2014第24節横浜FM(ホーム)戦
とにかく勝てたことが何より。
観る人によって感想がまったく違う試合になるかもしれないが、自分としてはどこかでマリノスの1本目のシュートを決められて引き分ける悪い予感しかなかった。
最後のFKは記録上1本目のシュートになって完全試合(?)は逃してしまったが、絶好調時の中村だったら危なかった。
鹿島の得点は、それまでボールに触ってすらいなかったのでは、という消えっぷりを野沢から受け継いだかのごとく、どこにいたのかわからなかった土居が、
ドリブルでやや左寄りから中央を横切って右へと仕掛け、軽くシュートフェイントを入れてからドフリーになっていた遠藤へヒールパス。
これを遠藤がパワー・コースともに満点のシュートを右隅に打ち、GK榎本の手を弾いてのゴール。二人の意思がピタリと合い、技術も見せた会心の一撃だった。
遠藤はその後、気合いが乗り過ぎたのか枠を捉えられない悪い癖が出てペースダウンしていったが、決勝ゴールとなった貴重な1点だった。
守備では柴崎、小笠原を中心に中央を固め、最終ラインでは昌子がいいカバーリングを見せた。青木を前目に出しているような感じに見えたが、そのぶん逆に守備がやりやすくなったのだろうか。
青木は序盤ふらふらして危なっかしかったが、今日は最後までやらかすこともなく、後半は落ち着いてプレーしていた。
曽ヶ端はハイボールの判断や処理が安定していたが、キックは酷かった。前半終了間際、素早くリスタートしたキックがタッチを割り、ダヴィに落ち着けと指示されていたから余程ではないか。なんだかカシマスタジアムではいつもキックが悪いような気がする。
マリノスを文字通り完封し、さあ攻撃はという点に目を移すと、このところキレを増していたダヴィが、通常営業に戻ってしまっていた。
前線からのプレスは評価出来るものの、相変わらずトラップも下手でコンビプレーもいまひとつ。スルーの場面でも周りが見えておらず、絶好機も焦って枠外、トドメはPKをドシャットされる始末。
鹿島の通算1300ゴールがかかっていたし、自身も得点王のチャンスがあるなかでのプレッシャー・・ではなく、単に技術不足。あれを決めていればマリノスも前に来てカウンターも決まって、ともっと楽に勝てた試合だったろうに。
PKのジャッジは副審がよく見てました。やっとインカムを導入した結果が出た。(決められないから一緒だが)。
交代はもう1点取って勝負を決めるというセレーゾの意思を感じたが、残念ながら交代していくたびに全体のパフォーマンスが落ちていってしまった。
本山は久々で個人的には嬉しかったが機能していたとは言えず、ジョルジは守りで使う選手でもない。もうちょっと前でマルキーニョスばりに時間をうまく使ってくれるかと思っていたがそれも出来ず。
赤崎もダヴィくらい前線からプレスをかけてくれないと、あの局面で最終ラインから楽々ロングボールを蹴られているようではダメ。それしかやることないのだから。
首位の浦和が勝って少しだけ抜き出た形になってきたが、このまま離されないようについていくしかない。この後のアウェー2連戦を連勝して追撃したいところだ。
(個人的にはまだ落ち着かず、今まで通りのペースには当分戻れそうにありません)
(以下、個人的まとめ)
【2014第24節9/20(土)】(カシマスタジアム19:04KickOff横浜FM/17,834人/雨のち曇)
【スコア】鹿島 1-0 横浜FM (前1-0 後0-0) (S 15-1)
【主審】今村義義朗(主審)、名木利幸、川崎秋仁
【得点】
(鹿)前38分 土居→遠藤 7左
【警告】
(鹿)なし
(M)栗原3(後24分)
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 西 青木 昌子 山本
MF 柴崎 c小笠原 遠藤→78ジョルジ・ワグネル カイオ 土居→75本山
FW ダヴィ→83赤崎
【サブ】佐藤 山村 伊東 ジョルジ・ワグネル 本山 中村 赤崎
【監督】トニーニョ・セレーゾ
【MyMVP】遠藤