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2012第24節神戸(ホーム)戦

スゲー、って声が自然と出た。 序盤から押されて1本のシュートすら打てない状況で巡って来た、チャンスとも言えない一瞬のスキ。小笠原のパスを受けた大迫がワントラップで前を向き、遠い位置から思い切り振り抜いたシュートが神戸ゴールに突き刺さった。 シュートに入るまでの速さ、威力、コースともにワールドクラスのスーパーゴール。結局、このゴールを1点で守り切って1-0の勝利。山村が抜けた途端に無失点は皮肉な感じもするが、全員の守備意識が相当高かった。 中盤で光っていたのは本田。小笠原とのコンビネーションもよく、カバーリング、つなぎともに冴えていた。後半、小笠原のバックパスを拾われてのカウンターで、最後田代のヘディングに体を寄せてクリア。あの場面、FWは中にももう一人いたが、迷わず田代の方へ寄せていった判断はさすが。 岩政も意地を見せて田代に仕事をさせなかった。フィードなどでは不安な部分もあったが、気迫は伝わった。 両サイドバックは守備に重点を置いていたのか、攻め上がりは少なめ。そのために攻めの部分では迫力不足であまりチャンスは作れなかった。西も中途半端なプレーも多く、また、上がっても使われないなどちぐはぐな印象も。 ドゥトラは雑なプレーが多かった。守備重視の布陣で突破力は魅力だが、もうちょっと丁寧にやって欲しいところもある。 興梠と大迫の連携はよかった。お互い交互に前からプレスに行けていたし、もう少しでゴールというシーンもあった。 怪我明けの小笠原も最後まで動けていた。将来的にはそろそろ小笠原抜きでやっていかないといけないのだが、存在感は際立っていた。チームの信頼を一身に背負えるプレーを見せた。 地味ながらレナトの献身的なプレーも見逃せない。しっかりと体勢を作った時のシュートは威力充分。まだ微妙に息が合っていない部分もあり、逆に言えば上積みを期待出来そうだ。 ゲーム内容はよかったとまでは言えないが、久々の勝利を無失点で締めくくれたのは大きい。これで調子が上向いてくれることを願う。 (以下、個人的まとめ) 【2012第24節9/1(土)】(カシマスタジアム19:04KickOff神戸/13,798人/晴一時雨) 【スコア】鹿島 1-0 神戸 (前1-0 後0-0) (S 10-10) 【主審】佐藤隆治(主審)、名木利幸、唐紙学志 【得点】 (鹿)前23分 小笠原→大迫 6右 【警告...

踏みとどまるための一歩(ホーム神戸戦)

上は遥か高みにあり、下はすぐそこまで迫っている緊迫した順位ながら、神戸に照準を合わせると勝ち点差は4。離されるわけにはいなかい。個人的な想いとして、神戸の下になるのだけは嫌なんだな。 出場停止は鹿島、柴崎、神戸、相馬。怪我人が鹿島、山村、小笠原微妙、神戸は大久保が微妙。大久保欠場なら、こっちも痛いが、あっちも痛いはず。 戦力均等となれば采配が勝負を分ける。前回アウェーでの対戦は西野監督の初陣で、前半手探りながら、後半布陣を変えて巻き返して来た。田代にも決められちゃったし。 最近、ハーフタイムの監督の指示で、ジュルジーニョの「足の先まで(あるいはスパイクの先まで)、気持ちを込めろ」っていう精神的なコメントが多いのが気になる。 確かに見ていて「もっと気持ち入れんかい!」とは思うものの、もっと具体的な指示が欲しい。もしかしたら実際はちゃんと出ているのかもしれないけど、後半になってガラッとチームが変わった!っていう驚きの展開はあんまりないからね。 ビフォーアフターがほぼ一緒ってのは悲しい話だ。 スタメンCBは昌子希望だが、普通に考えて青木。となるとボランチは本田、増田(小笠原)。なんだかとっても得点力がなさげなのは気のせいか。 ゲーム中の野沢へのブーイングは、ナビスコ予選、アウェー戦ではかなり効いていたが、さすがに3回目で、相手も神戸の一員としての自覚が芽生えているだろうし通用しないかも。まあ、やっとくに越したことはないが(と言いつつテレビ前からしかブーイング出来ない)。 本山とレナトのコンビプレー(出場停止でなければ柴崎もだが)が観たい。フィジカル万全じゃなくて15分程度しかやれないって話なんだが、想像性のある二人が組まないと決定機は生まれないように思えるので。 あとは大迫、興梠。そろそろ必殺技ゲージも溜まっただろう。ガツンとやっちゃってくれ。 日本代表では岩政が召集された。正直、今はチームが非常事態で、出番もないのに呼ばないで欲しい(ガンバ遠藤とは立場が違う)。 どのみち出場機会もないし、合流はナビスコ戦後になるように、最低限そこのところは譲らないで交渉して貰いたい。(無理っぽい?)。 じゃないと、酒井高のように正面切って批判しちゃうよ、ホントに。

2012第23節新潟(ホーム)戦その2

【2012第23節新潟(H)戦・選手評】 曽ヶ端:失点シーンでは果敢に飛び出したが、相手が一枚上だった。 青木:右サイドバックでスタメン出場。守備は及第点だが、攻撃にはまったく参加出来ず。 岩政:後ろから押し上げられなかった。セットプレーでも好機なし。 山村:悪くはなかったが。終盤、相手との接触で故障。 新井場:攻撃重視も決定打なし。 柴崎:積極的なパスを配給。ミスも多かったが見所はあった。前に行く姿勢もあり、シュートの意識もあった。 増田:攻守において存在感がなかった。 レナト:ミドルシュートには威力があり、一番得点の気配があった。しかし、セットプレーの精度は悪く、相手のマークもキツくてあまり自由にやれなかった。 遠藤:ボールを持ってからが遅く、カウンターを活かせない。軽い守備でブルーノにあっさり振り切られて失点の起点となる。左足でしかプレー出来ないのは致命的。 ジュニーニョ:序盤多くあったチャンスをひとつも決められない。チームの勢いも消し、後半になっては自身も消えた。 興梠:運動量乏しい。引いた相手にスペースもなく持ち味を出せない。 本田:後半からボランチで出場。最初は重かったが、ゲームに慣れるにつれ守備は安定。前にも行けていた。 本山:時間も少なく活躍機会なし。 ジョルジーニョ:出場停止、怪我人もあったが、スタメンの選択が穴埋め的だった。交代も遅く、打つ手は悪かった。 相性の悪い相手と言えばそれまでだが、ゲーム内容も悪かった。ジュニーニョが決めてくれれば、また違った流れになったかもしれないが、誰がFWでもずっとこんな感じだ。 ただ、得意の夏場になっても調子の上がらないジュニーニョの実力は、このくらいと判断した方がいいだろう。 セットプレーも全然駄目だった。腑に落ちないのはファーストチャンスのゴール前でのFK。妙なトリックプレーで、レナトが横に出して遠藤が蹴るという小細工を仕掛けたのだが、あのくらいの距離ならガツンとかました方が勢いも出たのでは。 ここ2戦、チームリーダー小笠原が不在でもどかしい試合になっているが、復帰を待っているような状況では来年以降の見通しは暗い。むしろ、いいチャンスだと思ってサブのメンバーが頑張らないと。 山村がしばらく無理のようだし、ここは本腰を入れて青木ではなく昌子を育てるくらいでやって欲しい。 試合中に実況が言っていたが、今季鹿島は一...

2012第23節新潟(ホーム)戦

もともとジュニーニョは数打ってナンボの選手だが、ああも鮮やかなループをミシェウに決められると溜め息も出る。 小笠原がいないとダメ、みたいな見方もあろうが、チームそのものが春先の悪かった頃とそっくり。 つまり、まったく得点の気配がなく、勝ち点を取れる気がしない。 個人的に遠藤のリズムは自分の性に合わなくて、ミュージシャンならば「ビートが違うぜ」ってシャウトしているところだ。 ミドルでバー・ポストに当てるのが超絶うまく、格好のカウンターでペースダウンするのも得意。監督の信頼は絶大で、確かに得点能力もあるのだが、3枚目の交代は柴崎ではなくこっちだったのでは。 柴崎はミスもあったが、チャレンジするボールを蹴っていたし、少なくとも楽しみはあった。岩政の頼りにならないキャプテンシーを期待するならば、鹿島の未来をキャプテンマークと共に柴崎に託して欲しい。 増田はまたしても前半のみで交代。内容からして仕方ない。青木も慣れないサイドバックとはいえ、攻撃では何も出来なかった。 そして、興梠。前半、反転から枠外に蹴り飛ばしたシュートが惜しかったと言えるが、時間が経つにつれ完全に消失。 頼みの綱だったセットプレーも味方に合ったのは多分なかった。ほとんどキーパー一直線で、自分では「キパ直」と命名しているのだが、一体何本あっただろうか。 山村は試合終盤に相手のファウルを受けて転倒、右肩か右肘を故障。即座にバツマークが出たので、長引く可能性がある。 下位の新潟に完敗し、勝ち点を詰められた。残留争いに巻き込まれるのは覚悟した方がいいかもしれない。 それよりも何よりも、ゲームが面白くないのが残念だ。 (以下、個人的まとめ) 【2012第23節8/25(土)】(カシマスタジアム18:34KickOff鹿島/12,729人/晴) 【スコア】鹿島 0-1 新潟 (前0-1 後0-0) (S 18-10) 【主審】吉田寿光(主審)、相楽亨、穴井千雅 【得点】 (新)前38分 ブルーノ・ロペス→ミシェウ 2右 【警告】 (鹿)柴崎4(前24分) (新)坪内2(後1分) 【出場】 GK 曽ヶ端 DF 青木 山村 c岩政 新井場  MF 柴崎→77本山 増田→46本田 レナト 遠藤 FW 興梠 ジュニーニョ→67岡本 【サブ】佐藤 昌子 本山 本田 梅鉢 土居 岡本 【MyMVP】-

残留争いに巻き込まれないためのその1(VS新潟)

当然のことながら、自分より下位のチームに絶対取りこぼさないこと。 明日の新潟戦を負けるわけにはいかない。引き分けもあまりよくない。要らぬ争いに巻き込まれないためには勝って引き離すのが一番で、コレ、誰にもわかりやすいその1。 鹿島は大迫、ドゥトラ、西が出場停止。小笠原の怪我も微妙。 西は貢献度の割に巷の低評価が意外なのだが(痛いところのミスがあるからか)、攻撃に関してはいないと確実にこたえる。 事前情報もないため曖昧な予想でしかないが、右サイドバックは青木か増田が順当路線。思い切った若手起用も見てみたいが、大事なところなので無理はしないだろう。青木でガッチリ固めるかも。 小笠原の出場可否もわからず、ダメなら増田だろうか。 本当はこういう時のために本田を獲得したはずなのだが、最近はベンチ入りもしていないのでスタメンの線は薄い。青木、増田で守備の穴は埋めると予想。 大迫は自分の最近の評価では相当下。しばらく一度休んだ方がいいと思っていたので、ちょうどいい出場停止かもしれない。チーム的にもそれほど影響はないだろう。 一番痛いのはドゥトラ。守備がユルいのは弱点ながら、中盤での高さ勝負、縦への突破能力を考えるとマイナス面は大きい。 代役は普通なら遠藤、レナトを2列目に並べる形になる。ただ、それだと守備力同等、攻撃面ややマイナスってくらいになるからね。 もしかしたら浦和戦の途中からやった興梠ワントップ、本山トップ下、横にレナト、遠藤、ボランチ柴崎、小笠原(増田)という布陣を敷くかもしれない(DF新井場、岩政、山村、青木、GK曽ヶ端)。ジュニーニョのモチベーションはどうなんだって話にもなるが。 まあ、どういう形になるにせよ、やはりセットプレーがカギか。 新潟で注意するのは特に思いつかないのだが、ミシェウ、ブルーノ・ロペス、アラン・ミネイロ。個人的にはガンバからレンタル移籍中の平井を買っているのだが、使われていない。勿体ない。 前回対戦はしょぼっと終わっただけに、ここはしっかり戦いところだ。

方向性の見直し

前節の浦和戦が始まる前までは、もしかしたら優勝もイケるんではないかという幻想があったのだが、脆くも崩れ去った。 勿論、数字上の可能性は残されている。首位広島の勝ち点が43で、鹿島が29。残り12試合で14点差なので、こっちが全勝する間に向こうが5試合ほど負けてくれれば追い抜く。 しかし、これは机上の空論。結果的にそうなることがあるにしても、まずは第一に残留。というか絶対目標。第二にACL圏内、第三に賞金圏内。 それぞれを模試判定ふうに言えば「残留 A」「賞金 C」「ACL D」「優勝 E」ってところで、なかなか厳しい現実だ。早いうちに勝ち点を稼いで、多少の心配のある降格の危険性を排除したい。 余裕が出来たら来季以降を見据え、積極的に若手を起用していく方向が喜ばしい。具体的には土居、昌子、梅鉢、サイドバックの鈴木、伊東ら。 そうして経験を積ませて成長させたうえで、タイトルの可能性が残っているナビスコを全力で獲りいく。まあ、ここも柏が強敵なんで次を勝ち上がるのも難関なんだが・・。 優勝した勢いでチームを熟成し、天皇杯も優勝してACLの権利も獲得、ってのが最良のコース。最大限に欲張っている話だが。リーグは賞金圏内に入ればラッキー、残留でオッケーのいうスタンス。 「1パーセントでも可能性が残っているのに、諦めるとはけいからん!」と言われる方もおろうが、それはそれでアリ。否定しているわけではないのだから。 奇跡的に逆転しリーグ優勝したら、勿論、本気で喜ぶ。 ちなみに天皇杯は二回戦から「県代表」→「ガイナーレ鳥取、ザスパ草津」→「川崎フォロンターレ、徳島ヴォルティス」→「ガンバ大阪、大分トリニータ、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府」でベスト4。 そこから先は「名古屋、浦和、広島、清水」で、反対の山は「柏、磐田、横浜FM」あたりか。 とにかく、一戦一戦、どの試合でも一生懸命に戦って勝利を目指すことには変わりなく、目の前の勝ちを貪欲にもぎ取っていきたい。 そこのところの方向性は、未来永劫、不変だ。

映画「TIME」を観て思うこと

DVDレンタルで映画「TIME」を観た。 【ストーリー】 科学技術の進歩によりすべての人間の成長が25歳で止まり、そこから先は左腕に埋め込まれた体内時計「ボディ・クロック」が示す余命時間だけ生きることができる近未来。裕福な者は永遠に生きられる一方、貧しい者は寿命のために働き続けなければならない。というお話。 映画ブログでないので詳しくは省略するとして、この作品、主役女優の日本語吹き替えをAKB48の篠田麻里子がやっている。わりと話題になっていたみたいだが、自分は観終わってから知った。 篠田ファンの方には(大変)申し訳ないが、最初に声を聞いた時から違和感があり、「随分下手くそな声優だな」と正直思った。 途中からストーリーもグダグダになったせいもあって、余計に映画に集中出来なくなって、むしろ最後は下手さ加減を楽しめるくらいに。まったく入り込めなくて、声だけぽっかり浮いてしまっていた。 アイドルとして成功していても、声優となるとまた別物なんだなって思った。うまくやっている人もなかにはいるんだけどね。 名古屋の闘莉王は本職ではないFWにコンバートされて、充分に役割を果たした。しかし、チームとしてはDFが脆くなり、苦肉の策だったとはいえ、成功したかどうかは微妙なところだ。 本職。やはり、その道を究めた者が強い。 鹿島で言えば西は攻撃が本職だと思うし、柴崎もチームリーダーが合っている。山村もCBかボランチか道を絞りたい。 そして昨日も触れたFWの二人。守備もやって貰わなきゃならないのだが、得点を取るのがFWの仕事。 あれもこれもは無理。それぞれの長所を活かし、チームに還元して貰いたい。 職人の仕事を求む。

浦和戦を観ていて思ったことあれこれ

浦和戦をテレビ観戦して思った、どうでもいいことをつらつらと。 【放送】 スカパー標準画質での視聴なんだが、久々に「この放送はHDでなんちゃらかんちゃら」って呪文テロップが流れてた。 シーズン途中で中途半端だから来年からHDにしようと検討しているが、相変わらずしつこいな。マッチデーでも流れてたから、スカパーが思うより移行が進んでないってことか。 いっそのことね、そこまでするならチューナーを無料で配ったらどうか。 【判定】 試合後、監督は判定について色々と言っていたが、勝敗に影響したかというとそんなでもないという印象。お互いに不満のあるジャッジだったし、正直、扇谷だったらこのくらいでよかったと思う。恒例の新井場の遅延イエローもなかったし。 ジュニーニョのエリア内で倒されたシーンはファウルを貰いにいったプレーに見えたし、もうちょっと競りにいって倒されないとPKにはならないんじゃないかな。 まあ、仙台のウイルソンや名古屋のケネディなんかは、あれでもPKになっちゃうんだが。 一応、押したらアウトって基準が今年のスタンダードだったと思うし。 【必殺技炸裂】 <a href="http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00142404.html" title=" 別ウインドウが開きます" target="_blank">J's GOAL試合後コメント</a>より、原口のコメント。 イメージ通りのゴール?という質問に、「イン、アウトというのは小学生からずっと持っている技」って言われちゃってる。 技って・・。なんちゃらステップ、とか自分で必殺技ネームつけちゃったりしてるんだろうか。それをいとも簡単に決められてしまうとは、山村個人だけではないにせよ経験が足りない。このままCBとしてやっていくなら、同じ失敗は繰り返さないようにして欲しい。たとえば岩政はアテにならないよとか。 ちなみにこのゴールはスカパーのベストゴールに選ばれてました。山村の見事なかわされっぷりも貢献したかな。 【興梠、大迫の力不足】 両FWの決定力のなさ、というか頼りなさが際立った。 出て行った者を惜しんでも仕方ないのだが、横浜FMに移籍したマルキーニョスや神戸での田代のゴールをダイジェストで見ると、こうい...

2012第22節浦和(アウェー)戦その2

【2012第22節浦和(A)戦・選手評】 曽ヶ端:得点性のシュートは全部決まった(バー1本)。CBとのコンビネーションもよくない。 西:攻撃に比重を置くようになってからは持ち味を出せたが、押し込まれているなかで耐えられなかった。 岩政:守備がガタガタ。セットプレーでの得点は見事だが、本職がおろそかでは。 山村:簡単に振り切られてシュートを打たれる。読みも甘い。 新井場:前半は平川にスピード負け。後半になって盛り返したが、遅かった。 柴崎:小笠原に代わって中盤の底からゲームメイク。充分やれていたが、前が弱い。カバーリングもよかった。 青木:運動量はあったし、悪くはなかった。ミドル2本はどちらか枠に飛ばして欲しい。 レナト:可能性を感じさせるパス、セットプレーでのキック精度も高い。しかし、相手のマークがキツくて自由にはやれなかった。 ドゥトラ:縦への推進力はよかったが、それ以外のところでの貢献度が低い。 大迫:迷走中。交代もやむなし。 興梠:持ち味であるスピードで勝てていない。チャンスボールへの嗅覚が鈍く、得点の匂いがしない。ポストプレーも全然出来ていない。 遠藤:相変わらず判断が遅いが、攻撃には絡めていた。 ジュニーニョ:いいリズムでやれていた。可能性を感じるクロスもあり。シュートは枠を捉えたかった。 本山:高い技術で攻撃を組み立てられていた。もう少し長い時間見たかった。 ジョルジーニョ:遠藤、ジュニーニョ投入のタイミングはよかった。本山をもう少し早くに使ってもよかったが。ジャッジへの不満はわかるが、そこまで酷くはなかった。 浦和戦を勝てば優勝への道も拓かれると思っていたが、負けたことでその道は大きく遠ざかり、下の心配をしなければいけなくなった。 決定機での弱さ、DF陣の不安定さはシーズン序盤(というかもっと前)から向上していない。 レナトの加入でセットプレーに光明を見出せているのは救いだが、流れのなかから決めるようになるにはFWがもっとしっかりしないと。 次の新潟戦は大迫、ドゥトラ、西が出場停止なので、新しいことを試すチャンスでもあるが、本気で勝ちにいかないとマズいよ。 早急に立て直してくれることを願う。

2012第22節浦和(アウェー)戦

先制点を取られると苦しいことはわかっていたが、2点はやはり重かった。 ウォーミングアップ中に小笠原が左太もも裏を痛めて急遽スタメン変更。これはこれで、むしろ守備的になって悪くない感じで守れていたように見える。 ところが、押し込まれたなかで打たれた平川のシュートがこぼれ、宇賀神に決められて痛恨の失点。岩政の足に当たったのか曽ヶ端も無抵抗だったが、なんとかして欲しいところだった。 ここでジョルジーニョは大迫を下げて遠藤を投入。これは好判断だったと思う。大迫はプレーにキレもなかったし、審判との相性も悪く、2枚目のカードも貰いかねなかった。 オリンピック前から本来の姿とは遠くなり、いまや迷走しているように見える。次節出場停止なので、一度じっくり立て直してみてはどうだろうか。 交代は的を得ていたように思えたが、以降鹿島は形を作れなくなる。ワントップにした興梠の動きが少なくて相手に読まれているうえ、ボールキープももともと得意でないので起点が作れない。唯一の長所であるスピードも鈍い。 後半になって鹿島が攻めに出た時、あと一歩あれば届いたのに、という場面がいくつかあり、スピードを活かせないとなんにも取柄がなくなる。 そうこうするうちに浦和の速い攻撃でディフェンスを崩され、最後は山村が原口にワンタッチでかわされ2失点目。岩政とともにCBがここまで頼りないとチームも持たない。曽ヶ端に降臨していた神もどうやら去ってしまったようで・・。 この調子だとあと何点取られるかという後半、浦和もそう思ったのかスキが生まれ、鹿島のペースになる。 まったく上がれなかった両サイドバックも前でプレー出来るようになり、チャンスも作れた。しかし、先にも触れたがワントップが何にも出来なくてはゴールは遠い。 レナトの左CKから岩政が気合いで押し込んでゲームを面白くはしたが、全体的に得点の気配はあまりなく、最後は鹿島VS浦和戦らしく荒れた雰囲気で終了。意地でもうひと波乱起こして欲しかったが。 岩政は本職のディフェンスがあやふやなんで、どこかのチームみたいに前に出して起点にしたらどうかと冗談で思うくらい動きが悪い。キャプテンは是非柴崎に。 ゴール前のFKは全部レナトが蹴っていたが、多分、柴崎が蹴ればノーマークだったと思う。一度でもやっておけば相手の反応も遅れるだろうに。 柴崎は小笠原の代わりにゲームメイクしていたが、充...

岩政代表招集、中田は離脱

15日に行われるキリンチャレンジカップに岩政が召集されていて、メンバーを見ると伊野波、水本と出場の座を争う形になっている。 このところの岩政のプレーを見ていると、連戦の疲れはあるだろうがパフォーマンスはイマイチ。前田にあっさりマーク外されてヘディング決められるあたり、代表レベルでやっていけるのかどうか・・。 やれている時は頼もしい面もあるのだが、不安定さはCBとしては命取り。鹿島サポとしては試合で大ポカしないかと、やや不安ではある。 疲れもあるし、ゆっくり休んで次に備えて欲しいもんだが、呼ばれたからにゃ、ツメアトを残して来て貰いたい。もう何かをつかんでくるってレベルじゃないしね。 中田はオフィシャルで左足関節(そくかんせつ)靭帯損傷、8週間の離脱の見込みと発表されている。(8月7日づけ)。 今季、怪我が多く、現在リーグ戦4(途中出場2)、ナビスコ2、スルガ1しか出場出来ていない。出た試合も勘が戻ってなかったり、体調が万全でなかったりと安心して見ていられる働きではない。 早いうちに戦列に復帰してくれると助かるのだが、年齢も年齢なので完全復活は望めるのかどうか。本山がいまだに90分フルで出られないことを思うと、怪我ってのは歳を取るにつれ厄介なんだなとしみじみ思う。 幸い、山村が戻って来る。少しとはいえオリンピックで出場出来たし、成長していてくれると楽しみだ。DFラインが不安定だけに、山村が力を発揮してくれるかどうかは今後のチームの浮沈に係わる。是非、鹿島サポを安心させられるものを見せて頂きたく候。 怪我っていえば本田もだが・・。いつになったら貢献してくれるんだろうねえ。

2012第21節磐田(ホーム)戦その2

【2012第21節磐田(H)戦・選手評】 曽ヶ端:誤審で得点にはならなかったが痛恨のファンブル。反応も遅かった。 西:疲労で動けていないし、守備も後手に回っていた。2点目のシーンではよくゴール前まで上がれた。 岩政:動けていなかった。前田にも簡単に振り切られた。 青木:後ろからのフィードも精度が高く、止まりがちなDFラインの中で一番動けていた。 新井場:攻守に冴えなかった。裏もよく取られた。 柴崎:運動量豊富。パスカット、守備での粘り強さ、つなぎとどれもよかった。ゴール前にも上がれた。 小笠原:連戦でも動けていた。闘志を見せて味方を鼓舞。 レナト:完璧なFKを決めて流れを呼んだ。最後まで走れていたし、守備もしっかりやれていた。 ドゥトラ:守備でのカバーリングが甘かった。攻撃に転じた時のスピードと迫力は魅力。シュートも丁寧になってきた。 大迫:体が重い。ポストプレーもいまひとつで、カウンターでの判断も遅い。前線からのプレスは弱かったが、ピンチで味方陣内まで戻って守備をする場面もあり。 興梠:PA内での決定的な仕事がないが、2点目のゴールを演出し、最低限の役割はこなせた。 遠藤:こぼれ球に反応して決勝ゴール。落ち着いてやれていた。 増田:出場時間は短かったが、ゲームを終わらせる役目を果たせた。 本山:出場時間短く特になし。 ジョルジーニョ:スタメン固定。展開が向いた。 あっさり先制された時には正直半分諦めてしまったが、よく盛り返した。レナトのFKが雰囲気も一変させ、動きもよくなって戦えるようになった。ベストゴールに選ばれたのは今年初だっけか(確認出来ず)。 全体的には、動けていない新井場、岩政、大迫、ドゥトラと、それでも頑張って動いている小笠原、柴崎、レナトらの、ギャップがなかなか噛み合わなかった印象。これだけスタメン固定にしているのに、パスのイメージが合わないってのは問題にも思える。 FWが止まっているとボールも出せないし、守備でも前線からの追い込みがなくて後ろが苦しくなる。磐田のFWがしつこく追い回して来たのと対照的。連戦の時はメンバー変えてもいいんじゃないだろうか。 まあ、一旦、回復させる時間が作れるので、次からの戦いに注目。 それにしても前田と山田の技術は高い。簡単にボールを収めてしまうし、嫌なところを突いてくる。柴崎がよく対応していたと思う。 ところで宮崎は帰...

2012ロンドン五輪3位決定韓国戦

韓国に0-2で負け、メダル獲得とはならず。前評判では予選突破もどうだろというところから、危なげない戦いぶりで本戦進出。ベスト4確定となった頃までは快進撃だったが、最後はしょぼんと連敗で終わった。 メキシコ戦で逆転された後もそうだったが、相手にリードされると途端に元気がなくなる。韓国戦もほとんど得点の気配がなかっただけに、先制点を取られてからはどうしようもない感じだった。 主審が早いうちにラフプレーにカードを出したおかげで荒れた試合にはならなかったが、逆にあれだけ守られると崩すだけの力が日本にはなかった。2点取られた時点で負けの可能性は大きくなった。 韓国の2点はどちらもロングボールを前線の選手がキープ、突破して単独でゴール。いわゆる縦パス1本てやつで、永井の言う「蹴るだけのサッカーに負けたのは悔しい」というのは共感出来る。だけどそれもまたサッカーだしね・・。 権田もどうにかならんかったか。1本目はDFが左をケアしていたのでニアを絞れたと思うのだが。2本目も同じようなパターンだったので何とかして欲しかった。 酒井宏は大会を通じていいところなし。大津、清武は頑張っていたが周りのサポートも遅く、ブ厚い壁を崩せず。永井はスペースがないとどうにもならない。 攻撃が封じられた以上、守備で踏ん張れないと勝つことは出来ないのは当然。 結果だけ見ればベスト4は悪くないが、メダルには手が届いていただけに惜しかった。 なでしこももう少しだった。アメリカのハンドが誤審と言われていて、自分もそう思うが、それ以降に日本のチャンスはいくつもあっただけに、どこかで決めておかなければいけなかった。 少ないチャンスを確実に決める。やっぱりそれが勝利への近道。糧としたい。 それでも、なでしこは銀メダル。おめでとう。 (以下、個人的まとめ) 【2012ロンドン五輪3位決定戦8/10(金)】(ミレニアムスタジアム19:45(日本時間3:45)KickOff日本/晴) 【スコア】韓国 2-0 日本 (前1-0 後1-0) <!-(S 6-10)-> 【主審】イルマトフ(主審:ウズベキスタン) 【得点】 (韓)前38分 パク・チョヨン 2右 (韓)後12分 ク・ジャチョル 1右 【警告】 (日)扇原1(前43分)、杉本1(後43分) (韓)キ・ソンヨン(前23分)、オ・ジェソク(前26分)、ク・ジャ...

2012第21節磐田(ホーム)戦

誤審にも助けられて苦しい試合を逆転勝ち。今シーズンはジャッジに勝ち点を削られたこともあったが、今回は鹿島側に有利な決定打があったことは間違いない。 全体を通すと微妙な感じなのだが、曽ヶ端のキャッチミスでの得点をキーパーチャージで取り消してしてくれたのは、試合展開も含めて非常に大きかった。 曽ヶ端は1失点目の無抵抗といい、今日はいまひとつ。岩政も確かアウェー戦でも同じような形で前田にやられたんじゃなかったか。練習でもあんなに綺麗に決まることないだろうに。 DFラインは岩政、新井場、西の足がばったり止まっていたが、青木のフォローは効いていた。 開始早々の前田のゴールからずっと磐田のペースで、もしかしてこのまま90分やられ倒すんじゃという不安もよぎったが、大迫がPA近くで貰ったFKで流れが変わった。 興梠がブラインドになり、小笠原、レナトが並んで立つトリックプレー。レナトが蹴り、完璧な軌道でゴール右上隅に決まって同点。余談ながらあのシーン、反応が遅れた興梠に当たりやしないかと、違う部分でヒヤヒヤしていた。 その後に上記の誤審があり、ジャッジに助けられてからは鹿島が主導権を握った。後半になっても鹿島が押し、シュートも増えた。 レナトが最後まで動けていたのが大きい。攻守において効いていたし、FK、アシストと文句なしのMVP。惜しいシュートもあったし、このままコンディションが上がっていってくれると頼もしい限りだ。 逆転は興梠が右サイドでのキープから、グラウンダーのクロスを遠藤がスルー、切り込んで来た西がシュート、GKが弾いたところを遠藤が詰めてゴールという流れ。磐田の足が止まったところを突いたいいプレーだった。これを見ると、西はやっぱり攻撃の選手だということがよくわかる。 中盤ではドゥトラにムラがあったが、小笠原が交代するまで走り回り、柴崎、レナトの運動量が豊富。日程的に厳しい戦いだったが、押し切られずに済んだのは最後まで走った結果。勝ち点3を取れたのはハードワークの賜物だろう。 6連戦の最後を勝利で終えた。4勝1分1敗で耐え、リーグの勝ち点も少し落ち着けた。小休止を挟み(というか通常日程)、反撃のきっかけにするにはいい試合だったと言えよう。 (以下、個人的まとめ) 【2012第21節8/11(土)】(カシマスタジアム18:34KickOff磐田/14,649人/曇) 【スコア...

2012ナビスコ準々決勝第2レグ、セレッソ大阪(アウェー)戦その2(現地観戦)

【2012ナビスコ準々決勝第2レグ、セレッソ大阪(A)戦・選手評】 曽ヶ端:準決勝進出をほぼ手中に収めていたなかでも集中を切らさず、危ないシュートも止めた。飛び出しの判断もよかった。 西:動きは重く、不用意なファウルも多かったが、それでも決定的にやられることはなかった。 青木:岩政との連携はよかった。フィードもまずまず。後半前線まで上がっていく体力あり、動けていた。 岩政:高さ勝負では分があったが、アタックにいけなかったりクリアが甘かったりと、時折不安な場面もあった。 新井場:攻守において省エネモード。そつなくやっていた。 柴崎:危険なスペースを消したり、底からつないだりと自分の仕事をまっとう。前線まで上がってゴールを決めたのは内よりの収穫。これが一番欲しかった。 小笠原:気迫が伝わる。後半バテたが、中央での存在感があった。 ドゥトラ:守備での貢献度はいまひとつも、ボールを奪ってからの縦へのスピードが速い。単独で局面を変えられるプレーがあった。先制点も落ち着いて決めた。 レナト:周囲との連携も合ってきている。シュートの精度が落ちているのが気がかり。 興梠:スピードにキレがなかった。守備はそれなりにやれていたが、全体的な運動量はやや少ない。PKは確実に決めた。 大迫:前線で止まっている時間が多い。動き出しも悪く、運動量も少なかった。 遠藤:試合展開のおかげで余裕を持ってプレーを出来たが、もうひと味欲しい。 増田:可もなく不可もなく。 ジュニーニョ:カウンターでスピードは見せた。 ジョルジーニョ:堅実に勝った。もっと早い段階でジュニーニョ投入があってもよかったと思うが、ゲームプラン通りの展開。 さすがに主力メンバーの抜けている相手には勝たないといけない。そういう意味でも無失点で大量得点勝ちというのは上々の結果だった。 次の相手は出来ればガンバがよかったんだが、大方の予想通り柏。春先に比べてかなり調子が上がっているので叩くには厄介な相手だが、この前のアウェー柏戦のように集中してやれば勝てない相手ではない。ここも勝ち上がろう スカパーの標準放送はやっぱりどっちかは録画になるんだろうね・・。 ここから先は余談。 個人的に観戦試合が5連勝となり、通算成績をようやく6勝6敗2分の五分に戻すことが出来た。いやー、最初の頃は負けまくっていて(特に京都サンガ)、「行ったら負けるんでは?...

2012ナビスコ準々決勝第2レグ、セレッソ大阪(アウェー)戦(現地観戦)

終わってみれば3-0の完全勝利。戦力の落ちている相手に確実に勝利して準決勝進出を決めた。 ドゥトラの先制点が入った瞬間、準決勝進出の確率が50パーセントくらい、興梠のPKで99パーセントになったと思った。柴崎の3点目で相手の心も折ることが出来て、あとはカードと怪我だけ気をつければいい形に。 その後の小笠原のイエローは後ろに人もいたので無理にいかなくてもいい場面だったが、それでもいくのが小笠原。交代で下げたのは疲労だけでなく、万が一にも2枚目を貰いかねない感じがしたからだったのでは。 ゲームは立ち上がりお互いが慎重に入っていた。鹿島は第1レグのリードもあるし当然の策だが、セレッソはアウェーゴールを避けて1-0で勝つ作戦を立てていたからだろう。 しかし、結果論ではなく、最初から飛ばして打ち勝つつもりでいった方が鹿島にとっては怖かった。鳥栖戦で先制されて力を出し切れなかったように、そこにこそ活路があったように思う。 序盤、ゆったりした展開で鹿島は前線に人が足りず、スルーパスも全部カットされて得点の気配がまったくなかった。 セレッソの方が押し気味で先に得点されると危ない時間帯、ドゥトラがドリブルで持ち込んで久々に枠内に蹴り込んで先制点。決まってよかった。 後半、前で出て来るセレッソに鹿島のカウンターの機会も増え、PA内まで進入した大迫をキム・ジンヒョンが倒したとしてPK。観戦していて目の前でのプレーだったが、PKかどうかはかなり怪しい判定だった。 大迫はPKこそ貰ったものの、本来なら詰められる前にシュートまでいかなければならない場面だったし、それ以上に前線でほとんど動けていない。疲れもあるだろうが、後ろも頑張っているのだからもっとボールを引き出さないと。キッカーが興梠だった理由は不明。 これでほぼ勝負が決まり、カウンター(スローインだった)から左サイドへ流れた興梠、中央に折り返して柴崎、のゴールで3点目でトドメ。 ただ、こういう前がかりになった相手にこそジュニーニョは有効な手だし、2点目が決まったあたりで動きの止まっていた大迫に代えて入れた方が、もっと楽な展開になったのでは。 DF陣は無失点に抑えたとはいえ、ポストや曽ヶ端のファインセーブに救われたシーンもあり、不安も残す。西は動けなくなってくると不用意なファウルが目立つし、岩政のクリアも甘い。試合中、バイタルがぽっかり空い...

2012ロンドン五輪準決勝メキシコ戦

決勝行きとメダル確定をかけたメキシコ戦だったが、完敗。残念ながら悔しいというよりも、仕方ない。 大津のスーパーゴールが決まった時は、「行けるか」とも思ったが、メキシコのエンジンがかかってからは防戦一方。CKから高さで押し切られて今大会初失点を喰らってからはどうにもならなかった。 前半は耐えたものの、後半は日本のチャンスはほぼなく、権田のスローイングを扇原が狙われてゴールに叩き込まれた時点でメンタル的に終了。 ちなみにこの大事なシーンは、しょうもないカメラワークのおかげで、起点となるところをスロー再生でしか観れなかった。メキシコ戦に限らずなでしこの時でも、しょっちゅうスタンドを映してる。雰囲気を伝えたいんだろうけど、試合に集中したい派としてはかなりイラッとくる。 ここから先はミス多発で、攻守に雑。清武をベンチに下げた時、わずかに残っていた勝ち目もなくなったと直感した。 終了間際にもう1点取られたが、どっちにしろ追いつける雰囲気はなかった。 初失点で動揺もあったのかもしれない。いつもの粘り強い守備もキレがなかったし、攻撃につなげても焦るからかミスばかり。扇原と酒井宏のミスも目立った。 前評判からすればここまできたのは上出来だが、せっかくメダルに手が届く位置にいる。なんとしても3位は獲りたい。予想通り韓国が相手になったが、韓国は日本相手だと更にモチベーション上がるからね・・。 最後しょぼんとならないように、全力を出して大会を終わりたい。 (以下、個人的まとめ) 【2012ロンドン五輪準決勝8/7(火)】(17:00(日本時間25:00)KickOffメキシコ/晴) 【スコア】メキシコ 1-3 日本 (前0-1 後1-2) <!-(S 11-10)-> 【主審】G・ロッキ(主審:イタリア) 【得点】 (日)前12分 東→大津 3右 (メ)前31分 エンリケス↑ファビアン H (メ)後20分 ベラルタ 右 (メ)後45+3分 コルテス 右 【警告】 (日)酒井宏1(後13分) (メ)ファビアン(後24分) 【メンバー】(関塚監督) (スタメン)権田、酒井宏、鈴木、吉田、徳永、山口、扇原→83斉藤、大津、東→71杉本、清武→77宇佐美、永井 (サブ)安藤、酒井高、山村、村松、宇佐美、斉藤、杉本 【MyMVP】-

2012ロンドン五輪準々決勝エジプト戦

日本代表はエジプトを3-0で下してベスト4に進出。永井の先制弾から、相手の退場があったとはいえ吉田、大津が着実に加点しての完封勝利。攻守において成長を感じる。 結果論になるが、退場がなくてもしっかり勝ち切れたように思う(スペイン戦はわからなかった)。相手にボールを持たせておいても決定機を与えない堅実な守備。 吉田の潰しにいくタイミングが絶妙で、徳永の粘り強い守備にも引っ張られて鈴木も安定してきた。山口、扇原のコンディションも少し戻ったようで、中盤の底も堅かった。 攻撃では永井のスピードが驚異的。出した清武も凄かったが、あのボールを決めてくれると本当に助かる。 似たような形で斉藤が抜け出した時は追いつかれて倒され、相手にレッドカードが出て退場になった。あれは永井だったら追いつかれる前に触ってGKと1対1になれていただろう。エジプトとしては選手を一人失う、かえって不運な結果となった。 清武はまさにキラーパスと言える鋭いボールを出すし、ゴール前にも飛び出す。守備もうまいし、総合力で飛び抜けている。 大津も初戦で負った怪我は問題なさそう。3-0で相手が怪我人含めて9人になっても攻めようとする姿勢は貪欲ではあるが、アツくなっている相手に向かっていっても怪我する可能性が高い。丁寧にボールを回してもよかった。会場のブーイングに耐えられなかったのかもしれないが。 扇原の左足はますます磨きがかかっている。正直、水曜にナビスコで当たる鹿島としては抜けてくれてラッキー(ちなみに韓国も準決勝進出)。3点目になったFKから清武とのトリックプレーのようなヤツは、見せてしまってよかったのだろうか。 一方、永井と東の怪我は心配。新聞では永井は少し難しいという報道がある。ケムに巻く作戦とは思えないのでやっぱり無理かもしれない。治り切っていないのに出ても、持ち味のスピードがなかったら意味がないから、まずは治療に専念を。 ここは「永井を決勝戦に」という気持ちで、他のメンバーに頑張って貰いたい。相手はメキシコとなるが、延長戦に突入したようなので体力的には分がある。 いよいよメダルが近づいてきた。 (以下、個人的まとめ) 【2012ロンドン準々決勝8/4(土)】(オールドトラフォードスタジアム12:00(日本時間20:00)KickOffエジプト/70,772人/晴) 【スコア】エジプト 0-3 日本 (前...

2012第20節鳥栖(アウェー)戦その2

【2012第20節鳥栖(A)戦・選手評】 曽ヶ端:チャンスをしっかり決められた。 西:体力的に限界。最初から動けていなかったし、ミスも多い。 岩政:高さで勝つ場面は多かったが、甘いクリアを狙われる。2失点は痛い。 中田:動けていなかった。 新井場:運動量もなくキレもなかった。 柴崎:比較的動けてはいたが、ミスも多い。惜しいシュートや、アイデアのあるパスもあったが。 小笠原:悪くはなかったが、引いて守る相手を崩せず。 レナト:前半いいプレーがいくつかあったが、後半バテた。強引にいって外す場面もあり。 ドゥトラ:パス、シュートの選択が周りと合っていない感じ。相変わらずシュート精度は皆無。 大迫:味方を活かすフリーランはよかったが、欲しいタイミングでボールを貰えず。ボールを貰ったら何かひと仕事やって欲しい。 興梠:序盤ボールを引き出す動きはあったが、スペースがなくなってからは消えた。 ジュニーニョ:個で突破出来ないので囲まれるとキツい。怖さを感じない。 青木:入った頃には攻めに出ていたので、守備機会はあまりなし。 遠藤:ミドルの意識は高かったが、ひとつもワクにいかず。雑な印象しか残らなかった。 ジョルジーニョ:連戦での固定スタメンが裏目。交代も流れを変えられなかった。 鳥栖の正GKが怪我で出られなかったので、連携面などでもチャンスはあるかなと、よからぬ期待をしたのがいけなかったのか。しっかり守れてるじゃないか。 まあ、ポコポコ勝手に外してくれちゃってたら落ち着いてやれるだろう。得点になりそうだったのは柴崎のミドルがバーを叩いたのくらいだった。 柴崎はステップ(特にサイドステップ)の仕方が本山そっくりに見えた。前からこんなふうだったかな。パスの出し方や、狙っているスルーパス、気の効くプレー。スタイルもよく似ているんだけど。 よく考えたらまだ20歳なんだね・・。立派になった頃には海外へ行ってしまうんだろうなあ、と改めて思った。 もっと大胆に攻め上がったり、ミドルを打ったり、ピッチの王様(むしろ王子)として振る舞うところも見てみたい。 柴崎がキャプテンとなり、小笠原が後ろで支える。そういうチームになったら強くなるのになあ、と将来を考えることでしか楽しめない試合でした。 レナトの真っ直ぐに飛んで行くCKには得点の気配を感じたかな。

2012第20節鳥栖(アウェー)戦

シュート精度の低さはいつまで経っても変わらないのね。 押し込んでいた段階の相手のファーストチャンスを一度はバーに救われるも、その後のCKの流れから水沼に決められて痛恨の失点。水沼もオリンピックに召集してくれたらよかったのに。 これで「ボールを保持してゆったりプラン」は崩壊。夏場の連戦で同じメンバー、日程も詰まっていてアウェー、先に取られた時点で勝利確率は大幅に下がった。 まあね。DFなのにFWで出て4点も取っちゃうような闘莉王みたいな人がいれば(大迫一瞬で並ばれた)、何点でもやり返せる気はするけど、あんだけシュートに鋭さがないと同点にもならないんじゃないかって思う。なんていうかバターナイフで必死にパンを切ってるような。 ただ、2点差をつけられるまではゴールへの形は作れていたので、固定スタメンを選んだ監督は間違いとも言い切れない。 だけど・・負けたらやっぱり「なんで?」ってなる。小笠原が動けていたのは驚いたけど、両サイドバックと中田は始まった瞬間から一杯一杯に見えた。 交代も疑問。ジュニーニョに何を望んでいるのかわからないのだけど、もうカウンターでしか力を出せないのでは。遠藤もブチ切れたようにミドル打ちまくっていたけど、あれではクリアと同じ。 負けるべくして負けた試合。 大迫はいい動き出しをしていたけど、なかなかボールが出て来なかった。これは本人にも問題がある。貰ったら必ず決定的な場面を作り出す、という信頼がないんじゃないかな。 レナトはまだフィジカル万全ではない。強引なシュートも目立った。 松村主審の流し気味に取る(というか流しっぱなし)のジャッジはどちらにも偏ってはいなかったけど、ファウルで時間を取りたい疲労感漂う鹿島には向かなかった。 勝って鳥栖を抜き、ひとケタ順位から更には上位を伺うって算段だったけど転んでしまった。起き上がる力はあるか。 ここで立ち上がれなければ、優勝への道は歩けない。 (以下、個人的まとめ) 【2012第20節8/4(土)】(ベストアメニティスタジアム19:04KickOff鹿島/12,844人/晴) 【スコア】鳥栖 2-0 鹿島 (前1-0 後1-0) (S 12-18) 【主審】松村和彦(主審)、山口博司、戸田東吾 【得点】 (鳥)前23分 水沼 5右 (鳥)後16分 CK藤田↑豊田 7H 【警告】 (鹿)西3(後39分)、遠藤2(後4...

2012ロンドン五輪予選3ホンジュラス戦

予選通過確定のため、5人を入れ替えての一戦。 今後の戦いを見据えて当然の作戦ながら、5人入れ替わると、なかなか連携出来なかった。もっとも、勝ちよりも負けないことを目指していたので、仕方ないと言えば仕方ない。 ホンジュラスも勝てば1位通過だが、負ければ3位転落も有り得るという難しい立場。序盤は攻めては来ていたが、終盤になって来ると引き分けでいいというムードになった。 試合を通すと、日本は連携の拙さを突かれて何度か危ない場面を作るものの、守備陣の成長もあり、最後は権田の体を張ったセーブで無失点。吉田の存在も効いていた。 攻撃面では大津の個人突破くらいで、杉本、宇佐美はいいところなし。杉本はオリンピックが始まる前はラッキーボーイになるかと思ったが、持ち味は出せてなかった。 宇佐美は調子が上がらない。何とかしたいという気持ちは伝わって来るが、それが余裕のないプレーになってしまっている。ちょうど五輪選考前の大迫のような・・。斉藤も持ち味のドリブルで突破する場面がない。 ボランチでスタメン出場した山村はうまくやれていた。守備も悪くなかったし、後ろからのパスも、前に出ての攻撃のつなぎもよく出来ていた。心なしか、鹿島でやっている時よりも堂々としている。鹿島でもそのくらいやってくれてもいいのだが。 試合結果は0-0のスコアレスドローだが、主力を休ませられたし、サブにも試合を経験させられた。無失点で終えることも出来たし、1位通過も決めた。 準々決勝はエジプトが相手。組み合わせを見ると、メダルの獲得も実現味を帯びてきた。もしかしたら大きい仕事をやってくれるかもしれない。 (韓国も2位通過で予選突破。日本、韓国ともに次勝てば、鹿島にとってはナビスコの2戦目も有利になるという・・あ、心の声が・・) (以下、個人的まとめ) 【2012ロンドン五輪③8/1(水)】(シティ・オブ・コベントリー17:00(日本時間25:00)KickOffホンジュラス/晴) 【スコア】ホンジュラス 0-0 日本 (前0-0 後0-0) (S 11-10) 【主審】ジュディディ(主審:チュニジア) 【得点】 なし 【警告】 (日)なし (ホ)アンディ・ナハル1(後6分)、ウィメル・クリサント1(後35分) 【メンバー】(関塚監督) (スタメン)権田、村松、鈴木、吉田、酒井高、山村、山口、斉藤→81永井、大津→87東、...