かったのか、相手が慣れたのか本人のモチベーションなのか、原因はよくわからない。何より枠がもうないので、移籍することになっても鹿島は手を出さないだろう。 ズバリ欲しいのは中村と伊東。中村は第2キーパーという扱いではなく、クォンスンテとターンオーバーして使える主力キーパーとして獲得したい。沖がどのくらいやれるのか不明なので、じっくり育てている余裕がない。 曽ヶ端は第3キーパーとして残って貰いたい。功労者にそんな仕打ちを、と思われるかもしれないが、そのくらいの戦力にしておかないと来年は戦えない。曽ヶ端の衰えははっきりと感じているし、クォンスンテが怪我したら終わりということでは困る。 伊東は言わずもがな。代表に選ばれるだけの能力を持ち、単独で局面を打開出来る力がある。海外からも興味を持たれているので移籍するならそっちかなとも思うが、国内に残るというなら是非手を挙げたい。 他にも江坂、中山、瀬川などいい選手がいて、こっちには手を伸ばさないだろうが、どこかしらからオファーはかかかるだろう。どこまで主力を引き留められるかが、早期J1復帰のカギとなる。やっぱり降格は怖い話だ・・。 話は変わって33節の他の試合。清水対神戸戦が大荒れだったようだ。演出したのはあの柿沼。天皇杯広島戦で鹿島も被害を被った。 Jリーグタイムでは多くのシーンがカットされていたが、藤田の2枚目のイエローはちょっと厳しかった。あれがカードの対象の基準なら、双方から不満が出るような試合だともっと退場者が出ていてもおかしくなかったが。 アディショナルタイムが20分とか異常だし、明らかにゲームをコントロール出来ていない。一度どこかで研修させた方がいいんじゃないだろうか。 川崎はFC東京にしっかり2-0で勝ち、鹿島としてもFC東京を叩いてくれたのは有難かったが、怪しいPKはまたスルーされてた。テレビでは「あれはPKかと思ったけどね」とか言われてたが、ホントになんなんだろう。 ガンバは9連勝とか凄...

3位以内を巡る戦いと残留争い

33節終わった時点での上の順位は、 2位広島 勝ち点56、得失点差12、総得点45 3位鹿島 勝ち点55、得失点差11、総得点50 4位札幌 勝ち点54、得失点差0、総得点46 となっていて、最終節、鹿島はホームで鳥栖、札幌がホームで広島と当たる。リーグの順位決定は勝ち点→得失点差→総得点→当該チームの対戦成績→反則ポイント→抽選。 まず他会場の結果から見てみれば、 (広島が勝った場合)は鹿島は広島を上回れず、かつ札幌にも逆転されないので鹿島の結果にかかわらず順位がこのまま確定。 (広島が引き分けた場合)は札幌は鹿島と勝ち点で並んでも、得失点差で11の差があるので鹿島が12点差負けという歴史的大敗でもしない限り抜かれることなく、鹿島の3位以上が確定。鹿島は負け、引き分けで3位、勝ったら広島を抜いて2位となる。 (広島が負けた場合)はその時点での順位が札幌が一番上になる。その条件で鹿島は負けると4位、勝てば2位、引き分けた場合は広島と勝ち点が並んで得失点差の勝負になるが、総得点が鹿島の方が5つ多いので、鹿島が0-0のうえなおかつ広島は5点以上取って1点差以内負けという審判の作為がないと出せないような結果でないとダメなので、実質鹿島の3位となる。 ざっくりまとめると他力で考えるなら、広島が引き分け以上だと鹿島の3位以上が確定するが逆転のチャンスも減るので、引き分けてくれるのが一番都合がいい。 鹿島目線なら、引き分けだと他会場がどっちに転んでも3位になる公算が高く、ACL圏内の3位を目指すというのであれば、時間帯によっては引き分けもやむなし、となる。 今は他会場の推移をベンチが知ることも可能なのか(?)知らないが、まあ、他会場の様子を見ながらの采配はしないだろうし、無難なところでまずは引き分け以上を目指すということになるのだろうか。 ただ、今の広島の失速ぶりだとあっさり札幌に負ける可能性も高く、鹿島は油断して負けてしまうと4位転落もあり得るので、勝って終われるのが一番いい。 なんだ、結局、勝つだけか。 一方、残留争いは長崎に続いて柏が自動降格確定。J1参入プレーオフという名のただの入れ替え戦に回る16位を避けるための戦いは、 16位 名古屋 勝ち点40、得失点差ー7、総得点50 15位 鳥栖 勝ち点40、得失点差ー5、総得点29 14位 湘南 勝ち点40、得失点差ー5、総...

2018第33節仙台(アウェー)戦

スコア的にも内容的にも完勝。序盤ミスも多くてふわっとした部分もあったものの、終わってみればほとんど危ない場面を作らせず、複数得点での勝利。日程は鹿島の方が詰まっていたが、試合勘という点ではやはり分があったように見える。 ジャッジもファウルなどの基準が鹿島寄りに感じた。もっとも、仙台のPA内でのハンドを故意じゃないとしてノーファウルにしたのはどうだっただろう。コースが変わったとはいえ割と距離もあったし、ガッツリ当たってた。 蜂須賀が故障交代になったシーンは、安部に後ろからタックルをしに行った蜂須賀が自ら怪我をしただけで安部は何にもしていない。むしろこっちがファウルを受けた側に見えたが判定は逆。あとは概ね不満なし。 永木はカードを貰って次節出場停止(多分:追記:オフィシャルの間違いみたい)だが、何をあそこまで熱くなっていたのだろう。時間帯も前半終了間際で判定も普通だったが、見えないとところでやり合っていたのだろうか。クォンスンテの遅延行為は出ると思っていた。得点差もあったし時間稼ぎの必要もなかったのだが。 試合は昌子が凄かったに尽きる。先制点は右隅で取った(判定め甘め)FKを遠藤がショートコーナー気味に後ろに戻し、永木が放り込んで中がごちゃっとしたところから。ボールを拾った昌子が、相手DFを引き付けてスライディングさせ、自らも後ろに倒れ込みながら右隅に丁寧に持って行った。 思わず「うまい!」と声が出るくらいの鮮やかなゴール。枠を外しまくる攻撃陣にも教えてあげなさいよ・・。 この1点で優位に立った鹿島が攻守において仙台を上回り、後半、カウンターからレオシルバが左にはたいて鈴木、ふわっと浮かして真ん中を飛ばしたファーサイドでフリーの安西がヘッドで無人のゴールに叩き込んで2点目。 更に5分後、中央の安部が浮かせたパスを相手DFのクリアが短くなり、そこをセルジーニョが逃さずしっかり左足でミートしてトドメの3点目。ギアを上げればまだもう1点くらい取れそうな雰囲気もあったが、それよりもクリーンシートでゲームを締めての勝利。 昌子もコンディションがだいぶ良くなったか、鉄壁の守りを維持している。故障した足首はまだ痛むと以前に言っていたが、今シーズンを乗り切れるか。どこかで休ませられる展開になればいいのだが。 DF陣は昌子に統率されて一体感があった。終盤少し押し込まれてヒヤリとすることも...

2018年第98回天皇杯準々決勝、甲府戦(スコアのみの感想)

スカパーを解約したので映像情報なし。 Jリーグjpのテキスト速報と掲示板での感想なので、まったく的を得ていないかもしれないがとりあえず。 甲府の守備に手を焼いたようだが我慢して守り、カウンターから永木→土居とつないで得点を挙げ、無失点に抑えて1-0で勝利した。内容はどうだったかわからないが、目標は勝つことなので問題ない。 山本がベンチに入っていなかったのが若干気になるが、内田やレアンドロが復帰。レアンドロは少しの時間だが出場出来たようで次につながるといい。掲示板でのレアンドロ上げは凄いものがあるが・・。 個人的にはセルジーニョほどの信頼をしていないので、そこまでとなるとどうだろうという気持ちもあるが、駒が増えるのはいいこと。 前に書いていた来年からの外国人枠は、出場に関しては当ブログ主の解釈で合っていたようでアジア枠がなくなっての合計5とのこと。登録上限には触れていなかったのでこっちはまだよくわからない。ホームグロウン制度はやっぱり導入されるらしい。 スタメンは外国人をサブにして他は順当。残り試合も少ないのでクォンスンテと昌子はいけるだけいくだろう。 掲示板の印象では甲府のカウンターでいくつか決定機を招いたようだが、相手にも助けられたというような感じだった。得点後のボランチ交代が小笠原ではなく永木を下げたのは、土曜の試合を見据えてのことだろうか。 金森は鈴木のいないこの状況で得点してくれるかとの期待もあったが、速報にもあまり名前が出ておらずチャンスを作れなかったのだろう。山口との差は本当にどこだ? 土居はボールの収まりも悪かったようだが、肝心の得点を挙げたのでオッケー。試合を観ていないのでMyMVPは守備陣なのか攻撃陣なのかわからないので土居にしておく。 延長にもつれこんで無駄に疲労することは避けたかったので、90分で勝ちという結果は最大の成果。天皇杯は次に浦和と対戦。勝てば仙台と山形の勝者と決勝戦。 クラブワールドカップの日程もあって天皇杯は12月5日と同9日に繰り上げ。J1勢はリーグ戦との間隔が短くなって日程は詰まるが、変に月末まで伸びてオフが短くなるよりはいいんじゃないだろうかと勝手に思っている。 元日に決勝というのは(今年はクリスマスの予定だった)風情もあっていかにも天皇杯という感じもあるが、選手のことを考えると休む間もないってのはキツい。アジアカップに呼ば...

鹿島の今後の日程、来年の外国人枠

鹿島の今後の日程を遅まきながら確認。 11月21日(水)天皇杯準々決勝、甲府戦。勝てば12月5日(水)に浦和と準決勝。更に勝てば12月9日(日)に山形と仙台の勝者と決勝。 山形がJ1参入プレーオフ決定戦に出場していたら決勝の日程はどうなったんだろうかと確認してみたら、J1参入プレーオフ決定戦の方が15日、16日、19日に変更だったとのこと。さすがにここで鹿島に無理は強いられなかったようだ。 CWCもあるが、来年のACLにストレートインかつタイトルでもあるので勿論獲りたい。 その間にリーグの残り2節。 11月24日(土)にアウェー仙台、12月1日(土)にホームで鳥栖。昨日も書いたが3位以上を目指すためにも負けられない。鳥栖はおそらく残留のかかった状態での試合になるので若干やりづらいが、ホームだしサポーターの後押しで逆に相手にプレッシャーをかけたい。 ここまで5連勝を決めてから、UAEで開催されるクラブワールドカップ。 12月15日(土)準々決勝グアダラハラ(メキシコ)戦。勝てば12月19日(水)準決勝レアルマドリード(スペイン)戦。12月22日(日)決勝。 1つ勝てばレアルにリベンジの機会。そしてその先の優勝。3連勝を追加で合計8試合。全部勝って終われたら最高。 ちなみに開催国枠でアルアインが出場しており、そこまでいけばカイオと再戦出来るかも。いつもSNSとかで鹿島のことを気にかけてくれているので戦ってみたい気もする。 過密日程で気付いたら鹿島の試合がやっているような一年だったが、12月も試合をやっているのは嬉しい。そのぶんオフが短くなるので選手は大変だろうが・・。それを思うとやっぱりACLの出場権はストレートインの天皇杯獲得がベスト。 ところで来年からの外国人枠についてだが、14日(水)の報知新聞には「外国人枠が現行3人(アジア枠を除く)からJ1は5人、J2とJ3は4人(ともにアジア枠を含む)に拡大される」とある。 掲示板やブロガーさんの記事を読んでいると、「外国人枠5人+アジア枠+(提携国枠)」という認識が多いのだが、この文章からすれば「アジア枠も外国人枠に含めて合計5人」とも読み取れる。 自分の認識では後者の方だとずっと思っていて、結局+1人だから鹿島は今以上には増やせないなと思っていたのだが間違っているのだろうか。まあ、いずれ詳しい人が解説してくれるだろう(人...

2018リーグ優勝が決定、鹿島も上位を目指す

鹿島のACL優勝とカブってしまったために触れるのが遅くなった2018Jリーグ。 あまりにもあっさり決まったために何の盛り上がりもない。ここまで潔い失速ぶりも見事だよ広島・・。あそこまで無抵抗なのも珍しい。 今まで無冠だった川崎が、DAZNマネーが導入されるようになってから2年で20億×2を荒稼ぎ。鹿島も負けているので強くは言えないが、もうちょっと包囲網的に川崎を倒しにいって貰いたかった。 そういう目で見ているからだが判定がね・・。セレッソ戦も最後の方をちょこっと見ていたが、知念がPKを貰った場面でも先にキーパーがボールを掻き出したところに足を突っ込んで来て倒れただけに見えた。あれがアリならキーパーに突撃していった方がオトクじゃない? 足を突っ込んで倒れるのも技術のうちということか・・。と文句を言っても後の祭り。広島があの状態なら今年の優勝は間違いなかっただろうから。 来年は絶対に奪還するべきタイトル。今年はACL優勝で(まだ言う)過密日程は報われたと思っているが、意地を見せたい。対川崎戦では何がなんでも勝ちに行き、ガツンとやってやりたい。今から対策を練ってもいいくらい。 リーグ戦は残り2節。現在3位の鹿島は連勝で文句なしに3位以上となる。鹿島の残り相手は仙台(A)、鳥栖(H)。仙台は中間順位、鳥栖は降格圏。どっちが手強いとかもないが今の鹿島の勢いなら突破出来るし、勝ってCWCにつなげたい。 個人的にはACLに全てを賭けてリーグ戦は捨ててもいいと思っていたが、大岩の執念が3位、あるいは2位の可能性を残したことを考えると素人の浅はかな考えだったと言える。セレッソ戦と柏戦をターンオーバーで戦った若手の頑張りもある。是非とも活かしたい。 まあ、捨ててもいいと言った人物が何を言えるわけでもないが。 完全に死に体の広島は優勝がなくなった途端に息を吹き返すのだろうか。それも腹が立つが相手のことなのでどうにもならない。数字だけで言えば広島が残り2試合を負け、引き分け(負け)なら逆転可能。得失点差があるので引き分け、引き分けだと厳しい。 広島は名古屋(H)、札幌(A)。名古屋は名古屋で降格圏なので奮起して欲しいが・・。札幌は3位を目指しているので粘ってくれそうな気はするがどうだろう。 ちなみに鹿島は連敗してしまうと最大8位まで落ちる可能性もある。振り幅がデカい。 一応4位から6位まで...

2018ACL優勝、総括

まだもう一回だけ続くんじゃ。というかリーグの話は・・? 9ヶ月に及んだ長い戦い。思えば予選、決勝ラウンド序盤の頃、リーグ戦では降格圏に片足を突っ込んだ状態で、ACLのどこかで敗退していたら大岩は解任になっていたのだろうか。 大岩が解任するのならば悲願のACLさえ諦めてもいい、と思える時期もあったが、途中からは解任して欲しいがACLさえ獲ってくれるのならもう何でもいいと変わり、まあ、今でも来年続投はどうかな~と疑心の方が強いが、解任しなかったフロントの勝利。監督を変えればいいって話でもないということが示された。 とはいえ夏場のテコ入れ、ジーコTDの招聘、セルジーニョの獲得、金崎とチョンスンヒョンのトレード(実際は移籍)と打った手が全てハマった形。監督解任ではなく、違う方向性でチーム力を強化したということ。 カルロンの乱もあったし、特に夏場以降に獲得する外国籍選手でアタリを引いた記憶がエウレル(途中だっけ?)くらいしか思い出せないもんで、セルジーニョはそこまで期待値が高くなかった。ジーコの目利きは改めて凄いと思う。 高い移籍金を払ってから怪我でまったく試合にも出れていないレアンドロは、これ以上の活躍をしないと釣り合わない。 夏場には植田が海外に移籍。昌子にもフランスからのオファーがあったが、フロントの熱烈な残留要請に男らしく応え、途中怪我があったものの復帰し、ACL優勝という最高の結果を出してくれた。 昌子には再びフランス1部トゥールーズから正式オファーが届いたそうで、日本人DF最高額となる移籍金300万ユーロ(約3億87000万)が提示されているとか。フロントは慰留に全力を尽くすとあったが、さすがに今回は気持ち良く送り出してあげたい。 確かに昌子が抜けると来季また4冠(ACLはまだ確定ではない)を目指すのに厳しい状況になるが、いつまでも引き留めておくことの出来ない選手。今が一番いいタイミングかと。 鈴木にも「片手では足りない」くらいのオファーが届いていたとか。「男には去り際がある」とACL優勝を目標として残ったとのことだが、大会MVPという最高評価を得たのだし、オファーが来たら行かせてあげるべきという気持ちがある。 さすがに攻守の要が抜けてしまうとボロボロになるかもしれないが、それでもACL優勝という結果は値打ちがある。まあ、鈴木はせめてあと半年鹿島を支えて、後釜を育...

2018ACL決勝第2レグ、ペルセポリスFC(アウェー)戦、その2

公式で10万人とアナウンスされたが丼勘定というかカウントはしていないだろう。一人単位まで計算してる日本との国民性の違いかな。 試合前は投石とか爆竹とか物騒な噂もあったが、終わってみれば暴動もなく、アウェーで鹿島が優勝したというのに拍手をしてくれる人もいて、ペルセポリスのサポーターは思っていたよりも紳士だった。 途中荒れたシーンも何回かあったが大きく揉めることもなく、オープンな展開にさせなかった鹿島の我慢強さが実った。我慢は得意と試合後のコメントでは安部が語り、なんと頼もしいことか。 大会MVPとなった鈴木は怪我で足を引きずりながら登壇する姿が痛々しかったが、本人は感無量だろう。全試合出場というのが決め手になったのかと。 トロフィーが掲げられる段階になり、最高の歓喜の瞬間がようやく訪れたわけだが、アウェーで鹿島の選手が順々に掲げて喜んでいるのを見ていると、アウェーなんだからいい加減やめておかないと・・とちょっと心配だった。ペルセポリスの人たちが器の大きい人たちで良かったよ。花火まで上げてくれたし。 最初にトロフィーを掲げたのは小笠原。キャプテンの昌子が嫌がる小笠原を引っ張り出し、最後は笑いながら受け取って掲げた。コメントで昌子も言っていたが一番良く似合う。 その小笠原自身は「頑張った人たちを称えてあげて。俺はいいよ。ジーコが来ていろいろなことを変えて。このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ。」と若手とレジェンドに功績を譲り、次世代への橋渡しをしている。 三竿健(弟)や安西、最終戦は出場出来なかったが町田や山口といった若手が優勝を経験したこともこれからにつながる。本当にいいことずくめ。 トロフィーは続いて曽ヶ端、昌子、レオシルバ、鈴木、クォンスンテと掲げ、遠藤が笑って断り、西、チョンスンヒョンの頃にはさすがに大半が退席して3~4人になってた。ラストにピッチでもう一度トロフィー上げで締めたが、大岩が謎のポーズ。 大岩絶対解任派だったが、結果を出した以上続投と言われても仕方ない。今のところACL優勝、ルヴァンカップ3位。リーグ2位と天皇杯優勝の可能性を残して、結果だけ見ればまあ凄い。ここにCWCの結果も加わってくるわけで、鹿島側からは解任出来ないわな。 正直、怖さはあるし、ジーコが続投確定のうえでの話...

2018ACL決勝第2レグ、ペルセポリスFC(アウェー)戦

まずは大岩監督に謝罪を。 このブログではアンチ大岩を公言し、早く辞任しろとか言いたい放題言ってきましたが、プロは結果で語るもの。ジーコTDのテコ入れもあったかもしれないが、鹿島が今まで獲れなかったタイトルをもたらしてくれたことは事実。本当に生意気言ってすいませんでした。そして、ありがとう。 まあ、クォンスンテが痛んだかもしれない後半アディショナルに金森を投入するのは、キャップをつける意図だったのかもしれないが、戦術的にはさほど効果はなく意味のないものだとは思ったが・・。 ともあれ、第2レグの感想。 この試合、いちばん恐れていたことが酷い審判に当たってしまって試合をブチ壊されてしまうこと。これはFIFAのお偉方の面々が会場に来場していたからなのか、元からちゃんとしているのか、若干向こう寄りではあったもののアウェーの笛で済まされる範囲内であり、かなりまともだった。 正直、PKの1本か退場者は覚悟していた。遅延で1枚イエローを貰った西は、スローインのたびにもう1枚出ないかずっとヒヤヒヤしていた。新井場を退場させた日本人審判は柏原だったか扇原だったか・・。 次に怖かったのはペルセポリスが失点を恐れずに超攻撃的に来た場合や、やり方を変えてきた場合。しかし、最初の記事でも書いたように失点のリスクを考えたのか、ロングボール一辺倒のやり方を通してくれたおかげで鹿島も慣れた。 何回か危ない場面を作られていたが、むしろそれで相手も「いける」という手応えを得たのだろうか。なかなかセカンドボールを取れない時間はかなり苦しかった。 85分辺りからのセットプレーの連続を凌げたことが引き分けにつながったのだと思う。 後半、鹿島はセットプレーでも昌子が上がらず、得点を取るよりも守ることを選択。実際、鹿島のCKからカウンターを受けた場面は危なかったし、2戦合計得点差を考えた賢い戦い方だった。 後ろに重心を置いていたために、攻撃で鈴木とセルジーニョだけで崩すのはやはり難しかった。得点が入りそうなチャンスは3~4回あったかどうか。鈴木は鬼キープも出来なかったし、ちょっと疲れていただろうか。 右足?を痛めて交代し、表彰式の時の階段を上るのも辛そうだったし、もしかしたら代表は無理かもしれない。というか無理して悪化しても大変だし、悪そうならCWCに備えて欲しい。 土居はバランサーとしては優秀なのだが、フリーで...

悲願のACL優勝!やった!!20冠達成!!!

本当に欲しかったタイトルで20冠達成! 圧倒的アウェーに乗り込んだ鹿島が、全員で粘り強く戦って完封。第1レグ2-0のアドバンテージを存分に活かした戦いで逃げ切った。 得点こそなかったものの、1点取って相手が破れかぶれになる方が怖いと思っていた。まさに「寝た子を起こさず」の作戦で、鹿島の思い通りの展開に持ち込めたのが勝因。 ペルセポリスはどこかでスイッチを入れたかったのだろうが、1点を怖がったのかそこまで圧力をかけてくることなく、ロングボールを放り込むパターンを変えずにいてくれたことが守り易かったのかもしれない。 オマーンの審判団も全体的にはペルセポリス寄りに感じたが、決定的な誤審もなく、PKを貰いに来るプレーもしっかりノーファウルでジャッジしてくれた。10万人のサポーターの暴動もなく、素晴らしい戦いになった。 今日の試合のMVPは全員。90分集中して戦った。細かいところはまた時間を置いてから。 大会MVPは鈴木。セルジーニョやクォンスンテでもいいのだが、トップでチームを牽引したプレーは表彰されて然るべきもの。おめでとう。 まだまだ話は尽きないが、今日のところは一旦おく。表彰式を観ながら感動に浸りたい。 おめでとう鹿島! ありがとう鹿島!

ペルセポリスFC戦、第2レグ、いざ決戦

今年一年の過酷な日程を良い経験だったとプラスで終えるためにも、そして、何よりここまで頑張った選手自身が報われるためにも、絶対に獲らないといけないタイトル。色々と盛り上がっているが、まだ無冠。昨年の悔しさを忘れてはいけない。 昨年は浦和が決勝でチャーター機を出したとかいう話だったが、あれは協会ではなく自前で用意したんだったけか。報奨金は8000万だったが、特に報道されていないもののちゃんと鹿島にも出るのだろうか。 第1レグを2-0で勝利し、アウェーゴールを取られずに複数得点差を持って第2レグに臨めるのはアドバンテージ。 アウェーゴールを取られなかったのは大きい。第1レグの最後、ペルセポリスの選手が2枚目のカードで退場になったことに相当怒っていたが、あそこは少しでも早くプレーを始めてアウェーゴールを取りに行く場面。勝手に時間を使ってくれて鹿島としては助けられた。 試合後のコメントでは向こうの監督はジャッジに対する不満を憚ることなく口にしていたが、それが今度の審判団にどのくらい影響するのか。 正直、不満を持たれるほど偏ったジャッジではなかったと思うが、PKにならなかったことに不満を持っているのなら、あれが向こうのスタンダードなのだろうか。 自分のなかではPK狙いで体当たりや、大袈裟に転んだりして審判におねだりする選手を「サイキッカー」と命名している。超能力のことをPKと言うことに由来しているが、テレパシーで審判の脳に何かしら働きかけているという意味でもサイキック。 まあこれは余談だが、それも含めてサッカーとはいえ、あまりに露骨なのは嫌なもの。鈴木も昔は良く転んでいたが、最近はこらえるようになって頼もしさを感じている。 どこの国の審判団になるのかそこからして勝負になるが、ややペルセポリス寄り、くらいまでで収めて欲しい。あからさまな誤審やカードの乱発、安易なファウルなどで相手にセットプレーを与えまくりとかはやめて欲しい。 笛の基準は早い時間帯で見極めて対応するしかない。文句を言っても覆らないのは今までも身に染みてわかっている。誤審に泣かないためにも慎重にやる必要があるだろう。 とはいえ、2-0で第1レグを終えているので引き分け以上で文句なし。負けても1点差ならオッケー。1点以上取れば2点差負けまでオッケー。つまりあと1点取れば3失点しても優勝。慎重であると同時に、腰が引け過ぎ...

2018第32節柏(アウェー)戦

思い切ったターンオーバーでの勝利。 本来なら永木、安西も使いたくないくらいだったが、さすがにそこまで下げては勝てていなかっただろう。スタメンをギリギリまで引っ張ったが、疲れが見え始めたので三竿健(弟)まで投入。勝ったからこその好判断。勝ち切ることが出来て流れも失わずに済んだ。大岩の我慢が実った試合。 何よりも怪我なく終えられた。永木と安西はフル出場になってしまったが、三竿健(弟)も含めてタフな選手なのでACLでも力を発揮してくれることと思っている。安部は調整かな。 MyMVPは永木。前も後ろもミス多発のゲームで、小笠原と共にフォローに走りまくり、最後は右サイドバックに入ってサイドも安定させた。目立たなかったが、多分、一番ミスが少なかったかと。 先制点の金森もほぼ同率で殊勲者。おまけの初ゴールとは違い、鋭く枠を捉えた文句のつけようのないゴール。点が入る時はあんな感じなのか。 こぼれ球を予測した動きが秀逸だった。いつもあれくらい先読みして動ければもっと活躍出来るだろうが・・。充分やったという感触と、やや物足りない感触があるので永木の評価が上。 早い時間に先制点を決め、鹿島のペースで運べるかと思いきや、守備ラインがガタガタであっさり2点を取られて逆転を許した。放り込みのロングボールを拾われて、さくっと失点。あのパターンは何回かやられているだけに、CBも警戒していて欲しかった。 犬飼は2失点目も軽いプレーでクリスティーノにクロスを出させてしまい失点につながった。コンビが町田だったせいもあるだろうが、加入当時の頼りない犬飼に逆戻り。町田も寄せが甘かったり逆に喰いついてかわされたり、つなぎの縦パスもイージーミスが多く散々だった。 町田はセットプレーで得意の高さを発揮して取り返したのでまだ良しだが、クリスティーノの自滅と、小田のラストマンアタックがなければもっと失点していた。オーバーラップからの左足シュートは痺れるものがあったのだが・・。 小田はこの1点を防いだことが全ての働き。攻撃でも味がなく、懸念していた守備も簡単にやられていた。気持ちが前に出過ぎていて、空回りしていた印象。大岩が三竿健(弟)を使って永木を補填したのも頷ける。今日の試合で言えば株価やや下落。 曽ヶ端は相変わらず失点する時の無力感。1失点目は手くらい伸ばせなかったのか? 前半はキックの精度も無茶苦茶で、少なくと...

2018ACL決勝第1レグ、ペルセポリスFC(ホーム)戦

レオシルバのゴールをきっかけに、鉄壁ペルセポリスから2点を奪っての無失点勝利。悲願のタイトルに大きな王手をかけた。 入りに緩む悪癖からいきなり大ピンチを招いたものの、チョンスンヒョンが体を投げ出して顔面で気迫のブロック。そこからは立て直し、集中して守れていた。 堅い守備と速い攻撃に手を焼き序盤は防戦一方だったが、相手のやり方に慣れてからは鹿島のペースを取り戻せた。ポゼッションでも相手を上回って決定機もいくつか作れたし、後半の入り方だけしっかりやればなんとかなるのではという手応えはあった。 後半には連携で相手を崩す場面も増え、絶好の形からレオシルバが枠を外した時にはいつものやつかとガックリきたが、今度は右サイドから土居とのワンツーで中央に進入し、左足を振り抜いてシュート。DFの股を抜けたボールが左隅に決まって先制点。あれだけ見事なシュートが打てるとは! 大事なところでチームを勝たせられないとレオシルバにはいつも苦言を呈していたが、その評価を覆す活躍。終盤、楽にファウルを貰おうと簡単に倒れる悪い部分が出たが、それ以外は球離れも良かったし、前への推進力もあった。 まるっと手のひらを返す準備はしている。このままいい方のレオシルバでいて貰いたい。倒れてファウルを貰うのはアウェーでは取って貰えないかもしれず、カウンターを受けて危険なのでやめるように。三竿健(弟)との連携も良かった。 セルジーニョの2点目も効いた。FKから一旦は弾き返されたが、三竿健(弟)が鋭い出足で奪い返すと即座に空いている右サイドにパス。西、鈴木も余っていたが、後方から走り込んだ一番打ち易かったセルジーニョがシュート。 左足の脛に当たってミートはしなかったが、しっかり枠に持っていきACL5戦連続ゴール。本当に有難い選手。山口も力を入れて打てば決まるのではない、ということをここから学んで欲しい。 鈴木はゴールこそなかったが闘志を内に封印し、無駄に揉めることなく前線で体を張った。久々に複数失点したペルセポリスの方が冷静さを失い、ラフなプレーが増えた。主審は中国のマー・ニンだったが、きちんと裁いてくれてネマティへの2枚目のカードもちゃんと出してくれた。 相変わらずスカパー(というか日テレ?)の、「ボールが止まっている時は自由時間」というフリーダムスタイルのカメラワークにより、該当シーンをライブでは観れなかった。いい...

ACL決勝第1レグ、ペルセポリスFC戦展望

元々海外サッカーには疎いのでペルセポリスFCのことを何にも知らない。とにかくGKがいいらしく、守りの堅いチームだと噂で聞くくらい。 その噂が本当だとすれば第2レグのアウェー戦、10万人が入るとも言われる敵地でゴールを挙げることはかなり困難なミッションになると思われ、最低限無失点、そのうえで勝利を目標として試合を進めたい。 理想は2-0以上だが、1-0でもオッケー。2-1と0-0では微妙な気もするが、第2レグを引き分け以上でも可という条件になることを考えればやはり勝ちがベスト。 若手の頑張りで主力を休ませつつ雰囲気も上がったので、勿論スタメンはレギュラー組。クォンスンテ、西、チョンスンヒョン、昌子、山本、レオシルバ、三竿健(弟)、安西、安部、鈴木、セルジーニョ。 CBは昌子が怪我明けで、チョンスンヒョンとの連携を考慮すれば犬飼・昌子でもありだし、犬飼・チョンスンヒョンでもあり。DF出身監督の目利きを見せて頂きたい。 終盤、試合を締めに行く采配として3バック(+サイドバックで5バック)をやるのなら、しっかり練習を。この前の水原戦は付け焼刃のようにも見えた。ロングボールに弱い面もあるのでこれが成功するか否かは天地の差があり、腕の見せどころ。 控えは曽ヶ端、犬飼、永木、土居、遠藤、小田、金森(山口)か。安部はスタメンでいけるコンディションなら土居よりも序列が上だと思うが、前半守備的にいって土居を起用し、後半に勝負をかけて安部という可能性もある。 土居がここのところ頼りないので判断に迷う。セレッソ戦でも交代で入って動けるはずなのに相手を振り切れてなかったし、ボールも追えてなかった。迷走している感じがする。最初から安部でいって、疲れたら永木で前を強化、勝っていたら安西に代えてCBを入れて3バック、が現実的かな。 遠藤も復帰しているという話だが、いきなり使うのも怖い。また怪我しても困るし、交代枠も使うことにもなる。正直、左足の精度も落ちているので、体調を整えてからが望ましい。もっとも、負けている場合はなりふり構わず勝負にいかないといけないだろうが。 レオシルバはいい方のレオシルバであることを願いたい。ひとつのミスで勝敗どころかタイトルまで決してしまうこともあるので、シンプルにプレーすることを心掛けて欲しい。三竿健(弟)も前にも書いたが代表帰りからあまりいいプレーが出来ていないので...