厳しい大岩
大岩体制になって負けなしの快進撃を続けている鹿島。 19節は他クラブの対戦結果が都合良く傾き、勝ち点上でも追い風になり、1節消化の多いセレッソが勝ち点1差で上にいるものの、3位以下には勝ち点差5以上離して少し息がつけた。 特にセレッソがようやく止まってくれたか・・という思いが強い。山村にやられた直接対決以降、随分と調子が良かったもので。 好調鹿島の要因は大岩の的確な采配・指示にもあるだろうが、選手の戦う意識が強くなったのも大きいかと。 勿論、石井元監督の時にもそういう気持ちはあっただろうが、どことなく甘い石井氏の采配ではなめられていた部分があったのかもしれない。 対する大岩は、大ポカをやらかした昌子を全選手の前で叱責、記者にも問いただすようにしたとのことで、匙加減を間違えば選手の心が離反しかねない厳しさも見せている。 今まではただなんとなく「外国人だから」という理由で使われていたような、ちょっと昔で言えばジョルジ・ワグネルやジュニーニョ(自分は評価していない)みたいに頼りなかったペドロ・ジュニオールやレアンドロを、起用されているのが納得出来るデキに仕上げてきた。 こだわり続けている三竿健(弟)も実戦をこなすたびに成長が感じられ、三竿健(弟)に関しては素質を買っていたので嬉しい限り。 ただ、同じく才能を認めながらも、いまいちレギュラー扱いに首を傾げるのが中村。試合記事でも触れたが、やはり、問答無用で他の選手をベンチに追いやれるほどのパフォーマンスを見せているかと言えばそうではない。 時々、得点につながりそうないいプレーは見せたりと、石井体制の時よりかは良くなっているとはいえ、遠藤や土居(ペドロ・ジュニオールの怪我でスタメンだったが)、勝負強い鈴木や期待のルーキー安部を差し置いてスタメンを張れるかと言えばどうだろうか。 ここの采配だけがずっと引っかかっているのだが、負けていないのだからミスではなく、テレビで観戦しているだけの素人には判断出来ない何かしらの力を発揮しているのかもしれない。 中村自身の能力は高いと思っているので、レアンドロのようにいつか大化けするのか。したとしたら有り余る戦力をベンチに抱えるというお祭り状態になるが、モチベーションを損ねることなく、誰しもが納得するような起用をしていけるのだろうか。 それが出来るようならこの先とてつもなく楽しみになるのだが・・...