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チャンピオンシップ決勝第一レグ、浦和(ホーム)戦

大きなポイントがふたつ、小さなポイントが3つ。 後半、ようやく巡って来た土居のパスからドフリーの遠藤が、GKとの1対1を決められなかった場面。 西が興梠を倒してPK献上、失点。 攻守にひとつずつ大きなポイントがあり、攻撃面ではまたしても絶好機を決められず、守備面では厳しい判定が勝敗に直結した。 決められなかった遠藤は自業自得として、興梠が倒れた場面は、鹿島目線からすれば「うまく倒れた」というもので、西はそこまで強く当たりに行っていたわけでもなく、印象としてPKになったという感じがする。興梠から前に入って来て倒されたように見え、あれが通るならどんどん前に入ったらPK取れる。 浦和側は顔に当たりそうだった(というか当たった?)ハイキックや、金崎のドリブルからクロスを柏木が腕でブロックもスルーされ、そっちもPKで良かったんじゃないかという恨み節もあるが、どうも浦和戦はすっきりしない決着になる気がする。 小さなポイント3つは、前半浦和の唯一の決定機を曽ヶ端がビッグセーブで凌いだものの、それを攻撃につなげられなかった点。久々に出場した中村がさっぱりだった点。相変わらず事前のシュミレーション不足か、柴崎、ファブリシオの投入を含め、ベンチの動きが相当に遅かった点。 守備に不安のあるファブリシオに代わって中村という選択自体はアリだったと思うが、前半のパフォーマンスを見て、後半頭から柴崎を出さなかった理由が怪我明けという以外に思いつかない。 先に点を取られてからの対応もいつも通りに遅い。どうやったって点を取りに行くしかなく、失点直後にファブリシオを投入するくらいで良かったし、伊東を入れるまでの決断も遅い。どういうビジョンがあるのか、さっぱり伝わらない。失点するパターンは想定していなかったのだろうか。 土居も今の状態であそこまで信頼されているのが不思議で、見せ場は遠藤へのパスと、最後の方で難しい態勢からヘッドを打ったふたつしかなかった。前線からのプレスは効いていたのかもしれないが、ボールが収まることは一度としてなく、シュートを打てるタイミングで打てなかったのもいくつか。 チーム全体としてはアウェーゴールを奪われないことに意識が行き過ぎて、前半から消極的な戦いが続き、失点されてからもなかなか切り替えが出来なかった。正味、ラスト15分くらいしか戦った感じがしない。 それでも0-0で終えられ...

試合内容についてはツッコまない方向で

チャンピオンシップ準決勝で川崎に1-0で勝利した鹿島だが、内容は良かったとはいえない。 とはいえ、圧倒して勝っても、苦しみながらの辛勝であっても勝ち上がりは変わらない。今、大事なのは終わってみれば勝っていた、という結果。 思えば、ファーストステージを優勝した時も、こういう試合が多かった。あの時は昌子と植田が神がかっていたが、ボランチを含め、全員でずっと我慢の連続で耐えて来た。 原点回帰という気分ではないが、今季の鹿島が勝つためには守備で集中を切らさない、という当たり前のことが出来てなければいけないということを、改めて感じた。体を張るって大事。ボールはトモダチ。 ちなみにセカンドステージであれだけ守備が崩壊したイメージがあるが、トータルで見れば浦和の28失点に次ぐ34失点でリーグ2位。堅守、とまでは言えないが、そう簡単には崩されない力もあることを再証明した。まあ、川崎の主力に怪我人がいたというのも大きかっただろうが。 攻撃に関してはシュートを打てるタイミングでも慎重に行ったり、そうやって作った決定機を外したり、そもそも攻撃が組み立てられなかったり。金崎の得点はよくあの場面で決まったな、という驚きの方が大きく、過度な期待は寄せられない。 ファブリシオが突然覚醒するか、土居がこの短期間でピーク時までのコンディションに復帰するかあれば別だが、上向きの材料と言えば、得点を挙げた金崎が調子を取り戻す、みたいなことしかない。 鈴木が戻れば少なくとも土居よりはマシになるとは思うが、脱臼ってそんなに簡単に治るものでもなさそうだし、基本的にはひたすら耐え抜くという、そういう方向性になるだろう。 川崎戦ではカウンター狙いの赤崎、三竿を入れて右サイドの守備に永木を当てる、パワープレー対策に植田投入と、タイミングこそやや遅い感じがしたものの、わりと実用的な采配を見せた石井。 次も同じようにはいかないと思うし、負けている時に光る采配を見せた覚えがごくわずかしかなく、依然として先制点頼みではあるが、守備に回った時の采配ならまだなんとかなるのかなあという気もする。慎重過ぎて、致命的な遅れを喰らいそうな雰囲気はいつも満々だが。 ところで、三竿がここに来ていいプレーぶりを見せ、もっと早くから使って欲しかったなという思いもあるが(三竿のことは評価している)、永木もいいプレーを見せ、柴崎が実戦で使える状態...

来季ACLは本戦出場からになると思う

いつも推定形でしか書いていないのには2つ不安があってのことで、 以前、うっすらとした記憶でACLの優先順位は、1番目がJリーグチャンピオン、2番目が天皇杯のチャンピオン、以下リーグ2位、3位、補欠4位だったとあり、検索してみたところ、 <a href="http://web.gekisaka.jp/news/detail/?197060-197060-fl" title=" 別ウインドウが開きます" target="_blank">「来季ACLの出場枠は2+2?リーグ2位はプレーオフから出場も」</a>と、こういう記事があった。ここからルール変更があったかが定かではないのだが、この記事の通りなら、もしも来季の枠が2+2だと、現時点では鹿島はCSの決勝出場で2位以上が確定なものの、順位的には3番目になって予選回り。 一応、この前の代表戦で日本が勝ったから枠は3+1を守れたはず、という認識でCSの準決勝はそのぶんもコミで応援していた。 最新のFIFAランキングでは日本の順位が上がったとのことだったので、まだ3+1確定のニュースは見た覚えがないが(どこかで発表されたかもだが)、多分大丈夫だろうとは思っている。発表されればひとつめの不安が取り除かれる。 ふたつめの不安は、2ステージ制の今季はCSによって上位の順位が決まるとあり、鹿島はその恩恵を受けてワンランクアップして2位以上が確定となっている。 ただ、これにACLの権利が準じるかどうかの記述を見た記憶がなく、「順位は順位だけど、ACLの権利は勝ち点順だから」と言われてしまえば、まあ、それもアリかなあと思ってしまうだけに、ここがふたつめの不安。 これはCSで浦和を破った場合も同じことで、一番確実で安心出来るのは天皇杯を優勝してしまうことなのだが。 ACLの本戦出場権は、ACLで戦えることは勿論のこと、ルヴァン杯や天皇杯のシード権がかなりオトクだと、自分はそこに魅力を感じているもので。 来季からは2ステージから1ステージに戻るので、こういうややこしい感じにはならないが、枠自体は依然として脅かされており、出るからには勿論優勝が目標だが、最低限少しでも勝ち点を取って、日本の代表として頑張って欲しいと思う。・・と気が早い話だな。 ちなみに出場権に関...

チャンピオンシップ準決勝、川崎戦

なんとか先制してその1点を守り切っての勝利。勝つにはこれしかないと思っていたが、先制後も粘り強く守って勝利を収めることが出来た。 終盤、川崎がパワープレー1本で来てくれたおかげで、逆に守り易くなった気がする。短いパスをつながれて背後へのパスを混ぜられていた時間帯が一番危なかった。 鹿島の先制点は待望の金崎。スローインが起点となり、左サイドから山本の低いクロスを、頭から飛び込んで逆サイドへ流し込んだ。 前半、解説(TBS)が言っていたように、ボールを持っても迫力がなく、DFを引きはがせない姿に、まだ今日も無理かーと半ば諦めていたが、ここぞで真価を発揮してくれた。 久々のゴールで少しは気持ちも戻った様子で、続けて積極的にシュートを放つなど良くなる気配があった。ただ、最後、もう1本決定機を決め切れなかったのが復調なかばという感じ。 一方、途中出場でキーパーと1対1の決定機を防がれた赤崎。あれを決められないとは・・。前々から思っていたが、足元がうまくないのが致命的。大きなドリブルでボールから離れたところを詰められて防がれたもので、相手もうまかったが、周りに相手選手もおらず、決めなければいけない場面。 とはいえ、スタメンの土居もまだまだ絶好調期には及ばず、キレもないしボールの収まりも悪い。パスミスも多く、味方の時間を作って欲しい時間帯を収められず、苦しい展開にした。ファーストステージの良かった頃は簡単にDFを振り切ってシュートまで持ち込めたのだが。 前節右肩脱臼の鈴木がとりあえずベンチに戻ったが、現状、このメンバーでやりくりするしかない。ファブリシオもまずまず連携を取れるようになって来て、なんとか形になっている。ワンタッチで相手DFをかわしてのワンツーなども決まったいた。 しかし、攻撃こそが生命線のわりに迫力がなく、単独でなんとか出来そうな気配はなく、まあ、今年残り一杯頑張ってくれればなという感じか。 交代策に関しては失礼ながら珍しく作戦が的中し、早めに三竿を入れての守備のテコ入れ、遠藤を下げて前からプレッシャーをかける赤崎(決められなかったが)、パワープレー対策としての植田投入。どれも効果的だった。 もっとも、こういうのは勝ったからこそそう思うのだろうが、成長したのだろうか。 それにしても試合後のインタビューで金崎が「石井さん」と何回も言っていたが、あの騒動で心を痛めていた...

早いけどチャンピオンシップ川崎戦、展望

2ステージ制の恩恵を最大限受けられるチャンスがある鹿島。 とりあえず川崎戦を勝てば「年間2位以上」が確定となり、来季ACLの本戦からの出場権を獲得し、賞金額もアップ(のはず)。レオ・シルバでコスパの悪い無駄使いをしそうな気配のある来季だけに、少しでも運営資金を得ておきたい。 ルールは川崎のホーム戦となり、引き分けなら川崎の勝ち上がりなので、鹿島は勝つ以外にない。非常にシンプル。 4連敗フィニッシュでリーグ終えた後、天皇杯でひと息つき、そこからしばらく調整期間もあったことだし、最悪の状態は脱していると勝手に思っている。 川崎の方も絶好調期を過ぎたと見ており、天皇杯で浦和との戦いを制したとはいえ、どうにも手がつけられなかった頃とは違うと見る。 ただ、正GKが復帰した川崎は引き分けでもオッケーな以上、鹿島の方が分が悪いのは変わりない。 1番人気の予想で申し訳ないが、先制点を取れば勝つ、取られれば負ける、というのが順当なところ。先に点を取られてから逆転出来たなら、素直にごめんなさいだが、その展開はないと思う。 というわけで何がなんでも先制点。 あまり得点のイメージが湧かないが、まずはシュートを打つこと。精度もないので、数撃ってなんとかするしかないだろう。川崎戦ではジャッジで貸しがひとつあったはずなので、それも返してくれればいいなと思っている。 スタメンは怪我人次第だろうが、曽ヶ端、西、ファンソッコ、昌子、山本、小笠原、永木、ファブリシオ、遠藤、土居、金崎かと。柴崎の復帰が遅れているとのことだが、わざわざここでサプライズを用意しても仕方ないので、普通に永木だろう。 鈴木も天皇杯での怪我次第だが、土居の調子が戻っているならこちらを使うと思われる。ファブリシオに関しては前回たまたまうまくいっただけという印象は今でもあり、攻撃の速い川崎に守備面で振り回されるイメージしかない。 それでもメンバー的に目を瞑るしかないようなので、永木のカバー力に期待。カバーりょくって書いたが、字面だけ見ると「カバーカ」って見えて、なんかの必殺技みたいだな。 ともかく、なんでもいいので攻めて勝ちにいくこと。その姿勢だけは見せて欲しい。 ところで、チケットは転売が大手を振ってまかり通っているようだが、立派なダフ行為であり、いい加減取り締まる方向で動いて欲しいもの。基本は完全転売禁止、買う時に身分登録して、事...

天皇杯の追記をしようと思ったがそんなになかった

天皇杯の追記をしようと思っていたが、詰め込んで書いた割にはだいたい言いたいことを言っていた。 他に言うなら、監督の能力がいつまで経っても上がらないのはどういうことなんだろうというところ。 前半に両チームとも怪我人でカードを1枚使い、こっちはもともと交代策は下手っぴなのでお互い消耗したぶんちょっとオトクかなーなんて思っていたのだが、相手はシステム変更してこちらを翻弄してくる策上手。 ハーフタイムの指示はいつも通りサイドチェンジを効果的に、ってそれ以外ないのかよという感じ。 とはいえ、神戸がそういう戦い方をすることは事前にわかっていただろうし(自分はよその試合をほとんど観ないので知らなかった)、なにかしらの対応策を練っていて欲しかった。 試合記事にも書いたが、速いテンポの試合に付き合って、息つく暇もなくなり、審判もゲームをコントロール出来着ない状況で、かなりの冷や汗もの。 もしもカイオがいたならば、あの雑なボールでもブッちぎってゴール出来たかもしれないが、不調から脱することの出来ない金崎と、動きが鈍かった土居ではキープも出来ない。本来なら交代で入った杉本あたりが、何か味を見せてくれればいいのだが、特に推すべきところもなく・・。 まあ、まずは連敗を止めて勝つことが目標だったので、そこは前向きになれる。ただ、同点になっていたらそのまま負けていただろうが。 あと、気になったのはノエスタのカメラワーク。落ち着きのない切り替えで、全体を把握出来ないこともしばしばあったが、あれくらいは演出のうちなのだろうか。そういえばカシマでやった代表戦も、例によってサイドラインのカメラでアップにするので、とても見づらい。 代表のことを言えば、他のブロガーさんも大迫のヘディングが上手くなったことを取り上げておられた。想いは皆、同じというか、自分が思ったのはまずそこだった。 頑張って努力すればなんとかなるという見本であり、トラップの下手な選手(誰とは言わない)も、一生懸命練習すれば、足元に収められるようになるのではないだろうか。 大迫の良さは反転力、と随分前の記事にも書いていたが、足元に収まるトラップありきで、2点目のゴールなんかは特にそれが出ていた。次もスタメンになるだろうし、サウジを倒して貰いたい。 永木は守備に入ると、同じく守備寄りの山口との相性も良く、がっちり守れていた感じはある。しかし、パ...

第96回天皇杯ラウンド16神戸戦

時間も遅いのでなるべく手短に。 守備の脆さが嫌だったファブリシオがスタメンで起用され、不安しかないスタートだったが、始まってみれば意外にも大活躍で2得点。 あわや?ハットトリックというバー直撃もあり、なんとなく先制して逃げ切りという展望の、なんとなく担当でMVP。まさかここに来て勝利に貢献するとは想像もしてなかった。素直にごめんなさい。 流れでなんとなくと書いたが、先制点のCKからの得点も久々にいいボールだったし、狙っていた形でもあるだろうからここも素直に評価。 チーム状況からして先制されると勝てる気がしなかったので、この得点が効いた。2-0となった時は普通に勝ったと思ったが、相手の猛攻と4-2-3-1へのシステムフォーメーションに対応出来ず、最後は一杯一杯での逃げ切り。 個人的には相手の攻撃タイムになった時に、速い攻撃に付き合って無理矢理前線につなごうとして取られて波状攻撃される、という戦い方がマズかったと思う。あそこはベンチから指示を出すとか、もっと落ち着いて時間を作ってのらりくらりやった方が良かった気がする。 あとは神戸寄りのジャッジに苦しめられたと付け加えておく。あれだけラフプレーを繰り返されてカードが出ないなら、そりゃドンドン来るだろう。前半、神戸側にいくつかカードが出てもおかしくないシーンがあったし、後半も遠藤がカウンターを倒して止められたのもイエロー相当だった。もやっとする。 ともかく最後はドタバタだったが、なんとか勝てて、ほっとしている。次の相手は広島となった。 細かいことはまた時間が出来てから別記事にしようと思うが、もう少し書くと、金崎がなかなかスランプから抜け出せない。 前半に遠藤からの後ろからのパスと、土居からの横パス。どちらも好調時なら迷わずダイレクトで打って枠内に沈めていた。ゴールから遠ざかっているせいか、ひと手間余計にかけるぶん、キーパーにセーブされてしまうし、後半も1対1を止められた。初心に返って、もっと本能のままにやってみればどうだろう。もともとそういうタイプだし。 曽ヶ端はびっくセーブが1本。ビッグじゃなくてびっくりのびっくセーブで、渡邉のシュートに反応して枠から弾き出した。しかし、そのCKで失点してしまい、なんだか報われない感じだ。 他、昌子と小笠原を中心として守備陣が頑張っていた。西も最後はボランチと多彩なプレーヤーになった。 ...

劇○ビフォーアフター!ファーストとセカンドでこんなにも差が

なんということでっしゃろ~(一応、気を遣って変更)。 ファーストステージ12勝2敗2分の1位から、セカンドステージ6勝9敗2分の11位と驚きの転落人生。ふたつ並べれば111で縁起がいい数字になるが、まさか狙ったわけではあるまい。 風通しを良くし過ぎたのか、17試合で10失点とあんなに整っていた守備が、なんと倍、更にちょい足し。ドン!驚きの24失点。 カイオという柱も(強制的に)外して大胆リフォームしたところ、家屋全体がバラバラになり、得点も29得点から24得点へと減少。 ・・ん? 攻撃だけ見ればそれほど落ちていない。 ということは、ファーストがいかに神がかり的な守備で勝利を上げてきたかということか。同時にセカンドの守備崩壊ぶりも酷い。 思えば、植田がリオ五輪前で気持ちの入ったパフォーマンスを見せており、覚醒した感じがあった(リオ五輪後、急落)。両サイドバックも安定しており、昌子の負担も少なかったのだろう、フィジカルコンディションも良かった。 曽ヶ端に関してはそれほどビッグセーブ連発していたイメージはないが、止めるべきところはしっかり止めていた・・のだろう。 やはり、問題となったのはカイオの移籍。 カイオ自身は守備が堅い選手ではなかったが、カウンターで攻撃に入った時、いつでも得点出来る怖さを与え続けていたことで、相手の出足を鈍くする効果もあったのだろう。 カイオにマークがつくことで、2トップの金崎、土居のストレスも少なく、前線からのプレスも効いていた。結果が出ているので当たり前の話だが、全てがうまく回っていた。 まともに割を喰らったのがエースストライカーの金崎。ファーストで8得点から、セカンドで2得点。うち1本が鈴木に譲って貰ったPKで、不満も溜まろう。相方を固定出来ず、迷走してしまったことがそのままチームの成績に出てしまった。 怪我人が続出したことも、たまたまではなく必然。ファーストからメンバー固定で、あの頃、このブログでもとりあえずファーストだけ突っ走ってくれ、と書いていたが、だとすればこの結果もそこまで驚くべきことではないのか。結局のところ、カイオが抜けていなくてもこうなっていたのかもしれない。 監督が辞めると言い出して撤回したのもゴタゴタに拍車をかけ、外れのファブリシオまでつかまされ、まさに踏んだり蹴ったりのシーズン終盤だった。 今もまだ混迷の中にいるような気...

私の責任という言葉の重さはどのくらい

このところ、負けるたびに石井監督が口にする「私の責任」という言葉。 監督という役職は勝てば選手のおかげ、負ければ監督のせいと言われる過酷な役どころだが、そう言われるだけの責任はあり、「私の責任」というのは当たり前の話で、今更言うべきことではない。 にもかかわらずこれだけ口にして、その言葉の重みはどれだけのものがあるのだろうか。 最終節後のセレモニーでの挨拶。自分はスカパーから早々とチャンネルを変えてしまったので、全文は聞いていないのだが、現地ではかなりのブーイングがあったと聞く。 思えば、同じようなことを言って(同じ台詞だったかは覚えていない)辞任するとまで言い、ひと悶着あった事件。あの時にすっぱり身を引いていればその後の成績がどうあったにせよ、ブーイングは起こらなかっただろう。 負け続けているのを石井一人に押し付けるのも違うが、ごたごたの騒動を引き起こしたのは自身であり、この先、天皇杯、チャンピオンシップで2冠を獲るかもしれないが、潔く、そして、今度こそきっぱりと、今季限りで辞めます、といった「責任」のある言葉を言ってもいいと思う。 今、繰り返し口にする「私の責任」は、怒られたからとりあえず謝っておく、「ごめんなさい」と同じように聞こえ、覚悟のようなものが感じられない。 何故、そのように感じるかと言えば、チームの雰囲気の悪さ。 人柄がいい、という長所?が一番最初に言われる石井のことで、おそらく本当にそうなのだろうし、別に人柄や人となりを否定するつもりはない。 ただ、監督という点で評価するならば、将来的なビジョンも見えないまま、目の前の試合にも勝てないまま、現時点では昨年のナビスコ杯(現・ルヴァン杯)タイトル、ファーストステージ優勝という実績があるにせよ、来年も観たいと思うサッカーではない。 人柄だけで言えば、暗黒時代のセレーゾだって気のいいおっちゃんであり、監督という面を切り離せば、なんら問題がない人物だった。 結果を出してこそプロであり、その点で言えばまだ可能性がふたつ残っている時点で論じるべきことではないのかもしれないが、「私の責任」という言葉の軽さに不安を感じずにいられない。 とりあえずのごめんさないでないということを、まずは週末の天皇杯で見せて貰いたい。

リアルPKに警戒・・えっ?!

と、思ったら「ハリルPKに警戒」だった。 先日、報知新聞に載っていた記事。 今度、代表が戦うことになるサウジアラビアが、PK狙いでよく倒れてくるとかで、ハリルは充分に気をつけたいという旨の記事タイトルだった。 次の試合まで間が空くので、少しばかり休憩記事を入れてみた。 ぱっと見でリアルPK・・プレイヤーキラーかと見間違ってしまったのは、そのちょっと前にサウジアラビアで、競技場の近くでテロの計画があったという話が記憶にあったのと、ラノベでゲーム関係の話を読んでいたのと、あとは老眼? まさか、そこまでやるのかと勘違いしてしまったこちらの早とちりもいいところだが、もしかしてという思わせてしまう世界情勢が恐ろしい。 数年前くらいに、レーザーポインターで選手を狙うとかいう事件もあったし、今は高出力のレーザーポインターもある。 まあ、今回は日本のホームなのでそういう事態は起こらないと思うが、選手の皆さんはホントに大変だなと思うわけである。 ちなみにそのサウジアラビア戦は、W杯最終予選の大事な一戦となっており、勝たないと結構苦しい状況になる。 順位が上のサウジアラビアは恐らく引き分けで充分と考えているだろうし、日本が引き分け以下の展開で時間が続けば、ピッチに寝転がったり、キーパーが謎の病を起こして突如倒れ込んで時間を消費したりする(その病気は日本が勝っている展開だと発症しない)ので、早めに点を取って、心身ともにストレスのかからない試合にしたい。 鹿島からは昌子が呼ばれるのだろうか。本来なら有難い話だが、怪我を抱えているだけに、これ以上負担はかけないで欲しいなあというのが本音だったりする。 金崎あたりは、むしろ代表でやって揉まれた方が、いい具合に仕上がりそうなものだが、激高事件以来、なにかと巡りが良くないので、難しいだろうなあ。

浦和が年間1位、名古屋が降格など

浦和が勝ち点74で年間1位。鹿島は勝ち点59と随分離されての3位。これでもチャンピオンシップ制度のおかげで「優勝」という可能性があるのだから、やっぱりこの制度は今年で廃止(いつか復活するかもだが)になって良かった。 「こんな成績だし恥ずかしいから辞退を」という過激な声もちらほらあるが、そこはそれ。ルールなんだから、やれるものはやる。まあ、今の状態のままでは勝ち点差通りにあっさりやられてしまう可能性の方が高いが。 ただ、年間2位になった川崎は最終節、前半のうちは2-0とリードし、浦和も0-0で一瞬トップに立っていたが、そこから逆転負けをくらって転落。というか元の位置に戻った。勝ち切れていれば年間1位だっただけに、選手たちの落ち込みも色々とあるだろう。あるだろうさ。ある・・よね? 川崎の状態もあまり良くなく、鹿島にとってはチャンピオンシップ準決勝、アウェーにはなるがワンチャンスはある。タイトルの価値うんぬんは諸説あるとして、賞金上積みの絶好機でもあり、2位以上になればACLが本線から出場と、特典が多い。 基本的に自分は「リードしている方が絶対有利」というスタイルだが、ここまで失うモノがないなら、むしろ開き直ってやれるのでは。 怪我人がどこまで回復して実戦で使えるかが勝負のカギであり、川崎にとっても離脱した小林の復帰は重要なファクターだと思うが、試合日まで少し時間が空くので、今度こそうまく調整して貰いたい。さすがに今度はタイにバカンスに行ける日程じゃないしね。 まずは天皇杯4回戦をどういう形でもいいので勝って、雰囲気を一変させること。 話は変わって、名古屋が健闘及ばず16位で降格。 これにより、オリジナル10で降格経験がないのは鹿島と横浜Fマリノスのみとなった。鹿島もセカンドの成績だけで言えば、いつ降格圏に叩き落とされるかわからないものであり、来季は、というかもう今から本腰を入れて態勢を整えにかかって貰いたい。 名古屋はさすがに手を打つのが遅過ぎた。闘莉王の電撃復帰で一時は持ち直したが、あと一歩、15位の新潟とは勝ち点差が同数、得失点が4だけ届かず。 いい選手も揃っているだけに、選手の流出をどれだけ抑えられるか。田口なんかは争奪戦になってもおかしくないし、シモビッチも価格が抑えられて、ベンチスタートでもいいなら鹿島にいて欲しいくらいだが、そのへんは手を出さないのだろうか。...

2016(2)第17節神戸(ホーム)戦、最終節

先制されるまでは内容も良かったし、いい形でボールも回っていた。あの時間帯に得点出来ていれば違った展開になったのだろうが、相手にワンチャンスを決められてから全てがちぐはぐになり、前節と同じパターンで負けてしまった。 個人的には大事なのは天皇杯とチャンピオンシップだと割り切っているので、勝敗は気にしないと思っていたが、この澱んだ空気を見ると、そうも言っていられない。 とにかく点が入らないのが大問題であり、続いて簡単に失点するところ。 スタメンや交代策はおおむね納得出来るものだったし、今回ばかりは選手がなんとかしなかったゲームだとは思うが、今季がどういう形で終わるにせよ、来季は監督交代で頼みたい。セレモニーのコメントを途中からしか聞いてなかったが、辞めるって言わなかったのかな。 攻撃に関しては最後のところの精度を欠いたり、ようやく作った決定機を決められなかったり。バー、ポストにも1本ずつ。1本出ればガラリと変わりそうな気配もあるが、先に点を取られるとどうにもならない気配も依然としてある。 特に金崎が重症で、いくつか決めなければいけない場面があった。ファーストステージの得点源であったカイオが抜け、金崎がこの調子では点が入らないのは当然。 他、ファンソッコは左サイドバックで良くやれていたと思うが、前半の決定機は決めて欲しかった。途中交代の伊東もせっかく奥深くまで切り込んで上げるクロスが、キーパーの頭を超えないのが2本は問題。スピードは魅力だが、クロスの精度が欲しい。 鈴木は速いプレーを意識していたのか、ワンタッチプレーも多く、ポストも効いていた。前線での迫力もあり、金崎との相性も良さそう。最後、前節に続いて足をつって交代となったが、足をつるくらいまで走っていたということでもあり、充分やれていたと思う。金崎同様、得点が望まれる。 失点シーンは、エリア付近でごちゃごちゃっとしたところから打たれたシュートを、曽ヶ端がいつも通りに弾き切れず、ファンブルしたところをペドロ・ジュニオールに決められた。 あれが曽ヶ端以外なら止められたのか、誰であっても決められたのか、自分には前者のようにしか思えないが、今年はもう曽ヶ端で行くなら仕方ないが、こちらも来季は監督同様、チェンジでお願いする。 杉本はチャンスに絡んだと言えば絡んだし、消えていたと言えば消えていた。中村の状態がわからないが、とりあえ...