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2017第28節鳥栖(アウェー)戦

完敗。盛り上がりどころすらなく、完璧な鳥栖のゲーム。お見事。そして、鹿島お粗末。 前半から一方的に攻め立てられ、相手が決められなかっただけで前半のうちに2~3点取られていてもおかしくなかった。 後半、大岩が修正力を見せてくれるのかと期待したが何も起きず。失点はバイタルがら空きから上げられたクロスを昌子を始め、DF陣が棒立ちであっさり決められた。 皮肉で言うが、取られた時間帯が遅過ぎたんじゃない? 鳥栖の選手の方が気持ちが出ていたし、最後まで走り負けずにしつこく喰らいついてきた。 こういう時に小笠原がいてくれれば引き締めてくれるはずだが、休み明けの三竿健(弟)とスキだらけのレオシルバではこらえ切れなかった。 レオシルバは相変わらずムラの大きい選手で、難しいプレーを選択しては難しい局面を作り出し、自陣エリアでの危ないプレーや、タイミングが合わずに相手に奪われるシーンなどが目立つ。 いい選手なのは認めるが体調万全なら小笠原、あるいは永木でも総合的に見ればチーム力が増すのではないかと疑っている。どうしてもレオシルバ、という根拠が薄い。悪い意味で、個の能力だけで勝ちが拾えるわけではない、ということを強く感じさせてくれる。 まあ、レアンドロも戦力外扱いでカウントしていた節穴の当ブログ主なので、いずれ能力通りに勝利をもたらしてくれるのかもしれないが。 中村はあれだけ寄せられると何も出来ないのはわかっていたことで、レアンドロも攻略されていた。金崎はお疲れモードでDFをはがせず、累積4枚目を貰って次節欠場。代表どころではなく、少し休んだ方がいいかもしれない。 昌子も失点続き。クロスをフリーで上げさせたのも問題だが、ドフリーで打たれた昌子も責任大。代表疲れもあるだろうが、一度どこかでオーバーホールしなければいけない気がする。 ジョーカーの安部はピッチが合わなかったのか、鋭いシュートを打った1本以外はピタリと合うパスはなく、キッカーを務めたキックもファーへと流れていった。 結局、鹿島の対策が完璧だったフィッカデンティと、修正出来ずに封じられた大岩との監督力の差、あとは気持ちの差。何がなんでも勝つという気迫に欠けた試合だった。酷かった。 2位3位の自滅にかけるしかない今節だが、まずは甲府が柏を倒してくれた。甲府は大事なところで鹿島のアシストを決めてくれている気がする。 セレッソも鹿島が負け...

リーグ残り7戦、クライマックスが近づいてきた

先行押し切りこそ王道。自分は常々そう思っている。 勿論、逆転勝利でも勝てばそれでオッケーなのだが、やはり安心して観ていられるのはリードを保ったままの逃げ切り。 観ている方はドラマティックな展開を期待するだろうが、それに乗っかる必要はない。むしろ空気読まずになんなら10月中に早々と優勝を決めてしまってもいい。 今年のリーグ序盤は神戸やFC東京が引っ張り、中盤戦ではセレッソが盤石の試合運びで首位をしばらくキープしていたが、その3クラブとも失速して今や優勝争いからは一歩二歩遅れを取っている。 鹿島は首位に立ってから少しずつ2位以下を引き離しにかかり、残り7試合で勝ち点差8。ここからの失速は許されない。 追うものより逃げる方が絶対的に有利というのが自分の信念。 相手に、「もう追いつけない」と思わせることが出来れば相乗効果もアップ。そういう意味でも今週のアウェー鳥栖戦は一番先に行われる試合だけに、勝って後ろにプレッシャーを与えたい。負けてしまうと相手が勢いに乗ってしまうので、この試合の勝敗は割と重要な意味合いを持っていると思う。 おさらいとして鹿島の残り対戦を確認しておくと、鳥栖(A)、広島(H)、マリノス(A)、札幌(A)、浦和(H)、柏(H)、磐田(A)。 2位川崎3位柏との勝ち点差は8だが得失点差を考えると実質勝ち点差は7。4位セレッソ5位マリノスには勝ち点差13とやや広がっているので、とりあえずマークを外す。 川崎の残り対戦がセレッソ(H)、仙台(H)、広島(A)、柏(A)、ガンバ(H)、浦和(A)、大宮(H)。 セレッソが最後の意地を見せて川崎を食い潰してくれればと願っているのだが、セレッソもここで負けると3位も危なくなるよ。 鹿島的には今週11差に広げることが出来ればおいしい展開・・。 問題は柏。川崎の方が怖いと見ていて、柏には引き分ければなんとかなると構えていたが、先週のFC東京との試合を観て若干考えを改めた。 今、絶好調期を迎えているようで、攻守においてスキがなかった。クリスティーノがノリノリで、そこに武富、伊東が加わって破壊力は抜群なうえ、キーパーの中村も当たっている。怪我とも無縁のようだったし、しばらくは止まりそうにない。 柏の残り対戦は以下の通り。 甲府(H)、札幌(A)、大宮(A)、川崎(H)、磐田(H)、鹿島(A)、広島(H)。 下位クラブとの対戦が...

ホームガンバ戦、追記

ハリルホジッチが観戦していたこの試合、鹿島側で合格者は植田くらいだったろうか。 昌子は失点シーンのお粗末な対応を含め、落ち着かない場面が多く、かなり疲労が蓄積している様子だった。本当なら少なくとも1試合は休ませてリフレッシュさせたいところだが、鹿島のCB事情的にそういうわけにもいかず、試合を続けながら体調を上向きにして欲しい。 リーグ戦は次のアウェー鳥栖戦を超えれば代表ウィークで1週空くのだが、昌子と植田は呼ばれるだろうから結局休みなし・・どころか更なる疲労を抱えることになる。 どこかをブエノで凌げる試合が作れればいいのだが・・。むしろ一気に勝ち点を稼いで優勝を決めてから休みを取って貰うしかないのかもしれない。 植田はハイボールに負けていなかったし、最後に決勝点も挙げて勝負強さを見せた。 金崎は正直、三浦に完敗。体調面もあってのことと思いたいが、1対1ではほぼ抑え込まれていたし、あれだけガッツリ抑え込まれるのは久しぶりに見た。決定機を外しまくったのもストレスが溜まっていたのだろう。オフサイドになった時のシュートだけは凄まじいところに決まっていたが。 井手口は精力的に動いていたが、ガンバが全体的にうまくいっておらず、鹿島側がしっかりと抑え込めていたかと。 レオシルバと永木のバランスが良く、体力的に負けていなかったし、押し込んでいることもあってセカンドボールも奪えていた。 レオシルバの緩急をつけたパステンポと、精度の高さはなんだか久しぶりに素直に評価したくなるデキだった。ただ、ミドルシュートが枠に飛ばないのは残念。何度か完璧な形で打てたシーンがあったのだが。 西は崩しの部分では良かったが、たまにさらっとボールを取られることがあったりと、集中力の問題なのか疲れの問題なのか判断しづらい。ボランチになってからは自由にボールを捌けていたが、あれはガンバが引いていたからでもあり、まともに組み合っていたら守備面でどうなっていたかはわからない。 土居も連戦を思えば動けていた方だがパスの精度が悪く、カウンターであさっての方向へパス出しした時は「安部に比べて・・」と思ってしまったのは自分だけではあるまい。 曽ヶ端は旬が終わってしまたようだ。クォンスンテという韓国代表級のキーパーを控えのまま置いておくのは勿体なく、じゃあ交代で、と言いたいところだがキーパーは他のポジションと違って試合勘がモ...

2017第27節ガンバ大阪(ホーム)戦

劇的勝利! 自作自演な部分が多々あれど、この勝利は大きい。いや、大きくない勝利なんてものはないのだが、2位以下に勝ち点差を広げる価値のある勝利で、優勝への道を強く踏み込んだ一歩となった。 立ち上がりはこのところの悪い鹿島。 GK東口のロングボールを昌子が簡単にファンウィジョに競り負け、振り向きざまに打たれたシュートに曽ヶ端が集中を切らしていて早々と失点。 お疲れモードの昌子と、当たりがそろそろ弱くなってきていた曽ヶ端二人のミスと言ってもいい。 失点してからはガンバが受け気味になったことを含めてここ最近の鹿島のパターンになったが、決定機は数多く作れどシュートはことごとく枠を外れ、カウンターの精度も酷くてなかなか得点を挙げられなかった。 前半は0-1で終了かと思われたが、PA内で中村が後ろから泉澤に足をかけられてPKの判定。飯田主審はファウルを流し気味だったのでスルーかと思ったが、鹿島にとっては追い風の判定だった。何気にPKに助けられる試合が増えつつある。 蹴るのは金崎。このところずっと右に蹴っていたがどうするのかと見ていたら左を選択し、東口に読まれて触られポスト直撃。一瞬、気が遠くなりかけたがレアンドロが後ろから詰め、DFとGKのダブル股抜きで押し込み、窮地を救った。 エリア外からのふかしまくるシュートや、なんでもないところでボールを失う欠点はあったが、チームと金崎を救う一撃となった。 この日の金崎は体調の影響なのか、観戦していたハリルホジッチの影響なのか、PKを含めた数多くの決定機を外しまくり、エースらしからぬプレーぶり。守備の要の昌子のミスからの失点といい、攻守の軸が調子を振るわないなかで、それでも勝てたのは勢いとも言える。 相手方となるがガンバのCB三浦は気の強い性格なのか、金崎とバチバチやり合っていたし、PKを蹴る前に囁き戦術も敢行していた様子。テレビ画面越しでは、なんとなく右に手を差していたようで、もしかしたら「右に蹴るのか?」なんて言って揺さぶりをかけていたのか。東口も一度、(向かって)右にフェイントを入れてから左に飛んだし、打ち合わせたのかもしれない。 1-1となった後半、アクセル全開の鹿島はほぼ一方的に押し込むが先にも書いたようにシュートの精度を欠き、ゴールを割れず。合計25本のシュートは今季最高か? 後半アディショナルタイム、ラストチャンスと思って観...

我々はあと8体のクラブを倒さねばならない

ガンバエルからジュビエルまで(途中省略)8体の使徒を倒せば鹿島の優勝が叶う。 まあ、正しくは6体倒して、残り2体のうち1体を引き分けに持ち込めばオッケーなのだが、ちょっと言ってみたかっただけですばい。ヒロシではなかとです。 そう言えば劇場版もまだ6体しか倒していなかったような・・。すっかり記憶の彼方に・・。完全に忘れてしまう前に完結編はよ。 天皇杯は個人的には負けたけど勝ったみたいなもやもやする勝利だったので、勝った勢いは大事だが、「なんとかなるさ」みたいな空気でリーグ戦に戻れば今度は取り返せなくなると思う。 そもそも新潟戦で2失点してから逆転勝ちを収めた時にも、油断があったみたいなことを言っていたのに、天皇杯でも途中ふわふわして追いつかれたし、気を引き締めていかないと足元をすくわれてしまう。 追って来る川崎と柏は当然油断なんてしていないだろうし、先に弱音を吐くわけにはいかない。 立ち上がりから試合終了の笛が鳴るまで集中して、無失点勝ちで盤石の姿勢を見せつけ、追うものの心を折りにかかろう。 ちょっとばかりソガンゲリオンのA.T.F.(notr ATフィールド)が効果薄めになってきているので、攻撃を浴びないようにボランチからDFラインが堅陣を敷いて隙を与えないようにしたい。ちなみにA.T.F.はago te footの略です。 とはいえ大岩采配は微妙に読みづらく、ソガンゲリオンではなく普通にクォンスンテかもしれないが。 どちらにせよ、お疲れ気味の昌子にあまり負荷をかけないように、ボランチがしっかりと走り回って欲しい。三竿健(弟)が抜けた天皇杯は思っていたより中盤が脆く感じられたので、ここを立て直さないと、向こうには体力が無尽蔵にある井手口がいる。好きさせたくはない。 ガンバは監督が今季限りで退任とか、なにかとうまくいっていない様子だが、それでもガンバはガンバ。手強い相手である。 小笠原が体力切れみたいだったのでボランチは永木とレオシルバになると思うが、レオシルバは派手なプレーは要らないので、隙を与えないようなプレーで着実に相手を潰しに行って貰いたい。永木と二人して狩りに行って後ろを狙われるなんてことだけは避けたい。 レアンドロも少なくとも自陣で囲まれている時はセーフティに蹴り出すように。あそこで奪われるとゴールに直結だから。 攻撃は結果を出した中村をレアンドロとセット...

第97回天皇杯ラウンド16、浦和戦

スコアの上では4-2と快勝のようにも見えるが、先日の新潟戦と同じく、あまりすっきり勝ったという気持ちはない。 勿論、2点を追いつかれたところから再び突き放しての勝利ということや、ゲームをマネジメントしながら勝てたという面を評価すればプラスなのだが、正直、PKの判定に救われた感がある。 ジャッジは全体的に鹿島寄りの笛で、レアンドロが倒されて得たPKは確かに足に手はかかっているが、ボールを保持していたとも言い切れず流されてもおかしくないし、逆の立場だったら文句は絶対に言う。 例の騒動後の試合ということもあって、浦和側も気を遣っていたのか抗議もなく(本当は言いたかっただろうが)、荒れた試合にならずに済んで良かった。熱い試合は観たいが、荒れた試合は勝っても負けても心が重くなるもので。 そんななかでレアンドロは安定のイエロー製造機で、いつ2枚目を貰うかとヒヤヒヤしていたし、闘志の方向性を見失いつつある鈴木もやっぱりカードを貰った。何事もなく試合が終われたこと、そして勝てたことが救い。 勝敗もわずかな差だったと思う。決定機は浦和の方が多く作っていたし、いつもは枠に嫌われる中村のシュートがゴールになったし、矢島のミドルやオナイウのヘッドはギリギリのところでゴールにならなかった。決定力と言えばそうなのだが、数センチの差が勝敗を分けた。 先制してから守りの意識になったのか安心したのかずっと浦和ペースだったし、得点機会以外は攻めさせているというよりは、普通に攻められていた。 日程的にアドバンテージがあり、かつ相手側は主力が怪我や休養で数名欠けているというのを考えれば、もっと圧倒して勝つくらいでないといけないと思うが、一発勝負のトーナメントということを思えばこれでいいのかもしれず、そのあたりがもやっとすっきりしない原因かもしれない。 試合を振り返るとスタメンは少し意外だった。 キーパーがクォンスンテでなく曽ヶ端で、ボランチも三竿健(弟)を下げ、トップには動きの悪かった土居を続けて起用。 しかしながら疲れていると見ていてた土居が素晴らしい動きを見せ、鋭いターンを織り交ぜてチャンスを作り、前からも積極的に追った。最後もゴール前まで走り、安部のクロスをヘッドで決めた。ここまで動ける状態とは思っておらず、大岩はよく見ている。 中村は今年一番良かったのではなかろうか。いつもは酷評ばかりしているが、...

天皇杯、浦和戦、展望

浦和とやるのは例の騒動以来で、何かとトラブルの起こる対戦カード。そういう意味ではあんまりやりたくない相手だがそういうわけにもいかず、やるからには勝つだけ。アノ人も当然出場するんだろうが、ブーイングが凄そうだ。どういう応対をするかちょっと興味がある。 日程上ではこちらが有利となり、フィジカル面でアドバンテージを握りたい。少なくとも相手より走れないということは絶対にないようにして貰いたい。もう緩い立ち上がりは勘弁。 とはいえ正直に言うと、自分の中では天皇杯よりもリーグ戦に重きを置いている。だって20億だもの・・。 というようなことを言うとまた天皇杯軽視とかいう流れになるので面倒なのだが、賞金も違うし、来年の正月まで試合を引っ張られてオフが短くなるデメリットとか、せめて日程やシードなどを考え直して欲しい。 当然タイトルなので手は抜かないが、ガンバ戦は全力でいきたいという密かな願いを抱きつつ逆算すると、新潟戦から出場停止になる三竿健(弟)を抜いたメンバーは出来るなら温存したい。 そのうえで浦和にも勝つというのが理想的な形だが、まあ、そこまで余裕をかませる相手ではなく、二兎を追うものになっては元も子もない。 キーパーはクォンスンテとなるはず。2失点したし曽ヶ端も休ませ時だろう。 CBはブエノを使って植田か昌子を休ませたいが、キーパーを代えるなら動かしづらい。サイドバックも伊東は使うとして、山本と西のどちらを選択するか。 ボランチは三竿健(弟)は当確として、コンビは永木、小笠原、レオシルバの誰か。後者二人は例の騒動もあるし、普通に試合が終わるかどうか・・。主審には毅然とした態度でジャッジして貰いたい。 2列目はハットトリックで乗っているレアンドロを使うとして、セットメニューで中村? 土居は新潟戦の後半まったく消えていたので休ませたい。 トップは金崎と金森になるのか。鈴木が怪我とのことでこの大事な時に・・と思わなくもないが、なんだか最近の荒ぶる鈴木だと浦和相手に余計なトラブルを招かないか不安なので、もしかしたらこれで良かったのかもしれない。 金崎は怪我もあるし連戦は避けたいのだが、いないと得点力が大幅に落ちるので使わざるを得ない。 うーん、こうして書いていくと結局、休ませられるのは土居と曽ヶ端くらいなもので、浦和戦、ガンバ戦とも全力でいくしかないという当たり前の結論に辿り着いてし...

2017第26節新潟(アウェー)戦

展望記事で「大岩の采配は想定外のことが起こった時に冒険し過ぎて崩壊してしまう」と書いたが、前半で0-2ビハインドという展開は想定内だったかどうか。 試合後のインタビューでハーフタイムで喝を入れたと言っていたが、それで目を覚ましたとすればたいした統率力とも言える。特に選手を入れ替えるわけでもなく、流れを押し返した。 試合の入りは相変わらず緩い立ち上がりであっさり失点。レアンドロのボールロストからカウンターを受けてのものだが、その前にも1本危ない場面があり、決められるべくして決められた感がある。ファーストシュートもいつも通り先に打たれて決定的ピンチ、今回は決められた。 しばらくして鹿島がボールを支配する時間が長くなり、自分たちのペースを取り戻したが、最後のところでアイデアと精度が足りずゴールを割れず。 連続スタメンの金森はいい面もあったが、ちょっとずつ惜しい。試合慣れで克服されてくれると嬉しいのだが、こういうタイプだったら嫌だな・・。 全体的に集中力の切れた前半終了間際、相手のチャンスを一発で沈められ、痛恨の2失点目。この守備は酷かった。0-2で折り返す展開は厳しく、勝ち点を落とすのを覚悟したほどだ。 後半、喝が効いたのかどうかはわからないが、鹿島がチャンスを多く作って得た右CKをレオシルバが蹴り、ニアで西がフリックしてファーでフリーのレアンドロがヘッドで合わせて反撃の一点目。 それまでのセットプレーにまるで見どころがなく、レオシルバのキッカーはやはり不適格なのかもしれない・・と考えていた矢先の出来事で、どこを狙って蹴っているのかと思っていたが、あれが狙いだったのか。 この1点がレアンドロのやる気スイッチとなった。交代で安部が入ってチームも前がかりになり、狭いところで仕掛けて打ったシュートのこぼれを西が丁寧に落とし、レアンドロが落ち着いて左足を振り抜いて同点。 押せ押せになってからは攻守が噛み合い、三竿健(弟)のパスを受けたレアンドロがワンタッチで相手を引きはがしてからの左足シュート、ハットトリックの逆転弾となった。 緩慢なプレーから1失点目を喫するなど怖い部分もあるが、こうやって爆発する力も持っている。見極めが非常に難しい選手だが、よく使いこなせているなあと素直に大岩に感心する。石井体制の頃は、完全に戦力外扱いでカウントしていたくらいなのに。(おもにブログ主が)。 ト...

リーグ残り9試合、7勝1敗1分まで

曽ヶ端が当たってることとか、金崎のMVPとか、他クラブの解任・退任など書くことがあったのだが、もたもたしているうちに他ブロガーさんが詳しく書いて下さったので飛ばします。 皮算用の時間。 残り9試合、新潟(A)、ガンバ(H)、鳥栖(A)、広島(H)、マリノス(A)、札幌(A)、浦和(H)、柏(H)、磐田(A)。 2位川崎3位柏との勝ち点差が6なので本当なら3引き分けの余裕があるのだが、得失点差で下位クラブの方が優位なので実質勝ち点5と見ている。 4位セレッソには勝ち点差7、5位マリノスには勝ち点差8なのでもう少しずつ余裕がある。6位磐田は13離れているのでここに抜かれるようなら2~5位のどこかに抜かれているだろうから割愛。 上位で直接対戦を残しているのが柏とマリノスで、その両者は引き分けだとそれぞれに少し余裕が出るのだが、やはり一番怖い存在に見えるのが川崎。 柏とマリノス相手には引き分け以上にさえ出来ればなんとかなると仮定し、今回は川崎の残り日程を見てみる。 清水(A)、神戸(A)、セレッソ(H)、仙台(H)、広島(A)、柏(A)、ガンバ(H)、浦和(A)、大宮(H)。 正直、今の勢いなら残り9つ全部勝ってしまいそうだが、ACLに全力を出して貰って、リーグ戦では息切れを起こして欲しい。(追記:浦和が逆転で勝ってしまった・・流れ的にズルズルいってくれないかな)。 終盤、柏、ガンバ、浦和と続く3連戦でどれだけ勝ち点を削られてくれるかがポイントかと思うが、出来るなら神戸、セレッソあたりで早いうちに脱落してくれないかなあと願っている。頑張れ関西勢。しかし、セレッソはほどほどで結構なので、引き分けくらいがおいしいところ。 まあ、これはあくまで他力に関しての話なので、小笠原なんかは相手関係なく残り9つ全部勝つつもりでいるから頼もしい限り。 マリノスと当たるまで全勝して直接対決を迎えれば、ある程度、優勝は見えてくるのではないだろうか。 ガンバも強敵だし、広島もパトリックが入ってからは持ち直しているので簡単にはいかないだろうが、まずはマリノス撃破、までをひとつの山場としたい。 マリノスに勝利して、2位以下に勝ち点差10以上をつけるのが理想かな。 勿論、新潟も甘く見てはいけないので、全力で勝ち点3をもぎ取りにいって貰いたい。

2017第25節大宮(ホーム)戦

苦しんだが全員が集中してしぶとく守り、最後のところを曽ヶ端が防いでくれて勝ち切れた。やはり昌子が戻るとDFラインの安定感が違う。 積極的に来る大宮にボールを持たれ、後半はいつゴールを割られてもおかしくない圧力だった。前半に一度、後半に一度、やられたと思ったシーンがあったが、曽ヶ端のファインセーブに救われた。MyMVP。 得点を挙げた金崎もMVP級。調子を落としているのでは、と展望記事には書いたが全然そんなこともなく、ゴール以外にもミドルとロングで枠を捉える鋭いシュートを放ち、前線で存在感を放っていた。 スタメンに抜擢された金森もアシストを決め、悪くないデキだった。惜しいシュートもあったし、何より献身的に走る姿に好感が持てる。 遠藤はキャプテンとして出場したが足の怪我とのことで前半で交代。動きにキレもなかったし、プレースキックの精度も悪かった。これだとまた中村に序列を抜かれるので、しっかりして欲しい。 レオシルバは久しぶりに良かった。無駄なロストもなかったし、丁寧なプレーが多く、それでいて要所に走れていた。金崎のゴールシーンでもすぐ背後まで上がってきており、ああいうプレーをしてくれると安心出来る。 昌子は画面越しにも疲労が見て取れたが、ゲームに入ればいつも通りのプレーぶり。キレのあったマテウスを封じ込めたのも昌子だからこそだろう。植田も最初はふわふわとしていたが、途中から勘を取り戻したようだった。 代表選手の宿命と簡単に言ってはいるが、怖いのは怪我。長期に渡って離脱になると、今の鹿島の生命線が断たれることになってしまう。ダメな時はダメと勇気を持って申告して貰いたい。 伊東は90分やれたが、仕掛けのところでのアイデア不足なのは変わらず。縦に行くかボールを戻すかくらいしか選択肢がなく、クロスも誰を狙ってのものかわからず、崩しの部分での向上を望む。 途中出場の安部は持ち味は出せたが、後半全体で言えば消えている時間帯もあり、現状では90分フルは難しいのかも?という感じはあった。 もっとも、ゲーム体力は出るうちに養われるものなので、余裕があるなら使ってみたい選手だが、少しずつ出場時間を増やしていく今の使い方が合っているのかもしれない、と大岩の采配に納得を得た。 鈴木は安部からの絶好のクロスをヘッドで枠を捉え切れず。あそこは最低限、枠を脅かすシュートを打てなければ、ペドロ・ジュニ...

ホーム大宮戦、勝って2位以下を突き放すチャンス

今節、2位マリノスと3位川崎、4位柏と8位浦和、5位セレッソと10位FC東京がそれぞれに対戦する。 現在首位の鹿島は2位マリノスに勝ち点差5をつけリードしているが、上位陣が潰し合う可能性のある今節はリードを広げる絶好のチャンスでもある。 理想的な展開はマリノスのところが引き分け、柏は浦和が奮起して倒し、調子の悪いFC東京もホームでセレッソを下し、あとまあ6位の磐田もホームで粘り強い札幌に引き分け以下で終わってくれれば申し分ない。他力本願寺の出番。 とはいえ、鹿島も大宮をナメていたら足元をすくわれる。相手は降格圏の16位でいよいよ追い詰められている。不安で足が止まっていれば有難いが、開き直って気持ちをぶつけてこられると厄介なこと極まりない。 もともと大宮には手を焼かされている印象があり、ルヴァンカップのようなどっちつかずの戦略で戦えば危ないと考える。 相手が攻めてきたらこう、引いてきたらこう、といくつものパターンを想定し、対応出来る手段を用意しておいて貰いたい。 ルヴァンカップで甘さを見せた大岩采配の挽回どころかと。 スタメンには代表帰りの昌子や植田が復帰するとか。確かに二人が出れば安心だろうが、疲労もあるし、怪我も心配。あまり負担はかけたくない。 一番困るのは、「二人なら任せても大丈夫」と簡単に任せた時に、ベストパフォーマンスでなかった二人がいつもと違う対応でミスを犯して誰もカバー出来ないこと。 二人の力は信用しつつも、ベストの体調ではないかもしれない、という心構えを持ってゲームに臨みたい。 特に三竿健(弟)。多分、大岩なら起用してくると思われるが、最後まで集中して、自分がクリアするんだという意識を強く持って守り切って貰いたい。 西は練習には参加したとのことだが、伊東も充分やれるはずだし、そこは無理しないでいいと思う。 ボランチの相方はレオシルバになるか。自分のなかでは評価が若干下がり気味で、どうも相手を低く見ている感じのプレーをして、あるいは自分の技術に溺れ過ぎてミスしたりというふうに見える(実際はそうではなくとも)ことがある。能力が高いことは間違いがないので、油断せずに実力を出し切って欲しい。 レアンドロが出場停止の2列目をどうするのかが注目だが、鹿島サポの大半が思っていることとして、中村はレアンドロと組んだ時にしか機能していないということ。それでも大岩は使って...

戦い方にも問題があったのでは?

鹿島の急所であるCB、特に昌子が抜けた試合を2試合で軽く5失点と案の定な結果となった。 植田も抜かれたことが守備崩壊に拍車をかけたわけだが、大岩が就任した当時から、ルヴァンカップではセットで抜かれる可能性があるからブエノを使えるようにしておいて欲しいと書いていた。 ただ、だからといってブエノを使っていれば、果たしてリーグ戦の方を勝てていたかどうかという疑問も抱くことになったわけで・・。 もともとブエノはファウルも多く、身体能力だけで守っている部分があったが、久しぶりにプレーを観ても改善されているように見えなかった。 ブエノを鍛えていたらリーグ戦を落としていたか、昌子に負担がかかり過ぎて怪我していたかもしれない、と思うくらい伸びしろがなく、大岩が使わなかったのは納得もいく。 だとすればルヴァンカップのタイトルを逃したとはいえ、首位をキープ出来ている現状の方がまだ良かったのか?と強がりを言えないこともない。 三竿健(弟)も本職ではないので、「やれる」というだけで「抑える」というところまでは難しかった。 となれば、アウェーで負けた時にも書いたのだが、そもそも急造のDFラインで守備を安定させるという考え方が間違っていて、やはり活路は攻撃にあったのではなかろうか。 第1レグアウェー戦は立ち上がりから重く、アウェーゴールを取らなければいけないというのにボールをたらたらと回しているだけで、守備にも中途半端、攻撃にも中途半端だった。 最初から開き直るのは難しかったのかもしれないが、早々に失点したなら少なくともその時点で気持ちを切り替えて欲しかった。 守備が頼りないなら攻撃で相手を上回る、という戦い方に速やかにシフトチェンジすべきだった。5点取らなければいけなくなるとか、さすがに無理ゲーにもほどがある。 ちなみにホームで3点取られた時に実況が「鹿島は4点取らなきゃいけません」としきりに言っていたが、アウェーゴールをちゃんと理解しておいて欲しい。途中で解説の秋田氏が気付いて(これも遅かったが)5点必要と気づいたが、負けていることもあってちょっとイラついちゃったぞ。 守備も守備で悪かったが、攻撃も決して良かったとは言えない。試合記事には書かなかったが、金崎の調子も悪かった。トラップも決まらなかったし、連携もさっぱりで、いつものような力強さがなかった。 2列目問題に関しては、遠藤が悪いのか...

2017ルヴァンカップ準々決勝第2レグ仙台(ホーム)戦

西まで負傷離脱ということで、山本をCBに回して左に三竿雄(兄)。この布陣を敷いた時点で、無失点に抑えるのはほぼ無理だと思っていた。 ならばこそ攻めていくべきだったが、落ち着かない雰囲気のまま仙台に攻められ、不安定なCBのミスからFKを与えて、これを決められ早々と失点。 どういうゲームプランだったか知らないが、失点した以上、攻めるしかない。しかし、なかなかボールを前に運べないまま、前半は中村の決定的枠外以外にチャンスはなし。 後半から小笠原を下げて遠藤をボランチと勝負手を打つが、開始早々に三竿雄(兄)がPKを与えて0-2と絶望的に。 緊急事態でサブメンバーのブエノ、三竿雄(兄)と二人が致命的なミスを犯して足を引っ張るとか、レギュラーを固定したくなるのもわかる気がする。 ただ、中村のレギュラー扱いは謎。交代で入った安部とは誰の目からしても別格で、安部が入るとゲーム自体が引き締まる。中村は決定的シーンで外したのもそうだが、全体的にパスミスが多く、なおかつミスした時に上を向いて足を止めている。少なくとも自分で取り返しなさいよ。 安部は怪我明けでスタメンは無理なのかもしれないが、90分いけるなら使って鍛えていって欲しい。 交代出場の鈴木は、このところの鬱憤を晴らすかのように2得点と、倒れることなく踏ん張った。なのに相手が倒れると鈴木のファウルになるとか、どこまで審判にマークされているんだという話。逆境に負けないで貰いたい。 鈴木と安部で得点を挙げ、3点目が入った時点ではまだアディショナルタイムを入れて15分くらいあった。あと2点取れそうな気配もあったのだが、もたもたしているうちに仙台に立て直されて万事休す。反撃が遅過ぎた。 こうなりそうだったので試合開始から攻めて欲しいと言っていたのだが、失点したくない気持ちの方が勝っていたのかもしれない。 昌子にどれだけ頼っていたかを再認識させられた2戦。西の負傷離脱は前々節くらいから予感はあったのだが、監督が無理に使った結果。昌子は代表でも出場しているし、昌子まで怪我しないといいのだがと願っている。サウジ戦は植田に任せてくれないだろうか。 ともかく、セットプレーで5点中4点も取られるとか、監督の対策や選手の心構え諸々、準備不足だったという他ない。情けない。 レオシルバもこういう時こそ無双してくれるかと期待したのだが、いまいちインパクトに欠...

2017ルヴァンカップ準々決勝第1レグ仙台(アウェー)戦

CBをセットで抜かれて厳しい条件だったとはいえ、どこかで「なんとかなるさ」という楽観的な空気がサポーターも含めてあったのではないかと思う。 今まで表に出なかっただけで、これまでも隙はいくつもあった。それをなんとかカバーして勝ち続けて(1分1敗あり)きたわけだが、この日は全て吐き出してしまった。 まず三竿健(弟)、ブエノのCB。緊急事態なわけだが、巡り合わせでコーチングがあまり得意でなさそうなクォンスンテの復帰が重なった。 最初の相手CKから既に失点する空気を感じていたが、1失点目はニアですらされてファーの選手に決められるというお手本のような形で決められた。2失点目は功を焦ったスンテが飛び出して弾き切れずに失点。完全にスンテのミスと言っていい。 どうにか立て直して金崎→伊東→遠藤→土居という速いパスワークから1点返して反撃ムードになったのもつかの間、レアンドロが相手選手を踏みつけてしまって一発レッド。 厳しい気がしないでもないが蹴ったと言われたらその通りなのでやむを得ないが、レアンドロ自体は明らかに不注意なカードが多いし、いずれこうなることは予測していた。まあ、2枚喰らって退場するとの予想だったし、その上をいかれたわけだが。 山本主審のジャッジもブレブレで鹿島側からの不満は勿論のこと、仙台側にも不満はあったことだろう。前半、大岩監督が猛抗議していたのは外に出た選手が許可を得ずにピッチに戻ったとのことだったらしいが、そういうのも含めて周りが見えてなさそうだった。 西が貰ったカードも違う位置から蹴ってリスタートしたのを止めて遅延行為。あれだったらファウルになったらすぐに始めて、相手選手に当てていけば何枚でもイエローが出そうだが? レアンドロは中村とのセットの方がやりやすいのか終始、存在感がなかった。カウンターでも相変わらず選択肢が多数あるのに無理矢理自分で決めに行こうとするし、そして決め切れないし。あそこで得点出来ていたら完全に鹿島のペースになっていた。 リーグ戦では結果を出しているのでメリットの方が上回っているのだが、諸刃の剣というか、今でもまだ信頼し切れない。 退場によって数的不利になったが、1-2で終えればそれでも上出来の試合だった。 しかし、前半から解説に散々指摘されていた三竿健(弟)が釣り出されて中が空く、という隙を突かれ、左サイドに釣り出されてかわされてグラウ...