2023第30節神戸(アウェー)戦

情けない。リベンジどころか力の差をはっきりと見せつけられた。


敗因はいくつもある。神戸が右サイドの安西をロングボールで狙い、左サイドの広瀬を地上から攻めるという策が綺麗にハマったこと。


対する鹿島は荒木のトップ下と左で藤井のスピードを活かそうとしたのだろうが、二人が個の力で完全に負けていて、特に藤井はボールを持っても全然仕掛けず、荒木もボールを捌くことも出来ず。


失点は佐野が粘り切れずクロスを上げられたのが大部分だが、中のマークが甘くて安西が2~3人を同時に見ないといけない状況になってしまったこと。


2失点目も同様。武藤がキープしたところを広瀬がついたがクロスを上げられ、なんでもないようなボールを井出に決められた。


ここに至るまでの展開にも不満。序盤激しいゲームになったが、0-1となった後に神戸がひと息ついてプレスが甘くなった時間帯があった。そこで勝負をかけず、相手に付き合って休んでしまったこと。


負けているチームがリスクをおかさずに横パス、バックパスばかり。これはずっと変わっていない。選手の意識が変わっていないということは監督の責任でもある。


とにかくマイボールになってからの判断・プレースピードが遅い。先の展開を読む力がないのと、チームの連動性がないのと、個の力が足りないのと色々あるだろうが、ボールロストを怖がっているようにしか見えない。


点を取ることよりも取られることを恐れて何も出来ていない。そんなピヨピヨ状態から追加点を取られたのだから情けなさ過ぎる。


藤井もスピードが武器なのに酒井に完敗していたし、どうにもならない。前半は完全に岩政の作戦負け。選手の戦う意識もなかった。


さすがの岩政もたまりかねたのか後半から3枚代え。松村は藤井よりスピードがあって勝負も出来たし、バックパスばかりの関川に代わった昌子は前に出せるようになったし、冴えなかった広瀬に代わった佐野は本職よりいい動きだった。


そして、最近の鹿島の肝である仲間が入って前線に動きが出た。荒木も下げて垣田が入っていつものシステム。結局これしかなくなるのだが・・。


鈴木がようやく攻撃にかかわることが可能になってシュートチャンスが生まれたが、フリーで打った2本を決められず。流れを変えることが出来ず、どっちかを決めていればまだ戦えていただろうが勝負のアヤとなった。


その後、柴崎を投入したが決定機を作れず、逆にピンチを免れた直後のCKのこぼれを佐々木に豪快に決められて終了。ずっと狙われていた形だったが、監督の指示もなかったのか。シュートの質も神戸の方が高い。


0-3になってから松村が個人の力でゴールをこじ開けたが、代表で意識も変わったのかいいプレーが多かった。明らかに藤井よりも良かったが、練習で見極められなかったのだろうか。体調的な問題もなさそうだったし、スタメンで出ていたらどうだっただろう。


前回負けた時よりスコアが縮まったが、複数失点ダブル負け。優勝の可能性が完全に消え、3位も微妙になった。もうこれ以上の上積みは岩政には無理ということが誰の目にも明らかになったわけだが、まさか来年の続投はないよね?


松村に覚醒の兆しが見えたがこのままだと移籍しそうだし、本職ではないサイドバックをやらされている佐野も代表・海外を狙うならいつまでも今の鹿島にはいないだろう。樋口も不本意な使われ方をしていると思っているだろうし、来年どうなるんだろう。


組織的に戦えているわけでもなし、よくこの順位に留まっているなと思うが、カップ戦・トーナメント戦ではあっさり負けるし、どうにかしないとタイトル争いも出来ずにずっと中位をさまようクラブになってしまう。なんとかして欲しいね。



(以下、個人的まとめ)

【2023第30節 10/21(土)】(国立競技場 14:03KickOff鹿島/53,444人/晴)

【スコア】神戸 3-1 鹿島 (前2-0 後1-1) (S 18-6)

【主審】(主審)福島孝一郎、野村修、村井良輔、(VAR)西村雄一、三原純

【得点】

(神)前16分 井出↑佐々木 6H

(神)前45分 武藤↑井出 1H

(神)後38分 佐々木 7右

(鹿)後45+1分 柴崎→松村 1左

【警告】

(鹿)なし

(神)なし

【出場】

GK 早川

DF 広瀬→46松村 植田 関川→46昌子 安西

MF ディエゴ・ピトゥカ 佐野 樋口→76柴崎 藤井→46仲間

FW c鈴木 荒木→68

【サブ】沖 昌子 柴崎 松村 仲間 土居 垣田

【監督】岩政大樹

【MyMVP】-

【NHK】-

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