2019第4節札幌(アウェー)戦

伊藤のループ、股抜きの技ありの2ゴールでリードを奪い、鹿島優勢で試合を進めてレアンドロのゴールでダメ押し。1点返されたのは余計だったが、好調札幌相手3-1は完勝と言ってもいい。


スタメンのボランチは永木と名古を希望していて、理由としてはレオシルバはボールを持ち過ぎるしバイタルを空けがちという点だったが、無駄なロストもなく、球離れも良く、後ろをガラ空きにすることなくやれていた。いきなりどうした?


先制点になった伊藤へのパスも見事だった。一旦は相手DFに引っかかって止められそうになったが、伊藤がヒキの強さを見せて足元に呼び寄せ、出て来たキーパーの頭を抜いてのループ弾。


2点目は左サイドで安西が中央まで仕掛けたところから縦パス。ちょうど平戸とのコンビネーションで見せたようなプレーで、ワンタッチでキーパーの股抜き。どちらも完璧だった。


惜しむらくは、ハットトリックの意識が強くあったのだろうかその後、味方にパスを出せば決定機というシーンが2回はあったし、ルーズボールを拾ったループが弱かったり、CKからの折り返しのヘディングをバーの上に飛ばしてしまってゴールにならなかったあたり。


とはいえストライカーで、なおかつ点も挙げてチームに勝ち点を積んでいるのだからシュートの選択は悪くないし、7戦7ゴールはありがとうしかない。伊藤を獲得していなかったらと思うと背筋が冷える。


3点目を決めたレアンドロも絶好調だった。ドリブルを仕掛けてもボールを取られないし、守備でもプレスが効いていたし、味方との呼吸も合っていた。スピードもかなりあった。


カウンターでボールを出した永木のパスも絶妙だったが、DFをワンフェイクでかわしてからキーパーの脇を抜いてのシュートはさすが。レアンドロはPA内での混戦からのシュートはうまいな。もう復活しないのかと思ったりもしたが、この日のプレーを観る限り早計だったかもしれない。


永木の中盤での潰しも光った。前半はチャナティップをガッツリ潰しに行き、前線へのパスを完全にカット。後半はやや重心を後ろに残して戦っていたようだが、中央にスペースを作らず隙を見せなかった。レオシルバとの距離感も良かった。


犬飼、町田のCBコンビも安定していた。チョンスンヒョンのように前に出て行かなかったからか、内田のフォローがあったからなのか、永木の潰しが良かったのか、色々な要因はあるだろうがもっと鈴木武蔵にやられるかと思っていただけに、ほっと胸を撫でおろしている。


全体が良かったなかで気になるのはやはり安部。前半、チャンスになりかけたところでの判断の遅さや、囲まれてのプレー、オフザボールの動きなど周りが良かっただけに悪い方に目立った。


「使えない」とまでは酷評しないが、期待値が高いぶん何かもやっとする。年代別代表に呼ばれたようだし、そこで思い切りやって何か浮上のきっかけを得て欲しい。


代表初選出の安西は持ち味を出せていて、運動量もあった。休みもほとんどなく使っていて、ここから更に代表になって怪我や疲労が心配だが、逆に飛躍を遂げる好機であるかもしれない。代表では西とのポジション争いになるのだろうか。


開幕で大分に負けてどうなることやらと思ったが、一応は持ち直してきた。代表ブレイクで少し間が空くので疲労回復と、あとは怪我人が復帰してくればチームも乗っていけるかもしれない。気持ち良く中断期間に入れるナイスゲームだった。


(以下、個人的まとめ)

【2019第4節 3/17(日)】(札幌ドーム14:03KickOff鹿島/23,002人/屋内)

【スコア】札幌 1-3 鹿島 (前0-2 後1-1) (S 11-11)

【主審】飯田淳平(主審)、八木あかね、馬場規

【得点】

(鹿)前12分 レオシルバ→伊藤 3右

(鹿)前23分 安西→伊藤 4左

(鹿)後31分 永木→レアンドロ 1右

(札)後40分 鈴木↑アンデルソン・ロペス 5H

【警告】

(鹿)レオシルバ1(後13分)

(札)鈴木1(後37分)

【出場】

GK クォンスンテ

DF c内田 犬飼 町田 安西

MF レオシルバ 永木 安部→66セルジーニョ レアンドロ→86三竿

FW 土居→45+2金森 伊藤

【サブ】曽ヶ端 チョンスンヒョン 平戸 三竿 遠藤 セルジーニョ 金森

【監督】大岩剛

【MyMVP】伊藤(2)

【NHKーBS】

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