２０１６（２）第８節福岡（アウェー）戦

夏場の消耗戦だったが、先制点がモノを言って、落ち着いてゲームを運べた鹿島が無事に勝ち切り。数的優位になった後に、セットプレーからのオウンゴールで１点失ったのは余計だったが、まずは勝てて何より。

前節から万全でなかった遠藤、サンタフェ戦で痛めた柴崎、中村が怪我で離脱。柴崎がサンタフェ戦で痛めたのは前半だったと思うが、だとしたら最後まで無理してプレーしていたのだろうか。

ボランチには永木が入り、前は土居、鈴木、金崎、赤崎。前線がこの４人で、崩して得点した記憶があまりなく、どうやって得点するのかとゲーム前から不安だったが、今日に関しては赤崎の動きが良かった。

得点シーンは金崎の絶妙な縦パスにピタリと合わせ、ＧＫの上を抜くループシュート。満点。このシュートの前にも枠を捉える鋭いシュートを打っていたのだが、土居のブロックにあってゴールならず。当たらなかったら多分入っていた。

赤崎は守備にも良く走り、体力が切れるまでは充分なパフォーマンスを出せた。強豪相手にいつもこのくらいやれればな・・。

シュートブロックしてしまった土居は、テレビ画面上ではボールタッチもあまりなく、消えているように見えたが、前線でうまくバランスを取っていたのだろうか。ボールロストしている印象もなかったので、破綻なくやれていたのだと思うが。

金崎は少しゴールに見放されている。鈴木からの折り返しをワントラップしてシュートをするもＧＫに弾かれ、後半も同じく鈴木からのクロスを、アクロバティックなオーバーヘッドでシュートに持ち込んだが、惜しくもポストの横。入っていたら超絶ゴールだった。随所に金崎らしさは出ており、後はゴールだけ。

鈴木は監督の起用に応えて意地を見せた。アシストこそつかなかったが、いくつかの決定機を作り出せており、試合を決定づける２点目も叩き出した。全体的に雑なプレーも多かったが、持ち前の気持ちのこもったプレーで相手にプレスを与え続けた。金崎との相性はいいかもしれない。

守備では昌子が光っていた。ＣＢの右に入り、西の後ろをケアすることが多かったが、しっかりカバーして危ないところでもボールを刈り取れていた。無失点試合にならなかったのが残念。自ら志願して右に入ったとのことだが、植田が戻ってもこのままでいいかもしれない。（植田が対応出来るかだが）。

永木は微妙なところ。期待されていたプレースキックは、柴崎よりも得点の気配があったが、惜しいと思えるまではいかず。縦に速いプレースタイルも見せられず、運動量で貢献出来てはいたが、どうしてもこの選手を、というまでには至らず。ただのゲーム勘であればいいが。

交代組のファブリシオは今ひとつプレーにキレがなく、体調が万全でないからか、このくらいの選手なのか、今の段階ではまだ判断つかない。連携面では、信用されてない感じがするのが不安だが、これだけ怪我人が出ているのでやって貰わないと困る。

垣田はサイズの大きさを活かして前線でターゲットになれるし、チーム２点目の鈴木のゴールにつながる競り合いを見せられた。悪くなかったが、オウンゴールは競っていたわけでもなく、今後の修正点。

ゲーム内容としては、給水タイムが入るほどの酷暑のなかでのプレーで、高いパフォーマンスは望めないが、久々に相手よりも走れていたように見えた。勝ったからそう思うだけなのかもしれないが、勝つという気持ちは見て取れた試合だった。

まずは勝ち点３から。これでガラリとチームが変わるとまでは楽観しないが、重い空気を少しは払拭出来たかと思う。気を抜かず、立て直していきたい。

そういえばスカパーの中継で初めて気付いたのだが、退場者が出るとチーム名の上に赤いマークが出現する。たまたま気付いたのだが、今までずっとやってたのだろうか。

（以下、個人的まとめ）

【２０１６（２）第８節8/14(日)】(レベルファイブスタジアム19:04KickOff福岡/16,530人/晴)

【スコア】福岡　１－２　鹿島　(前０－１　後１－１)　(S 3-10)

【主審】西村雄一（主審）、大川直也、小椋剛

【得点】

(鹿)前27分　金崎→赤崎　２右

(鹿)後35分　鈴木　５左

(福)後45+5分　オウンゴール(垣田)(注:駒野のゴールになってました。何故?)

【警告】

(鹿)なし

(福)濱田(前42分、後42分)

【退場】

(福)濱田(後42分)

【出場】

ＧＫ　曽ヶ端

ＤＦ　西　昌子　ファンソッコ　山本

ＭＦ　永木　c小笠原　鈴木→85ファブリシオ　土居→90+3杉本

ＦＷ　金崎　赤崎→72垣田

【サブ】川俣　伊東　町田　ファブリシオ　三竿　杉本　垣田

【監督】石井正忠

【MyMVP】赤崎