勝ち点7と6の壁
突き詰めれば7と6だけではなく1の差は1なのだが、リーグを戦っていくうえで勝ち点7と6の間にはブ厚い壁が1枚あると思っている。 勝ち点6ならば直接対決で勝ったうえで、他力本願が1回で済む。しかし、7となれば直接対決で勝っても、相手に少なくとも1敗と1分以下の2回取りこぼして貰う必要がある。 もちろん、勝ち点差で並んで上回るためには得失点差も大切なので、これはずっと言い続けているのだが、鹿島の選手には思いは届いていない模様。 そして、1点どころか勝ち点1の重みを、未だに感じられていないことに失望している。2年前のリーグ戦で悔しい思いをしたことは既に喉元過ぎればってやつなのだろうか・・。 無様な負け方をした前節の鳥栖戦だが、最悪、0-0で終わっても勝ち点1が積み上がり、首位FC東京との勝ち点差が6になっていた。なんとかワンチャン残せた感じで、2位に浮上した川崎とも勝ち点差2で済み、順位も4位でキープだった。 大岩采配がこの後、急激に進歩して相手を圧倒して勝ちまくるという姿は想像出来ず、勝ったり負けたりを繰り返していくだろう。たとえ勝ち点1でも地道に重ねていく必要があったはずだが、鳥栖に劇的ゴールを喰らった場面、鹿島の選手には油断があった。 「勝てなかったなあ」という驕りがあったふうに見えたし、あれだけ決定機も作れずグダグダな内容で勝ち点3はおこがましく、だったら勝ち点1を取るんだという気持ちでプレーを切るべきだった。 きっかけはクォンスンテの中途半端なパントキックだったが、ロングフィードで勝ちに行くのか、引き分けるために時間を使って行くのかはっきりしなかった。もしかしたら高く蹴り上げて、そこで笛が鳴ることを考えたのかもしれないが、ちょっとお粗末だった。 とはいえクォンスンテは安定したセービングを見せていたし、責められるべきは相手にボールを奪われた時点で戻って来ない守備陣かと。犬飼も小野に折り返させてはいけなかったが、昌子だったら絶対に潰していただろうなあと思ってしまうのはないものねだりか。 名古屋は不安定、大分は勢いが落ちてきて、マリノスもよくわからない。FC東京はアウェー連戦が続くことを思えば落ちてくる可能性もあるし、こうなってくるとまた川崎劇場か・・。 ACLも敗退し、代表にも非協力的(注:個人の感想です)、リーグに注力出来る川崎だが、3連覇だけは絶対して欲しくない...