南アフリカW杯決勝T・パラグアイ戦
本当に惜しい。選手たちは気持ちを見せてくれたんだけど、あと一歩及ばなかった。個人的にはPK戦までいけば勝てると思っていたが、絶好調の川島でさえ触れもしない正確なパラグアイのキックに撃沈。あれをセーブするのは無理だよ。 前半、松井のミドルがバーを直撃したのと、カウンターから右サイドの松井から本田圭と渡っての左足シュートはもうちょっとで得点モノだった。アウトにかかり過ぎたためにワクを外れてしまったが、あれを決めなければ、やはり日本が上に行くのは難しい。本田圭を責めるワケではないが。 守備では川島が抜群の飛び出しで最後のところで体を張り、CBの二人、闘莉王と中沢もパラグライのFWに当たり負けしていなかった。長友のカバーリングもよかったし、全員が集中して120分を守り切れた。それは誇れることだと思う。 残念だったのは遠藤のFKの精度が落ちていたこと。本田圭が1本だけ蹴ったのがあったんだけど、途中交代で入った中村憲とのタイミングも合っていて、何よりゴールに向かう気迫がこもっていて、得点になりそうな感じだったんだけど。 交代は松井に代えて岡崎、阿部に代えて中村憲。延長後半に入ってから大久保に代えて玉田。阿部を下げたのにはびっくりした。相変わらず岡田采配はまったくわからないが、無失点に抑えられたのだから問題なかったのだろう。攻撃の意味をこめた中村憲もチャンスを演出していたし。 ラスト15分に賭けた玉田の起用は一度だけ得点機会があった。長友と二人で左サイドを突破し、ほぼ角度はなかったがGKとの1対1に持ち込めた。玉田は安全に中へと折り返し、誰にも合わずにシュートにもならなかったが、あそこはかつてブラジル相手に見せたように、ゼロ角度から上隅をブチ抜いて貰いたかったな。 パラグアイにはそれほど驚異を感じはなかったのだけど、さすがに試合巧者という印象は受けた。何度かミスはあったものの、ほとんどスキを見せなかった。フィジカルも強いし、テクニックもある。それだけにPK戦まで持ち込めて、勝つチャンスがあっただけに残念だ。 PK戦では先にも書いたように、パラグアイの選手はしっかりスミに、しかも鋭いシュートを打って来て、川島も反応していたけど届かなかった。あれが世界レベル。日本のキッカーはどうしてか3番目が駒野になってしまうんだけど、サイドバックで走り回っていたし、あまりPKも蹴ったことないだろう...