ACL予選1・長春亜泰戦(ホーム)
いよいよ2010鹿島の公式戦が始まりました。ACL予選初戦、相手は中国リーグ2位の長春亜泰(チョウシュン・アタイ) DFからFWまで長身の選手が揃い、守備もほとんど全員が引いて守るものだから、まさに白い壁。
鹿島のスタメンはACL対策としてイ・ジョンスとフェリペ・ガブリエルを起用。二人ともどのくらい鹿島のサッカーに順応しているのかとても心配だったけど、結論から言うと違和感なくフィットしていた。
特にフェリペ・ガブリエル。ボールタッチも柔らかいし、技術もしっかりしている。センスのいいパスを出せるし、何より献身的に走る。勿論これが100パーセントじゃないだろうし、伸びシロを考えるとかなり期待してもよさそうだ。
最後は足をつって交代したけど、惜しいシュートも1本あったしゴールもそれなりに挙げられそう。見た目も爽やかだったし、人気も出そうです。
伊野波を押しのけて出場したイ・ジョンスは、やはりそれ相応のパフォーマンスは見せてくれた。途中から笛を吹くようになった主審と合わずに、後半はファウルをやや多めに献上してしまったけど、冷静な戦術眼には信頼を置いてもいいと思う。高さでも負けていない。そのぶん伊野波の出場機会が減ってしまうのが残念だが・・。
試合は前半野沢が得たFKを自ら蹴り、うまく相手DFを置き去りにした中田が完璧なヘディングを決めて先制。その1点を守り切り、まずは勝ち点3を獲得。上々のスタートかと。
ただ、後半前に出て来た相手に対して受けに回り過ぎたのか、危ないシーンも何回か見られた。ミドルシュートに精度がなかったおかげで助かったけど、そのあたりは修正して欲しいところ。どうもボランチのあたりでプレスがかからなくなって、簡単にボールを回された感じ。全体的に運動量が落ちたのだろうけど、まあ点差も考えてのことだったのかな。
代わりに入った遠藤はファウルを貰ったりして時間を稼ぎ、無事に役割は果たせたと思う。ジウトンの試運転も出来たし、監督としてはやるべきことはやれたというところだろう。
野沢はキレも戻っているし、いい感じじゃないでしょうか。内田や岩政の代表組も、代表でやるよりやっぱり伸び伸びとプレーしていたように見えた。
少し物足りなかったのは興梠。もう少し突破を試みるとかして、相手DFラインにひずみを作れれば。FWなのだし、求められるのはゴール。今年はその部分にこだわって欲しい。
MVPは中田。小笠原の代わりにキャプテンとして出場し、新メンバーをまとめあげ、得点も挙げて守備でも活躍。文句なし。イエローも貰っちゃったけどね。
2010公式戦初戦ということや、大事な大会、相手の出方などで堅い試合になってしまったけど、無失点で勝ち切れたことは大きい。
心配なのは後半のように疲れからプレスがかからなくなったりした場合だけど、そこは監督がうまくやりくりしてくれるはず。この調子でいきましょう。
(以下、個人的まとめ)
【ACL予選1】(カシマスタジアム19:00KickOff鹿島/5,757人/晴)
【スコア】鹿島 1-0 長春亜泰 (前1-0 後0-0)
【主審】マスード(イラン)、カムラニファル、アボルファズリ
【得点】
(鹿)前42分 FK野沢↑中田 1H
【警告】
(鹿)中田(後6分)
(長)ドゥ・チェンユ(前44分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 内田→85ジウトン 岩政 イ・ジョンス 新井場
MF c中田 青木 野沢 フェリペ・ガブリエル→75遠藤
FW マルキーニョス→90大迫 興梠
【MyMVP】中田