優勝賞金が一気に増え、格差社会の現実がJリーグにも持ち込まれそうな

J1リーグ優勝クラブに最大21億5000万円が支給されるとのこと。


これ、最初に聞いた時には一気に貰えるのかと思っていたのだが、どうやら違うようで、内訳としては均等配分金が全クラブ一律に3.5億ずつ、賞金が1位3億、2位1.2億、3位6000万円。


そのうえに今回の目玉商品、強化配分金というのが上乗せされ、1位15億、2位7億、3位3.5億、4位1.8億が最長3年で支給とあるので、分割で貰える仕組みのようだ。なんだか携帯の割引キャンペーン「最大○○円キャッシュバック」とかみたいだが・・。


ただ、報知新聞に書いてあるのを読んでいると、「使途を練習施設の充実や育成費に絞った強化配分金」とあり、字面だけを見ると選手の獲得資金なんかには使えないような気がするが、


その記事には続きで、契約途中の主力選手が国内移籍する場合の移籍金に数億円が必要になり、今までは資金不足で引き抜きが起きにくかったがうんぬんとあり、使途以外にも帳簿でなんとかやりくりして移籍金に使えたりするのか?というふうにも取れる。


このへんいまひとつ明確な線引きがなさそうに思えるが、ともかく貰えるものは大きいみたいだ。育成に限られたとしても、それこそJ3に参戦するだけの選手を揃えて(登録上限はあるが)運営も出来るし、ユースにも力を入れられる。


富める者はより富む、という格差社会の縮図がここに展開されようとしている。


それが良いことなのか悪いことなのかを論ずるべき言葉と信念を持たないのだが、現実問題としてそうなるだろう。


莫大な資金を得たクラブが強力な補強を行って、ますます強くなっていく。こうなっていくと規模の小さいクラブは現状をキープするのが一杯になり、下手すれば育てても育てても引き抜かれていくことになりかねない。というか恐らくそうなるだろう。


しかし、だからといって平等に分配しましょうという、「みんなが一等賞だね」という昨今の徒競走のようなことはして欲しくないし、ましてやプロ。勝ってナンボの世界。


これからは経営や先を見据えた補強・新人獲得、育成がより重要になってくると言える。少なくともカルロン事件のようなことを何度も引き起こしていれば、せっかくの資金もまさに塵芥。


選手も勿論だが、フロントの人材もクラブを強くする重要な要素で、今まで以上に比重が高まってくるのではなかろうか。経営陣にもシビアな評価を下していかなければ、立ち回っていけないだろう。


ともかく初年度の強化配分金は、機先を制するためにも、是が非でも取らなければいけない。


最初の一歩、うまく踏み出していけるだろうか。

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