19節の結果と今後の日程
19節では上位陣がだいたい勝ち、上に上がることが出来なかったが、首位FC東京が川崎に敗れ、1試合未消化で勝ち点差5に詰まった。未消化16節の浦和戦を勝てば勝ち点差2になり、あれだけ遠かった背中に手が届く。
しかし、川崎が着々と順位を上げてきていて、ほぼ首位に手をかけている。FC東京対川崎戦は鹿島にしてみれば0-0での引き分けが一番おいしい決着だったのだが、川崎が先制してからは完全に川崎ペースでやりたい放題だった。
あれだけ堅守とかいっていたチームが川崎に0-3とか・・。得失点差もあるのだから気持ちを切らさずやって欲しかった。0-2になったところで引き分けは諦めたが、3失点目は林が防いだボールを森重?が雑なクリアで奪われ、畳みかけられての失点。
鹿島も仙台相手に4点取って得失点差でトップに立ったかと思いきや、一瞬で並ばれてしまった。もっとも、現在順位が下の鹿島が川崎に並ぶとすればおのずと逆転するし、得点数でも上回っているから今はまだよしの範囲ではあるのだが。
にしてもなかなか川崎を抜き去れない。直接対決で叩くしかないが、怪我人多数なうえに移籍も絡んでギリギリの状態の鹿島なので、直接当たる頃には態勢を立て直せているかどうか。
ただ、川崎も怪我人を何人か抱えていてこれだし、層も厚いなと思う。レアンドロダミアンはずっとベンチを温めていて、移籍の噂もちらほらとあるくらいだし、高値がついたら売るんじゃないだろうか。ほぼ損のない形で放出するかもしれない。
他では2位のマリノスが浦和に勝利。この試合でも誤審があり、どう見てもオフサイドに見えるし、双方の選手も認めていたくらいなのに主審だけが認めないとか頑な過ぎる。2021年から導入予定のVARだが、正式に導入されて欲しい。
VARは試合が止まる時間があって問題点もあるのだが、多分慣れれば違和感はなくなるだろう。テニスやバレー、野球でも最初は抵抗があったが今やスムーズに試合も進んでいる。
野球では軍用技術を応用した弾道測定機「トラックマン」で投手が投げた球を測定し、ストライク・ボールを判定する「ロボット審判」の導入も実験しているとか。そこまでいくと若干やり過ぎ感は否めないが、微妙な判定で試合が覆ることも多々あるし、どうなるかは観てみたい。
サッカーに関しては、少なくともゴールラインテクノロジーでゴールは判定出来るし、オフサイドにしても、それこそ高度な軍事技術が転用されてば測定は可能だろう。
人がやるものだから失敗はあるとはいえ、それに甘えて責任を放棄するのも違うし、失敗は失敗と認めて誤審なら誤審でちゃんと訂正して貰いたい。
浦和はここのところ誤審騒動の渦中にいるが、月末の鹿島戦では平穏に試合を済ませたいなあ。
で、その延期されている浦和戦なのだが、7月下旬の27~28日の週末に何故か日程が空いているのがずっと気になっていた。代表週間かと思ったが違うようで、どうやら海外から強豪クラブを招いてJクラブと対戦する機会が組まれていて、それで空いているみたいだ。
「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019」という大会があって、川崎VSチェルシーの試合(7月19日)があったり、他にも別口で神戸対バルセロナやマリノス対マンチェスターユナイテッドの試合(7月27日)があったりする。
海外強豪クラブとの対戦は日本サッカーの向上という意味もあってそれはそれで喜ばしいことだが、正直言うと、「今は鹿島には関係なくない?」。
ACLの都合で延期されていた16節は7月31日(水)のミッドウィークに設定されている。広島対川崎もこの日になっているからそこがデフォルトなのだろうが、次の21節のアウェー湘南戦が8月3日(土)で中2日になっている。ちなみに浦和は8月4日(日)で中3日。
川崎はチェルシーとの対戦があるからこの日程で仕方ないだろうが、鹿島と浦和には関係ない話なので、普通に28日(土)に行うことは出来なかったのだろうか。そうすれば問題なく中1週になるのに、わざわざ不利になるような地道な嫌がらせをしてくるのは何故だろう。
浦和にしてもその方が調整しやすいし、両者の合意で日程の変更は出来なかったのだろうか。臨機応変にやって欲しかった。
この妙な延期消化のおかげで中2日、しかもアウェー連戦で相手がタフな湘南というのがなんとも絶妙な嫌がらせなのだが、そこを乗り切れば8月はほとんど中1週。お盆の天皇杯3回戦だけ日程が詰まるが、そこはメンバー入れ替えで凌げばなんとかなるかもしれない。
補強に関しては右サイドバックの内田と伊東がカウント出来ない以上、ブエノか平戸、小田あたりになんとかして貰いたいが、平戸と小田は何回か試して結果が出なかったから今はブエノに期待するしかない。
夏の補強でいい選手が獲れるとは思えないが、1枚は最低足りず、間に合わせではない補強を願っている。