2010ナビスコ準々決勝1レグ・川崎戦(ホーム)その2
MVPはマルキーニョスにつけようかとも思っていたのだが、3点目を決められなかった点で曽ヶ端に軍配が上がった。ゴール前の密集したところに後ろから小笠原の縦パスが足元にピタリと入り、反転してシュートという場面だったのだが打てずに取られた。あそこでボールをコネるところが難点なんだがなあ。
にしてもMVP級の活躍であることは間違いない。最後までボールを追いかけていたのはマルキーニョスと小笠原、伊野波くらいだった。難しいボールでも収めてくれるし、うまくファウルも取ってくれる。ただ、彼がいないとチーム力が激減するのが本当に悩みどころではある。佐々木には正直、期待が持てなくなったし。
興梠は2点目を決めてくれたのだが、それ以外では物足りない部分もややある。一番は前半カウンターになった時、かなりいい形で持ち上がれたのだけど、シュートを打つかパスを出すかでの選択に迷ってボールをロストしたところ。時々こういうのが見られるので、あそこの判断はもっとうまくなって欲しい。
小笠原もよく走っていた。まず最初にチェックに行くし、相手陣内でもサボらずに追い込んでスローインにさせたり、または奪ったりする。いい縦パスも何本か入っていたし、この状態が維持出来ればいいのだが・・日程が詰まってくるとちょっと厳しいかな。
中田はまだ怪我の状態がよくないらしい。来週水曜の川崎戦を目標に調整をしているようなので、それほど重くはないのだろうが。
代役の青木は中村憲にマンマークのようについていた。ほとんど仕事をさせなかったし合格と言っていいだろう。時々囲まれて危ない場面はあるものの、ミドルシュートも打てていたし問題なさそう。
岩政は・・う~ん、どうなのかな。失点場面では、どういう状況を想定していたのかちょっとわからない感じだった。DFリーダーとして、そろそろ無失点に抑えて面目を保って欲しいのだが。これで代表とは名が泣く。
両サイドバックは勝っていたこともあってあまり上がらず。だったらもう少し粘り強く対応して欲しかったが、ジウトンは最後体力が尽きたかのように動きが鈍っていた。前半は守備もよかったんだけどね。
フェリペは森に後ろから蹴られて、アキレス腱のあたりを傷めて交代。相当痛がってましたが、長引かなければいいのですが。本山がまだまだ本調子でないので、いないと困る。
野沢はちょっと心配なくらい動けていない。ミスも多いし、シュートもワクに飛ばない。前半に1本、後半に1本のチャンスをフイにした。どっちかは決められる選手なのにそれが出来ない。あまり調子が悪いようなら1試合飛ばして本調子に戻してからってもアリだと思うのだが。
川崎はジュニーニョがいまひとつだったかな(それでも怖さがあったが)。中村憲は青木がしっかり抑えていたし、稲本も疲れているようで、そうなるとなかなか攻め手もない。とはいえ、田坂や黒津、谷口、楠神、ヴィトール・ジュニオールとタレントは揃っているので気は抜けないのだけどね。
とりあえず勝ちでホームを終えることが出来たワケだが、川崎は等々力では不敗神話を作っているくらい負けない。去年のこともあるし全然余裕はないですが、同じ失敗を繰り返さないように、しっかり調整してリベンジを果たして貰いたい。
日曜の天皇杯は2回戦なので、サブで圧勝するくらいの芸当を見せて欲しいものです。