第96回天皇杯3回戦岡山戦

前半戦、どこのJ3チームが赤いユニ着てやってんのかと思った。流れのなかからシュートに持ち込むことさえ出来ず、なんでもないロングボールをブエノのショボい対応であっさり失点。キリンガー(やられる方)の本領発揮。


その前にエリア内で後ろから倒したのもPK相当だったし、ブエノの守備は全般的に危なっかしかった。本人は足元に自信を持っているのか知らないが、まったく余裕がないし、実際やられた。身体能力もあって伸びしろは充分あるが、それまで我慢出来るだろうか。


先制されると勝てる気がしないと書いていたが、実際そんな内容で、代表監督が視察に来るような試合ではなかった。金崎の追放処置は解除されたそうだが、だとしても選ばれそうな感じはしない。


本人の不調もあるが、周りの不調も響いている。決めるべきボールを決めていれば、アシストくらいはついた。


後半、赤崎に代えて鈴木を投入。そこからようやく試合が始まった。展開も色々あるだろうが、これで誰が使えないのかははっきりしたはず。


同点に追いついたのは、鹿島に来てやっと持ち味を見せた永木のミドルシュート。お膳立てをしたのが鈴木で、中央で粘ってボールをキープして永木に渡した。あの場面、赤崎なら簡単に潰されるかトラップミスして、相手ボールになっていたところ。


ポストプレーも出来ず、ボールも引き出せずでは赤崎を使っている間に攻撃が組み立てられないのは当たり前。


ハーフタイムの指示もなんとかのひとつ覚えみたいにサイドチェンジと言っていて、もっとパススピードを速くとか、ボールに喰いついてくるから一人飛ばすとか、ピッチが悪いから浮き球を使うとか、具体的な指示はあったのか。言わないだけか?


伊東も90分やると前への推進力がなくなり、アラの方が目立つ。後ろに下げるシーンが多くて、ああいうサイドバックは個人的には嫌い。ワンタッチでナナメ前に走る選手に流せばチャンスになるだろうシーンが何度もあり、失敗を恐れる姿にやや失望気味。


試合は同点にしたことで鹿島に勢いが生まれ、押しまくるうちに鈴木のダイレクトプレーから柴崎のセンタリングが、相手のダイビングファインヘッドを誘って逆転。永木のミドルを除いて、鹿島の誰よりも綺麗なシュートだった。


結果的にこれが決勝点となり2-1で逆転勝ちとなったが、当然、勝った気はしない。J1レベルだと逆転どころか、前半のうちに大差で負けていた気がするくらいの低レベルな内容。それとも相手が強いと真価を発揮するのだろうか。


土居も判断が悪く、ミスも多く、疲れなのか頭が混乱しているのか、プレーが冴えない。交代で入った杉本もミスの方が目立ち、序列としては怪我で離脱中の中村を超えることはない。どんなプレーヤーを目指しているのかが見えてこない。


とにかく、勝っただけマシと言えるが、浮上の手応えはまったくつかめず、日程の詰まる日曜、残留争いで必死になっている新潟に勝てるのか。まずは気持ちを前に出すことからやり直して欲しい。


ところで岩政は温存されていたのだろうか。残念。


(以下、個人的まとめ)

【2016第96回天皇杯3回戦 9/22(木祝)】(カシマスタジアム15:04KickOff鹿島/人/雨)

【スコア】鹿島 2-1 富山 (前0-1 後2-0) (S 7-4)

【主審】岡部拓人(主審)、宮島一代、竹田明弘

【得点】

(岡)前22分 ↑藤本 左

(鹿)後15分 鈴木→永木 1右

(鹿)後43分 オウンゴール(関戸)

【警告】

(鹿)小笠原1(後2分)

(岡)なし

【出場】

GK 曽ヶ端

DF 伊東 ブエノ 植田 山本

MF 永木 c小笠原→63杉本 柴崎 土居

FW 金崎→90+3ファブリシオ 赤崎→46鈴木

【サブ】櫛引 ファンソッコ 平戸 ファブリシオ 大橋 杉本 鈴木

【監督】石井正忠

【MyMVP】永木

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