ドラマティックでなくていいので王道で勝って欲しい
今季6度目?の後半アディショナルタイム弾(前半のぶんは含めず)で横浜FCに勝ったものの、本当ならもっと早い時間帯で勝ち越してすんなりと勝ち点3を収めたいところ。
今季の成績をざっと見てみると11勝8敗3分のうち完封負けが7回で、点を取って負けたのは川崎戦の1-2の試合だけ。いかに不甲斐ない負け方をしているかの証拠でもある。
無失点に抑えた試合も鳥栖戦の2-0と湘南戦の1-0だけで、複数失点は22試合中10試合と守備陣がまともに機能していない。あと、これはリーグ戦だけの成績なのでルヴァンカップとかも含めるともっと数字は悪くなる。
ちなみに先に書いた後半アディショナルタイム弾のうち2つが引き分けで、3つが勝ち越し、1つが3-1からのトドメ弾。
11勝のうちの3つと3分けのうちの2つが終了間際での得点で、交代組が頑張っていると言えなくもないが、出て来て点を取れないまま終わることも多いので微妙なところ。
首位ぶっちきりの川崎は交代選手だけで20得点以上を挙げているとかで、鹿島の総得点34のうちエヴェラウドの12点を引くとだいたい同じくらい。控え組の差が、勝敗に大きく関係していることがはっきりとわかる。(それ以外の要素もたくさんあるが)。
前節は和泉、土居、レオシルバらを下げて白崎、上田、荒木を投入、システムも4-3-3に変更した。これがたまたまだったのか今後も有効なのかはわからないが、この試合に限っては効果があった。松村の力も大きかった。
しかし、その前の2つの試合は交代組がぱっとせず、主に遠藤が冴えないプレーを繰り返して交代するたびにパワーダウンしていく印象だった。
勿論、遠藤のおかげで息を吹き返すこともあるので戦力外という意味ではないが、ザーゴは不調の選手でも割と長い目で見て行く傾向があるように思う。
交代組が機能していなかった時はやっぱりレギュラー陣だけでやっていくしかないのか・・とため息をついたものだが、荒木や松村の躍動、白崎の復活ぶりを見ると競争意識をもっと植えつけた方がチームのためなんじゃないかと思える。
現在でいえば永戸、関川、和泉がポジション安泰だが、それぞれ杉岡、奈良、荒木がいる。
永戸は守備だけは安定しているという個人的な評価だが、最近は左サイドが狙われて穴にもなっているし、攻撃しないぶん相手に押し込まているのでは?と思わなくもない。杉岡は守備面では不安なのかもしれないが、どのみちやられているならあまり変わらないのでは。
関川も町田からポジションを奪って安心しているのか、気を抜いている場面が増えている。レオシルバの急なバックパスに慌てて前に蹴り返したシーンがあったが、レオシルバの判断もどうかと思うが、完全に集中力を切らせていた。
とはいえ町田がこれ以上成長を見せるかと言えば微妙でもあるし、本来なら軸として獲得したはずの奈良がバリバリやっていて貰わないと困るのだが・・。
タイミングの関係で復帰しそこなった昌子がガンバで安定した守備を披露して連勝しているのを見ると、どうにも奈良と昌子を比較してしまう。奈良に責任はないが、昌子のぶんも働いて欲しい選手でもある。
和泉も悪くはないがプレースタイルがアラーノとカブるので、「運動量はあるが決定力はない」という2列目が二人もいると、動いてくれているものの決め手に欠ける。並べて使うと閉塞感がある。
ここからまた連戦が始まる。次に負けるともう2位を狙うのは厳しくなるので、上位に陣取るチームが負けるより先に負けてはいけない。
上を目指すという気持ちを強く持って、1試合に全力を出してプレーして貰いたい。1点取ったらペースダウンとかしているようでは勝ち続けてはいけない。