オシャレな言い回しに聞こえなくもない
「世の中は2種類の人間に分けられる。すなわち鹿島を応援しない人間と、する人間だ」
ドラマや小説でたまに使われる表現だが、だいたいのことは後ろの言葉を入れ替えるだけで、ほぼ成り立ってしまうところがミソ。
「そんなわけないだろ」という疑問を持たれないために、自信たっぷりに「この2つしかない」というくらいの気持ちを込めて言うと、よりベター。
難点は、こんなことを言っていると、友達が減ってしまうことにある。
なので日常この言い回しを使うことはないのだが、2つを選択しながら生きているというのはそうかもしれない。
たとえば朝7時に起きる、起きない。起きないなら7時1分に起きる、起きない。朝ご飯は食べる、食べない。通勤途中の信号を今渡る、渡らない・・etc。
そういった小さな積み重ねが「自分」を作り上げている要素であって、どこかでは失敗の選択をし、またどこかではこれ以外ないという最良の選択をしているのだろう。
自分はバタフライ・エフェクト(風が吹けば桶屋が儲かる)を割と信じているタチで、何かの小さなきっかけでとても良い方向に向かうこともあるんじゃないかと根拠もなく思ったりする楽観的な部分を持ち合わせている。もっともそれと同じくらいに、悪いことも起こるかもとも思っているのだが。
まあ、自分の場合は根っこのところが簡単に変わるとは思えないので、仮に10年前に戻ろうが、パラレルワールドに飛ぼうが、同じ結果になっていると思うが。
つまりはいつだって「鹿島を応援する」側の人間だろうということ。これからも末永くそちら側の人間でありたい。
ここからは余談(というか上のも余談だが)。つい最近思い出したのだが、確か今年のおみくじは何年かぶりの大吉だったはず、と引っ張り出してきてみればやっぱり大吉。
賭け事に至っては「思いのままに勝つ」なんて景気のよいことが書いてあるが、もしそんなことになっていたら今頃はロト7でも当たってる。変わらず例年通りに負けてますな・・。
あともうひとつ。「今月の一冊」。サッカーとは無関係の本を紹介する、どうでもいいコーナー。しかも今月読んだ本でもなく、随分前に発行されている。前にちらっと言ったかもしれないが、オススメなので改めて。
「天翔る」(村山由佳)。エンデュランスという馬術競技を通して、ある事件から学校に行けなくなった少女まりもの成長を描いた大作。
読み味が軽いのですんなりと読み進められるので、物語に入っていける。個人的にはラストが好き。
馬が好きな方は一読の価値ありかと。