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一気にリリース、大橋が完全、垣田がレンタルで金沢に移籍、金森、三竿雄が加入

移籍関係で一気にリリース。 大橋が金沢に完全移籍。ユース出身のMFだが、層が厚くなった今の陣容ではベンチ入りすら出来そうもなく、移籍は仕方ない。 こちらもユース出身、垣田が同じく金沢へとレンタル移籍(育成型)。サイズもあってバリバリのセンターフォワードタイプ、将来性があって楽しみな選手なのだが、当然、現状では出場機会はない。育成型にしたメリットはよくわからないが、もしかしたらいつでも呼び戻せるとかがあるのだろうか。 今は出来るだけ試合に出て経験を積みたいところで、コメントを読む限りまた戻って来たいと言っていることだし(誰もがそう言うが)、1年ですぐにとは言わないが、2~3年後には鹿島でレギュラーを争うくらいに成長して帰って来て欲しい。 続いて加入の方。リオ五輪世代の金森がアビスパ福岡より完全移籍で加入。すぐにレギュラーを奪える感じではないが、得点感覚に優れたFWらしさが特徴だと自分では思っている。まずはベンチ入りから、序列としては赤崎と争うところからか。 コメントにはやる気が満ち溢れており、うまくハマれば楽しみがある。しかし、鹿島は小柄なフォーワードが好きだな。 その赤崎は・・どうするのだろう。残って勝負するのか、他で試合に出るのを優先するのか。 手薄だった左サイドバックには、湘南から三竿雄斗を完全移籍で獲得。三竿健斗が来季残ればの話だが、兄弟同時にピッチに立つことがあるかもしれない。 兄弟で同じクラブに所属することがモチベーションアップでプラスになるのか、甘えが出てマイナスになるのかはわかりかねるところだが、湘南ではレギュラーだった選手。勿論、即戦力として計算している。 永木がレギュラーの座を奪うまでに随分と時間がかかったことを思うと不安はあるが、永木よりは出場機会はあるだろう。序盤のチャンスをしっかりつかみたい。 移籍関係の話はまだいくつかあるだろう。最終的にはどういう布陣になるのかわからないが、せっかくの補強を無駄にしないよう、石井には柔軟な運用を見せて貰いたいものだ。 背番号もどうなるのか、年明けの発表を今から楽しみにしている。

第96回天皇杯準決勝、横浜FM戦

前半から圧倒的に攻められるなかしっかりと守り、カウンターで得点機を伺うここ最近の鹿島スタイルがハマって2-0での完勝。 昌子を中心として攻められても慌てず、危ない場面はあっても何とか耐えられた。MyMVPは昌子。1対1では冷静に対処し、ほとんど勝っていたのでは。 柴崎がファーストチャンスを外したものの、永木のボール奪取から始まった2回目のチャンスで、赤崎から右の柴崎、ワンタッチでファーに上げるという素早い攻撃を、土居が後ろに下がりながらヘッドでニアに決めた。 赤崎が中で相手DF陣の意識を釣ったのも効いたが、試合後のインタビューでは赤崎の動きを見てシュートに切り替えたとか。土居のセンスの良さが出たプレーだった。 その後、柴崎がバー直撃で決定機を外すが、前半は1-0で折り返し。 最大の危機は中村俊が入ってから与えたFK。中でこぼれたボールを金井にヘッドで押し込まれたかに見えたが、辛うじてオフサイドの判定。ユニ一枚くらいの差だったかと。 これに救われた鹿島は相手のパスミスから永木がボールを奪って右サイドの柴崎、ワンタッチでグラウンダーで折り返すと、途中出場の鈴木が中で右足ダイレクトで合わせて追加点。肩のあたりにテーピングが見えたのでまだ万全ではないのだろうが、少ない時間でも仕事をこなす鈴木が頼もしい。 金崎を欠いた攻撃陣だったが、永木のボール奪取から速い展開、柴崎のクロスの精度が活きた2点だった。 その後、ポスト直撃に助けられた場面もあったが、最後まで集中力を切らさずにクリーンシートで終えて決勝進出。まずは勝つという目標を達成、90分でも終えられ、カードも貰わなかった。 ただ、終盤、山本がオーバーラップした際に足を痛めてスピードダウン。しばらく痛そうにプレーしていたが、どうやら筋肉系。最後は並足くらいでは動けていたが、中2日では厳しそうな気配。 結果論になってしまうが、3枚目の交代カードは疲労のある山本か、カードが心配な昌子を下げてファンソッコというのを待っていた。石井の選択はファブリシオで相当信頼度が高いようだが、ラララ無人くん(古い)のゴールに入れられないようでは・・。 体調不良の金崎がベンチ外、西をベンチで温存。遠藤は20分程度のプレー時間と、フルスロットルでいかずに済ませられたことはプラス材料で、あとは決勝に向けてどこまで回復出来るかがカギとなってくる。 連戦なの...

ペドロ・ジュニオールが完全移籍で加入と天皇杯準決勝、横浜FM戦、展望

かねてから噂のあったペドロ・ジュニオールが、ヴィッセル神戸より完全移籍で加入。 経歴を見ると長期に渡って在籍しているクラブがほとんどなく、どのクラブでも欲しがられていると取るべきか、何かしらの問題があってすぐに出されてしまっていると取るべきか微妙なラインではある。 しかし、Jリーグでの実績もあり、119試合で40得点とコンスタントにゴールを挙げている。チームに溶け込むことさえ出来れば、スピードもテクニックもあるので充分戦力になるだろうし、そう見込んだのだろう。 タイプ的には鹿島のサッカーには合うようには思うが、守備面でどうなのか。他のクラブに比べて鹿島は前線も守備が求められるので、そのへんちゃんとやれるか。あとは、モチベーションを含め、石井がうまく使いこなせるかどうか。成長した石井の手腕に期待。 続いて天皇杯の展望。 広島戦で欠場した西、柴崎、金崎のうち西と柴崎が練習に合流したそうで、報知新聞のコメントを読むと西は出る気満々の様子。温存して負けたら意味がないので、出せる状態なら出すだろう。 柴崎は小笠原、永木、三竿がいるので無理はしなくていいかもしれない。小笠原、永木のコンディションが悪いならスタメン、大丈夫なら勝負どころ、あるいは2列目など使い方は色々ある。 金崎は足首の具合が悪いのか練習には合流せず。万全でないなら決勝に行くことを信じて、治療に専念した方がいい。中途半端に使って悪化したり、カードを貰って次に出場停止とかは避けたい。鈴木はサブでの出場になっているが、肩の具合はどうなのだろう。あえてジョーカーで残しているのかもしれないが。 というあたりを踏まえてスタメンを予想すると、曽ヶ端、西、昌子、植田、山本、小笠原、永木、中村、遠藤、赤崎、土居となるのだが、遠藤、土居、山本は連戦で厳しくなっている。 出来るならば少なくとも三人のうち一人は代えたい。山本ならファンソッコ、遠藤なら鈴木か柴崎、永木、(杉本では難しい)、土居ならば・・ファブリシオ? ファブリシオは個人的にはもう見切っているのだが、石井の目から見ればまだ賞味期限内なのだろうか。プロの方が見る目は確かだろうから、石井が使うなら勝算があるということなのだろう。 対戦相手のマリノスは、斎藤が一番嫌な選手。次いで、中村俊のセットプレー。ゴタゴタがあったにもかかわらず勝ち上がって来て驚いているが、むしろ来年残るつ...

豊川がファジアーノ岡山の契約延長

ファジアーノ岡山にレンタル中の豊川が、1年延長するとオフィシャルにて発表された。 鹿島は来季、ACLを含めて過密日程になることは必至で、層の薄い2列目の貴重な駒として復帰してくれることを期待していたが願いは叶わず。 本人の希望もあるのだろうが、岡山を昇格させる手応えや、試合に出られるということを優先したのか。鹿島で熾烈なレギュラー争いを繰り広げてくれるとばかり思っていたので残念。 もっとも豊川も今がサッカー選手として伸びざかり、1試合でも多く実戦で経験を積むのがスキルアップの道でもある。選択が間違っているわけではない。 心配なのは将来的に、鹿島に帰って来てくれるつもりはあるのだろうかということなのだが・・。 ということは中村は在籍の方向か。鹿島ではあまりぱっとせず、本人のためにも環境を変えた方がいいのではと思っているが、石井のお気に入りなので、続投なら出場機会は減らずに済むだろう。 レンタル満了の梅鉢や高崎の動向もそのうち発表されるのだろう。杉本も鹿島では出場機会がないので、レンタルでもいいと思うのだが。 このあたり、年をまたぐと一気に移籍関係の話がアップされそうな気配。 あと、GKを韓国人選手の方向で探しているとのことだが、前にも書いたが流行っているとはいえ、全部が全部、韓国人がうまいわけではないだろうし、そこは日本人選手との比較もコミで獲得を決めて欲しい。 ところでユニフォームの件、掲示板やブロガーさんの記事を読んでいると、バルセロナやレアルマドリードのユニにそっくりらしく、調べてみたら確かに。海外サッカーに疎いので知らなかっただけだが、これはマズいんじゃないのか? 下手したら、クラブワールドカップでいい成績残したからって調子乗るんじゃねえって言われそうだが。 強けりゃそれも気にせずに済むのだが、弱かったら余計に風当たりも強いだろうし、なんだか無駄にハードルを上げた気がする。 発表されたということは今から変更ということもないだろうし、自力でこのユニを、「鹿島ユニ」と認めて貰えるように頑張るしかないか。

天皇杯、準々決勝の結果

鹿島が無事に勝ち上がった準々決勝。 マリノス対ガンバはマリノスの勝ち。試合は得点シーンしか観ていないのだが、ガンバは正GKの東口が欠場していたのが痛かったのか、決勝点のミドルシュートは予測していなかったように見えた。 ガンバが勝つと思っていたが、予想違い。あのゴタゴタのなかでマリノスはよく勝った。鹿島的には斎藤が嫌な存在なので、そこをどう抑え込めるか。 川崎対FC東京は川崎。タイトル奪取にかけて一番嫌なチームかもしれない。勝ち方も強かった。 大宮対湘南は、湘南が後半始めに退場者を出しながらも延長まで持ち込み、数的不利を覆しての勝ち越し弾。しかしながら最後まで粘れず一気に3得点されて逆転負け。さすがに10人で延長戦は厳しかったか。 大宮は勢いに乗って川崎を倒してくれると助かるのだが、鹿島は大宮も得意とは言えない。勿論、どっちがいいとは言えないのだが、CSのリベンジもあるだろうしやはり川崎の圧力の方が脅威かと。 ベスト4に残ったのは鹿島、マリノス、川崎、大宮で、日程は中4日の29日に準決勝、中2日の来年元日に決勝。1ヶ月で8試合をこなしている鹿島には厳しい日程。 それにしても鹿島は審判に恵まれないというか、村上と相性が悪いのか。PKは妥当だったが、その他の広島の激しいプレーに対しての判定や、ラインアウトの判定、鈴木が倒されたのがスルー(これは微妙)、素早いリスタートをやり直しさせられるなど。 石井が激高していたが、今までならあそこまで強く行かなかっただろう。世界を経験したことで采配だけではなく、色々と成長したのかもしれない。 広島戦はいるメンバーをやりくりして、疲労の濃いメンバーを休ませることも出来た。 残り2試合、山本、昌子、植田、遠藤、土居、永木といった連戦メンバーをどう回していくかが見どころとなる。試合後のインタビューではマリノス対策もやると言っていたし、そこに期待しよう。 しかし、NHKの放送は試合が始まっているのにベンチの選手をずっと映していたり、早く試合映せと思ったことが何度あったか。 CWCの民放の放送も(ゲスト含め)酷かったが、スカパーが一番落ち着く。残念ながら来季はダゾーンになってしまうのだが。 そのダゾーンは契約方法やら料金やらどうやったらいいかわからないし、ちょこちょこ調べているうちに評判も良くないらしく、今からもう憂鬱・・。ちゃんと全試合放送して...

ええ・・ピンクユニ・・

来季のユニフォームのデザインがオフィシャルにて発表されている。 まさかピンクユニとは・・。 マリノスのピンクユニでも目がチカチカして微妙・・というか、やらかしたなあと他人事として見ていたのだが、鹿島がそこに足を踏み入れるとは。 しかもピンクを取り入れたというよりも、ほぼそのまんま真っピンク。女子受けがいいからという理由で選んだのだろうか。 マリノスはさておき、ピンクの先駆者セレッソ大阪は、桜だからわかる。うまく消化してチームに合ったデザインにもなっている。 鹿島のこれはどうなんだ?やってみれば意外と普通に観れるのか? かつてゴールドユニをサードユニで採用し、結果的に嫌なイメージしか残らない黒歴史となった。あの悪夢が甦ったのは自分だけだろうか。 まあ、ユニはチームが強ければ勝手にカッコ良く見えるので、勝ち続ければいいだけの話ではあるが。 とはいえ、白は白で気に入っているし、ピンクをサードユニにしておくならまだいいかもしれないが、思い切ったことをしたなあ(悪い意味で)という印象しかない。 ファーストユニはボーダー柄に戻り、引き締まって見えるのでアリだと思う。今年のやつも気に入っていたのだが。 ところでユニは発表されたが、移籍関係の話はまるで出て来ない。幸いにもここまで試合が続いていてタイミングもないのだろうが、年が明けたらすぐに新体制発表だし、グッズの関係もあるので早いうちに決めて欲しいところ。 外国人選手は帰国していたりするだろうし、契約の話は年をまたいでからになるのかな。

第96回天皇杯準々決勝、広島戦

渋い勝ち方だった。よく言われるが近年ナリをひそめていて、ここ最近復活した「鹿島らしい」1-0の勝利。 全体的に押していたのは広島だったが、要所を抑えていたのは鹿島。CKを12本も取られながら崩されず、鹿島の方が決定機も多く作った。 先制点を取れたこと、PKを曽ヶ端が止めたことが勝負を決めた。 赤崎の先制点はまさか入るとは思ってなかったのでびっくりしたが、あの難しいシュートを決められて、GKとの1対1を決められないとはよくわからない。前線からの圧力も弱く、ボールも収まらないのは相変わらずだが、今日は虎の子を1点を取ってMyMVP。 曽ヶ端もロペスのPKを見事に読み切り、窮地を救うビッグプレーで次点。自分の勘では左コースだったので、予想はやっぱり当たらない。次の相手はマリノスになったようで、どうでもいいことだが逆を読ませれば天下一のブログ主。 曽ヶ端はキックがかなり悪く、前半は相手に直接渡って危ない場面も2度ほどあった。前から思っているが、ホームなのにカシマスタジアムではキックミスが多いような気がする。 石井の采配は冴えていた。今までならどうあってもスタメン固定で、残り3試合は押し通すと思っていたが、勇気を持って西、柴崎、金崎をベンチからも外した。ここで休ませられたのは大きい。CS、CWCを通して余裕を持てたのかもしれない。ジャッジに対しても強く抗議に行ったが、これは退席にならなくて良かった。 交代も後ろではなく、前から交えて気持ちも前向きにさせ、三竿、鈴木といい手を打てた。 ただ、ファブリシオに関しては見切り時かと。簡単にボールロストするし、何よりもは鈴木からの絶好のパスをダイレクトで打てないようでは話にならない。切り返しは鋭さのかけらもなく、余裕で対応されていた。解説は左に持ち替えてとか言っていたが右利きだったような。 中村は最近の中ではやれていた方。中に入って来た時のプレーに良さがあり、本来はここがポジションなのだと改めて思う。 土居は手数が多く、リズムを作れていない。守備面ではやれていたが体が重そうで、キレもなかった。遠藤も同様で、タメは作れていたがシュートの精度が悪く、これは今年一年ずっとそうだった。 他にも山本、昌子の動きが重く、昌子は珍しく後ろから相手を倒してPKを与えてしまった。練習中に中村と激突して歯茎まで飛んだそうで、残り2戦どこまで気力が持つか。山...

Jリーグアウォーズ2016

Jリーグアウォーズが行われ、MVPに川崎の中村憲が選ばれた。以下、ベストイレブンとベストヤングプレーヤー。 GK西川(浦和)、DF昌子(鹿島)、槙野(浦和)、森重(FC東京)、塩谷(広島)、MF阿部(浦和)、柏木(浦和)、中村憲(川崎)、斎藤(横浜FM)、FW小林悠(川崎)、レアンドロ(神戸)。ベストヤングプレーヤーはガンバの井手口。 昔は前線の選手にズラリと外国人選手の名前が並んだものだが、レアンドロ一人とは。Jリーグのレベルが上がってきたのかとも思うが、年間勝ち点上位の浦和、川崎、鹿島のなかで、浦和と鹿島にレギュラー外国籍人選手があまりいないというのも理由なのかもしれない。 MVPの中村憲は納得。浮き球のピンポイントパスが秀逸で、このあたりは遠藤保(ガンバ)も似たようなイメージがあるが、中村憲は更にゴール前まで入って来てシュートを打ってくるところが厄介。とても36歳とは思えない。 鹿島からは昌子一人だけとなったが、これも仕方ない。金崎はファーストステージだけなら選ばれてもおかしくなかったが、セカンドステージがいまひとつ。柴崎もシーズン中は怪我もあり、そこまでではなかった。 贔屓目で言うなら西と山本が選ばれてもおかしくなかったが、「代表枠」の森重がいるので、人数的にも難しいところかも。 だら~っと観ていたサッカー番組では、今年のMVPは西川(浦和)という発表があった気がしたのだが、あれは何と聞き間違えたのだろう。ちなみに浦和からMVPが出なかったことについては、評が割れたとのことらしい。西川でも納得だったのだが。 最優秀賞監督賞は石井。これは基本的に(というか決まり?)リーグ優勝クラブの監督が貰う流れになっているみたいなので順当だろうが、采配うんぬんについては微妙・・。 とはいえCSも勝ってタイトルも獲ったし、クラブワールドカップの活躍ぶりを見れば、よそからしたら凄い監督に見えるのかもしれない。クラブとしても解任出来るはずもなく来季も続投要請とのこと。当然、石井も受けるつもりのようだ。 せめて今季の経験を元に、仏の顔だけではなく、鬼の部分にも目覚めてくれるといいのだが。甘いだけではずっとはやっていけない。 他、最優秀ゴールに名古屋の田口のゴール。ファースト13節鹿島戦でのものだが、あれは何回観ても曽ヶ端の見切りが早かった気がするが・・。最初から警戒してたら届いたよ...

CWC決勝、レアル・マドリード戦、追記

激闘の余韻も冷めやらぬ中、鹿島の目線は既に週末の天皇杯へと移っている。世界を体感した後だからJクラブ相手では余裕で戦えるなんて思っていたら返り討ちに遭うことは必至で、そのあたりは小笠原が充分に締めていることだろう。 週末まで、先延ばしになっていた過去記事をアップする予定だが、その前に決勝の追記を。 まず采配について。結局は結果論になってしまうのだが、やはりファブリシオが痛かった。 フィジカル面を優先したのか、ここぞの外国人パワーに賭けたのか、石井には何か閃きがあったのかもしれないが、完全に鹿島がペースダウンした。 オフザボールの動きが悪く、外からいいボールが入っても前でクリアされたり、だからといって足元にパスを出しても狙われて取られたり。出し手とすれば使い勝手が悪いことこの上なく、スペースにも走らないし、延長に入ってからほとんどボールが回って来なかったのは当然とも言える。 あと、せっかくオール日本人で頑張っていたのだから最後まで日本人で、と感じていたのは個人の感傷だが、これは戦略的には意味のないこと。 まあ、終了間際のミドルがもう10センチほど左にズレてゴールになっていたらそのまま勝っていたし、MVPだっただろう。あながち間違っていたとは言えないが、正直、天皇杯でも使って欲しくないかな。隙のない攻守の連携のなかで、あそこだけ違う時間が流れているような違和感があった。 伊東も似たようなものだったが、まだ若いし、いい経験になったと思うことにする。 金崎、遠藤、柴崎は90分終了時点では大会2ゴールで、クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマと並んでいた。誰か決めた者がMVP(ゴールデンボール)を獲得し、尚且つそちらのチームが勝つだろうと思っていたが、最後は役者が何枚も上だったか。 遠藤は最後のを決めていればクリスティアーノ・ロナウドと立場が入れ替わっていただろうに。利き足でない右足で打つならば、強引にでも体を捻って左足にするか、むしろダイビングヘッドで突っ込んだ方が確率が上がったような気がする。金崎や、代表の岡崎だったら迷わず頭から行っていただろう。 尚、シルバーボールはモドリッチ、ブロンズボールは世界を震撼させた柴崎が受賞。一気に知名度が上がり、念願の海外オファーが舞い込んでくるかもしれない。それを思えばレオシルバの獲得は最善の手だったか。(まだ確定ではない)。 ちなみに柴...

クラブワールドカップ決勝、レアル・マドリード戦

勝つチャンスがある試合だった。 90分ラストワンプレー、遠藤が抜け出したところを決めていればそのまま世界一だったと夢見ることが出来た。強行日程のなか鹿島の選手はよく走って戦ったと思うが、延長になってわずかに動きが鈍ったところを決められてしまった。 4失点目がトドメとなり、あそこで完全に足が止まってしまったが、もう1点取りに行く姿勢は観たかったのが少しだけ残念。 勝負の流れを向こうに持って行かれたのはPKの判定と、セルヒオ・ラモスに出そうとした2枚目のイエローカードを、主審が何故か引っ込めてしまった場面。 PKはそうだと言われれば仕方ないが、カードの場面は納得いかない。レアルに気を遣ったようにしか思えなかった。 それでも90分、向こうが早々の得点で油断していたのだとしても、一時は2-1とリードし、互角に戦えている部分はあったし、本気は引き出すことは出来た。負けた直後に「準優勝おめでとうございます」、とインタビュアーが言う無神経さには腹が立つが、胸を張っていい戦いぶりだった。 あと、本当に腹が立つのは、さんま。好きな芸能人なのだが、今日ばかりは許せない。鹿島だけではなく日本のサッカーを小馬鹿にした発言を繰り返し、開催国枠がどうとか、今後は日本のチームは決勝に行かないで欲しいとか、鹿島が2-1で勝っていたら高速でどうたらとか。絶対に勝って見返してやれって思っていた。 こちらこそ、二度とサッカーのゲストには呼ばないで欲しい。結果で黙らせてやれなくて本当に悔しい。 試合に話を戻すと、スタメンは悔いのないように最初からフルメンバー。これは正解だったが、心配していた通り、交代メンバーが入るたびに質が落ちて行き、石井の采配は不発に終わった。 石井にとっての一番の誤算はファブリシオ。1本強烈なミドルを打ってあれが入っていればまさしく神采配だったが、その他ではポジショニングも中途半端、ボールを持ってもロスト、とにかく強度が足りない。 交代で入った時から大丈夫かなと思っていたが、やはり無理だった。チームメイトが信用していないのが画面越しに伝わって来た。むしろ赤崎で良かったのでは。伊東もこれしかカードがなかったとはいえ、まったく通用しなかった。 鈴木は2-3で負けている場面、柴崎のFKをヘディングシュートもバー直撃。あれは決めたかった。試合後、クリスティアーノ・ロナウドのところに行っていた...

決勝レアル・マドリード戦、展望

レアル・マドリードと戦ってみたいという思いと、クラブワールドカップ優勝を狙うにはレアルよりも力は落ちるだろう(といっても強いが)クラブ・アメリカが上がって来た方がいいのか。気持ちが定まらないまま両者の対戦を見ていたが、やはりレアルアドリードが来た。 世界1位を名乗るならば、レアルマドリードを倒さなければならないということだろう。・・にしても昨日も書いたようにCロナウドにはゴールを与えて欲しくなかった。 始まる前は最低限1勝・・と弱気なことを言っていたが、本当に申し訳ない。ここまで来たらもう石井采配と選手に全てを賭ける。 スタメンはよほどフィジカルコンディションが悪くない限り、疲れていてもレギュラーを起用するだろうし、レギュラー組にはその権利もある。 となれば曽ヶ端、西、昌子、植田、山本、小笠原、永木、柴崎、遠藤、土居、金崎でスタートから全力で行くか、金崎を温存して赤崎で行くか。 中村をどう評価しているのか不明だが、レアル相手には痛恨のミスを犯しそうで・・。 ただ、柴崎はボランチでプレーする方が活きるので、2列目で出してパフォーマンスを下げるよりも、永木か小笠原を控えに回す方が得策かもしれない。困った時の駒にもなる。中村でいくのかな。鈴木でもいいが、そうなると流れを変える選手がいなくなる。 このあたりは冴えまくっている石井の眼力に期待するしかない。 クラブも準決勝、用意されたホテルは二人部屋のところ自腹で一人部屋を用意し、差額の300万円を受け持ったとのこと。普段なら痛い出費だが、獲得賞金を思えばまったく気にならない。快適にやって貰うのが一番。 レアルとクラブアメリカの試合を全員(?)で観戦に来ていたようだし、今は鹿島に戻っているのだろうか。風邪を引かないといいのになと思っていたら、どうやら前半で帰った様子。 個人的には決勝進出でアジアの歴史を塗り替え、ちょっと満足している部分があるのも確かだが、こういうチャンスが次にいつ巡って来るかはわからない。優勝の可能性がある以上、2位で喜んでいても仕方ない。初めての機会を一発で決めたい。 前半、同点で折り返せれば何かが起こるかもしれないと思っている。どこまで0-0の状態をキープ出来るかが勝負を分けるカギとなる。 ベンゼマの一発を見てしまうと、一瞬たりとも気が抜けないプレッシャーがあるが、それも力に代えて鉄壁に防御を披露して貰い...

クラブワールドカップ準決勝、アトレティコ・ナシオナル戦

鹿島が日本クラブとアジアの歴史を塗り替え、クラブワールドカップ史上、初の決勝進出を果たした。 ボールポゼッションでは圧倒的に上回られ、無数の決定機を作られ、それでも粘り強く戦い終わってみれば3-0の完全勝利。選手たちの集中力、ベンチワーク、スカウティング、応援、あらゆるもの全ての力が結集した大勝利と言える。 そして、忘れてはならない科学の力。 西が倒された瞬間、PKを疑ったもののプレーは続行、普段なら流されたまま試合は続くが、FIFA主催大会で今大会から導入されているビデオアシスタントレフリー(VAR)によるリプレー検証となった。結果、問題のプレーはファウルと認められ、PKを獲得。そういう意味でも歴史的だった。 これを蹴るのは土居。初のVAR検証後ということ、鹿島にとっても決勝へ進むための大きな分岐点ということ、本人にとっても夢の舞台であること、何重にもあったプレッシャーをはねのけ、冷静にゴール左に決めて先制。あそこで決めなければ、勝ち目はなかったとタラレバながらそう思う。 その先制点を生んだのも、鹿島のディフェンス陣が粘り強く守ったおかげでもある。 フィジカルが強く、簡単にボールを収めてはパスを散らして鹿島ゴールに迫るアトレティコの猛攻を昌子が驚異的な読みと対人能力でピンチを摘み取り、抜けたところを曽ヶ端のビッグセーブ。本当に危ない場面でのポスト、バー。 昌子だけではなく植田も、両サイドバックの西、山本も気持ちを切らさず耐え抜いたし、柴崎、小笠原、交代で入った永木と、守備陣は本当に良く守った。MyMVPは昌子。移籍の話が来ても、植田とともに鹿島で長くプレーして貰いたい。 1-0で折り返したハーフタイム、テレビ中継で中田氏が攻めるべきと言っていたがこれには同意見。石井もその選択をしたようで戦い方を変えなかったが、ペースを上げて来たアトレティコの圧力が重くのしかかる。 押し返すために満を持して金崎、疲れの見えた小笠原を迷いなく下げて永木を投入。中村のところがポジショニングやボールの奪われ方でかなり不安があったが、石井は我慢。あるいは狙い通りだったのか、結果的に相手にゴールを割らせなかった。プレーが切れた合間にも昌子に直接指示を出したりと、本当にひと皮むけたのか。 1-0で耐えているうちにアトレティコに焦りが見え始め、鹿島に決定機が生まれる。カウンターを仕掛けて左サイド...

アトレティコ・ナシオナル戦展望

この時期、天皇杯まで空いた期間を何して過ごすのだと思っていたものだが、嬉しい誤算で逆に過密日程となっている。 ラウンド2を勝ち抜けたことで次が準決勝、勝てば決勝、負ければ3位決定戦とどちらにせよ2試合戦うことになった。次に勝てば2位以上、負けてから勝てば3位。 どちらかひとつ勝てば過去日本クラブの成績と並ぶことが出来るが、言うまでもなく次を勝ちたい。決勝も勝ったら最高だ。 マメロディ戦、フィジカルコンディション的に厳しい状況で、メンバー固定傾向の石井であってもさすがに手を打った。前半よく耐えたという他ないが、曽ヶ端の神がかりがいつまでも続くわけではない。気を許せば今度は失点するだろうし、先に点を取られてしまえばかなり苦しくなる。 布陣や戦い方を変えてもいいと思うし、前半は守備的に入るのもありかと思ったりするのだが、思い返せばチャンピオンシップ決勝第一レグ浦和戦。守りから入って結局スイッチが入らないまま負けてしまった。それを思うと今になってやり方は変えない方がいいのかもしれない。 相手は南米代表アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)。簡単ではない。 ただ、鹿島はスルガ銀行チャンピオンシップで南米勢との対戦も何度かある。今年のインデペンディエンテ・サンタフェには惜しくも負けてしまったが、内容はほぼ互角、データの乏しい南アフリカ勢マメロディよりも与しやすいのではとも思う。 海外サッカーには疎いのでアトレティコ・ナシオナルとサンタフェとの力加減がわからないが、我慢強く戦えばチャンスはあると信じたい。 シャペコエンセの追悼試合のような雰囲気になりそうなのが少し嫌な感じがするが、勝負は別。痛ましい事故で心を痛めているのは同じだが、鹿島にも夢がある。全力で行く。 スタメンはコンディション優先なら曽ヶ端、伊東、植田、ファンソッコ、山本、小笠原、永木、中村、鈴木、赤崎、ファブリシオとなるのだが、後ろを代えるのは勇気が要る。守りの軸である昌子は外せないだろう。 となれば曽ヶ端、伊東、昌子、ファンソッコ、山本、小笠原、永木、柴崎(中村)、鈴木、赤崎、ファブリシオあたりになるかと。 前線で追わない二人がトップだと、かえって後ろの負担が増すかもしれないが・・。連戦の土居と遠藤、西がどこまで回復しているか次第になるが、鈴木の怪我の具合が良いのなら2列目のスタメンを任せれば、存分に追い回してくれ...

クラブワールドカップ第2ラウンド、マメロディ・サウダウンズ戦

前半耐え抜き、後半、主力を出して一気に流れを引き寄せて得点、ダメ押しで2-0勝利。これまで散々批判してきた石井采配が、ついに本領を発揮したのか。 そして、もう一人、曽ヶ端。若い世代に座を譲って欲しいと思うことも何度もあったが、今日ばかりは間違いなくMVP。 前半だけで11本ものシュートを好きに打たれ、決して良くなかった守備陣だったが最後のところを割らせず、危ない場面を少なくとも3つはファインセーブ。後半、お約束のぽろりも捻じ込んで来るあたり、さすがベテラン。声も良く通っていた。 序盤から攻勢を強めるマメロディは個の技術も高く、組織力もあって簡単に裏へと抜け出してくる。ユニは赤くないが、体感速度は某大佐操るツノの生えたモビ○スーツのごとし。 植田は立ち上がり連携の部分で噛み合わなかったが、後半はそれも修正され、持ち前のフィジカルで対応していた。次もやれるだろう。 24歳の誕生日だった昌子も徐々に対応し、最後はいつもらしさを取り戻していた。接触プレーで前歯が折れたそうだが、出血しなくて良かった。クラブは賞金で治療費全額負担、なんなら特製の歯も入れていい。 勝因は前半を0-0で折り返せたこと。恐らく鹿島のプラン通りだっただろうが、先制点を奪った後はマメロディ側が長距離移動の影響もあってか、動きが落ちていた。2点目がトドメになり、鹿島にとってはそれがエース金崎の得点だったので尚のこと良い。 先制点は遠藤。後半立ち上がりから少し攻撃に出た鹿島のパスがつながり、大きい展開から右サイド奥に赤崎。ファーに高く上げたクロスを土居が丁寧にヘッドで落とし、真ん中でフリーの遠藤がダイレクトで打ってゴール。 シュートはGKの真正面に行き、一瞬ダメだと思ったが、相手GKが背負い投げでボールを投げ込むアシストもあり無事ゴールとなった。 先制点の前にもいくつか惜しいシュートがあり、それを見極めて金崎を投入、ゴールの場面もDFを釣る動きをしており、まさにチームのスイッチ役となった。 トドメはこちらも途中出場の鈴木がアシスト。右サイドでエンドライン近くまでボールを運び、土居が釣ってフリーになった金崎を見極めて相手の股を抜いてのパス。金崎も落ち着いてトラップで止めし、左足でゴール右隅に流し込んだ。 鈴木はこの後、立て続けに股抜きを連発して全部失敗し、その意気は良しと言えなくもないが、余裕のない展開だった...

オークランド・シティFC戦追記とマメロディ戦、展望

前半、横パスの練習をしているのかと思ったくらい、まるで攻めっ気がなく、正直、負ける予感しかなかった。 案の定、後半始まってすぐに失点した時には「やらかしてもうた」と、浦和や川崎に申し訳ない気持ちで一杯だったが、そこから逆転出来たのは展開が向いたという要素が強いと思われる。 勿論、失点したことで攻めるしかない状況になったことや、闘志みなぎる金崎の投入でスイッチが入った部分もあるが、「鮮やかな逆転劇」と言うよりも、金崎の言うように「情けない試合」に分類されるだろう。 次の相手はフィジカルでも劣勢に立たされるであろう南アフリカのマメロディ。 試合記事の最後にも少し書いたが、石井がどんな相手かわからない、と言っていたのが気になる。 鹿島のスカウト陣にどれほどの力があるのか知らないが、オークランド戦で前半様子見の気配が濃厚だったことからしても、充分に分析出来ているとは思えなかった。少なくともプロ野球のスコアラーよりも情報収集力は欠けているのでは、と感じる。 もしかしたらチャンピオンシップに全力で行ったことで、クラブワールドカップはまったく頭になかったのかもしれないが、オークランドはCWCの常連で、どちらかと言えば情報が多く手に入る方のクラブだろう。それでも手探りで恐々戦っていた空気が丸わかりで、初戦の緊張感があったにせよ、うまくない戦い方だった。 今度も前半からあんな空気感で入ったら、無傷では済まないだろう。ひとつ勝って緊張もほぐれたことだし、挑戦者の気持ちで強く戦って欲しい。 ただ、問題なのは鹿島のフィジカルコンディション。 初戦、手堅く勝ちたい石井はスタメンをいじらなかった。金崎こそサブに回したが、先に失点して想定よりも早い時間から投入せざるを得なかった。 勝ったのでスタメンを落として負ける采配よりも、よほど正解だったのだが難易度が上がった。各ラインから一人ずつスタメンを変更しなければ動けないように思う。 とはいえDFはファンソッコのところを植田に変えられるが、2列目が足りない。遠藤が疲れている様子で、柴崎もどうにも2列目が居心地悪いようで、試合途中ならうまく行くのにスタメンからだと何故かはまらない。 中村がやってくれれば解決するのだが、攻守に中途半端な位置取りになり余計に負担がかかっている。鈴木もフルで出れるほどには回復していないだろうし、ファブリシオも守備に不安がある...

大型補強の噂まとめ

書いたもののアップするタイミングがなかったので、無理やりここで。 来季の補強でほぼ確定しているのが神戸のFWペドロ・ジュニオール(29)、新潟のMFレオ・シルバ(30)、湘南からDF三竿雄斗(25)。ストライカー、ボランチ、左サイドバックで、クラブ、本人と基本合意であとは発表を待つばかりとのこと。 更には惜しくもリオ本戦では落選したが、U23で活躍した福岡のFW金森健志(22)の獲得も濃厚で、他、即戦力の韓国人GKの獲得も目指しているとか。 GKは確かに外国籍選手の活躍が目立っているが、韓国人なら軒並み日本人よりうまいというわけではないだろうし、そこのあたりはしっかりと見極めて欲しい。 個人的には日本人の即戦力、鳥栖の林とは縁がないようなので無理だが、外国籍枠に捉われず数年に渡って在籍、活躍して柱になってくれる選手に来て貰いたい。 本来なら櫛引がそうなる予定だったが、GKを探しているということはおそらくレンタルの延長はないだろうし、このままいけば本人にとっても鹿島にとっても不本意な結果になるだろう。 レンタルバックで言えば岡山の豊川が戻るのかどうかというあたりで、山形へ行っている梅鉢は契約延長ならずとのこと。松本に移籍している高崎は16ゴール?知らない間にかなり得点していて、鹿島に戻っても出場機会はないだろうし、このまま完全移籍になる方がいいような気がする。 新人では東福岡高校のDF小田逸希くん(サイドバック)、瀬戸内高校のFW・MFをこなす安部裕葵くんの入団が内定。 こうなってくると選手契約条件の上限に引っかかるはずで、詳しいことはいつも頼りにしているブロガーさんにお任せするが、ざっくり言えばA契約が原則25人まで、ACLに出場するクラブは27人まで。例外措置として自クラブの下部組織に3年以上在籍選手は対象外とのことだが、誰が該当するかまではとりあえずスルー。 外国籍選手は現状3+1(細かいルールは他にもあり)だが、5人になるとの話もあり、これだけ外国籍選手を獲得しようとしているのだから、多分5人までになるのだろう。外国籍選手は上限とは別計算。 なんだか細かいことを調べていくととてもここには載せきれないが、大雑把に言えば32人以上の大所帯になると思われる。 全員を出場させることは到底かなわないので、J3のU23に参戦することを強くお勧めするが、現時点でそういう話が...

クラブワールドカップ第1ラウンド、オークランド・シティFC戦

足首を痛めている金崎以外はメンバーを入れ替えることもなく、このへんは融通が利かないというかブレないというか。 前半、相手の出方を伺っていたのか戦略だったのか、回すだけで攻めもせず、テンポも単調でこれといったチャンスもなく得点気配もなし。 逆にオークランドの方は鹿島のミスからしっかりシュートまでつなげて、少ないチャンスから得点に至りそうな気配濃厚。ポゼッションは鹿島にあったが、試合をコントロールしていたのはオークランドだった。 後半、高い位置で与えたFKをキムデウクに合わせられ、イラッと来るパフォーマンスも見せられ、完全に相手の流れ。頭にハートマーク、MKタ○シーか? セカンドステージ、こういう展開から逆転することはほぼなく、あまりにも不甲斐ない試合ぶりに諦めかけていたが、赤崎、金崎と続けて投入してリズムが変わった。 2列目でパスミスを繰り返していた柴崎が、本職のボランチに戻ってから精度の高いロングフィードを繰り出し、サイドを揺さぶる。受けに回った相手に人数をかけて攻めるようになり、ショートパスのスピードも上がった。 右サイドでボールを回してから永木縦パス→遠藤タメ縦パス→縦に走り込んだ永木マイナスの折り返し→赤崎フィニッシュという突然生まれた鋭い攻撃で一撃同点。 MyMVPは赤崎。ここを決められなかったら、逆転劇はなかった。正直、赤崎に得点が生まれるのか?という疑問をずっと抱いていたのだが、申し訳なかった。直後の反転からドリブル、シュートも決めておきたかったが、ストライカーとして結果を出せたので申し分ない。 永木も縦に速い、持ち味が出せた。鹿島に移籍加入して、ようやくフィットした感がある。代表で何かをつかんだのだろうか。 逆転弾はここに来て本調子に戻った金崎。左サイド深くから山本が絶妙のクロスを逆サイド。土居がヘッドで叩きつけて折り返たところを、真ん中でフィジカルの強さを見せてヘディングゴール。試合後のインタビューで、情けない戦いをしていてはダメだ、という強い言葉を発していたように、気持ちが表れたプレーだった。 得点した時間帯も良く、そのまま2-1でゲームを締め、なんとか初戦突破。前半の内容はともかく、1勝は最低限の義務だと思っていたので、そこは突破出来て良かった。 石井采配もスタメンはそれで良かったのかという疑問はあるにせよ、交代もハマり、チームを勝利に導けた。不...

報知新聞に載っていた優勝後の記事の件

もうお腹いっぱいかもしれないが、報知新聞に載っていた優勝後の記事の件。 ファーストステージ優勝後のチームが崩壊寸前に陥った時の話が載っていた。 練習前のミーティングで石井が「後ろに残るように」と選手に指示を出すが、30分後の紅白戦では実行されない。試合後のロッカールームは個人の希望を言い合う口論の場になったとあった。 小笠原でさえクラブ幹部に「どうすればいいですか」と助けを求めたそうで、本当に崩壊寸前というか、崩壊していたようだ。 後ろに残らなかった選手とあるから前線の選手で、思い当たるのは一人くらいなのだが、そうだとしたら例の「事件」も納得がいく。 監督という立場は嫌われていたら最悪だが、甘えられてもダメな立場で、規律は守らせないといけない職業。慕われるというのはプラス材料ではあっても、それでチーム全体がガタガタになるなら本末転倒。 昨今、友達親子というのが流行で(もう終わった?)、嫌われたくない親が子供を甘やかして育て、社会に出ても使い物にならないという話も良く聞く。よその家庭のことなので躾に関しては口を出しても仕方ないが、甘えが通用するのは家庭内だけの話で、それを公共の場に持ち出されても困る。 サッカーでも同じことで、オフの間は無礼講があっても、オンになれば言うことを聞かなければいけないし、聞かせられないといけない。 随分前から石井監督の指導力については疑問を持っているが、来季、大型補強を行う鹿島のチーム構成で、規律を守らせられないのならば、分裂してしまうのが目に見えている。今年、リーグ4連敗から持ち直したのは奇跡と言ってもいいくらいのことで、ここはどうしても懸念してしまう事案。 思えば、石井になってから伸びた選手、いわゆる「申し子」的な選手が思い浮かばず、重用している中村はぱっとせず、鈴木がなんとか目処が立っているくらい。土居もファーストステージは良かったが・・という状況。使える選手をそのまま使うことは出来ても、応用が利かないという印象は変わらない。 記事には続きがあり、11月7日、遠藤が発起人となり全選手参加の決起集会が開かれたとのこと。 事前に「チームを良くするために思うこと」を考えて来るように伝えたそうで、西は金崎と相談、「オレたちがまず弱いってことを自覚すべき、と話すのはどうか?」と提案。すると金崎は「サブ組の気持ちも考えないといけない。オレたちが弱...

もうちっとだけ続くんじゃ(クラブワールドカップ出場権も獲得)

リーグ戦も終了し、天皇杯の残っていないクラブは今季終了。しかし、鹿島の戦いはもうちっとだけ続く。 チャンピオンシップを勝って2016年のチャンピオンとなった鹿島は、クラブワールドカップ出場の権利も得た。 年間3位からの勝ち上がり、自国開催出場枠という二重の意味で恵まれた感じがあるが、出るからには全力で、少しでも上の順位を目指して貰いたい。 優勝を!と景気良く言いたいのは山々だが、さすがにそこは大きな壁があろう。これで優勝でもしたらホントに何かお詫びの企画を考えるが(喜んでする)、目標は浦和、ガンバが到達した3位。 少なからず浦和や川崎への責任もあり、最低限1勝は義務と思っている。 初戦で負けてしまえば、CSで勝ったのはまぐれとか勝ち点のこととか言われてしまうだろうし、そこのあたりは小笠原がしっかり締めてくれるだろう。 日程的に詰まって来て、連戦の疲労、怪我人の蓄積など不安要素は山ほどあり、石井采配の特定選手起用方法を考えると思うように動けない可能性はあるが、それならそれで守るなりセットプレーに賭けるなり、戦い方を決めてやって欲しい。 また、いつも言っていることだが先制された時の交代も素早く、後がないのだから早めに動いて貰いたい。 大会日程は初戦が8日(木)オセアニア代表オークランド・シティFC(ニュージーランド)(いつもこのクラブな気がするが・・)、次が11日(日)アフリカ代表マメロディ・サウダウンズ(南アフリカ)、次が14日(水)南米代表アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)。 反対側の山はアジア代表全北現代モータース(韓国)、北中米カリブ海代表クラブ・アメリカ(メキシコ)、ヨーロッパ代表レアル・マドリード(スペイン)。決勝及び3位決定戦は18日(日)。 海外サッカーには疎いのでどのくらいの強さかは想像も出来ないが、レアル・マドリードとやってる姿とかは観てみたい。 当然そこまで勝ち上がらないと実現しないが、決勝か3位決定戦まで行けば中4日、中2日、中2日、中3日と日程が恐ろしいことになるな・・。 第2ラウンドと準決勝は吹田でやるので観に行くことは可能なのだが、この寒さではちょっと体調的に無理かな。ちなみにテレビ放送は地上放送が準決勝以降の4試合しかなく、第1ラウンドと第2ラウンドはBS日テレのみ。昔は華々しくゴールデンでやっていたのだが、サッカー人気も今はそのくら...

チャンピオンシップ決勝第二レグ浦和戦、追記

若干、過去の話になってしまった気がするが、CS決勝第二レグの追記。 鹿島は2点取らなければならないという目的がはっきりしていたのに対し、浦和は守れば勝ちだが追加点を取れれば楽になる、という中途半端な心理状態になってしまったのが勝負の分かれ目になった。 常々、追うよりも逃げる立場の方が圧倒的に有利と思っていて、それは今でも変わらないが、この試合に限っては追われる浦和に相当な重圧があった。それはただ単に得点状況だけでなく、年間勝ち点1位という圧力もあったに違いない。 後半、金崎のPKで逆転してから、槙野が上がってパワーフレーという見たことのない試合運びをして来て、そのプレースタイル自体はいくつかのチャンスを作って効果は示したが、勝ち点74を稼いで来た浦和のパスサッカーを自ら消してしまっていた。 ベンチの指示とピッチの選手の意思疎通も図れておらず、数分の間ゴタゴタが続き、そこに助けられた部分もあった。 嫌なイメージのある興梠がおそらく前半で足を痛めたこともあってか交代し、掻き回して来る李もフィジカルコンディション(追記:報知新聞によれば第一戦で肋骨を骨折していたとのこと)なのか、出場しなかったことが幸いした。 一方の石井采配。前試合後、病院に直行したという遠藤、足首捻挫で出場危機と言われていた金崎、不調の色が濃い土居が揃ってスタメン。金崎に関しては攪乱の予想があったし驚きではなかったが、遠藤が出場出来るとは思っていなかった。 試合の入りから遠藤は調子がいまひとつで、これは無理だと感じていたが、得点に絡むアシストを上げ、仕事を果たした。 捻挫の影響かやや迫力に欠けていた金崎もヘッドで1点、PKでもう1点とエースの活躍。PKは報知新聞の記事によれば、鈴木だったから奪ったが、他の選手だったら譲ったかもしれないと言っていて、二人の関係性は外から見るより強いものがあるのかもしれない。 土居もキレがなく、ボールも収まらず、決定機も決められなかった。早いうちに下げて後ろを強化した方がいいと思っていたが、最後まで残した。 強烈なキャプテンシーを持つ小笠原を途中で交代させたのは勇気ある決断だったと思うが、西をボランチに回すという作戦自体はどうだったのか。インタビューでは本人も手応えを持っていたし、やられなかったのだから間違ってなかったとは思うが、伊東を入れた効果はまるでなかった。 小笠原を...

2016リーグ優勝から一夜明けて

書くことが一気に増えて、全部書くと読み切れない量になるのでいくつかに分ける。 チャンピオンシップ(以下CS)で逆転優勝を決めて、鹿島側からすれば嬉しいことこの上ないが、浦和側からすればどうなのだろうと気になり、いつもはしたことがないが、いくつか浦和のブロガーさんの記事や掲示板を覗いてみた。 CSに対する批判はほとんどなく、また、鹿島を貶めるようなことを書いている人もほぼなく、冷静に結果を受け止めておられた。 翌日の新聞記事で監督・選手も制度に対する恨み言はなく、自分たちが結果を残せなかったことを真摯に語っており、その姿勢は潔く、この敗戦は浦和の今後の成長につながるのではと若干、怖さを感じる。 人は勝利よりも敗北から学ぶことの方が多く、敗北を否定している者は伸びてこないが、認めるとそこから一歩先へと進める。鹿島も勝ちは勝ちとして誇っていいし、浸ってもいいし、すべきだと思うが、驕ることなく前進を続けて欲しい。ファーストステージ優勝後の停滞はまさしくその失敗の典型で、それを繰り返してはいけない。 ただ、我々の方が勝ち点は多く今年は一番強かった、という言葉は端々で聞かれ、それは事実なので認めざるを得ない。勝負強さという点では譲らなかったという自負は、勿論、鹿島にもあるが。 石井采配についてはファーストステージ優勝の頃からも違和感を感じていて、セカンドステージでチームが崩壊した頃から批判を書くことの方が多くなった。 しかし、プロは結果が全てと昨日も書いたし、そういえば以前に、タイトルを獲ったら素直にごめんなさい、と言っていたのにそれを書き忘れていたことに気づいたので遅ればせながら、素直にごめんなさい。 結果を出したことで、クラブは石井に対してどう評価をするのだろう。普通ならリーグ優勝の監督をクラブ側から退任要求することはあまりなく、契約満了であっても続投が基本路線となろう。石井から言い出さない限りは交代とは言いづらいことになった。 来季、大型補強を敢行するようだが、今でさえ戦力を有効に使えていない感がある。ハリー絶賛の永木でさえ、使われ始めたのは最近だし、CSで力を示した三竿に至ってはほとんど出場機会もなく、最後はベンチ入りも出来なかった。 代表に呼ばれている植田にしてもそうで、石井続投となれば三竿や植田あたりは移籍してしまうかもしれない。昌子は大丈夫だとは思うが、オファーが...

チャンピオンシップ決勝第二レグ、浦和(アウェー)戦、鹿島優勝

「本当は年間1位で挑めれば良かったんですけど、これもルールはルール。勝ちは勝ちだと思うので非常に嬉しく思います」 試合後の小笠原のインタビューに尽きる。 浦和にはお気の毒さまとしか言いようがないが、ルール上、2016年のチャンピオンは鹿島になった。2ステージ制には反対の立場は変わらず、来年からはなくなるのは正しいことだと思うが、タイトルの価値うんぬんはともかく一発勝負を勝てて本当に嬉しい。 あれだけ満員だったスタンドも、アウェーなので表彰式の時にはガラガラ。正直、してやったりという気持ちがあるのは内緒・・だが心の声は漏れる。 心配していたジャッジもソツなく運ばれ、鈴木のPKも取って貰えた。鹿島で一番マリーシアをする鈴木だったので、その後は倒れてもスルーされていたが、あそこだけはしっかり取ってくれて良かった。PKに関してはお互いさまになった。 試合自体は鹿島がリードするまでは浦和のペースだった。攻められていた左サイドからクロスを上げられ、真ん中で文句なしの形で興梠にダイレクトボレーを決められて早々に失点。 想定していたよりかなり早い時間帯に失点してしまったが、アウェーゴールの関係で1点はノーダメージ。結果的にはむしろ浦和が余裕を持ち、かえって鹿島に有利に働いたのかもしれない。 鹿島は前半、唯一のチャンスを金崎がヘッドで押し込んで同点。遠藤が体を張って五分のボールをキープしてサイドを抉り、右足でファーにクロス。前節は打って外した遠藤だったが、今度は見事にアシストを決めた。 第一レグで上げた大きなポイントふたつ、前半の決定機を外したこと、PKを取られたことが敗戦につながったと書いたが、今回はそのふたつのポイントを取ったことが勝利につながった。 この同点弾で気持ち的には鹿島が優位に立ち、ハーフタイムで生出演のハリルホジッチも鹿島に雰囲気があると言っていた。 後半、それでも浦和の堅い守備をなかなか破れなかったが、交代出場の鈴木が一瞬のスキを突いて抜け出し、槙野のタックルを受けてPK獲得。これを金崎が奪い取り、西川に読まながらもゴール左に決めて逆転。PKを蹴ることもさながら、決めるメンタルはさすがストライカー。 ここから浦和が槙野を前線に出してパワープレーに走るなど焦りが見られ、観ていても鹿島が優勢になったのがわかった。鹿島はこの奪ったリードを譲らず、最後まで集中力を切らさずに...

協会から第二の刺客

チャンピオンシップ決勝第一レグ、興梠の微妙な判定でPKを取られたものの、浦和のPA内でのハンド、顔面へのハイキックは見逃して疑惑を残したまま終わった。 鹿島はこの件について意見書を出すらしいが、PKの件も含めて、いずれ「審判道」で詳しく解説をして頂きたい。 第一の刺客、家本の行いについては終わったことなので仕方ないが、今朝の報知新聞によると第二レグの審判は、かつて興梠のとんでもないオフサイドゴールを演出した佐藤隆治が送り込まれるとのこと。てっきり西村雄一と思っていたが、ここでそう来るとは。 第一レグの展望記事で審判が大事と書き、その通りに結果が決まってしまったが、ここまでやられると協会が2ステージ制の失敗を暗に認めて、あらぬ力をかけてこようとしているのかと勘ぐってしまう。(勿論ないと信じたい)。 勝つにしろ負けるにしろ、すっきりした形で決着がつくといいのにと思っていたが、なんだか第二レグも荒れそうな予感・・。ところによりイエローカードの嵐が吹くでしょう。 更に鹿島は金崎が左足首を捻挫していたそうで、出場も微妙とか。このへんは練習を非公開にしたこともあり、攪乱の可能性もあるが、捻挫は間違いないようで全力のプレーは期待出来ないかもしれない。 しかし、いくら不調だの怪我だのとはいえ今の鹿島では金崎がエースなのは変わりなく、代役はいない。赤崎をカウントしていないためそう感じるのだが、鈴木も怪我が完治していないとすれば、土居、ファブリシオしかいなくなる。垣田の状態は不明なうえ経験も浅い。 本気で植田に望みをかけてもいいような気がしてきた。前線からのディフェンスはもしかしたら赤崎よりうまいかも? ただ、そこまで腹を括れないだろう石井采配では金崎がいない場合、前の4人は無難に赤崎、土居、ファブリシオ、柴崎という形になると思われる。 前節はボールはトモダチ作戦で体を張って守りに行けばいいと思っていたら、うわてを行くシンパンはトモダチ作戦を遂行されてしまった。今度も体を張るのは当然のことながら、サッカー以外の圧力にも負けないようにやって欲しい。 ところで追加審判は、ボールがラインを超えたかどうかぐらいしか判定しないのだろうか。ハンドやハイキックなんかは線審よりも近い位置にいるので見易いと思うのだが。あまり副審が多いとかえって混乱するので、超限定的な役割に徹しているのかもしれないが。 ...