２０１６（２）第９節湘南（ホーム）戦

予想通り、前節と変わらないスタメン。ブレない。

試合展開も、まったり。リクエストを聞いてくれてシュートを枠内にバンバン打ってはくれるものの、吸い寄せられるようにＧＫの正面に。

押してはいるがスコアレスという湘南のプラン通りに試合が進み、おそらく先に点を取られたら負けるだろうなと思いながら観ていた。

後半もボールを持っていながら決められず、嫌な空気になるなか、柴崎のＣＫ。ファーで受けた鈴木がエリア内で後ろから倒されるもノーファウル、誰もが唖然としてプレーが止まるところ、いちはやく動く出した鈴木が左足で豪快に蹴り込み、待望の先制点。ミタカコノヤロ。

この１点を守り抜いて辛くも１－０の勝利。内容に関しては夏場のことで、とやかく言えないが、勝てて良かった。もっとも、強豪相手にこういうふうにはいかないとは思うが。

にしても鹿島はなかなかＰＫ取って貰えないな。前半の金崎が後ろから足を刈られて倒されたのもＰＫ相当。ダイジェストを観ていると、川崎なんかはああいうのが全部ＰＫになってる（ダイジェストだから当たり前か）。

ところで、湘南の選手は試合後、審判に対して何を文句言ってたのだろう。監督のインタビューでも、「審判を囲むとかは良くない」と選手を諫めながらも、「気持ちはわかる」と言葉を押し殺していたが、鹿島目線からすれば２本もＰＫ見逃されて何言ってんの？という感じなんだが。ゴールシーンのこと？

永木はここ２試合スタメンになったが、方々で評価されているほどのものは感じられなかった。ボールを持って止まることも多く、プレースキックも小笠原の方が上だった。

出ていない時は出して欲しいと切望していたが、実際使われると、やはり小笠原、柴崎の方が上なんだなと改めて思う。勿論、試合勘もあるだろうし、プレースタイルも合わないのかと思うが、「ピースとしては充分だがそれ以上のものがない」というのが今のところの評価。

ファブリシオに関しては期待しないことに決めた。フィジカルが万全でないことを差し引いても、簡単にボールを奪われるし、１対１の競り合いにも負ける。途中出場なのに走れていない。決定機を決められるオーラも感じない。なんとかなったら儲けものくらいにとどめておく。

ただ、赤崎もやっぱり赤崎のままで、存在感なし。ジネイと再契約した方が、なんやかんやで良かったなあと、いつまでも恨みがましく思ってしまう。土居の不調も心配になるレベル。

守備では昌子がいい働きをしている。イレギュラーな事態にならない限り、昌子が何とか支えてくれるんじゃないかと期待する。

さて、試合には無事に勝ったが、問題は途中交代で下げられた金崎が激高して、石井との握手拒否のうえ一方的にブチ切れていたこと。

この問題、金崎に非があり、処罰もやむなしという方向になるし、サポーターからもそういう声が上がるかもしれない。規律を守る意味でもそれは正しいことなのだが、あくまで個人的な意見を言うなら、９－１くらいで金崎を支持する。金崎のプレーを観るのも楽しみにしているのだし。

このグダグダな展開のなか、攻撃の組み立てが出来ていたのは金崎がワイドに出てボールを引き出していたからだし、ゴールこそないものの、余程相手を困らせていた。下げるなら仕事が出来ていなかった土居の方だと思ったし、金崎が怒る理由もわかる。

カイオが抜けて前線に決定力を欠く今、金崎まで欠けたらどうしようもなくなる。もう少し、周りがサポート出来る体勢にした方がいいと思っているくらいなので、下げた理由をしっかり説明して納得させないと、この問題は結構厄介なことになるかもしれない。

まあ、普通なら監督批判はかなり重いペナルティを課せられる事態なので、金崎だけを特別扱いするとそれはそれで問題で、だからといって処罰すれば金崎との関係が決定的にこじれる可能性もある。

見事な大岡裁きを見せてくれませんかね。

（以下、個人的まとめ）

【２０１６（２）第９節8/20(土)】(カシマスタジアム18:33KickOff/14,233人/曇)

【スコア】鹿島　１－０　湘南　(前０－０　後１－０)　(S 16-3)

【主審】高山啓義（主審）、金井清一、蒲澤淳一

【得点】

(鹿)後35分　ＣＫ柴崎↑鈴木　６左

【警告】

(鹿)なし

(湘)大竹１(前14分)、坪井２(前44分)、岡本１(後45+3分)

【出場】

ＧＫ　曽ヶ端

ＤＦ　西　昌子　ファンソッコ　山本

ＭＦ　鈴木　c小笠原→77柴崎　永木　土居

ＦＷ　金崎→70ファブリシオ　赤崎→61赤崎

【サブ】櫛引　植田　伊東　柴崎　ファブリシオ　中村　垣田

【監督】石井正忠

【MyMVP】鈴木