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2019第2節川崎(アウェー)戦

怪我人の多さと噛み合わない攻守、謎采配を含めて、かなり一方的にやられる覚悟はしていた。 いきなり中村のFKで先制された時にはガッカリというか、やっぱりというか、ある意味納得した自分がいたが、伊藤の素晴らしいゴールで息を吹き返した。 内田のロングフィードにタイミング良く抜け出し、完璧な左足トラップからの体勢を崩しながらキーパーを脇を抜いて枠に収めるシュート。ザ・ストライカーと言えるゴールだった。 その後は集中力を高めて守り、いくつか決定機を作られたが組織立って守れていた。中を釣り出されないように締め、サイドはある程度自由に持たせながらもサイドハーフが下がって守備、ボランチも相手の動きを良く見て潰せていた。 疲れの見えた50~60分辺りにCBに隙が出来たのと、レオシルバが喰いつき始めた時に危ない感じはあったが、守備面では対策は立てられていたと思う。意志の疎通が見られたのは何十戦ぶりだろうか。 馬渡がまだ馴染んでいないぶんにも助けられた。昨年はあそこにエウシーニョだったから抑え切れなかったが、わずかに攻撃の手が緩むところがあってそこを抑え込めていた。 しかし、守備に体力を使わされたぶん、攻撃の精度は上がらず。内田のロングフィードはさすが経験値と思えたが、カウンターがシュートで終われないのは問題。レオシルバのところがどうしてもワンテンポ遅れるか、パスがズレて終わる気がする。永木のプレーは冴えていた。 疑惑のジャッジは永木のFKを町田がドンピシャのヘッドで合わせて叩き込んだシーン。オフサイドの位置でキーパーの前に立っていた土居が、プレーに関与してキーパーにファウルしたという判定でゴールを取り消されたが、納得はいっていない。 確かに土居とキーパーは接触したが、だったらあのくらいの接触は全てキーパーチャージを取るのか? だとすればセットプレーでキーパーの前に攻撃側が選手を置いた場合、キーパーが動き出してその選手に当たったら全部ファウルになる。(というかオフサイド?) じゃあこれから、他も全部取れよ? 結果1-1の引き分けになり実質勝ちと思っているが、試合後の中村と鬼木のインタビューでは「勝ち切らないといけなかった」と、勝てると思っていたコメントだった。 疑惑のジャッジを当然のように受け入れているところに、川崎の審判の優遇を感じる。前節の奈良のハイキックも2枚目のイエローで退場であ...

代わり映えしない采配なら怪我人多くても一緒だね

中村が練習で怪我、鈴木も再発で離脱と相変わらずの様子だが、結局のところ大岩の采配だと固定メンバーのうえ、交代も固定なので戦力が厚くても一緒ということを改めて気づかされた。 しかも、固定メンバーでやってるわりに連携が深まっている感じもせず、特にレオシルバのスルーパスが全然合わないのはどういう理由があるのか、試合後にすり合わせをしているのだろうか。 どう贔屓目に見ても選手がその場のノリや感性で個々にやっているふうにしか見えず、たまたま合ったら形になる、それ以外はミス。2本3本繋がっても決まった形がないから、誰もその先には出て来ない。結局シュート打たずに後ろに戻す。 オートマチックに「こういう時はこういうボール」というようなパターンも見受けられず、大岩の指示はいつも通りに「サイドから」。だからそれはもう研究され尽くしている・・。 人に強くプレスをかけてくるチームに対し、ボールを早く回してプレスをかわしたり、浮き球で裏を狙ったりと相手の体力をジワジワ削るようなトータルマネジメントが出来ていない。 小笠原がいた時はそうやって布石を打ち、終盤に仕留めることもあったから負けていても我慢して観れたのだが今はそれがない。 試合記事でも描いたが、ゲームキャプテンがコロコロ変わるようではチームとしての方向性も定まらないし、芯を作って欲しい。 レオシルバはいい選手ではあるがゲームメイクが出来ないし、好きにやらせたら当たり外れの大きい行き当たりばったりのチームにしかならない。結果がそれを示している。レオシルバを黒子として落とし込めるような形にしないとチームの底上げはない。 そのためにはチーム全体にガツンと言えるキャプテンの存在が不可欠であり、遠藤では今は無理。クォンスンテなら言えると思うが外国籍選手にそれを任すのは違うと思っているし、そもそもキーパーからでは遠い。 永木が適任だとずっと思っているが、大岩のレオシルバ第一選択が足を引っ張っている。もしかしてジーコに気を遣ってブラジル選手優遇とかではないよね? まあ、仮にそうだったとしても大岩の監督力なんてその程度のものだし、期待しても無駄ということははっきり身に染みたが。 今の鹿島が勝つには序盤のチャンスで運良く先制し、相手が出て来て自分たちのペースになり、なおかつ数回のピンチを相手がミスしてくれるというような感じでないと難しい。 まだ開幕戦が...

2019第1節大分(ホーム)戦

リーグ連勝したら今年の期待値を上方修正すると言ってしまった自分が恥ずかしい。 やっぱり何も変わっていないし、なんとなく勝ってなんとなく負ける。その繰り返し。良くて相手次第。今日に限っては大分の完勝。 鹿島の対策をしっかりと練ってきたであろう大分に対し、無策のまま個人が勝手にやって攻守にバラバラ、交代も戦術も効果なしでは話にならない。 いつまで経っても完成度が上がらない大岩政権をいつまで我慢すればいいのか、せめて何敗すればとか、首位と勝ち点差いくつ離れたらとか、解任のラインを教えておいて欲しい。大岩にこだわる理由がさっぱりわからない。 今ゲームのワーストワンはチョンスンヒョン。いきなり目測を誤って決定的ピンチを作り出し、そこはクォンスンテが防いだものの同じようなミスを何度も繰り返し、2失点目も同じようにやられた。 犬飼のカバーリングも最悪。右往左往という表現が正しく、藤本は好き放題。レオシルバのすぐに喰いついていくプレースタイルもどうだったのか。中盤がスカスカだったし、組み立ての面でも相変わらず自分本位で周りに合わず、シュートは枠を捉えることもない。 最後の交代で永木の方が下げられていたが、大岩の中ではずっとレオシルバが上位。キャプテンマークも遠藤→永木→レオシルバとこんな簡単に変わっていくようだとピッチで喝を入れる選手がいなくても当たり前。 遠藤も存在感なし。パターンが読まれているのか何かしてくれそうな雰囲気もなく、逆サイドの安部も酷かった。 この状態で、かつ負けている状況でも3枚目のカードを切るのが89分とか、さすが地蔵の大岩。同点の場面でどうやって戦っていくか、その時点でカードを切って方向性を示すのが采配では? セルジーニョもボールが収まらなかったし、前線は個々で戦っている感じで連携も何もない。どういう攻撃で崩したかったのか、セットプレーでしか得点気配がなく、つまりは去年と同じ。 運良く先制して相手が出て来てくれるような展開勝ちしか狙えず、先に点を取られてしまえば逆転出来る力はなさそうなところも変わらない。 終始、気持ちが乗らないまま観ていたが、こんな試合が続くようでは観客減は止まらないんじゃないだろうか。情けない。 (以下、個人的まとめ) 【2019第1節 2/23(土)】(カシマスタジアム15:03KickOff大分/19,463人/晴) 【スコア】鹿島 1...

ACLプレーオフ、ニューカッスル・ジェッツ戦

正直、始まる前の勝手な予想だと勝率は35パーセントくらいのつもりだった。理由は色々あるが、休み明けに弱いというところ、怪我人が多いところ、聞こえてくる噂では連携がいまいち取れていないこと、相手がシーズン中など。 しかし、終わってみれば4-1と点差以上に強い勝ち方だった。みくびっていて失礼しました。 伊藤が初ゴールを挙げたのも良かった。移籍してきて怪我で出れない選手がチームの大黒柱になったイメージがないと書いたし、初戦から出られないようだと期待も出来ないかもと思っていたが、スタメン出場のうえ先制点まで取って文句なし。 ああいうこぼれ球を決められる選手がいなかったので、素早く反応して押し込めたのは期待が膨らむ。欲を言えばあと2~3回くらいチャンスがあったので、もう1点決めたかった。DFを胸トラップでかわしてシュート打ったシーンは絶品だった。終盤はスタミナ切れに見えたが元々なのだろうか。 セルジーニョも仕上がっていた。先制点につながったヒールキックシュートもうまかったし、前線でのタメも作れていたし、PKもしっかり決めた。トドメの4点目もよく詰めて枠に収めた。運動量もあって献身的で、得点力のあるフェリペという感じ。MyMVP。 次点で安西。いくつか危ないミスもあったが、持ち味である攻撃力を活かせていた。敵陣奥深くに切り込めるのも助かる。最後まで運動量も落ちず、右サイドを支えていた。あとは怪我なく、疲労を溜めることなく、どれだけコンディションをキープ出来るかになる。 ボランチはキャプテンマークを巻いた永木のカバーリングが冴えていた。レオシルバもフリーで動けていて、伸び伸びやれていた。ただ、急ぎ過ぎて縦パスがつながらない場面が多々あって、あそこはもう少し丁寧にお願いしたい。 PKを獲得した場面は切り返さずに左足でシュートを打てるようになって欲しいと思うが(レオシルバに限らず土居とかも)、若干甘いジャッジだったようにも見える。他の接触プレーは相手寄りに取っていたのに、あの時だけ鹿島寄りになった。 これをセルジーニョが決めた時点で勝負ありだったが、その後のニューカッスルのプレーが荒くなり、だいぶ選手が削られた。クォンスンテへの足蹴りはイエローが出たが、VARがあったらレッドになってもおかしくないくらい故意なプレーだった。クォンスンテ、安部、永木、伊藤らに怪我がなければいいのだが。 ...

2019リーグ上位5位以内予想

客観的な視点で見ると、浦和、川崎、鹿島、神戸、ガンバ。 勝ち点でどれだけの差が出るかはわからないが、鹿島から言えば鹿島以外のこの4チームに勝ち越せるなら優勝の目もあるが、負け越すなら難しいと思っている。 ちなみに札幌は都倉の移籍が響くと思われ、FC東京はいまいち突き抜ける感じがしない。(鹿島的には相性が悪いが)。 上位に挙げたチームの評価点は「効果的な補強をしたクラブは」で前に書いたように、移籍がうまくいったと思われるところ。 鹿島は穴埋めに終始していたが埋め切れなかったとの印象な上、既に怪我人が続出して、更には何の上積みもないらしい練習試合などの様子。 いつも書いているがツキがあって流れが向いたらなんとか勝ち、ツキがなかったり不利なジャッジがあったらそれを覆せる力はなくそのまま負ける、そんな感じのチーム力。 ここ数年、優勝に手が届かないのは上位チームに勝ち越せないことが原因で、負けるパターンも一緒なのに何も分析出来ていないどころか、相手には研究されまくっているという。 鹿島のファンだから上位5位以内、もしくは3位以内、あるいは優勝も・・?という期待は抱くが、普通に予想して5位から下になっていたとしても驚きはない。 そのくらいのところにいることを意識して、上を喰ってやるという勢いでやらないと、いつまでもビッグクラブのつもりでいたら簡単に沈んでしまうと思う。 もっとも、神戸やガンバにも隙はあるだろう。あとは他のクラブが川崎の3連覇を阻むような空気、あの2年前、何がなんでも審判ぐるみで鹿島には絶対優勝させないぞという鹿島と戦うチームはベタ引きで守り倒していたようにか、そのくらいの包囲網を敷いて貰いたい。 浦和は早いうちにオリヴィエラの弱点を探せるようにしないと、実はここが一番厄介だと思っている。 気づけば週末には鹿島の出ないゼロックス。来週にはACLのプレーオフがあってすぐにリーグ開幕。個人的にはいまいち盛り上がっていないが、始まれば気持ちも入っていくだろうか。 明るい話題は法政大学の上田綺世(2年生)が2021年から加入すると発表があったくらい。実際に観たことはないが伝わって来る評価はいいものばかり。そのうち特別指定選手になるだろうから、前評判通りの活躍をしてくれれば少しは得点力不足が解決するかもしてない。 まずは鹿島にとっての今季初戦。いきなりコケないようにお願いし...

2019プレシーズンマッチ水戸戦を試合結果だけでまとめてみる

スカパーで放送していたが例によって高いので見送ったが、今年の状態だったらPPVで500円の1試合放送だったとしても契約しなかったかもしれない。 新戦力で、ある程度時間を貰えたのは名古くらいで、あとは沖と関川が少し。他は体調不良と怪我で壊滅。 昨年リーグ2位を捨ててまでかじりついたACLの出場権、本戦インのための一発プレーオフが来週に迫っているというのに仕上がっているどころか、怪我人続出で今から駒の心配をしないといけないなんて、どうやったらそんなミラクルになるのか。 オフィシャルの情報を頼りに、掲示板なども踏まえて試合をまとめてみる。 スタメンは曽ヶ端、安西、チョンスンヒョン、町田、山本、名古、レオシルバ、中村、遠藤、土居、セルジーニョ。新戦力は名古だけで、遠藤はやっぱりキャプテンらしい。 アジアカップに召集されてまともな休みもなかったはずのチョンスンヒョンが、既に試合に出ないといけない状況に先が思いやられる。 逆にオフがなかったということでまだ動ける状態なのかもしれないが、だとすれば3月上旬くらいまで引っ張って、その間に犬飼、町田、関川、ブエノを実戦で使えるように経験を積ませ、そこから思い切って3週間くらいのオフを与えるとかそういうやりくりをしないと潰れてしまう。 もっとも、その頃順調だったらACLを戦っているはずので難しいプランかもしれないが、万一にも負けてルヴァン予選コースだったらこの案を採用して若手育成に切り替えるべきかと。 先にも書いたように水戸戦は観ていないので選手個々の評価は出来ないが、1-0の展開で沖を少し使ったのはプラス材料。関川も出場出来たし、内容はわからないが経験を積めたことが今は大事。 中村は貴重なゴールを挙げられた様子。ちょっと前に書いた「中盤選手評価」の中では序列下位だったのだが、上位陣が揃って欠場のために巡ってきたチャンス。見事にゴールを決めてみせた。 ただ、マッチレビューの「こぼれ球をワントラップで切り返すとDFをかわして左足でシュート」という部分はちょっと気になる。 鹿島の選手は特にそうなのだが、足元に来たボールをダイレクトで打つことがほとんどない。だいたい切り返してシュートを打とうとする。アジアカップの日本代表もそうだったが、それだと予測している相手や格上の相手には通用せず、打てずにロストすることがほとんど。土居とか特にそうだが。 ...

どれだけ変わっても

昨年、読んだ本のなかで印象に残っているやり取りがある。 彼、彼女、第三者の登場人物がいて、死んでしまった彼女の魂を元に復元した、そっくりなコピーを愛せるかどうかというもの。 すぐに物事を忘れてしまう年齢になったので完全に覚えていないが、だいたいこんな感じ。 「どれだけ変わろうとも彼女のことを愛している」 「どれだけ変わっても?」 「ああ」 「彼女が記憶を失くし、君への愛情を失くし、性格が昔と一変したとしても?」 「それでも彼女であることに変わりない」 「姿が変わり、声も変わり、名前さえ変わったとしても?」 「魂が彼女ならば、それは彼女だ」 「魂が彼女であるということを証明するものは何ひとつなくても?」 「僕がそれを覚えている」 「それはもう君のなかにある『彼女』であり、本当の彼女ではないのじゃないかい?」 これに対して彼はそれでも彼女を愛するという行動を取ったのだが、結末はざっくり言うと、彼女が消えてしまって、彼の気持ちの証明のようなものは果たされないままうやむやになって、なんだかすっきりしない終わり方だったのだが、このやり取りは考えさせられるものがあった。 誰か・・というか何かでもいいが、好きになったりする時はほんのささいなことだったりして、それが積み重なるうちに「全部好き」みたいな状態になったりするものだが、とはいえ、全部好きなんてことはそうそうあるわけでもなく、どこかにラインは存在している。 対象が好きになった頃と変わってしまっても好きでいられるのは、いい方に変わったか、あるいは累積したポイントのようなものをちょっとずつ消費しながらまだプラス域にいるか、そういうことなんじゃないだろうか。 身も蓋もない言い方をしてしまうと、相手が記憶を失くしてしまい、それでもまだ好きというのはわかる。しかし、それに加えて姿かたちまでも変わったとしたら、どうやってそれを相手だと判明出来るのだろう。 どのあたりに相手を相手だと判別出来るラインがあるのかは人によって違うし、もしかしたら本当に「どれだけ変わっても」好きなままでいられる人もいるかもしれない。 ただ、上に書いた第三者はこう言う。 「どれだけ変わってもいいというのなら、彼女でなくても構わないんじゃないかい?」 刺さる言葉だった。 何か譲れないものがあるからこそ好きになれるのだし、それが失われてしまったら気持ちが変わっても不思...