神戸戦、補足

神戸戦の録画をざっと見てみたが、やはり快勝というわけではなく、流れをつかんでうまく勝てたという試合だった。

ＭｙＭＶＰにした土居はハイボールで完敗、なかなかボールも収まらず、同点弾のみとも言える良くない内容だったが、その１点こそがゲームを決めたもので、最低限の仕事はしたと思う。

逆に金崎、カイオはボールも持てたし仕掛けもあったが、最後のところでしっかりとマークされてしまった。ゲーム中、金崎は異議でイエローを貰い、あれで出るのだったら前節のＭ脇はよく１枚で済んだなという感じだが、勿体ないカードが多い。

西や昌子とも口論に近い要求をかわしあっており、報知新聞によれば、金崎が「もっと強いボールを出せよ」と言ったところ、西は「強いのが欲しかったらキープしてみろよ」と言い返していたとのこと。トラップのうまい西だからこそ言える言葉かな。

これで西のシュート並みのパスを、金崎が足元でピタリと収めたら痺れるが、そういうシーンまではなかった。今後に期待。逆に西がお手本で、高速ボールを足元ビタで止めるのもあり。

昌子の「攻撃は攻撃、守備は守備だけという感じがした」という言葉は、具体的にピンと来ないのだが、攻守の切り替えがちゃんとやれていないってことなのだろうか。

金崎は本当によくやってくれていると思っているので、金崎にそこまで強い要求が出ているとは思わなかった。むしろ神戸戦で言えば土居の方が動けていなかったように見えたが。

その昌子はおそらく遅延行為でカードを貰って次節出場停止。ファウル自体にはカードが出ていなかったように見えたので、その後にボールを持って遅らせたのが原因かもしれない。扇谷以外なら出ていないだろう。

カイオもリズムが良くない時にカードを貰う悪癖が出て、次節出場停止。このところドリブルにキレも戻って来て、攻撃力が増していただけに残念な結果だ。

ファーストステージででカード累積はリセットされるはずだが、次節で出場停止になったら、そのぶんだけは持ち越されてしまうのだろうか。リーチがかかっている者も結構いて、金崎、小笠原が５枚、山本、植田が２枚。とはいえ、優勝のかかる一戦で１枚目のカードは気にしていられないが。（２枚目はダメ）。

試合について振り返ると、失点シーン、北本についていたのは植田。高橋祥に一瞬スクリーンされてついていけず、完全にフリーにさせてしまったがあれは良くない。もっとも、鹿島と違ってボールの質も良かったのだが。

同点のシーンは土居のシュート力が活き、勝ち越しのシーンはカイオのクロスが絶妙だったのと、遠藤がようやく持ち味のひとつである飛び込みが活きた。遠藤にはその後にもうひとつチャンスがあり、狙って蹴った割には枠を大きく左に逸れたが、ここに得点が生まれるとゲームが楽になる。

少ないチャンスをモノにしての２－１勝利だった。

もうひとつの試合、福岡対川崎は、川崎の軸中村憲が直前に腰痛のために欠場という情報が入り、もしかして引き分けくらいは・・という欲望が勝り、テレビでの２元観戦をする事態を招いた。おかげで２倍楽しめたとも言えるし、半分しか楽しめなかったとも言える。

最終節、そんなことをせずに鹿島の試合だけに集中出来るのは有難い。福岡戦の展望はまた書くとして、とりあえず勝ち点削ってくれて有難う。

試合前記事では書かなかったが、大久保が自腹で３００人を招待したとか言っていて、そういうことをするともにゃもにゃなんだがなあ・・ということを言いたかったのだが、そういうことになったね。

まあ、直接の原因は中村憲で、次に優勝へのプレッシャーだろうが。

次は鹿島にもプレッシャーがかかるが、前にも書いたように自分は「追う者の方が有利」という論理は信奉しておらず、これは単にメンタルの問題だと思っている。

本当に追う立場の方が有利だと思うのなら、先頭に立った時に「仮想の敵」を更に前方に置けば、「追う立場」というのが成立し、問題はなくなる。

前にいる者が絶対的に有利。それは揺らがない。

後ろのことは考えず、目の前の敵を倒す。やることは変わらない。レギュラーが２人欠けるので、入念な準備をして連携を高めておいて貰いたい。