安西のポルティモンセSC完全移籍合意
安西のポルティモンセSCへの完全移籍が、クラブ間で基本合意に達したとのこと。
海外志向の強い選手だしいずれは海外移籍はするだろうと思ったが、あまりに早い。1年半か・・。
去年の終わりから今年、怪我で離脱するまでフル稼働だったから、実際の所属期間よりも数倍働いていた印象だが、「ヴェルディから移籍してきてようやく鹿島色になってきた」というところで、正直、「すごく好きになった」と言われても「そうなの?」と首を傾げてしまう。
別に裏切り者とかは思わないし、行くなら仕方ないことだが、もうちょっと鹿島で活躍して欲しかったというのが本音。
鹿島は違約金は発表しない主義らしいので細かいところはわからないが、噂だと5000万程度だとか。年俸も安かったのかもしれないし、そういうことも踏まえて考えればオファーが来た時点で決まりだったのかもしれない。
ポルティモンセ側も「ステップアップの場として利用して欲しい」と言っているそうだが、意訳すれば「高い移籍金つくくらいに頑張って儲けさせてね」ということだろう。
ホントにこのクラブは前にも書いたが戦力としてというよりは、商売でやってるよなあというイメージが更に強くなった。
よそから主力を引っ張ってきてチーム作りをするということは、こうやってよそから引き抜かれるということでもあるが、だったらもうちょっと金額面で儲けられる商売上手なクラブになってくれればなあとも思うが、鹿島にそのつもりはないそうだ。
契約で縛ると加入時に承諾して貰いにくくなるのかもしれない。なんだか携帯電話の契約みたい。
といっても簡単に離れられてしまってはクラブに芯もなくなる。1~2年でどんどん選手が入れ替わるクラブになってしまうと、常に優勝を争うことが出来なくなるし、せめて次の世代が育つ「3年」を目処にして貰いたいが・・。
「ユース、新加入選手を手厚く」、「即戦力を補強」と両方で補強をしていったとしても、今やユース育ちがずっと鹿島にいるわけでもないので、結局、詰みなのかもしれないが。
ただ、今のままだと鹿島こそが「ステップアップの場」と認識されてしまうかもしれないし、それは嫌。昨今のサッカー事情からすれば当たり前のことかもしれないが、せっかく入ってくれてもすぐに出て行くのでは応援のしがいもない。
安西についてはいなくなるものは割り切るしかない。素直に頑張ってとは言えない気持ちもあるが、いつ怪我で離脱してもおかしくない使われ方だったし、どっちにしろいなくなるのかあと他人事のような感傷もある。冷たいかな?
安西が大成した時に「元ヴェルディの選手」なのか「元鹿島の選手」なのかよくわからないくらいの短い間だったが、在籍期間は助けられたことは確かなので、それは感謝している。
海外で実績を積んだからといって鹿島に帰って来そうな感じもないし、退団セレモニーとかもなしで旅立って行くようだし、鹿島に未練なんてまったくないんだろうとは思う。自分の中では永遠のお別れのつもりでいる。
安西のサッカー人生だし、誰に何を言われようとも、思い切り好きなようにやればいいし、それが出来るから一流になれるのだろう。鹿島は安西に助けられたし、安西は鹿島をステップアップの場にした。それが全てかな。