杉本が徳島と、平戸が町田とそれぞれレンタル延長
徳島にレンタル移籍している杉本と、町田にレンタルしている平戸がそれぞれレンタル延長とオフィシャルで発表された。
今年は鹿島以外の試合は11月の川崎戦以外を観ておらず、出場成績も調べていないので二人がどのくらい活躍しているのかをまったく知らないのだが、もし帰って来ても出場する場所がないので今はこの選択が正しいかと思う。
ただ、そうして延長を続けた選手がこのところ鹿島に帰って来て活躍したケースを思い浮かべられず、そのまま移籍してしまうのではないだろうかという気がしている。
補強に関して言えば内田がクラブ間合意に至ったそうで、あとは本人の決断のみとなった模様だが、動ける状態なら即戦力。西の抜ける来季前半は大いに戦力となってくれることだろう。
これは当然喜ばしいことなのだが、他にも東京ヴェルディの若きサイドバック安西を獲得する方向で動いているとか。
犬飼といい、ソデにされそうだが岩波といい、確かに手薄なところを埋めていくのは必要なことだが、三竿雄(兄)、金森といったよそに行けばレギュラーで活躍出来そうな選手にまったく出場機会がなく、たいした成績も残していない外国籍選手が優遇されている状況を見て、移籍を考えてくれるだろうか。
鹿島は若い選手を育てて使い、外国籍選手は足りないところをサポートというような感覚で起用し、一体となって戦ってきたクラブ・・と思っていた。
しかし、ここ数年を見ると若手は全部レンタルで出し、そのまま帰って来ず、よそから選手を獲っては馴染ませられないまま埋もれさせるという嫌な状態を作り出している。
それでタイトルを獲得しているならまだしも、これだけの陣容を揃えておきながら無冠とか、それで更に補強にいそしむとか、ちょっと方向性が違ってきちゃってないかなあと心配している。
勿論、サイドバックとCBの層の薄さはかなり心配なところで、現在のレギュラーが抜ければ即チーム力ダウンという状態なので必要な措置なのだが、充分な戦力を活かし切れていないのでは、という思いは強い。
鹿島に強く伝わる勝者のメンタリティ、ジーコスピリットといった鹿島の哲学が薄れつつあるのではないだろうかと危惧している。
だからこその大岩監督の続投なのかという気がしないでもないが、ここまで外の血を入れていくつもりなら、監督やコーチがOBとかそこにもこだわる必要はないのではないかと考えている。
まあ、戦力が厚くなるに越したことはないので強い選手は大歓迎なのだが、埋もれたままで惜しい人材もいるので、出て行くとなれば温かく送り出してあげたいなと思う次第である。
三竿雄(兄)、金森、クォンスンテが出て行くといっても不思議ではない。
赤崎はどうやら川崎に移籍濃厚らしいが大久保も復帰し、果たして出番はあるのかどうか。中村はオファーの来ているセレッソに、本人のためにも行くべきだと思っているがこちらもどうなるのか。
個人的には外国籍選手も総入れ替えが望ましいと思っているが、放出するのはブエノくらいだろう。代わりといってはなんだが、どうせゴリゴリと補強するなら、前線で体を張れるハーフナーやシモビッチみたいなタイプが欲しいのだが、田代以降、鹿島は前線で高さのある選手を起用していないんだよね。
金崎がエースとはいえ、波の激しい選手でもあるし、ペドロ・ジュニオールにしてもそうだし、もうちょっと得点王を争えるような人材が欲しいところである。
あとは豊川の復帰だが、戻って来てもレアンドロを重用する大岩采配では出番もなさそうなので、向こうに残る選択をするかもしれない。
来季のスケジュールが発表される頃には、顔ぶれも決まっているだろうか。