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アウェー札幌戦、追記

直近4戦で1勝3敗(うち延長PK戦負)、リーグ戦も1勝2敗という、鹿島には重い雰囲気のゲームだった。 天皇杯の神戸戦での疲労も激しく、メンバー構成も自由に組めないなかで温存していた金崎のゴールで勝てた。 三竿健(弟)もJリーグ初ゴールを挙げたし、体を張って中盤を支えていた。パスミスがあったのが少し気になるが、締めるところは締めていたように思う。 コンビを組んだレオシルバは試合記事にも書いたが、前よりは勝手なプレーは減ったように見えた。自発的なものなのか監督に言われてのものかもしれないが、あのくらいならまだメリットとデメリットでメリットがやや上回る。走行距離が多いのは無駄走りが多いからだろう。 しかし、隙が多いのは相変わらずで、小笠原、永木の方がチーム全体のことをわかっているし、残り3つとなって日程にも余裕が出来たのなら、三竿健(弟)を使うのは監督の方針と育成の面でも賛成としても、勝つということを第一に考えるならレオシルバ以外の選択がベターかと。 レアンドロはすっかり影を潜めてしまった。今までは土居のカウンターで得たゴール前の混戦のような状況で、さくっとゴールをさらって存在感をアピール出来ていたのだが、あれを決められないと使っているメリットがない。 何気に山本が左サイドに気を遣っているから目立たないが、山本以外ならかなり危ない。西を回すという手段があるとはいえ、先の記事にも書いたように西は最近守備面でふわっとしている感じがするので、レアンドロと西の左サイド、という形になればかなりマズいと思われる。 その場合は西は外せないのでレアンドロを削るという方向性でいって貰いたいが、大岩はレアンドロやレオシルバを高く評価しているようなので、守備は相手のミス頼みか、あるいは昌子一人に頑張って貰うということになるかもしれない。 復帰した植田は高さではジェイに負けじと気合いが入って競り勝ててもいたが、足元が不安。もともとこのくらい、というようには思えないので、どこかまだ気持ちが入り切れていない気がする。代表病なのだとしたら、一度外して貰った方がいい。 代表と言えば安部で、U18の大会に召集されて次節の浦和戦に出られないとか。それだけで日程変更で受けた不利は大きいが、今からでも試合後に合流か辞退は出来ないのだろうか。 試合後に合流となれば予選の1~2試合目には出られないし実現はしないだろ...

2017第31節札幌(アウェー)戦

勝ったのが凄い久しぶりな気がする。 三竿健(弟)のJリーグ初ゴールで先制したものの、不意を突いた一発で追いつかれ、そこから金崎の執念のゴールで勝ち越し。 最後は天皇杯の教訓を活かし、中東のクラブばりにネバネバと時間を使って逃げ切り。他から顰蹙を買おうがこれくらい石橋を叩いて渡らねば勝ち点3は取れない。ホントに勝って良かった。 スタメンでさすがに中村を外し、ペドロ・ジュニオールも体調不良とかで鹿島イズムを持つ選手が多めに集まった。 中盤にストレスがなくなり・・正確に言うとレアンドロとレオシルバにまだ不満が残るが・・脆さが消えた。 前線もノッキングするペドロ・ジュニオールがいなくなってスムーズに。なんということでしょう。 必然、金崎にボールが集まるようになり、マークは厳しくなるものの、本人はそれこそが闘志を掻き立てられるのかずっとゴールを狙い続けていた。再勝ち越し弾の一撃はその姿勢が実ったもの。もう少し収めて欲しいと思う部分がないでもないが、肝心なところでゴールを決めてくれるのがエース。 土居もうまくつなぎ役をこなせていたが、自らボールを奪った場面では一気にシュートまで持ち込んで欲しかったし、後半の決定機もふたつ、どこかで決めて欲しかった。 レアンドロは賞味期限が切れたという印象。いまいちぱっとしないし、これならばもっと早く下げて守備を固めた方が良かった気がするし、なんならサブで得点を取りに行く時に使う方がいいようにも思う。 レオシルバはいつもより良かったが、相変わらずボールを持ち過ぎてリズムを失ったり、逆にイージーなパスを相手に引っかけたり。はがされる場面も多いし、残り3試合はタイトルを知る小笠原を永木を優先的に使って、攻撃の手が足りない時に使う感じにして欲しい。 ただ、2点目の起点になったのがレオシルバ。テレビでは誰が金崎にパスを出したのかわからなかったが、サイドからするすると中に切れ込んで上がってきた山本からのスルーパスだった。その山本を見逃さずピタリと合うパスを出したのがレオシルバ。素晴らしい流れだった。 あれを見ると山本のありがたみと、レオシルバは攻撃にこそ活きる選手という思いになる。 遠藤は最後まで持ったようにも見えたが、伊東を入れて西を上げるスタイル。このせいなのかわからないが、最近、西が守備を嫌がっている気がして仕方がない。伊東はこの際だから右サイドバッ...

悪い流れを変えるには同じようにやっていてはダメ

ACLを失冠して即、前石井監督は解任となった。 大岩に体制になって破竹の勢いで勝ち進んで首位を爆走していたが、ここに来て一気に失速、ルヴァンカップと天皇杯の二冠を失った。 タイトルにこだわるならクビ!と言いたいところだが、残り4試合でそれも現実的ではなく、今年はこのままやり切るしかない。個人的にはリーグタイトル獲ったとしても、大岩は来季の指揮を執って欲しくないと思い始めているが。 天皇杯を敗退してしまったので休みが多くなって一杯休養出来るな、とヤケに思いながら、あと4試合なので全力でやって貰いたい。 ペドロ・ジュニオールはスイッチが入れば頼もしいが、怪我で絶好調期間のブーストがリセットされてしまったので、あと4試合で元に戻るのかこのままなのか。実戦で調子を上げていくタイプに見えるので、サブで使ってというわけにもいかない。1点取れればガラッと変わりそうに思うが。 レアンドロはムラがあり過ぎて好きじゃない選手なのだが、引き分けも許されず、勝っていくしかない状況になってしまったので、攻撃で「当たり」が出るようにサイコロを振る感覚で見守っていくしかない。 金崎も調子を落としていて、困った時のエース頼みも効果が薄い・・。 クォンスンテは代表級の選手なのだが、なんというか勝ち運がないというか、普通にやっているのにチームが勝てない。鳥栖戦でPKを止めてヒーローになったくらいか。 札幌戦のスタメンがどうなるのか、発表を見た瞬間に応援するモチベーションが大きく変わりそうだが、大岩の性格からしてあまりいじりそうにもなく。 さすがに中村は外すと思うが、それでもサブで使いそうで怖い。 ボランチは永木、小笠原でいって欲しいのだが、120分やって中3日では無理だろう。レオシルバが天皇杯をベンチから観ていてどう感じたのか。チームを優先するプレーに変わってくれていればいいのだが。 安部は体調が戻っていないのか天皇杯でもベンチ入りしていなかったが、日程変更になった浦和戦もアンダーの代表に選ばれていて出れないようだ。出場してから合流とか、交渉は出来ないのだろうか。 無駄に体力を消費してしまったので、休養充分の札幌相手に簡単にはいかないだろうが、タイトルを絶対に獲るという意地を見せて欲しい。 ジェイと都倉の2トップを抑え切れるかは不安一杯。神戸相手にも空中戦でボロ負けだったし、CKから決定機を何度も作ら...

第97回天皇杯準々決勝、神戸戦

 怒りと呆れが入り混じっている。 誰かをやり玉に挙げるのはよくないことだろうが、それでもあえて言う。 敗戦は中村と、それを使った大岩監督の責任。あとはバックライン側の副審がオフサイドをちゃんと判定出来なかったせい。延長前半、永木から西のダイレクトボレーのゴールは完全にオンサイド。微妙とかいうレベルじゃなかった。 そして、何故、勝ちに行くゲームでそれまで完璧だった中盤に、あのまったく走らない、献身性の欠片もない中村を入れたのか。意図は?贔屓が過ぎる。 1-0リードの後半アディショナルタイム。あとはキープするだけという時間帯で、決まりもしないシザーズをやってあっさり取られて相手側の攻撃ターン。その最後の攻撃でハーフナーに決められて同点、延長になってしまった。 覚えたての見せたがり小学生かよ・・。 延長になった瞬間、多分、PK戦になったら中村が外して負けるんだろうなと思っていた。正解。もう見たくない。というか安部が使える状態だったら普通にキープしてたか抜き去って勝ちゲームで終わってた。 鈴木や永木が脚を痛めてまで走っている姿を見て、何も思わないのだろうか。もっと一生懸命、ボールに食らいついていくとか、無駄走りでもいいから二人ぶん走るくらいでいくとか。何もない。限界を超えた。 スタメンを見た時、ようやく鹿島らしいメンバーキター!と心が浮き立った。 大岩にしてみれば単純に「カップ戦要員」なのかもしれないが、自分のなかではこれこそ鹿島。中盤に安心出来る面子が揃い、0-0の展開でも安心して観ていられた。 堅く守り、それぞれが献身性を発揮し、攻守の切り替えも速く連動する動きとカバーリング。遠藤のキープからのスルーパス、小笠原のチェック、機を見ての鋭いロングパス。 ペドロ・ジュニオールだけが足元おぼつかず、何度かチャンスをふいにしたものの、全体的に勝てる雰囲気が漂っていた。せめてどれか決めて欲しかったが、1点取るまではこういう感じでバタバタしたままなのだろうなと思う。 昌子は相方がブエノになって逆に集中力が増したのか、縦パスにアタックして取りに行くし、セットプレーから小笠原のパスをキーパーの足元をブチ抜いてゴールも挙げた。 どこからどう見ても完璧な鹿島のゲームだったが、中村を入れたのが失策。急に心配になり始めた。 悪い予感は的中し、PK戦までもつれ込んだおかげで無駄に30分走...

天皇杯でメンバー変更はあるはずなので、出たメンバーはレギュラーを奪回しよう

解説や実況がよく、「大岩監督になってからメンバーの入れ替わりが激しい」と評すことがあるのだが、このブログではたびたびそれはどうかなあということを書いてきた。 最初こそメンバーを入れ替えていたが、レアンドロ、中村のセットが確立してからは交代カードもパターン化され、レオシルバを使うようになってからは中盤もほぼ固定された。 勝ちさえすれば文句を言いつつも仕方ない、結果こそ全てと割り切ることも可能だったが、急速にチームが崩壊し始めては、何とか手を打って欲しいとしつこく言う他ない。 川崎に負けて以降の8戦で6勝2敗と、成績的にはそこまで負けているわけではないのだが、6勝のなかで自分のブログにおいて「完勝」と位置付けた試合は23節の清水戦のみ。 先に点を失ってから後半でやっと巻き返したり、PKに救われたり、曽ヶ端のビッグセーブや相手のミスで辛うじて勝ったという試合の方が多かった。 決断すべきポイントはたくさんあったはずだが、スタメンを信じていると言えば聞こえがいいが、どこか意地になっているとも見える起用法でメンバーを固定してきたツケがここに来て出始めている。 特に自分のなかでレオシルバの株が暴落しており、マリノス戦でCKから2点取ってプレースキックの精度は上がったものの、中盤での構成力、攻守ともに隙が多い。 前にも書いたが、個人の能力とチームを勝たせる能力は別物であり、レオシルバには何かしらの制約を設けるか、ベンチに下げるかしないとこの不安定さは解消されないと思う。中村を観ているのももう限界。 さすがに水曜の天皇杯ではメンバーを変更してくると思われるが、出たメンバーはこの試合を勝たないと、多分、リーグもずっと同じメンバーでいくことになり、天皇杯を落とすだけではなくリーグにも影響する。大岩の固定観念をブチ壊すくらいの勝ち方をして欲しい。 ところで、随分前に書こうと思ってそのままだったのだが、天皇杯で筑波大のシュートがゴールラインを割っていたような・・というかリプレイでは完全に入っていたように見えたがノーゴールというシーンがあった。 そういうミスがないように追加副審が置かれていたのに、いったい何をやっていたのか。あれが勝敗を分けたとまでは言わないが、流れというのもあるのでこういう誤審はやめて貰いたい。 Jリーグもビデオアシスタントレフェリーを本格的に導入する方向だそうで、2~3年後...

2017第30節横浜Fマリノス(アウェー)戦

このスタメンでやるのはもう限界なんじゃないかな? 大岩が絶大な信頼を寄せているセットだが、勝ってはいても不安定をずっと抱えている。芯がないというかバラバラでやっている感じがして、行き当たりばったり感が凄い。 最初のCKで伊藤に決められてあっさり失点。更に植田の不注意なトラップミスを天野にさらわれて2失点目。いつもながら酷い立ち上がり。 0-2になってマリノスが守りに入ったことで鹿島がボールを持つ展開になったが、ラストパス、シュートのところの精度がなく、一歩前でクリアされるか枠に飛ばない。枠を脅かしてこそ相手にプレッシャーも与えられるのだが、ほとんどが枠外では相手も余裕で守るだろう。 前半アディショナルタイムの右CKのこぼれから山本が左足で押し込んで一点を返し、後半に望みをつなぎ、CKから植田がミスを取り返して同点。そこまでは良かった。 直後の土居のゴールがオフサイドでノーゴール(録画で観直すとオンサイドに見えるが?)になったあたりで勢いが止まったか。攻勢に出たマリノスを受け切れなかった。 同点のうちにカードを切って立て直して欲しいと思っていたが、右サイドの中村が振り切られて中に入られてから遠藤にシュートを許し、曽ヶ端のクリアが昌子に当たってオウンゴール。 さすがに3点も取られては勝てない。 はっきり言って酷い内容だった。今まではそれでもなんとか勝ってきたが、何か根本的なものを大胆に変えない限り、このまま悪い流れでやっていくことになるだろう。サブにメンバーがいないわけでもなし。 具体的にはレアンドロ、中村の使い方や、前線の組み合わせ、レオシルバのボランチ。 レアンドロは当たりが止まっているし、中村は守備に問題がある。レオシルバはあれだけオープンな試合になると一見良さげに見えるのだが、最後、ギアを上げて押し込まなければいけない時間帯で力尽きてミス連発。 ペドロ・ジュニオールも欲しがるばっかりで周りと噛み合っていないし、金崎もプレーが雑だった。 伊東も悪くないが工夫が足りず、エリア内まで切り込んだらシュートを打ってもいい。 あとは気持ち。簡単に気持ちというが、どっちが先に触るか、というわずかな差を分けるのはやはりボールに対する執着心だろう。前線に選手はいても、立ったまま動かない選手が多く、やってやるという気迫が伝わって来なかった。 これで2位川崎とは勝ち点差2。勝っていれ...

アウェーマリノス戦展望

相手より先に負けるわけにはいかない残り5戦。10月のマリノス、札幌は連勝しなければいけないし、間に挟まっている天皇杯も落とせない。連戦は今年最後なので、サブも含めてチーム力を落とさずにやりたい。 とはいっても大岩のお気に入りもあり、だいたいは固定メンバーとなっている。遠藤が怪我から復帰したとのことだが、大岩のやり方には合わないのかあまり重用されていない。 レアンドロとのコンビネーションもいいとは言えず、休み明けとあってはスタメンフル出場は難しのは確かだが、かといって西を2列目に上げていく今の交代策だと使いどころがない。ボランチ起用は論外なのでどうしたものだろうか。 希望スタメンは曽ヶ端、西、植田、昌子、山本、三竿健(弟)、小笠原、土居、レアンドロ、金崎、ペドロ・ジュニオール。 上り調子の土居は使いたいし、ペドロ・ジュニオールも使いたい、となればこのフォーメーションしかない。本当はレアンドロの代わりに遠藤か、相手の抑えも兼ねて永木を最初から2列目に置いてもいいと思っているくらいだが。キッカー不在の問題も解決するし。 2列目に下がって土居の動きが鈍る可能性もあるので、シンプルにレアンドロ、中村、金崎、ペドロ・ジュニオールにするかもしれないが、レアンドロの調子も落ちている感じがするし、中村とのセットだとそろそろまずい気がする。 ここ何回かの記事で書いているが、ボランチにレオシルバを入れると、縛りがないのかポジショニングがフリーダム過ぎるし、中村がもともと守備をせず、レアンドロはやる時とやらない時があるとなれば、ほとんど三竿健(弟)一人でバランスを取っている形になるので苦しい。 レオシルバには天皇杯で頑張って貰うとして、小笠原の試合勘を落とさないことも含めてこちらの前記のスタメンを推したい。 小笠原に強くこだわるわけではないが、レオシルバ、中村、レアンドロの3人を組ませるのは中盤が不安定になるので避けて欲しいと願っている。 マリノスとの対戦は、随分前に記事に書いた時にはもしかしたら頂上決戦になるかもしれないと思っていたくらいなのだが、一気に首位争いから脱落していった。流れというのは恐ろしい。 主に斎藤学が怪我で離脱して以降、バランスを崩しているようだが、詳しく観ているわけでないのでもっと他に原因があるかもしれない。 更にストライカーのウーゴも怪我で離脱したとのこと。怪我人を...

残り5戦、優勝の行方は

日課というか週課?残りの対戦を確認する。 なんとなく財布の小銭を毎晩かぞえるような小市民的な感じがしないでもないが、かぞえることの出来る位置にいるのが楽しい。 同時に息苦しくもあるのだが、上の立場にいるぶんまだ気は楽で、自力で優勝出来るというのは大きい。もっとも、それが油断となる部分はあるのだろうが、そのあたりは下位にいる方はプレッシャーもあるだろうしお互いメリット・デメリットはある。 鹿島の残り対戦相手はマリノス(A)、札幌(A)、浦和(H)、柏(H)、磐田(A)。 川崎が広島(A)、柏(A)、ガンバ(H)、浦和(A)、大宮(H)。 柏が大宮(A)、川崎(H)、磐田(H)、鹿島(A)、広島(H)。 最初にこれを書いた時が8つ残りの時だったと思うが、その時は川崎が脅威と書いた。すると次で川崎が引き分けて差が開き、柏の勢いが怖いと書いた。 すると柏がつまづいて2連敗。なんという逆をつく思考。伊達に数十年、ギャンブルで裏目裏目を取って負けてきてはいない。 じゃあ今度は川崎が怖いと書けば・・。かわさきこわいかわさきこわい・・。というか、落語のまんじゅうこわいみたいな話になってしまった。中村(憲)こわい・・中村(俊)こわい・・中村(充)こわくない・・。 裏目の裏目を突かれるかもしれないが、川崎に対しては5戦で4勝1敗か、3勝2分まで。柏に対しては2勝か、1勝3分1敗まで?もっとも、そこまで落とせば川崎に抜かれているだろうから、現実的には4勝が目安。 札幌には相性がいいからここは勝てそうだ、と読んでいたが柏戦を観ているとそう簡単でもなさそうで、都倉とジェイの高さは驚異的。浦和も不気味だし、柏は直接対決で気合いも入っているだろうし(その前に決着が着いている可能性はあるが)、磐田はアダイウトン、中村俊、山田が元気。 マリノスは予想と違って失速中だが、ACL圏内の3位は充分狙える位置だし、やる気は失っていないだろう。4つ勝つには今まで以上に強い気持ちが必要になってくる。 川崎は勝ち点を落とすとすれば家長とエドゥワルド・ネットがが欠場する次節広島戦か、最後の望みをかけた柏戦か。一見、劇的な勝利を重ねてきてはいるが、退場者を出して戦うなど疲労は蓄積しているはず。きっかけひとつで崩壊する可能性もある・・と思いたい。 仙台はルヴァンカップでも退場者を出した川崎に勝てなかったんだよな・・。 ...

曽ヶ端に切り替えた英断

韓国代表経験のあるクォンスンテを獲得し、シーズン序盤はクォンスンテが正ゴールキーパーとして活躍していた。 能力は申し分なく、鹿島に在籍してくれるなら数年は安泰だと思っていたのだが、怪我で離脱。曽ヶ端がゴールを守ることになった。 少し試合から離れていたとはいえそこはベテラン、たちまち勘を取り戻し、以降、ファインセーブを披露して何度もチームを救ってきた。クォンスンテが怪我から復帰しても、ポジションを譲らずにいる。 わざわざ獲得した現役バリバリの選手を控えに置いたままにしておくには、監督としては勇気のいることだろう。英断と言えるし、それに応える曽ヶ端も素晴らしいことだと思う。 一方、クォンスンテの心境とすればどうだろう。今年は曽ヶ端が余程のミスをしないか怪我でもしない限り、天皇杯の準々決勝くらいしか出番がないと思うが、来年、やり返してやろうと思うのか、よそへ活躍の場を見出すのか。 まあ、そんな心配をしていられるのも曽ヶ端が健在なおかげなのだが、広島のキーパーを観ていると最後の砦が不安定だと守りも固くなるなという、かつて佐藤で経験したことのある不安を持たざるを得ない。 川崎に奇跡的な逆転を許した仙台にしても、3失点目はキーパーの判断ミスに見えた。右手でいくか左手でいくか迷った末に、とりあえず飛んどけ、みたいにジャンプしたが間に合わなかったという感じだった。せめて引き分けてくれないと困るよキミィ・・。 川崎の選手から優勝を意識したコメントが多く発せられていて、意気を挫くためにも次節に当たる広島はなんとしてでも勝って貰いたいし、ルヴァンカップもよこしまな気持ちでセレッソを応援させて貰うことにする。 それはさておき広島戦。直前に札幌対柏の試合を観ていたので黄色いユニフォームがどうにも広島をイメージ出来ず、戦い方や選手も以前とガラリと変わっているので別のチームとやっているような感覚だった。 鹿島のピンクユニも同じような感覚なのだが、そう言えば随分長いことピンクユニを観ていないなあ・・。 無失点に抑え込んだCB二人は、報知新聞によれば代表戦帰りのタクシーで、頑張ろうと声を掛け合ったそうで、いくつかの決定機を作られたものの意地は見えた。 もっとも、決定機を作られた半分くらいはボランチ、特にレオシルバに原因があると自分は思っているのだが、昨日も書いたがこちらも英断して貰えないだろうかと願...

2017第29節広島(ホーム)戦

土居のファインゴールと曽ヶ端のビッグセーブで勝ち取った試合だが、CBの集中力も高い鹿島らしいと言えば鹿島らしい試合での勝利。 久しぶりに後半アディショナルタイムを心穏やかに観戦することが出来た。 ただ、試合内容が完勝だったかと言えばそうでもなく、広島に押されているシーンも目立った。土居のゴールが決まるまでは完全に広島ペースだったし、その後のアンデルソン・ロペスのシュートを曽ヶ端がセーブしなければ危なかった。 特に気になったのは、主観的かもしれないがレオシルバのところ。ふらふらとポジショニングが中途半端だし、勝っている展開でも前に行ったきりなら幸せにならない中盤がスカスカ。 「ボール奪取能力が随一」と良く言われるがそれについても疑問で、最近はむしろ奪われる方が多いし、単純なパスミスで相手にボールを渡してしまうことも多々ある。プレースキッカーを任されているが、精度は悪いと言わざるを得ず、全体的に厳しい。 セカンドボールを圧倒的に広島に奪われていたのもボランチの責任が大きいし、永木か小笠原の方が組織力として上に感じる。個の能力で打開したい時には有効なカードかもしれないが、ここから先はよりタイトな試合になる。どこかふわっとしたレオシルバは危なく思う。検討を。 ペドロ・ジュニオールはトップコンディションに近いのではないだろうか。積極的にシュートを打って行く姿勢には好感が持てるし、得点の気配はあった。 しかし、味方がフリーで浮いている状況で自ら打って外した場面が3回はあり、まあ、あそこでパスを選択するのはペドロらしくないので仕方ないのかもしれないが、よりゴールに近づく選択をしてくれれば。何点か取ると余裕も出てきて周りも活かせるのかもしれない。 中村は間接FKのサインプレーで巡って来たチャンスを、トラップし損ねてセーブされてしまうという残念な仕上がり。ボールの転がり方といい角度といい、あれ以上にないパスだったのに、ダイレクトで打てないようでは期待も薄い。2点目の起点になった西のような気の利いたプレーもなかった。 レアンドロも好調期間は終わったのか消えている時間が多かった。一方、神通力が消えたと思った曽ヶ端が甦るなど、否定の言葉を並べた方が活躍するの法則・・? だったら中村は・・。 土居は体調さえ万全ならあのくらいは出来て不思議ではない選手。完璧なゴールだった。次節、金崎が復帰して...

優勝へ向けて再発進、落とせない広島戦

リーグも残り6戦。 「全部勝つ」という言葉にあんまり信用が置けない今日この頃だが、今度こそ結果で示して欲しいところ。 中位に甘んじていた鳥栖よりも気持ちの入っていない戦いぶりで負けた前節。今度の相手は残留に向けて一丸となっている広島で、間違いなく勝利に対する意欲は大きいだろう。 荒いファウルや口に出して相手を煽ったりとか、そういうのは望んでいないが、相手よりも一歩早くボールに喰らいつく執念のようなものは持って戦って欲しい。 金崎が累積で出場停止なのは痛いが、ペドロ・ジュニオールが復帰してくれたのでシュートの数は増えてくれると願いたい。 とにかくファーストシュートまでの時間が遠くて・・。最初の20分くらいはいつも様子見になっていて、そこから負けているのではないかと思っている。数打ちゃ入るとまでは言わないが、打たないと始まらない。 スタメン予想はペドロ・ジュニオール、土居、レアンドロ、中村、三竿健(弟)、小笠原、山本、植田、昌子、西、曽ヶ端。 金崎不在で欠けた闘魂成分は小笠原で補うこととする。勝っていれば永木と交代、負けていればレオシルバと交代でいいのではなかろうか。 ちなみにペドロ・ジュニオールとレアンドロを使う時にレオシルバまで使ってしまうと、攻守においてかなり雑になるという懸念があるのでオススメしない。 CBは代表で抜かれたコンビで、なんだかんだ不安も大きいのだが、だからといってブエノで守り切れる気もしないし、わざわざ三竿健(弟)や西を回す必要もない。前にも書いたが昌子にはここらで踏ん張って貰いたい。 GKは曽ヶ端の神通力も消えてきたのでクォンスンテでも構わないが、出た方は無失点で抑えて欲しい。多分、決定機は何度も作られるだろうし、ビッグセーブを3~4つは披露して頂きたい。ここで存在感を示した方が、残りも全部任されるのではないかと予想。 2列目の中村には期待薄なのだがレアンドロを使うとセット割引がオトク・・じゃなくてこのコンビの方がお互いに力を出せるというメリットがあるのでやむを得ずという感じ。守備面でのデメリットも大きいのだが。 負けたくないのでまずは守備から、というのが基本だろうが、重心が後ろ向きになるのは好ましくなく、また、このところの鹿島は必ず失点してしまうので、むしろ前に出る気持ちを持って戦うべきではないかと思っている。 川崎戦やルヴァンカップの仙台戦で...

ついに負けてしまった

残り8試合になった時に書いた記事で、マリノスとの対決までの5試合をワンセットと考え、そこまで勝ち切れば優勝はほぼ手中だったが、負けるとすれば広島だと思っていた。 鳥栖には勝ったり負けたりで簡単にはいかないのはわかっていたが、優勝へ向けて戦っている鹿島と、中位に甘んじている鳥栖では気持ちのうえで鹿島が勝つと想定していた。 しかし、終わってみれば圧倒的に鳥栖の気迫に負け、締まらないまま0-1で完敗となった。 前節ガンバには劇的勝利だったが自作自演があってのもので、試合後に「負ける気がしなかった」みたいな声が選手から多く聞かれてきたことに少し心配もしていた。 ただ、そこらへんは小笠原がシメてくれるだろうと記事にもそう書いたし、そうなるはずだったのだが、やはりピッチにいるのとベンチにいるのでは影響力も違ったか。 失点シーンを見直してみたが、三竿健(弟)はPA内まで戻っていて、昌子のよくわからない指示でやや後ろめにステイ。その昌子はボールしか見ておらず、曽ヶ端にしても同じく福田を誰も見ていない状況になっていた。 ボールを上げた田川にはまるでプレッシャーがかかっておらず、本来ならあそこはボランチかサイドハーフがカバーにいかなければいけないと思うが、レアンドロは足が止まっていたし、レオシルバは攻めたい気持ちが強いのか中途半端なところまでしか戻って来なかった。 永木だったら最後までついていっただろうし、小笠原ならバランスを考えてそもそもそこまで上がっていなかっただろう。レオシルバのこういう手抜きに見える部分が攻守に渡って気になる。ガンバ戦では見事なパフォーマンスだったが、安定して力を発揮出来ないのなら永木や小笠原の方がいい。 無得点は相手が鹿島対策をしっかりおこなってきたからでもあるが、金崎が完全に封じられたからでもある。前節は三浦に完封、今節も吉田に完封。サイドに流れてもマンマーク気味に潰しに来た吉田を振り切れなかった。 土居は・・どこにいたのだろうか。サイドも手堅く守られ、中もボールが収まらず、セットプレーの精度も悪いとなれば確かに点は入らない。というかシュートが絶対的に少なく、ファーストシュートは多分20~25分過ぎたあたりだったろうか。 悪い流れの時にはシュートで終わることでリズムも生まれるし、後ろも守ろうという気になると思う。せっかく守ってもシュートに至らずまた守備、とい...