2016(1)第10節新潟(ホーム)戦
悪い流れを止める2-1勝利。予想とは違った形になったが、とりあえず勝てて、ほっとしている。
ジネイをトップに起用し、小笠原を永木に交代。前節、「策なし」で負けた反省からか、選手の入れ替えを行っては来たものの、試合内容自体はさほど変わらなかった。
先制点は中盤でボールを奪ってから、永木が鋭い縦パスを出したところから。金崎のスプリントを無駄にしない素早いスルーパスから、受け取った金崎が完璧なグラウンダーのクロス。フリーになっていたジネイがさすがにこれは決めた。
ほぼお膳立てが出来ていたゴールとはいえ、ストライカーとしては得点を挙げられたことは何より。気持ちも乗ったのか、この後の数分だけは100パーセントに近い動きをしていたが、トータルで言えば60~70パーセントくらい。
始まってすぐ、柴崎の柔らかいクロスにヘッドを合わせられなかったり、伊東の縦パスをトラップミスしたり。相変わらず意識が後ろにあり、ボールを戻すことが多く、あのエリアで反転してゴールに向かうプレーが出来ればもっと活きてくるのだが。フィジカル面でもまだまだで、後半に入ってからは存在感がなくなった。
永木については先制点の場面は見事ながら、他はまずまずといった感じ。小笠原との優劣を決めるとなれば、やはり難しい。危機察知能力は小笠原の方が断然上で、色々言われていたように、永木であっても柴崎が伸び伸びプレー出来ていた感じはしない。
ただ、いずれは世代交代が必要なので、永木は出場機会を得れば、今日のようにいい面を出していきたい。キッカーの座も奪って貰いたいものだが。
ゲーム自体は、先制点は鮮やかに決まったものの、そこから押し込む力強さもなく淡々と時間が過ぎ、後半に入ってからは完全に新潟ペース。CKから曽ヶ端のキャッチミス・・と言ったら厳しいかもしれないが、簡単にヘッドで決められた。
同点になった時はそのままドローになる気配もあったが、新潟の攻勢がやや緩んだスキを逃さず、右サイドでボールを持った柴崎がタイミングを外してグラウンダーのクロス。中で金崎がスルー、後ろの西がゴール右隅に決めて勝ち越し。
リプレイで観ると、ゴールが決まって西はびっくりしたような顔をしており、スルーが予想外だったのかもしれないが、よく落ち着いて枠内に蹴れた。
決勝ゴールということならMVPは西だろうが、先制点のアシスト、決勝点のスルー、その他前線で惜しみない運動を続けた金崎に軍配が上がる。自分で打ちたいだろうが、周りを活かすプレーが効いていて、土居はこの姿勢を見習い、改めて自分の良さを再認識して欲しい。
このアシストを見ると、やっぱり柴崎は前で使いたい選手で、なんとかならないものだろうか。
西、伊東のサイドバックも機能しているとは言えないのだが、石井監督はそのへんどう感じているのだろうね。ゴール前に西がいることがそもそもバランスがおかしい。(得点もしたので悪くないが)。
この後、追加点を取れるチャンスを取りこぼしたものの、失点せずにゲームを勝ち切れた。締めに小笠原が投入され、万が一同点に追いつかれようものなら、小笠原叩きが恐ろしいことになるだろうなと思っていたが、杞憂に終わって良かった。
最初に書いたようにゲーム内容は良いとは言えないが、なんとか連敗を止めたことは大きい。コツコツ勝利を積み重ねることで、チーム状態を上向きにして貰いたい。
あと、個人的事柄ながら、赤と緑のユニは大変見づらかった。若干、赤系の色弱の気があるので、同系色は見分けづらい。芝の緑ともカブって、新潟は保護色としてユニの色を選んだんじゃなかろうか。
(以下、個人的まとめ)
【2016(1)第10節5/4(水)】(カシマスタジアム16:04KickOff鹿島/24,805人/晴)
【スコア】鹿島 2-1 新潟 (前1-0 後1-1) (S 13-10)
【主審】福島孝一郎(主審)、木川田博信、武田光晴
【得点】
(鹿)前22分 金崎→ジネイ 1右
(新)後21分 CK加藤↑増田 1H
(鹿)後34分 柴崎→西 1右
【警告】
(鹿)金崎1(後12分)、伊東1(後20分)
(新)なし
【出場】
GK 曽ヶ端
DF 伊東 植田 昌子 c西
MF 柴崎 永木 遠藤→86小笠原 中村→65カイオ
FW 金崎 ジネイ→60土居
【サブ】櫛引 ブエノ 杉本 鈴木 小笠原 カイオ 土居
【監督】石井正忠
【MyMVP】金崎