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2013第30節川崎(ホーム)戦その2

【2013第30節川崎(H)戦・選手評】 曽ヶ端:序盤の決定機を救ってチームに流れを呼び込んだ。 伊東:守備が堅かった。攻撃でもアシストをひとつ決め、上々のデキ。 青木:いくつかフリーの場面を作られてはいたものの、体を張れていた。岩政とのコンビはバタバタしていた。 山村:1対1での粘りがあった。フィードもよかったし、持ち味は出せた。 中田:守備重視もしばしば裏を取られ、最後は失点につながる。ラインが揃わないこともあった。川崎の攻撃力を思えばやれていた方か。 柴崎:バランスもよく、球際も強くいけた。危機察知能力も高かった。攻撃の部分ではやや物足りない。 小笠原:動けていた。パスも効果的に散らせていたし、前にも行けた。プレースキックの精度も高い。 ジュニーニョ:古巣相手に燃えていたのか抜群の動き。2点目のアシストは見事で、その他にもいくつか決定機を演出。守備意識も高かった。 遠藤:攻めの起点になれていた。右足でのクロスも悪くなかった。時折急ぎ過ぎて視野が狭くなることも。シュートは狙っていた形。 土居:相手のミスを見逃さず、冷静に得点を決めた。前線からの守備も悪くない。もう一本決めたかった。 大迫:ワントップで起点となる。2得点目(自身1点目)は集中していたし、ジャンピングボレーも見事。欲を言えばもう1点は取れた。危ない場面では全力で守備に走り、攻守に効いていた。 西:発熱明けで途中出場となったが、やはり本来の動きではない。 本山:自身は悪くなかったが、連動の点でいまひとつ。かえって前線でボールが収まらなくなった。 岩政:久々の出場で気持ちは出ていたが、カブる場面もあり、コンビネーションは悪い。入ってから失点というのも痛い。 セレーゾ:現時点でのベストメンバーで臨む。やや機能しなかったが、交代は正しい選択だった。

ブログ主入院のため、しばらく休止します

突然ですが、入院のためしばらくブログ休止します。 せっかくアクセスも安定してきて、馴染んで貰ってる感じになってたんですけども・・。 長く御覧になっている方はご存知かもしれませんが、もともと当ブログ主はあまり体が丈夫でありません。だけど、ここ最近わりと体調もよかって、逆に調子に乗り過ぎてしまったかもしれません。(ちなみに緋色の目はまだ治らず)。 病室にはパソコンが持ち込めるという話も聞いたので、様子を見て導入出来そうだったら持っていくかもしれませんが、ちょうど鹿島の試合もないことだし書くこともあまりないかも・・。 予定では3週間くらいとのことで、外泊とかでちょっと更新するとかあるかもですが、基本的にそのくらいは休みます。 再開後のクオリティがどんな程度になるかわからないものの、またよかったらおつき合い下さいませ。

2013第30節川崎(ホーム)

ふわっとした立ち上がりを攻められて、いきなりから2~3本の決定的ピンチ。これを曽ヶ端が気迫のセーブで防いで、なんとかまともな展開に。 鹿島のファーストチャンスは相手のミスから。中盤からのプレスが効いてDFがパスミスを犯したところを土居が逃さず、一人かわしてから冷静に決めた。 曽ヶ端もMVPでおかしくないが、流れを変えたこの一発で土居。守備もやれていたし、願わくばカウンターでバーに当てたシュートを沈めたかった。 この1点で川崎の出足が若干鈍くなり、守備も立ち直った鹿島ペース。前半終了間際にスローインから一瞬のスキを突いてジュニーニョがクロスを上げ、大迫が絶妙なジャンピングボレーで2点目。 後半も鹿島は気を緩めず、何度か決定機を外しながら、CKから山村が打点の高いヘッドで3点目。ジュニーニョのひそかなGKへのスクリーンも有効だった。 更には山村のロングフィードを全力で右サイドを駆け上がった伊東がキープ。フリーの遠藤に折り返し、左足で綺麗な弧を描いたシュートでトドメの4点目。 無失点試合を作るべくその後も守備意識は高かったが、本山の投入でリズムがむしろ崩れ、岩政が入ってから彼の責任ではなかろうがオウンゴールで失点。 逃した決定機も多かったし、4-1は見た目完勝だが、もう少し差をつけられたゲームだったかもしれない。 失点は再三裏を取られていた中田のサイドを破られてのもの。それまではジュニーニョの頑張りが意外に効いていたのだろう。 右サイドは発熱の影響で伊東がスタメンだったが、レナトの突破を抑えていた。守備でも踏ん張れたし、最後に全力でオーバーラップしてアシストも決めた。 ボランチのバランスもよかった。小笠原は動けていたし、パスも正確だった。久しぶりにプレースキックからの得点も見た。柴崎も球際を強くいけていたし、OGになったものの大久保についていけていた。 ジュニーニョは古巣で燃えていたのか、攻守に奮闘。このくらい通してやれるのなら問題ないのだが・・。 大迫はワントップの方がやはり向いているのか。もう1~2点取れた気はするが、伸び伸びとプレーしていた。自らが起点となり、柴崎へのワンツーからのヘディングは決めていればベストゴールだったろう。 これでもヘディングは随分うまくなった方だが、あれを決めると決めないでは得点力も大きく変わる。まだ伸びシロはある。いつかはヘディングでも得点...

セレーゾ来季続投要請とか

只今風邪と格闘中で、感触としては今回はかなりヤバめ。両目が真っ赤に充血していて、これって緋色の目? いつからクルタ族になったのか・・。ちなみに念能力は使えません。 報知新聞によると、鹿島はセレーゾに来季続投のオファーを出したそうだ。正式決定はまだだが、受諾濃厚の模様。 アンチセレーゾ派としては微妙なところだが。 ナビスコ本戦敗退、リーグは優勝が厳しいながらACL圏内、天皇杯はまだ残っている。確かに去年よりよくなっているとも言えるが、このままやっていて「強い鹿島アントラーズ」となるビジョンがあまり見えない。凡人の当ブログ主だから見えないのかもしれないが。 セレーゾが続投となると当然ジュニーニョも残留なんだろうなあ。 ついでに川崎戦の展望も少し追加。 鹿島キラーの大久保が絶好調、レナトも抜群の動きをしているので、この二人を止められるかどうか。突進力が凄いので、PA内での当たり屋みたいなコケかたされてPKを取られないようにしたい。 中村憲のデキがどのくらいかにもよるが、無傷では済まないだろう。 攻撃では西が復帰し、遠藤がもう少し前に行けるはず。ダヴィが出場停止だが、大迫のワントップとなれば得点力に不足はない。 大迫と遠藤で2得点。守備は1点で抑えるとして、なんとか勝って流れを取り戻したい。

当店ではお取り扱い出来かねます

昨季J2で38試合に出場し、32得点を挙げて得点王になったダヴィ。 獲得時から性格を含めてフィットするかどうか微妙とされてきたが、29節過ぎてその懸念はますます本物となった。 29節浦和戦で微妙な判定や、思い通りにいかないもどかしい展開にイラついて後半ついにイエローカード。更には森脇にハメられて、立て続けてに2枚目のカードを貰って退場処分となりゲームを苦しくさせた。 ちなみに試合後に森脇は、「何もしてないのに顔を張られた」とコメント。あれだ序盤から激しく挑発しておきながら何もしてないとは悪質なクレーマー並み。「狙ってました」とか言うならともかく、ダヴィだけでなくサポーターまでイラッとさせる才能を持っている。 さて、ダヴィ。 ゴールに対する執着心、フィジカルの強さを活かしての前線からのプレッシャーは並々ならぬものを見せてはいるが、肝心の得点には今ひとつ結びついていない。 甲府がうまく使いこなせていたのか、ただ単にJ2とJ1の違いなのか。後者の方が本命だと思うが、甲府がダヴィをしっかり封じていることを考えれば若干前者のような気も。 よく、「ルーズボールを出してそれを取らせれば」と解説も言っていて、その案には基本的に賛成ながら、敵さんも対応済み。そうそう簡単にはいかせて貰えず、偶然ルーズになったボールがチャンスにつながることはあれど、狙ってやれる作戦ではなくなっている。 思えば鹿島は、昨年まで在籍していたドゥトラの方がまだうまく活かせていた。 ダヴィを活かす作戦はやれるだけやっていることと思うが、このままではどうも、当店ではお取り扱い出来かねる一品になってしまいそうだ。

2013第29節浦和(ホーム)戦その2

【2013第29節浦和(H)戦・選手評】 曽ヶ端:キックミスが多い。後ろからの組み立てが出来ず。1失点目の判断も微妙だったが、2失点目は止めて欲しかった。 伊東:全力でのプレーは好感も、合わない場面も多々あり、そのあたりまだまだ。守備は合格か。 青木:集中してやれていたが、こらえ切れず。ラインももう少し高く持って攻めて欲しい。 山村:守りの部分ではやれていたが、持ち味の攻撃力が活かせず。攻めの気持ちがもっとあってもいい。 中田:守備重視。サイドは破綻しなかったが、攻撃力が足りない。難しいところ。 柴崎:全体的に動きが重く、球際が弱い。持っているポテンシャルから考えて、攻守において物足りない。 小笠原:闘志が全面に出ていた。ミスも目立ったが、最後までボールを追っていたし、勝利に懸ける執念は見せた。惜しむらくは周りがついてこなかったところ。 ジュニーニョ:守備意識も高く、バランスよく走れていたが、攻撃においては読まれていた。 遠藤:伊東のカバーに入りつつも、体の強さを活かしたボールキープからの攻め、ミドルシュートもよかった。右足でのクロスも精度高し。カウンターでもたつくのはマイナス点。セットプレーは全部蹴ってもいいのでは。 ダヴィ:ゴールに対する意欲は充分に見せたが、空回り。森脇の挑発に乗って2枚のイエローで退場はやってはいけないこと。おそらく反省はしないだろうが、そのぶんそれを上回る得点でリカバリーして貰いたい。 大迫:孤軍奮闘。反転からの攻めは読まれていた部分もあったが、それでもルーズボールをマイボールにしてからのボレーを決めるあたりタダモノではない。周りが大迫を活かしてくれればもっとやれるのだろうが・・。 野沢:何も出来なかった。動けないのなら、せめてノーミスでやって欲しい。 梅鉢:運動量はあったが、噛み合っていたかというとそうでもない。 本山:勝ちに行く姿勢は見せたが、戦局を変えるには至らず。 セレーゾ:ダヴィの交代が一瞬遅れたのが致命傷だった。野沢の投入は疑問。梅鉢、本山も流れを変えられなかった。

2013第29節浦和(ホーム)戦

負けてしまった。 審判のことは言っても仕方ないが、鹿島側からすれば流されたファールも多かったし、PA内でのハンド見逃しなど「ホームでもコレ?」という思いが強い。平川の開いた腕に完全に当たっていた。興梠の意図的なハンドトラップもカード出さなかったしね。 ダヴィの2枚目は、森脇の挑発に乗ったダヴィが迂闊だったが、1枚目は何で出たのか不明。大迫と重なってシュートが打てず自分自身に怒っていたところ、森脇が喰ってかかりまんまと異議に看做されたふうに見えたが。 そしてあれだけプレーが止まってアデイショナル5分ぴったり。 判定のことはこのくらいにするとして、ゲーム的にはCKからの先制点が痛かった。あれで向こうのやりたいサッカーをされてしまったし、なかなか攻めに転じることが出来なかった。 采配も後手に回った。カードを貰ったダヴィを下げようとした直後に、上記の一件で退場になって全てが狂った。 10人でただでさえ数的不利になったところに動けない野沢の投入は謎。パスミスを2~3本してからはまったく消えたし、2失点目の起点となったのも野沢の守備が緩かったところから。 柴崎も原口の追い方が甘過ぎたし、これだけでなく全体的に球際が弱く、運動量も気迫もなかった。小笠原が闘志を全面に出して追っていたのに対し、バランスはあったかもしれないが物足りない。 曽ヶ端のキックミスも目立った。せっかく取ったボールをキックで奪い返されてという展開が何度あったことか。遠藤のミドルをファインセーブした山岸、原口にさくっと決められた曽ヶ端。明暗が出たところのひとつでもある。 流れのなかからの守備は悪くはなかった。2失点目は別として、そんなに自由にやらせている感じはしなかった。ただ、そこから攻めに向かう姿勢に問題があり、負けている終盤でもラインが低く、得失点差はもう関係ないのだから、何がなんでも点を取りに行くという姿勢が見たかった。 0-2での数的不利という完全に勝負が決まったところからの、大迫の個人技による得点は見事。ほとんどなかったチャンス。高く弾んだボールを槙野が処理に戸惑ったスキを見逃さず、マイボールにしてからのボレー。 本当ならあのプレーで一気にアセル全開で襲いかからなければならないのだが、その気持ちを持っていたのは大迫と小笠原だけだった。あの状況なら闘莉王ばりに山村が前線に上がってもよかったのでは。 なんだ...

決戦は金曜・・じゃなくて土曜日!浦和戦

優勝には全勝が望まれるだけに、残り6試合全部が決戦となるわけだが、まずは目の上のタンコブを取り除こう。 思えばアウェー浦和戦。途中までいい戦いをしていたのに誤審によってブチ壊された。ここでもし負けてしまえば「誤審なくても勝っちゃったよー」なんて言われかねないし、勝って「誤審がなければアウェーでも勝ってたんじゃない?」と言ってやりたい。 西が出場停止で右サイドは伊東、他も固定メンバーだろう。浦和も天皇杯を「落としてまで」この一戦に賭けてきたわけだからフルメンバー。ガチンコの勝負となる。 今季ホームでは無敵状態の鹿島。その勢いも上乗せし、浦和を撃破、3位浮上といきたい。1位2位の広島・マリノスがやり合うので、ここがうまいこと引き分けてくれれば絶好のポジションをゲット出来る。 当然、浦和としても考えることは同じ。勝敗を分けるのは気持ちと、少しのツキ。ツキはホームのこちらにあると思うことにして、球際で負けないように、走り負けないように。 尚、小笠原とダヴィはあまりアツくなり過ぎないよう注意。 こういう時こそスーパーゴールが欲しいところ。そろそろ大迫、遠藤のミドルが決まるかもしれない。 あとはセットプレーでの攻防。小笠原のキックが微妙なアンバイなので、こちらも何か手を打っておいて貰いたい。 試合が終わった後、「優勝」を口にすることが出来るのはどちらのチームか。 勿論それは、鹿島だ。

第93回天皇杯3回戦を終えて

天皇杯3回戦を終えて、J1で負けたのは名古屋、磐田、湘南、新潟、浦和。 浦和はおそらく週末の鹿島戦を見据えてのことだろうが、メンバー落ちで臨んで山形に敗北。3冠を残していた唯一のクラブだったが、そこまで甘くなかった。 日程の都合とはいえ、二兎を追った結果。まず一兎を逃した。週末にしっかり鹿島が叩いて、そのことわざを実証しよう。 4回戦以降は20日にドロー抽選。「強いクラブを叩いてこそ」なんて決意はこれっぽっちも持ち合わせていないので、出来るだけ楽なヤマに入りたい。ついでに強いクラブがジャイアントキリングされることを願っておく。 あ、今の鹿島はそこまで強くないのでキリングしなくて結構ですから。お手柔らかに。 今年は2回戦で名古屋、3回戦で磐田、湘南、新潟、浦和が負けている。 同じJ1に負けた新潟(対大分)、湘南(対甲府)はともかくとして、長野に負けた名古屋や、札幌に負けた磐田、山形に負けた浦和にはスキがあったのかもしれない。 京都戦をフルメンバーで戦ったセレーゾの選択は間違いではない。勿論、日程が詰まっていたらどうしていたかはわからないが。 この先は相手が格下になろうとも油断の出来る対戦はない。石橋を叩いて渡る慎重さで、頂点まで昇り詰めて貰いたい。

第93回天皇杯3回戦、京都戦その2

【第93回天皇杯3回戦、京都戦】 曽ヶ端:集中していた。ブレ球ミドルも丁寧にセービング。失点シーンはなんとか出来た気も。 西:前半積極的に仕掛け、効果的なクロスを上げる。2点リードしてからは動きも悪くなり、押し込まれる場面も多かった。 青木:カバーリングもよかったが、時折決定機を作られる。 山村:落ち着いてやれていた。いくつかフリーで打たせてしまったところは要修正。 中田:バランスを取れていた。前半は攻撃に参加することもあり、動けていた方。守備は堅かった。 柴崎:広いエリアを受け持っていたが、全体的にキレがなかった。フリーでのシュートはせめて枠に。後半運動量が激減。 小笠原:気持ちが入っていた。技術の高さを見せる場面もありつつ、セットプレーでのキックに魅力がない。熱くなってイエローを貰った点はマイナス。 遠藤:先制点は完璧な連携。動き出しもよく、体の強さを見せていたがミスも多かった。右足でのプレーを増やせれば。セットプレーのキックはもう少し精度が欲しい。 ジュニーニョ:ボールロストが多いが、攻めは得点にもつながった。プラスマイナスで言えばややプラス。もう少し攻めのパターンとリズムがあれば。 大迫:前線で起点となる。捌きもよく、得点に直結するパスが多数。自身、ゴールも欲しいだろうが我慢のプレー。CKからのヘディングは決めたかった。 ダヴィ:動きは雑だがボールへの執着心は強い。ゴールシーンもうまくこぼれ球に反応した。後半途中から運動量がバッタリ落ちた。 梅鉢:出場直後にカードを貰い、ゲームに入り切れなかった。持ち前の激しいプレスを活かせず。 本山:出場時間少なく評価なし。 岩政:時間は少なかったが、クローザーの役目は果たせた。 セレーゾ:下カテにも気を抜かずベストメンバー。思ったほどの効果は出せず、試合後には激怒。相手を甘く見ていたらやられていたかもしれず、勝ち切れたところは采配の部分も大きい。

第93回天皇杯3回戦、京都戦

セレーゾは京都を甘く見ることなくベストメンバーで臨んだが、思ったほどのパフォーマンスを見せつけることは出来なかった。 2点リードしたあたりから気も緩んだのか運動量も落ち、最後はあわや同点に迫られる勢い。試合後のインタビューでセレーゾは激怒していたが、浦和戦へのハッパの意味は勿論のこと、半分以上は本音だっただろう。 それでもなんとか2-1で勝利し、4回戦にコマを進めるとともに勝って反省出来る、考えようによっては楽勝よりはよかったとも思える。というか思いたい。 ジュニーニョは相変わらずボールロストも多く、悪い部分は目につくのだが、先制点の起点となる仕掛けからの遠藤へのクロスは完璧。ただ、このパターンはもうそろそろ読まれていてもおかしくないので、違うパターンからのアシストも見たい。 2点目はダヴィのゴールへの執着心が活きた場面だったが、その前の大迫の粘りも見逃せない。 PAに持ち込み相手のタイミングを外し、あわよくばゴールも狙える浮き球を上げた。キーパーが弾いたところをダヴィが詰めたわけだが、余裕を持ったプレーが随所に出ていた。CKからのヘッドで惜しいシーンもあり、あれが決まっていれば、よりベストだった。 失点は動きの落ちた柴崎が、横谷の突破を止め切れず一気にゴールまでブチ抜かれた。確かに前半から幅広くカバーリングしていたが、急激に運動量が落ちたところが気になる。 他にも西、小笠原の動きもバッタリ止まっていたし、小笠原はともかく、週末お休み確定の西はもう少し頑張って欲しかった。 曽ヶ端は1失点したものの安定したセービングを見せており、山村、青木とのコンビネーションはよくなっているが、何度かフリーでの決定機を作られていて、まだまだ修正の余地がある。 遠藤は得点も挙げ、悪くはなかったが、小笠原とともにセットプレーでのキレがないところが物足りない。前からの課題だが、右足でのプレーも増やせれば。 ダヴィは得点することが仕事なので、この調子でどんどん点を取っていって貰いたい。前半西のクロスを右足でダイレクトボレー。ポスト直撃だったが、ああいうプレーが出るところが調子の良さを物語っている。 なんだかんだと悪いところはありつつも、90分で勝ち切ることが出来たのでこれを次につなげたい。週末はいよいよ決戦の刻(とき)。今日のように途中で気を抜いてはダメ。全力でやり切れるよう、しっかりと調整...

過密スケジュールは強者の証

ACLを勝ち上がっていた柏が準々決勝で敗れ、今年も日本勢のACL優勝はなくなった。 過密期には15日で5試合という殺人的なスケジュールで、さすがに敵ながら同情を覚えることも。 JリーグはACLを重視し、サポートしていくと名言しているが、このあたりの融通は今後も大いに考えていく必要がある。 日程だけで調整出来ないのなら、勝ち進んだ場合にそれなりの特典をつけるとか。 「クライマックス制」という勝ち点だけでシーズン優勝を決めないシステムになるのなら、ACL決勝(あるいは準々決勝)に進出した場合はクライマックスの参戦権を得るとか。トーナメント表の端っこの方につけ足しても問題ないだろう。どのみち「優勝」の価値は下がるのだから。 プロ野球では広島カープが、シーズンの勝率5割を切ってクライマックスの出場権を得た。下克上とか何倍返しとか盛り上がっているメディアもあるが、5割切って「日本シリーズ制覇」と言われても逆に恥ずかしいと思うのだがどうだろう。 他にはナビスコ予選免除のように、天皇杯を4回戦からにするなど。(個人的には天皇杯は4回戦からという昔のスタイルに戻して欲しいと思っている)。 ちなみにACLを放棄してリーグ戦に集中した広島のようなことを防止するため、あらかじめ戦う気のないクラブは辞退を認めてもいい。 とはいえ、過密スケジュールは強者の証。ローテーション、ターンオーバーが出来る人材が揃っていて、なおかつ集団としての質が落ちないチームこそが本物の強者。 鹿島に目を向けると、贔屓目に見ても今はちょっとそこまでの地力はない。怪我の功名というか、ナビスコも敗退してリーグ1本になってようやく戦える形になっているくらい。 勿論そこに甘んじるつもりはない。大迫、柴崎、山村が自立し、土居、梅鉢、伊東、前野という若手も伸びている。昌子、植田という素質のある選手も牙を研いでいる。 いずれはACL、リーグ、ナビスコ、天皇杯のシーズン4冠を達成を、という野望は抱けるくらいの素地はある。 目前のタイトルを獲りつつ、その夢に近づいて貰いたい。

2013第28節FC東京(アウェー)戦その2

【2013第28節FC東京(A)戦・選手評】 曽ヶ端:抜かれたと思ったところをビッグセーブ。勝ちの流れを手放さない安定したプレーで勝利に貢献。 伊東:リーグ初先発だが、充分にやれていた。オーバーラップも大胆に行けていたし、パスも悪くなかった。守備も破綻なくやれていた。何より90分プレー出来たことは大きい。 青木:集中して守れていた。山村との息も合っていた。 山村:出足がよく、バイタルのところを潰せていた。ズルズルと下がることもなく、前で守れた。 中田:守備重視でCBとの連携もよく、FC東京のサイド攻撃を封じた。 柴崎:運動量も豊富、読みも鋭く、縦横無尽に動けていた。攻撃にも出れていたし、ピッチ全体をフォロー出来ていた。 小笠原:気持ちが入っていた。ミドルシュートも沈めて今季初得点。15シーズン連続得点を決めた。 ジュニーニョ:動きはよかった。2アシストも記録。なのだが通常時のボールロストが多く、マイボールにしたい時間帯でも時間を作れない。いいところと悪いところを足すと五分五分。 遠藤:先制点は見事。体の強さも発揮し、守備にも戻れていた。ただ、カウンターで余計な手間をかけてチャンスを潰すこともしばしば。 ダヴィ:持ち前の得点力が戻って来た。復帰してから4戦3得点と好調をキープ。 大迫:ダヴィを活かすプレーもありつつ、自らもゴールを決める理想の形。前線でのキープ力が光った。危ない場面では守備にも戻れていた。 土居:ゲームに入れなかった。途中出場なのだし、もっと前からボールを追って貰いたかったが、見ているだけの時間が多い。 前野:交代直後のセットプレーで失点。前野自身の責任ではないが、高さという点では不利。前への攻撃力は魅力。 本山:出場時間短く評価なし。 セレーゾ:FC東京の対策も万全。右サイド西の代役に伊東を起用する策が当たる。中田、ジュニーニョを引っ張ったのも頷ける。負けられない戦いをしっかり勝ち切った。

2013第28節FC東京(アウェー)戦

あれだけ攻撃的にこられてさすがに無傷では済まなかったが、1失点で耐えての4-1のスコアは完勝と言っていい。 前半、決定的シーンを止めて流れを渡さず、後半も安定したセーブを続けた曽ヶ端がMVP。(キックはいまひとつ)。シュートを正面に呼び込む「ツキ」、ポジショニングもあってのもの。ズルズル得点されるとどうなっていたかわからない展開だっただけに、大きな仕事だった。 出場停止の西の代役は本職の伊東を起用。以前は90分もたずに足をつっていたが、今回は90分走り切り、フリーランニングも的確で回数も多かった。守備も破綻なくやれていたし、つなぎのミスもなかった。充分に合格どころか、このくらいやれればゆくゆくは西とポジションを争っていける。 ゲーム展開としては序盤の2点が効いた。 ダヴィのキープからジュニーニョ、遠藤と渡り、柴崎が後ろを走ってDFの注意を引いた瞬間を狙ってのループシュート。綺麗に決まって先制。 動揺するFC東京のスキを逃さず、柴崎が鋭い読みで奪ったボールでカウンター。大迫から貰った絶好のボールを、ダヴィがDFを確実に決めて2点目。 柴崎は運動量も多く、危ないところをすかさずカバーリングしたり、攻撃ではタメを作ったりとMVP級の働き。 その後、攻めに重心を置いたFC東京のペースが続き、先に得点されていたら危なかった流れのなか、スローインを受け取った小笠原がドリブルで突き進んで自らフィニッシュ。全盛期を思わせる見事な弾道でゴールに突き刺さり、15シーズン連続得点。ゴン、遠藤(ガンバ)に続く3人目の記録だそうだ。 更にカウンターからジュニーニョ→大迫のラインでトドメの4点目。守備を放棄したFC東京相手にもう1点くらい取っておきたかったが、1点取れたことで調子も上向きで維持出来るだろう。 最後はCKの流れから平山に決められて1点を返された。足をつった中田を前野に代えた途端に失点したことを思えば、セレーゾが中田を引っ張ったのも頷ける。同じくジュニーニョももっと早く下げたら・・と思っていたが、大迫へのアシストを決め、残したぶんは頑張った。 ただ、普通に1対1でボールを取られるし、カウンターでもたついたり、やっぱり印象はよくない。とはいえ、途中出場の土居が何も出来なかったところを見れば、これも妥当な起用かもしれない。 FC東京の速いパス回しにもしっかり対応出来ていて、無抵抗で敗れ...

飢えた野獣、ダヴィ

怪我から復帰して、3戦2得点と調子を上げて来たダヴィ。見た目、連携は相変わらず取れていないにもかかわらずゴールは決めている。 これはむしろいい感じかもしれない。 ボールに対する執着心が以前よりも増していて、少々どころか無理めのルーズボールにも果敢に喰らいついていく姿は、まさに獲物を見つけた野獣のごとし。 たまたまなのか、ダヴィの使い方がうまくなっている。スペースに出して競らせ、DFを釣っておいて他を活かす。スタメンでいくと対応されるのかどうかわからないが、今のところ効果的に効いている。ダヴィもDFを外す動きをこなせている。 ただ、ダヴィが入るとどうしても大迫が下がってボールを受ける立場になり、大迫のゴールチャンスが減ってしまう。このあたりをどう捉えるか。 大迫の得点王はハットトリックでも決めない限り届かないと思うので、今季はダヴィを活かすプレーに終始してもいい時期ではあるが・・。 ダヴィ自身は得点数に納得していないだろうし、今まで以上にガツガツ行くだろう。うまく使えさえすれば、1.5列目で受けてプレーしても、大迫ならゴールも狙える。それだけ成長している。 得点王はいずれ獲るとして、まずはビーストテイマーの称号を獲得したい。

わが名はアツタカ

「わが名はアツタカ。京の果てよりこの地へ来た。そなたたちはジーコ神のピッチにすむときく古い選手か?!」 ・・本編では「去れ」って言われちゃうのだが、中村(アツタカ)には鹿島に根付いて欲しい。本家(?)アシタカも、サンと共に生きようってことになったのだから。 現状、ジュニーニョ・遠藤・土居との争いに勝てず、スタメンどころかサブでの出場もない。ベンチに入れない時もある。チャンスをまったく貰っていないわけではないのでこの状況はやむを得ないのだが、まだまだ若い。先のことを考えるとガッチリスタメンをつかんで貰いたい。 持ち味は自力でフィニッシュまで行ける突破力、重心の低いドリブル、アイデアのあるプレー。キープ力もあり、シュートもうまい。一人でも局面を打開出来る。 しかし、鹿島ではそういったプレーを出せていない。守備に追われる時間が多かったり、周囲との連携に気を遣い過ぎたり。 タイプ的には遠藤とカブるうえ、そっちがようやく開花し始めているだけに、ますます使われなくなりそうで・・。 遠藤は外せないし、土居も将来的に楽しみな素材。奪うとしたらジュニーニョのところなのだが、決定力やボールロストは大きなマイナスとはいえ、動き自体はキレもあるし、連動性もあるといえばある。 中村がそれだけの働きをしたことは、贔屓目に見てもまだなく、勝利に直接貢献したことは数えるほど。持っている力を発揮してそれだけだったら納得も出来ようが、どうにも不完全燃焼に見える。 せっかくエースナンバー「13」をつけたのだから、このまま埋もれていい選手ではない。 逆襲の機会は少なからずあろう。失敗してもいいじゃない。もっと伸び伸びとプレーして、持てる力を出し切って貰いたい。

逆転優勝への道筋を勝手に計算・・早過ぎる

マリノスと浦和がそれぞれ引き分け、上位と差が縮まった。首位マリノスとは勝ち点差5、得失点差があるので実質6。 マリノスの残り相手を見ると、甲府(A)、広島(H)、大分(A)、名古屋(H)、磐田(A)、新潟(H)、川崎(A)。 このうち戦意喪失の大分、磐田はアテに出来ないとして、甲府の抵抗と、広島とのドン引き対決で分けてくれるとすれば、名古屋、新潟、川崎がどこかがもうひとつ引き分けてくれれば届く計算。 広島とは勝ち点差3、得失点差込みで実質4。残りが清水(H)、マリノス(A)、仙台(H)、柏(A)、セレッソ(A)、湘南(H)、鹿島(A)。 上の計算でマリノスと引き分けるとして、最終節で直接下せば逆転可能。 浦和とは勝ち点差1、実質2で残りが大宮(H)、鹿島(A)、柏(H)、仙台(A)、川崎(H)、鳥栖(A)、セレッソ(H)。 ここは直接当たるので自力で逆転可能。 当然、計算通りとはなかなかいかないだろうが無理ではない。勿論、鹿島は残りF東京(A)、浦和(H)、川崎(H)、湘南(A)、鳥栖(H)、セレッソ(A)、広島(H)を全勝が条件となろう。 今季ホームの絶好調具合を維持するとして、浦和、川崎、鳥栖、広島を撃破。近年相性のいい長居でセレッソを撃破。 こうしてみると、降格圏・湘南の抵抗と、アウェーF東京戦が意外とカギになるかもしれない。 もっとも浦和、川崎、広島は好調なホームとはいえ難敵には違いなく、かなり楽観的な目論みだが。特に広島とやる時には上の順位にいなければ、引き分け作戦にハマってしまいそうだからね。 ACL圏内は完全に射程距離となっているが、そこを目標にしてしまうと目線が下がってしまうので、タイトルを獲る姿勢は崩さないように。 まずはひとつめのハードル、F東京でつまづかないように、しっかりと対策を練って調整して貰いたい。