2024第29節京都(アウェー)戦(延期分)

迷った末に現地観戦してきた。試合以外の諸々の感想はまた別でまとめるとして、しんどい試合だった。


3連勝で3位もしくは2位をも目指す戦いのなか、前節に続いて1点も取れずにスコアレスドロー。守備は安定しているというが、後ろに重い三竿を起用していると必然的にこうなる。


現場で観た感想ではお互いに決定力のない塩塩な試合だったが、帰ってからチェックしてみるとノーガードに近い攻め合いのなかで、キーパーのビッグセーブがどちらにもあって結果的に0-0になったという感じ。


鹿島側のMyMVPは早川だが、京都は安西のヘッドとターレスのブラインド気味のシュートをファインセーブした太田。というかいつになったら鹿島は決定機をさくっと決めてくれるのか。


試合後インタビューでインタビュアーに「師岡選手が持ちすぎてしまうところも見受けられた」とツッコまれているように、ゴール前でコネコネし過ぎ。コネ太郎で得点量産しているストライカーはいない。


シュートを打つタイミングやパスの判断も遅いし、全力でプレーしているのはわかるが視野が狭い。サイドハーフから叩き上げてここまで成長してくれたことは喜ばしく思うし、ゴール裏のチャントの力の入りようからしても期待も高いが、さすがにゴールの気配ゼロではキツい。


サイドハーフで起用されているならともかく、FWで起用され、ましてや今日はファーストストライカー。枠に鋭いシュートを飛ばし、相手に脅威を与えてくれないと。収めるまではいいが、それ以外の部分が全然ダメだった。


樋口もそう。後半、右サイドから切り込み、知念が真ん中を勢い良く駆け上がって来ていたシーンでは、ちょこんと横に流すだけで知念の絶好機だったのにこちらもコネコネ。


チームとしてどういう狙いだったのか、右に樋口を大きく開いて待たせることが多かったが、展開しても縦に仕掛けるわけでもなく、三竿がオーバーラップして来るわけでもなく、右サイドが死に筋だった。こういう時こそ藤井が欲しい場面だったが怪我なのだろうか。


京都のハイラインは、ほぼハーフウェーラインに近いところに設定されていたのだが、名古の起用も狙いがわからない。裏に飛び出すでもなく、中で受けても捌くだけ。開幕の頃は積極的にエリア内に入って来ていたが、今はそれもなし。シュートも枠に飛んだのはいつ以来か。


植田は遠くが見えていないし、キックの精度も低いので、前線の選手がナナメに走り出しても無駄走りになること多々。いつもはいいボールを供給する関川もいまいちで、裏を全然破れなかった。


田川が入った後半はそういう狙いが見えてわかりやすくなったが、こうなると名古と樋口が活きていない。前に決定的なパスを出せるのが柴崎だけで、ターレスが入っていいボールが出る回数が増えたが、これでは厳しい。


セットプレーもコーナーキックが山ほどあったのにひとつもチャンスにならず。樋口のキックにキレがない。スピードがあってピンポイントで入れば、という感じではあるが誰にも合ってない。名古もいまひとつ。


引き分けでは3位が厳しいことはわかっているはずだし、もっと早い段階から津久井やターレスを入れて攻め立て、むしろ三竿も下げて攻撃のカードを入れるくらい積極的にいかないと。負けたくないのはわかるが、今の順位で引き分けは意味がない。


あわよくば2位どころかガンバにも抜かれて5位(暫定解除)。自力4位以上がなくなり、次節、町田とガンバが取りこぼしてくれるのを願う以外になくなった。情けない。


ちなみに鈴木の出場停止によるエース不在の影響はあまり感じなかった。むしろ審判と揉めた時にスムーズに事が収まるので、復帰した時にアンガーマネジメントが出来ているかが気になる。パフォーマンスでやっていた小笠原とは違う。最終節、町田は間違いなくそこを突いて来るだろうし。


鈴木の欠場がどうこういうよりは京都対策をちゃんとやったのかな、という印象だった。それでも太田がどこかでミスしていれば、1点取って勝てていたかもしれなかったが。


どんなもんかとビクビクしていた相手方のエリアスは、ポストプレーがうまくて攻撃では迫力があったが、チームの方針なのかまずは受けて後ろ向きに下げることが多くて、あそこで反転して打ちに来る外国籍選手に比べると守り易いと思う。


守備も割とルーズだし、今日の印象で言うならば結構弱点もあるかと。色々求められる鹿島では使えない選手だと思う。チャブリッチももう返却決定かな。


今年は3回、観に行って1勝1敗1分。チームのアウェー成績からすると妥当。濃野のシュートが一番うまいし、4点中3点が濃野(残りは仲間)。濃野が帰って来るまでは得点気配なずっとこんな感じかもしれない。


(以下、個人的まとめ)

【2024第29節 11/17(日)】(サンガスタジアムby KYOCERA 14:03KickOff鹿島/15,205人/曇)

【スコア】京都 0-0 鹿島 (前0-0 後0-0) (S 12-14)

【主審】(主審)谷本涼、熊谷幸剛、岩田浩義、(VAR)岡部拓人、武部陽介

【得点】

なし

【警告】

(鹿)なし

(京)マルコ・トゥーリオ4(前45+4分)

【出場】

GK 早川

DF 三竿 植田 関川 安西

MF 知念 c柴崎 仲間→46田川 樋口→66ターレス・ブレーネル

FW 名古→83津久井 師岡→83徳田

【サブ】山田 津久井 ターレス・ブレーネル 須藤 舩橋 田川 徳田

【監督】中後雅喜

【MyMVP】早川(3)

【DAZN】0クルクル、最大0秒、フリーズ0回(サインアウト0回)、3秒巻き戻し(0)

【現地観戦】バック上層A南側

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