2012スルガ銀行チャンピオンシップ
強豪ウニベルシダ・デ・チリ相手に90分2-2、PK戦を7-6と激闘の末に下した。 やる前にはゼロックス感覚でメンバー落として、なんて思っていたがとんでもない。そんな覚悟で戦える相手ではなく、フルメンバーで挑んだジョルジーニョの選択は正しかった。 小笠原のFKから岩政が大迫力のヘッドを決め、レナトがミドルを決めて2-0になった時は、意外と楽に勝てるかとノンキに構えたが、そこからがとてつもなく長い試合だった。 超長距離を移動して来たとは到底思えない運動量で前から攻めて来るウニベルシダ・デ・チリ(以下ウニ)。後ろは巧妙にオフサイドで守って攻めさせない。 ハンパない圧力に屈して前半終了間際、鹿島側右サイドからのグラウンダークロスを岩政がオウンゴール。(久々に見た)。 後半になってからはほとんどウニボール。鹿島はボールを奪ってもプレスが激しく前に出せず。パスも読まれてカットされ、ずっと攻められていた。 2失点目はジュニーニョに収めようとしたボールを奪われ、興梠がエリア内で相手に足をかけてPK献上。体がついていかなかったとはいえ、迂闊な対応だった。 2-2になってからはよく耐えたというべき。交代で入った遠藤は何にも出来ず、ジュニーニョも相手を振り切れず。本山はいいパスを出していたが、全体的に押し上げる体力が残っていなかった。 新井場、西は限界だったろう。それでもチャンスに全力で駆け上がる新井場の姿勢には胸を打たれた。それだけに遠藤の不甲斐なさが・・。 勿論、MVPは曽ヶ端。失点はオウンゴールとPKで、どちらもGKとしてはやむを得ない。再三のピンチをスーパーセーブで防ぎ、PK戦にまで持ち込めた。PK戦でも7人目を止め、勝利を呼び込む活躍。オーラが出てたね。 PKも鹿島は全員しっかりと決めた。入念に練習したと言っていたが、あれだけ疲れ切っていたなかで外さなかったのは勝利への執念と言える。 柴崎はちょっと余裕がなかった。ドゥトラも突破力だけになってきていて、守備、シュート精度の低さというマイナス面の方が目立し始めている。 レナトはボールも収まるし、決定的なパスも出せ、シュートの精度も高くて、今のところ楽しみの方が大きい。 とにかくも、全員の頑張りが勝利(タイトル)という形で報われたことはメンタル面でも大いにプラス。体力的にはかなり厳しくなってきているが、勢いで鳥栖、セレッソ、磐田の3...