２０２１第１９節大分（アウェー）戦

凡戦。

日程が詰まるなかでターンオーバーは賛成だが、メンバー構成はどうだったのだろうか。前節の選択からだが、レオシルバとピトゥカを組み合わせて中盤をバラバラにし、今回は三竿、永木を組み合わせて攻め手を欠いた。

ブラジル人同士、日本人同士がいいと思ったのかしらないが、攻めと守りのバランスを考えれば一番ダメなパターンではないか？

アラーノも前節は劇的ゴールを決めて勝ち点１をもたらしたが、結局、スタメンで使うといつも通り。ボールが収まらないし、どこを狙っているかわからないパスミス、強引に突っ込んでのロスト。

加えて松村が前に行くのか後ろに引くのか狙いどころか定まっておらず、８８分まで引っ張った意味がわからない。

エヴェラウドも酷かった。前半終了間際の杉岡からのクロス。相手に当たってコースが変わったとはいえ、ＦＷならそういうのも予測して備えておかないといけない。慌てて足を出してゴール右横に外れて、この１本を決めていれば普通に勝てたかと。

スルーパスにも一歩遅れるし、体を使ってキープも出来ないしポストもダメ。１点取って変わってくるのかどうか・・。ただ、交代で入った染野もぱっとせず、現状、上田が一番上ということになるだろうか。

正直、サッカーをきちんとやっていたのは白崎だけで、アラーノと松村のロストプレー、エヴェラウドの不調。前線が壊滅していて話にならない。

杉岡は縦に仕掛けられるしガツガツいくところが好みなので良かったが、そのぶん隙も多いし引っくり返されることもある。そのへんは好みだと思うので批判もあるだろうが、チャレンジする姿勢はあり。返す返すもエヴェラウドのシュートミスが痛い。

広瀬は持ち味の攻撃力をまったく活かせず、ゲーム勘が鈍っているのか連携の問題なのか。ターゲットが中に１枚で狙いづらかったのは考慮するにしても物足りない。

ＣＢは抜群に良かったというわけでもないし、いくつか落ち着きのないプレーもあったが、犬飼も似たようなものなので林としては合格点。町田の方が危ない場面が多くて、自陣で奪われてピンチを迎えたところとかやってはいけない。

永木と三竿は守りはいいがやはり攻撃となると厳しい。ピトゥカが入って攻めは活性化したが、和泉や土居、小泉はもっと早いタイミングで出さないと。小泉は数分しか時間が与えられず何も出来ない。

下げるのも一人だけちゃんとしていた白崎ではなく、効いてなかった松村だと思ったが、相馬の考えはあれだけゴール前を固められた状況でも松村のスピードが活きるという判断だったのだろうか。

主審がファウルをほぼ流すジャッジだったので、そこをもっと利用して気持ちを切らずに圧力をかけて欲しかったが、両者とも暑さにもやられていたのかキツい試合展開になったかもしれない。

就任当時は相馬マジックで快進撃を続けてきたが、皮肉なことにエヴェラウドやアラーノが戻って来てから歯車が狂い出した。選択肢が多くなって逆に混乱しているのか、うまく選手の能力を引き出せているようには見えず、交代もハマっていない。

今期はもう監督交代はないだろうしこの体制でいくしかないが、仙台、大分との下位対戦で勝ち点２しか取れなかったのは致命的。しっかり勝ち点６を取っていれば３位争いに正式に加われたが、すとんと中位に収まった。

降格の心配からは遠のいたが、上位を目指す戦いからも退いた。

相馬の手腕に疑問符がつき始めているが、ここからは試合間隔が空いていく。ベストメンバーをチョイス出来るかが肝になってくるが、戦術面でも正解を導き出して欲しい。

なにより、こんな眠たくなるような凡戦はやめて貰いたい。シュートは公式には１本と３本になるのか。無駄な９０分だった。

エヴェラウドとアラーノが入ると、またザーゴサッカーのような面白味のない試合になってしまうのかなあ・・。

（以下、個人的まとめ）

【２０２１第１９節 6/23(水)】(昭和電工ドーム大分 19:03KickOff鹿島/4,208人/屋内)

【スコア】大分　０－０　鹿島　(前０－０　後０－０)　(S 1-3)

【主審】（主審）池内明彦、岡野宇広、川崎秋仁、（ＶＡＲ）西村雄一、吉田哲朗

【得点】

なし

【警告】

(鹿)町田３(前33分)

(分)なし

【出場】

ＧＫ　沖

ＤＦ　広瀬　林　町田　杉岡

ＭＦ　c三竿　永木→67ディエゴピトゥカ　松村→88小泉　ファンアラーノ→75和泉

ＦＷ　白崎→75土居　エヴェラウド→67染野

【サブ】早川　関川　和泉　ディエゴ・ピトゥカ　小泉　土居　染野

【監督】相馬直樹

【MyMVP】-

【ＤＡＺＮ】０クルクル、最大０秒、フリーズ０回（サインアウト０回）