2012第24節神戸(ホーム)戦
スゲー、って声が自然と出た。 序盤から押されて1本のシュートすら打てない状況で巡って来た、チャンスとも言えない一瞬のスキ。小笠原のパスを受けた大迫がワントラップで前を向き、遠い位置から思い切り振り抜いたシュートが神戸ゴールに突き刺さった。 シュートに入るまでの速さ、威力、コースともにワールドクラスのスーパーゴール。結局、このゴールを1点で守り切って1-0の勝利。山村が抜けた途端に無失点は皮肉な感じもするが、全員の守備意識が相当高かった。 中盤で光っていたのは本田。小笠原とのコンビネーションもよく、カバーリング、つなぎともに冴えていた。後半、小笠原のバックパスを拾われてのカウンターで、最後田代のヘディングに体を寄せてクリア。あの場面、FWは中にももう一人いたが、迷わず田代の方へ寄せていった判断はさすが。 岩政も意地を見せて田代に仕事をさせなかった。フィードなどでは不安な部分もあったが、気迫は伝わった。 両サイドバックは守備に重点を置いていたのか、攻め上がりは少なめ。そのために攻めの部分では迫力不足であまりチャンスは作れなかった。西も中途半端なプレーも多く、また、上がっても使われないなどちぐはぐな印象も。 ドゥトラは雑なプレーが多かった。守備重視の布陣で突破力は魅力だが、もうちょっと丁寧にやって欲しいところもある。 興梠と大迫の連携はよかった。お互い交互に前からプレスに行けていたし、もう少しでゴールというシーンもあった。 怪我明けの小笠原も最後まで動けていた。将来的にはそろそろ小笠原抜きでやっていかないといけないのだが、存在感は際立っていた。チームの信頼を一身に背負えるプレーを見せた。 地味ながらレナトの献身的なプレーも見逃せない。しっかりと体勢を作った時のシュートは威力充分。まだ微妙に息が合っていない部分もあり、逆に言えば上積みを期待出来そうだ。 ゲーム内容はよかったとまでは言えないが、久々の勝利を無失点で締めくくれたのは大きい。これで調子が上向いてくれることを願う。 (以下、個人的まとめ) 【2012第24節9/1(土)】(カシマスタジアム19:04KickOff神戸/13,798人/晴一時雨) 【スコア】鹿島 1-0 神戸 (前1-0 後0-0) (S 10-10) 【主審】佐藤隆治(主審)、名木利幸、唐紙学志 【得点】 (鹿)前23分 小笠原→大迫 6右 【警告...