2023第12節セレッソ大阪(アウェー)戦
我慢比べに勝った。ボールが止まる悪コンディションの中、90分集中力を切らすことなく戦い、わずかなチャンスをモノにして1-0で逃げ切る。伝統のスタイル。連勝で来ていることが、選手たちに自信を与えているのかもしれない。
メンバーは大きくいじらず、負担の大きいサイドハーフのところに土居をスタメンで出し、仲間を早めに下げる采配。広瀬もカードを貰っていたこともあり、ハーフタイムで常本に交代したのはナイス判断だった。
ハードワーク出来る仲間をカイキに代えたところが勝負の分かれ目になると感じていたが、後半、右CKを得ると、樋口にボールに競り勝ったのはそのカイキ。
相手に当たってシュートの軌道が変わり、「来るかなと思っていた」という関川がこぼれたボールをヘッドで丁寧に押し込んで先制。守備にも綻びも出なかったし、文句なしのMyMVP。
試合後のインタビューも関川だった。まさか関川がここまで急成長するとはまったく思ってなかったすまぬ・・。
後ろの守備が安定したことで粘り強く戦えていて、少ないチャンスで得点して先制出来ている。「王者」の戦い方ではないと言われるかもしれないが、立派な勝ち方だと思う。ワンミスで同点になる点差だし、今は理不尽なPK判定やハンドもあるので神経も随分と削られる。
上門のレッドカードは妥当。足を大きく振り上げて、しかも顔に向かって一直線でヒットもした。一歩間違えれば大怪我になっていたところ。常本も怪我しなくて良かった。
相手が10人になって川崎戦みたいに油断して逆転されたら困るなと心配したが、ひとかけらも油断せずに戦ってくれて、最後は昌子を投入して5バックにする鉄壁の采配。相手が少なかろうが守りに行くその姿勢は好き。もっと早くからこうして欲しかった。
攻守ががっちり噛み合ってクリーンシートの4連勝。一気に順位を上げて、次節名古屋にも勝利すればかなり期待が持てるところまで返り咲く。既に諦めてしまった身が言うのもなんだが、もうちょっと期待させてくれるのだろうか。
樋口もプレーが安定してきて加入した頃のキレが戻って来たし、ピトゥカも1本バックパスで危ないシーンを作り出したが自分で処理。技術の高さは披露出来たかと思う。
鈴木もチームを引っ張ってくれていたし、垣田も前で収めてくれる。サブに回ってしまった知念も闘志溢れるプレーを見せてくれているし、今は全部がうまく回っている。
また壁に当たることがあるかとも思うが、そこを越えていけるかがポイント。直近の課題は先制された時にどうなるかだが、先制させずに勝つのもそれはそれで凄いことなので、壁なんてすいすい避けながら進んで行ってくれてもいいと思っている。
(サッカーダイジェストを見ての追記)
脇坂のゴールがハンドじゃないなら、今まで鹿島が取られて来たハンドはなんだったんだ? 昨年の上田のゴール取消とか今季の樋口のハンド判定によるPKとか。ストイコビッチ(ペトロビッチの間違いでした)監督も苦言を呈していたが、審判によって基準が変わるのはなんとかして欲しいね。
(以下、個人的まとめ)
【2023第12節 5/7(日)】(ヨドコウ桜スタジアム14:03KickOff鹿島/12,676人/雨)
【スコア】セレッソ大阪 0-1 鹿島 (前0-0 後0-1) (S 3-7)
【主審】(主審)中村太、聳城巧、眞鍋久大、(VAR)大坪博和、岡宏道
【得点】
(鹿)後22分 関川 1H
【警告】
(鹿)広瀬1(前1分)
(セ)為田2(前4分)、鳥海1(後11分)
【退場】
(セ)上門(後26分)
【出場】
GK 早川
DF 広瀬→46常本 植田 関川 安西
MF 樋口 ディエゴ・ピトゥカ c土居→59名古 仲間→46アルトゥール・カイキ
FW 鈴木c→89昌子c 垣田→65知念
【サブ】沖 昌子 常本 アルトゥール・カイキ 荒木 名古 知念
【監督】岩政大樹
【MyMVP】関川(2)
【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)