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2014第10節清水(ホーム)戦その2

【2014第10節清水(H)戦・選手評】 曽ヶ端:声が良く出ていた。時折チャンスにつながるキックもあり。 西:精度の高いクロス、パス、タイミングも良く、攻撃面では効いていた。後半頭からは体力・気力が尽きてきたのか雑なプレーが増え、守備で後手に回るシーンも。 植田:先制点に絡むプレー。惜しいロングシュートも1本。守備でも昌子と連携し、1点は取られたものの踏ん張れていた。 昌子:植田と呼吸を合わせてノヴァコヴィッチを抑えていた。相手のプレスを受けても安易に前へと出したりせず、つなげていた。フィードも悪くなかったし、ドリブルで前にも行けた。 山本:早い段階でイエローを貰って思うようにチャレンジ出来ず。そのためにサイドで何度か主導権を握られたが、粘り強くやれた。攻撃では決めて欲しい場面がいくつかあり。 柴崎:プレスを受けても慌てず冷静にプレー。守備は効いていた。攻撃では縦の意識が強過ぎて、攻め急ぎのミスが多い。自分たちの時間をもう少し作りたかった。 小笠原:体は重そうだったが動けていた。ゲームコントロール面ではやや不満。 遠藤:動きにキレがなく、消えていることが多い。パスやプレースキックの精度は悪くなかった。 土居:何度かセンスあるプレーを見せ、ゴールにつながりそうな気配はあった。ただ、連戦で運動量は落ちている。 カイオ:勢いがあったのは前半途中くらいまで。PA内でシュートを打てずに潰されたのは要改善。仕掛けも雑で簡単にロストすることが多い。対応する相手がイエローを貰っていたので、もっと行けたはず。守備ももう少しやらないと山本がキツい。 ダヴィ:悪かった。エースなら決めないといけない決定機が何本かあった。ポストプレーもあまり良くない。動き自体はまずまず。 野沢:地味だが中盤でつなぎ役をこなせていた。オフサイドになったが、小笠原のパスに反応して抜け出したプレーは良かった。 ルイス・アルベルト:ファーストタッチで値千金のゴール。勢いがあった。高さでも存在感を発揮し、手を焼いていたノヴァコヴィッチに対応。 青木:試合をクローズする役割は果たした。 セレーゾ:スタメンCBを昌子、植田、右サイドに西を起用。交代がやや遅い気はしたが、結果的にドンピシャのタイミングでルイス・アルベルトを投入。勝ち越したまま試合を終わらせられた。

2014第10節清水(ホーム)戦

よくこの流れで勝ち切れた。 幸先よく先制したものの、決定機を何度も逃すうちに相手ペースになり、攻守において雑になるグダグダな展開。 案の定、後半になってノヴァコヴィッチに同点弾を決められて、いつもならこのままだらっと終わってしまうか、悪ければ逆転されてしまうところ。 それを救ったのがルイス・アルベルト。交代直後のファーストタッチで値千金のゴールを叩き込んだ。 ホントに叩き込んだ。 何度も何度も弾き返され、気力も折れてしまいそうな場面だったが、むしろ交代直後で勢いがあったぶんブチ抜けたのかもしれない。 2-1となってからは止まっていた足も動き出し、フォーメーションとかシステムはあってないみたいになったが、集中力は増した。出場したここ2節やらかしていた青木も投入し、みたびやらかしてしまうんじゃないかという不安を抱えつつも、そこは意地を見せた。 全員が守備意識を高め、時間を使い切って2-1で逃げ切り勝利。清水に2点目が入っていたら同じ形になっていただろう。 スタメンCBは前節完封勝ちを収めた植田、昌子コンビ。高さのあるノヴァコヴィッチに競り勝てはしなかったが、二人で工夫しながら対応していた。1点決められたプレーは相手が一枚上だったか。 先制点は遠藤が蹴った右CKを、マークを外した植田がヘディングでシュートしたもの。相手に当たってゴールとなり、初得点かと思いきや記録はオウンゴール。角度的にも相手に当たらなければ枠外だったし、空振りだったようにも見えるので妥当な判断か。 植田はハーフライン近くから弾丸ロングシュートも放っており、惜しくもGKに防がれたが、これはなかなかいいアピールだった。 昌子も植田をカバーしつつ、攻撃でも前線からのプレスをいなして起点となるパスを出したり、セットプレーで決勝点のアシストを丁寧に出したりと、珍しくといったら失礼だがミスもほとどなかった。 柴崎は守備の部分では効いていたが、攻撃では攻め急ぎでミスが多く、狙いはわかるがリズムを失うプレーが多かった。焦れたところもあるだろうが、もう少し締まるゲームを。 カイオも良かったのは最初の数分だけ。その後は無駄に仕掛けてボールを失い、守備でもフォローが足りなかったりと、やはりスタメンで90分はまだキツい印象。 遠藤、土居は時折いいプレーがあるものの疲れがまともに見え、キレがなかった。 西も後半の頭くらいまでは持...

2014第9節広島(アウェー)その2

【2014第9節広島(A)戦・選手評】 曽ヶ端:DFラインとの呼吸も合っており、危ないところも最後の砦となって防いだ。キックは狙い過ぎているのか、いいものもあるが相手に渡ってそのまま反撃を喰らうことも。 伊東:クロスを上げさせない粘り強いディフェンス。何本か裏を取られたものの、走り負けていなかった。機を見てのオーバーラップは使われなかったものの、大胆に行けていた。 植田:周りのフォローもあり、特に大きなミスもなく無難にやれていた。無失点を自信につなげて欲しい。 昌子:序盤、強引なロングシュートやフィードミスが目立ったが、試合が進むにつれて無謀なチャレンジはしなくなった。植田との連携もうまく取れていた。 山本:得点差もあり、ほとんど守備に就いていた。イエローを貰ったシーンはうまく抜かれてしまったが、それ以外は丁寧に守れていた。 柴崎:スキを見逃さない集中力と、急所を突くキラーパスで2点目をアシスト。DFラインに入って後ろをカバーしつつも、攻撃にも比重を置けていた。 小笠原:柴崎とともにDFラインに入りつつ、前にも行く。後半運動量が落ちたが、気力でカバー。マイボール時のコントロールにはいつもの慎重さがなかったような気も。 遠藤:絶好調時のキレに比べるとかなり疲れが見える。パスミスも目立ち、受けるにしても走れていないこともしばしばあったが、フィジカルの強さを活かしてのボ-ルキープや反転からのドリブルには見せ場があった。FKも狙いどころがよく、直接決まった。充分、仕事はこなせている。 土居:ボールを狙う姿勢が2点目につながった。ボールの受けどころが良く、前からのプレスも効いていた。もっと強引に行っていい場面もいくつかあり。 カイオ:ダヴィとの息は合っていた。二人で追い込んでから相手のミスを誘っての先制点は、落ち着いて決めた。連戦で疲れの見える相手にスピードも効いた。守備意識もあった。 ダヴィ:ゴールこそなかったが、前線からプレスを続け、相手にプレッシャーを与え続けた。ヘディングシュートはもう少し精度を高めて欲しい。 西:得意の攻撃ではなく守備を求められたが、無難にミッションクリア。 ルイス・アルベルト:積極的に潰しに行く。無失点のままゲームクローズ。 豊川:久々の出場となるが特になし。カウンターが何本かあったので、何かひとつくらいはやって欲しかった。 セレーゾ:広島に対する...

2014第9節広島(アウェー)戦

難敵・広島にようやく勝った。 日程的なアドバンテージはやはり大きく、広島らしい一気に仕掛けてくる勢いには鋭さがなく、守備も集中力を欠くシーンがあった。ミキッチの欠場も助けられた。 とはいえ、それを活かせたのは鹿島の意地と闘志。勝利後のセレーゾ監督のガッツポーズと、通常時2倍比の、通訳のことを考えない(信頼している?)ロングインタビューにも表れていた。 ダヴィとカイオの快速コンビで相手を追い込んでミスを誘い、ファーストチャンスをカイオがしっかり決めた。 いつも広島には先制を許して守られ、攻め手がなくなってやられるパターンばっかりだったので、精神的に落ち着ける大きな1点。 引いて守ることが出来るようになった鹿島はボランチがDFラインに入り、時には後ろ6枚で守ることも。どうやら広島対策だったようだが、うまくカバーし合えていた。 それでも抜かれた時には曽ヶ端がバイーンと弾き返してくれた。キックの精度にムラがあり過ぎたのも問題なしと言えるくらい。 2点目は小笠原へのファールを流したプレーから。森崎和にイエローが出なかったのは不満だが、流したジャッジは適切。一瞬広島の動きが止まったスキを逃さず、柴崎が急所を抉るキラーパス。 走り込んだ土居が、ちょっとトラップは浮いたものの見事なボ-ルコントールでゴール左隅に流し込んだ。これくらいやれるはず。その後にもう一度PA内でボールを持った時にはパスを選択したが、あそこも打っていい。 出場停止のCB青木の代役は植田。先に書いた広島対策と、広島の動きにキレがなかったおかげで大きなミスもなくやれていたように見える。むしろ昌子のパスミスが序盤目立っていたくらい。 後半、遠藤のFKが誰にも触らず直接ゴールインとなって3点差。本来なら左団扇で眺めていられるくらいの展開になったが、なにせ相手は苦手広島。疲れは見えても、目は諦めていない。 そのうえ、スタンプラリーのようにDFラインがイエローカードを集めてコンプリートしてしまうものだから、退場にならないかとヒヤヒヤしていた。曽ヶ端も遅延行為で貰うんじゃないかと思った。 早いうちにカード対策でDFラインを代えてくるかと思いきや、伊東を西にチェンジしただけ。あとは土居→ルイス・アルベルト、ダヴィ→豊川(カード対策?)と前の選手を交代。後ろは安定していたので代える必要を感じなかったのかもしれない。 昌子、植田は...

カイオとジャイール

なんだか外国の短編小説みたいなタイトルになった。 暴れん坊の弟・カイオと、昔はやんちゃだったが大人になってちょっとだけ更生したお兄ちゃん・ジャイールのお話。 ・・と、それはまあどうでもいいが、今後どちらをメインで使っていくかべきか、非常に難しくなっている。 カイオはスピードがあり、余裕さえあればパンチの効いたシュートも打てる(ただしエリア内だとビビりが入る)。 しかし、若さゆえかスピードで出し抜いてボールを受けても、その後の展開が期待薄。この辺りは経験でクリア出来そうな素質もあり、使っていくことには意味もあろう。 一方、ジャイール。 前評判では、「やみくもに攻撃する突撃タイプで守備はしない」とのことだったが、今のところそんな気配はなく、猫を被っているだけなのか、大人しいプレーに終始している。守備もそこそこやっている。 神戸戦ではファーに走り込んだ遠藤をしっかりと見て、丁寧なクロスを上げたし、つなぎにも大きなミスなく、突っかけて無闇にボールロストすることも少なかった。 ただ、神戸戦の記事にも書いたが、これだとまだ知らないジャイールの良さがほとんど見受けられず、昨年在籍していたジュニーニョを超えるものがない。 単独で仕掛けて状況を打開出来るくらいの突破力や、一瞬のスキを突いてミドルを叩き込めるくらいの必殺技を持っていてくれないと、つなぐだけの選手なら別にジャイールでなくてもいい。 カイオはまだしも終盤疲れの見えた相手に投入すると効果的という個性がある。(スタメンで使うにはまだ力不足な印象ではあるが)。 こうしてみるとやはり、攻守・運動量のバランスから言って豊川が一番しっくりしていた。個人的には中村推し・・。 結局、左サイドハーフはこの4人での争いになるか。 タイトルをざっくり否定したところでオチになってしまったが、誰が出るにせよ周りに負担をかけず、かつ攻守ともに円滑に進める役割をこなして欲しい。もしくは攻撃に特化してくれるか。切磋琢磨して貰いたい。 ちなみに4人だと、イメージとしてはスタンドバイミーだね。

山本脩斗という男

いつの間にかそこにいる。 それが山本脩斗に対する一番の評価だ。 スピードはそんなにあるわけでもない。伊東みたいに、ガーッと勢いよくサイドを駆け上がって行くわけでもない。なのに気づけば高いポジションを取っている。 カイオやジャイールが気前良くボールロストしても、黙々と戻って守備態勢を整えている。 いつだったか相手のセットプレーでオフサイドを取った場面も、一瞬でベストポジションを取っていた。攻撃時のセットプレーにおいても、ボールさえ入ってくれば競り勝てている。 サッカーダイジェスト名鑑の選手紹介欄によれば、山本は自分を動物に例えるとという質問に「馬」と答えたそうだ。 確かにそれは言い得て妙。 加入直後、開幕前に怪我をした時にはフィジカル面は大丈夫なのかと心配したものだが、そんな素振りはまったくなく、鹿島の左サイドを堅固なものとしている。 ミスが少なく計算出来る、とはこれまたサカダイ名鑑からだが、先輩・中田の守備の手堅いところをいいとこ取りして、更に機動力をつけ加えた感じだ。運動量も豊富。 攻撃においてはカットインしてからの枠上シュートなど、先輩・新井場を彷彿とさせて残念な部分もあるが、 時折、絶妙なクロスを上げたり、びっくりするようなドリブルを披露したりすることもあり、左サイドハーフにもう少し慣れた選手が入れば、あるいは攻撃でも存在感を出してくるかもしれない。 プレシーズンマッチの頃の山本への個人的な評価は随分下だったが、今は上位に属する。前野も好きな選手だが、使われないのも納得のデキ。 「馬」というのなら、無事これ名馬ということわざもある。 地味で玄人好みの選手だが、怪我なく、シーズンを通して左サイドバックを守り通して欲しい。

リーグ戦の約4分の1が終わったわけだが

目安の5節をとうに過ぎ、リーグ約4分の1の8節が終わったわけだが、鹿島は5勝3敗の4位につけている。 プレシーズンマッチの頃のドタバタを思えば対戦相手の状態に恵まれたとはいえ、開幕ダッシュを決め、一時は首位もキープしていた。 しかし、ここのところホームで連敗し、勢いに陰りが見え始めている。単に力不足なのか、疲れなのか、たまたまなのか。 ここ2節に限っては青木の低パフォーマンスが直接敗因だが、それをカバー出来る力がなかったのも事実。 次節の広島戦で勝てば高評価、負ければ対戦相手の状態に恵まれていただけと言われても仕方ない。 個人的な評価としても、どちらとも言い難い。タイトルを狙うにしては力不足の印象だが、世代交代を柱とするなら充分やれている。 いいところに目を向けるなら、若手の成長。 土居は好不調の波が大きく、まったく消えている試合もあるが、密集のなかでもボールを失わずにドリブルで抜けていけるところなど、本山の跡を継げる可能性を秘めている。 伊東も序々に安定。守備に追われて攻撃はオーバーラップするまでで終わっているが、余裕が持てるようになれば攻撃にもアイデアが生まれよう。 昌子はまだまだ不安定で時折ポカミスもあって全幅の信頼は置けないが、将来、CBの軸となり得る素質を見せている。 遠藤が一人立ちし、柴崎は誰の目にも明らか、代表のレギュラーさえ狙える位置につけている。 豊川、赤崎といった若手も持ち味を見せ、それぞれ勝利に貢献している。 山本、ルイス・アルベルトの新戦力やベテランとの融合もうまくいっており、勝つ時はちゃんと勝てている。 だったら何が悪いのだと言われそうだが、上位陣と当たった時の脆さや、集中を欠いて自ら負けてしまう神戸戦のような試合運びをするところが不安点。 膠着した展開を一気に覆せる選手も現れていない。正直、負けている時の反発力に期待出来ない。セレーゾの采配然り。 出場機会を失っている中村、前野、山村、西の有望株も気になる。 もっとも、小さいことを気にし出したらキリがない。今のところは世代交代を進めながらタイトルを狙える位置につけられている、という点において、ここまでは高評価とすべきなのかとも思う。 でもまあ、やっぱり次の広島戦だね・・。

2014第8節神戸(ホーム)戦その2

【2014第8節神戸(H)戦・選手評】 曽ヶ端:FKとPKは読み負け、3失点目は退場者が出た直後のドタバタを修正出来なかった。1対1を1本防ぎ、ゴールに直結しそうなパントキックもあった。 伊東:運動量は豊富で、右サイドは押し込めていた。全体的に悪くはなかった。 青木:気持ちが出過ぎていた。1枚目のイエローと1失点目のFKを与えたファウルは、しなくてもよかったプレー。2枚目のイエローで退場になってPKを与えたハンドは問答無用。 昌子:つなぎのパスミスが時折あって怖い。青木退場直後こそ奮起して、DFラインをまとめて欲しかった。 山本:守備は堅い。攻撃も迫力こそなかったが、丁寧に組み立てられていた。 柴崎:落ち着いてプレーしていた。前にも行けている。ミスも少なかった。 小笠原:守備意識は高く、中盤で真っ先にプレスに行けている。攻撃はやや物足りなかった。 ジャイール:単独で仕掛けて簡単にボールを失うことは少なくなった。フリーの遠藤も良く見えていた。ただ、小さくまとまった感もあり、それだとわざわざジャイールを使っている意味もないような。 遠藤:序盤からキレのある動きで見事な先制ボレー。その後もいいシュートを打ったが、それを防がれてからは精度が落ちた。後半くらいから運動量が落ちて、プレーにムラが出始めた。 土居:積極的に攻撃に絡む。密集のなかでもボールを失わずに仕掛けられた。プレスも効いていた。 ダヴィ:前からボールを奪いに行く姿勢が、ラッキーな判定とはいえ得点に結びついた。しかし、それ以外のシュートには精度がなく、GKとの1対1も数度外した。どこかで決めて欲しかった。 山村:久々の出場で、若干プレーに思い切りを欠く。持ち味のフィードもあまり活かせなかった。 ルイス・アルベルト:ボランチの時はうまくやれていたが、パワープレーで前線に上がってからは何も出来なくなった。 本山:精力的に動き回るが、状況を打破出来ず。 セレーゾ:交代の判断が遅れ、敗北に直結。DFラインに退場者が出たら、すぐさま手を打って欲しい。逆転されてからでは数的不利を覆すのは難しい。

2014第8節神戸(ホーム)戦

なんとも色々とお粗末な試合。自ら進んで負けにいったようなもの。 先制点と、そこからしばらくは鹿島が圧倒していた。シンブリシオ、ペドロ・ジュニオールという主力を欠いた神戸はふわふわしていて、序盤のうちに数点取って試合を決められそうな雰囲気だった。 というかそうしなければいけなかった。 遠藤、ダヴィがことごとくチャンスを決められず、神戸GK山本のファインセーブもあったものの、決めるべきところで決めないとこうなる。 青木は休んで逆におかしくなってしまったのか。前節のオウンゴールの借りを返したいという思いがあったのかもしれないが、1枚目のイエローは余計だし、1失点のきっかけとなったファウルも無駄。 同点PKを献上して2枚目のイエローを貰って退場となったハンドに至っては、オウンゴールと違って言い訳出来ないもの。あれだけ手を出したら故意じゃないとは言えない。 セレーゾの判断も遅れに遅れた。ルイス・アルベルトに何を説明していたのかしらないが、一人少なくなってDFラインがばたばたしているのだから、まずは先に山村を入れておくべきでは。もたもたしている間に小川に決められ、取り返しのつかない逆転弾を浴びてしまった。 もうこうなってしまっては何もやっても無理。 そもそもダヴィが何度もあったチャンスを決めていれば問題なかった。唯一挙げた得点はインチキくさい、神戸にとっては気の毒なものだった。 ショボいカメラワークのおかげで何が起こったのかわからなかったが、ダヴィのオフサイドを主審が流したところ、そのボールを山本(神戸)がオフサイドポジションに戻し、それを奪ったダヴィが奪い取って無人のゴールに流し込んだもの。笛が鳴ってなかったらからプレーが続いていたということらしい。 神戸もよくあれでキレて退場者を出さなかった。おかげでというか、鹿島の方もなんだかラッキーだけどいいのかみたいな緩い雰囲気になり、試合に緊張感がなくなった感じがした。 その時から嫌な予感はしたのだが・・。 こういう時、ラッキーはラッキーで割り切れるならいいが、申し訳ありませんねえみたいなままだと、むしろなかった方がよかったかもしれない。どうぞどうぞじゃないんだから。 なんにせよ、青木の度重なる失態、ダヴィのノー決定力、セレーゾの判断の遅れが負けを招いたと言える。 ここまで多大な貢献でチームをこの順位に引き上げてくれている三者だが、...

2014ナビスコ予選(3)仙台(A)戦その2

【2014ナビスコ予選(3)、仙台(A)戦・選手評】 曽ヶ端:コーチングの声がよく響いていた。飛び出しも良かった。 西:攻撃センスは魅力。クロスに鋭さがある。守備も踏ん張っていたが、失点時は人が足りず、マークし切れなかった。 植田:ヘディングに強さはあるが不安定。縦パスのミスも目立った。 昌子:積極的に当たりに行けていたが、ホールディングがやや気になる。つなぎのパスはもう少し精度が欲しい。 山本:攻守に渡って、ほぼ一人で左サイドを支える。地味だが重要な役割を果たした。 柴崎:キャプテンとしてチームをまとめる。攻撃のスイッチ役が実質一人だったため、難しい選択をしてはミスすることが多かった。周りのフォローが欲しい。運動量はあった。 ルイス・アルベルト:高さで競り勝ち、ハイボールに安定感。前線へのパスの精度も悪くなかった。柴崎とのコンビネーショも問題なし。 ジャイール:どたばたとした印象。ボールを持ってからのアイデアもなく、ロストすること多数。周りとの呼吸も合ってなかった。 野沢:野沢にしては動いていたが、やはり運動量・守備意識が足りない。技術は高いが活かす機会が訪れず。プレースキックの精度も悪かったが、FKを直接沈めた1本だけは完璧だった。 土居:前線からプレスをかけ、汗かき役をこなす。これで攻撃にも絡めれれば。 赤崎:オフサイドを取られて幻のゴールとなった時にはツキもないと思ったが、最後はしっかりと決めてワントップとしての重責を果たした。裏への抜け出しは前回の新潟戦に比べて鋭さに欠けたか。オフサイドもよく取られたが諦めずに裏を狙った。シュートを打つ積極性もあった。 カイオ:疲れた相手にスピードは有効。味のあるシュートも1本打てた。守備は軽い。 梅鉢:自分の役割は果たした。 中田:出場時間短く評価なし。 セレーゾ:リーグとナビスコをうまく両立させて戦えている。交代も有効だった。

2014ナビスコ予選(3)仙台(A)戦

トップにはダヴィではなく赤崎。その赤崎が決勝点を挙げての2-1勝利とは、願ってもない形。 ちなみにダヴィは軽めの怪我らしい(未確認)。一発レッドで週末の試合に出られなくなるのを心配しての欠場かと思った。 先日初勝利を挙げた仙台はやはり元のスタイルに戻したようで、早めのクロスから前線での高さ勝負。ルイス・アルベルトが効いていて、ある程度弾き返せていたのが助かった。 植田は高さはあるが競り負けることも多く、昌子は相変わらず手が出るのでファウルが怖い。 試合はお互いにミスが多く落ち着かない展開。仙台は早いボール回しをしようとしてパスカットされ、鹿島はジャイールがことごとくボールを失っては攻撃にならず。 スカパーの解説・平瀬氏はよくやれているとの評価だったが、あれだけロストしてもありなのか? ジャイールはどうにも噛み合ってなかった。ボールロスト率や攻撃失敗率(?)はカイオとどっこいどっこいでどっちを使ってもいまひとつな感じだが、そう思えば豊川はうまくフィットしていたのか。 後半から出たカイオは足の止まっている相手には有効で、1本いいシュートもあった。 左サイドは山本が攻守に渡って奮闘したおかげで崩壊せずに済んだが、これだったら中村や、何だったら前野をこのポジションで使っても同じくらいやれるのでは。 赤崎のオフサイドゴールで流れは仙台にあるかと思いきや、少ないチャンスで得たFKを野沢が完璧な弾道でゴール右上に沈めた。 それまでのプレースキックが全部キパ直で、それ以降のキックもいいところなしだったが、この1本だけはプライスレスな1本だった。 先制した後もしっかり守っていた鹿島は、後半右サイドで武藤に仕掛けられ、そのまま中央に切り込まれてミドルを叩き込まれて同点。よく見るパターンで、西の守備が軽いとよく言われるところなのだが、中の寄せも甘かった。 同点にされてからはカイオ、梅鉢を入れて運動量を上げ、足の止まっている仙台にプレッシャーをかける。 DFラインで植田がクリアしたロングボールに赤崎が反応して裏へと抜け出し、中途半端なポジションを取っていたGKと1対1。これを丁寧に決めて決勝弾。それまでいくつかチャンスを逃していたが、さすがに大学ナンバーワンと言われただけのことはある。MVP。 キャプテンマークを巻いた柴崎は、難しいことをやろうとし過ぎて失敗することが多かった。攻撃のスイッ...

2014第7節新潟(ホーム)戦その2

【2014第7節新潟(H)戦・選手評】 曽ヶ端:連続出場J新記録を勝利で飾れず。オウンゴールは予測不可能だったか。 伊東:サイドでスピード負けはしていなかったが、失点シーンは見事に外された。攻撃にはもう少し絡みたかった。 青木:高さでは負けていたものの、カバーリングは良かった。しかし、痛恨のオウンゴールが決勝点。その前のプレーが集中力を欠いたか。 昌子:パスカットもいくつかあり、出足は良かった。 山本:守備も堅く、攻撃に絡めていた。ドリブル突破からのアシストは見事。安定感があった。 柴崎:落ち着いたプレーで攻守に効いていたが、絶好の5対2のカウンター機を活かせなかったのが悔やまれる。2列目に上がってからは良さが消えた。最後はルイス・アルベルトとポジションチェンジ? 小笠原::攻撃の組み立て、守備時のフォローも良かった。ゲームはうまくコントロール出来ていたが、ゴールを奪うためのスイッチを入れられなかった。 遠藤:激しいプレスのなかでもボールをキープし、ドリブル、パスでチャンスを演出。ただ、PA内でフリーのシーンはシュートで終わりたかった。エリア外からのシュート精度も悪かった。 土居:ボールタッチも悪くなく、前に行く姿勢も好感触。ゴールも決めた。90分いけなかったのは戦術的なものもあるだろうが、体力が保たなかったのか、後半は消えていた。 カイオ:ボールロストが多い。ボールを持ってからのアイデア、技術が足りない。スピードは魅力だが、その後のプレーが雑。エリアまで侵入したら強いシュートで終わりたい。デビューした頃の勢いがなくなった。 赤崎:DFとのラインの駆け引き、裏への抜け出し・ボールの引き出し方は素晴らしかった。柴崎のスルーパスでGKと1対1になった場面は決めたかった。 本山:攻撃の組み立てで持ち味を発揮。 ジャイール:カイオほどボールロストもなく、つなぎは悪くない。もう少しゴールを奪うためのポジショニングはあれば。若干、ゴールjから遠い。 ルイス・アルベルト:前線でボールを受け、何度かシュートを放つ。GKとの1対1は決めたかった。 セレーゾ:打つ手は打ったが、結果は出せず。

2014第7節新潟(ホーム)戦

敗因ははっきりしている。シュート打たないからだ。 カイオはPA内でボール持っても打たない。確かにスピードは魅力なのだが、追いついてからのプレーが雑で、ボールロストの回数が多過ぎる。途中出場でデビューした頃はもっと思い切り良く小気味のいいミドルシュート打っていたのだが、どんどん粗の方が目立ってくる。 遠藤も1本決定的な形で受けたのに、もたもたしている間に詰められた。キレもあったし、体の強さを発揮して反転からのドリブル、スルーパスと、プレスの激しいなかでも何度となくチャンスを作れていた。それだけにあの1本だけは何故?という疑問が残る。 柴崎も中盤の底での組み立てや、得点につながりそうなパスなどいいところもたくさんあったが、圧倒的な数的優位のカウンターで、パスを出す前にレオシルバにカットされて好機を潰したシーンが残念。2列目に上がってからは良さが消えた。 結果的に1-2の負けで、決勝点は青木のスーパーオウンゴールだが、そこに至るまでの悪い流れを自分たちで作ってしまった。 ダヴィの不在は「シュート誰が打つの?」という譲り合いの精神という形でも表れるのか・・。 中盤での組み立てからゴールへのアプローチ・崩し方は決して悪くなかったし、実際に決定機も幾度か作れていた。そこで打たないのは自信がないからなのか、だったらどこまで崩せばいいんだという話。テレビの前で何度「シュート!」って叫んだことか。声が嗄れちゃったよ。 ルイス・アルベルトもゴール前まで顔を出して、絶好の形でボールを受けたのに決められず。 決めるべきところを決めないとこうなるのは当たり前。勿体ないゲームだった。 初出場の赤崎はむしろ良かった。DFとの駆け引きや、裏への抜け出しやボールの引き出し方などFWらしい動きは絶妙。惜しむらくは柴崎からのスルーパスを決められなかったところか。 伊東は川又にゴールを決められたシーンは完全にマークを外された。次に修正。 昌子、青木も制空権は取られていたものの、お互いのカバーリングも良くてそんなに崩されていた感じではなかったのだが、オウンゴールはどうしようもない。その前でクリアしとかなきゃいけなかった。 山本のドルブル突破は初めて見た。やれば出来るじゃないか。勝ってればMyMVPにしようと思っていたのだが。土居はゴールも決めたし、ボールタッチも悪くなかった。 PKはどちらにも怪しいのがいく...

ダヴィを欠く新潟(ホーム)戦、どう戦うのか

7節にして、早速、累積出場停止となったダヴィ。無駄なイエローが多過ぎて(シュミレーションは気の毒だったが)、どうしてこうなったのかを休んでいる間に猛省しておいて貰いたい。 さて、そのダヴィを欠くホーム新潟戦。 ここまでの新潟の成績を見ると、ほとんどロースコアゲーム。守備は元々堅いので、単に川又の調子が上がらず得点不足に陥っているのだろう。 それでもレオ・シルバ、田中達也といった決定力のある選手もおり、油断していい相手ではない。 どのチーム相手でもそうだが、1点が重要になってくる試合が多いね。特にダヴィという得点源がいない試合では、先制点を許してガッチリ守られるという展開は避けたい。 ・・って、最近よく先制点は嫌だって書いているような。それだけ守られた相手を崩せてないイメージがあるのかもしれない。 実際は逆転勝ちもしているし、そこまで悪い状況ではないのだが・・何故だろう。 スタメンは読めない。前節ゴールを挙げたカイオはそのまま使うようにも思うので、ダヴィのところを誰にするかの話かと思うが、トップとして存在感があって、かつゴールも取れるとなれば赤崎では荷が重い。 形を変えたくないのであれば、それでも目を瞑ってそのまま赤崎という可能性もあるが、昨日の記事でも書いたようにジャイールを使う気もする。 攻撃に専念させれば意外とジャイールもハマるかもしれない。怪我明けで間に合うなら豊川か。 野沢のトップは前線で起点が作れなくなるのでやめて欲しい。まだ本山の方が機能するかと。 個人的には、随分前にも書いた中村のワントップもありかと思っているのだが、間違いなく不採用だろう。 どういう戦いになるかわからないが、セレーゾの采配がこのところ冴えているので、このちょっとした危機もすんなり乗り越えてくれると思いたい。

まだ今シーズン始まっていない前野、赤崎

リーグ・ナビスコともに出場がないのは、レギュラークラスでは選手会長の前野と赤崎だけになってしまった。(と思う)。 他、宮内、杉本、小泉、川俣。宮内、杉本はJ3にて出場を果たしているが、GK二人は曽ヶ端が連続出場J新記録を打ち立てようとしているなか、そうそう出場出来ないだろう。今は実力アップの時期。 心配なのは前野。山本のコンデイションに問題がない限り、出場機会は得られないかもしれない。まだ中田も控えているくらい。 辛いところだが、大胆な攻め上がりと精度の高い左足、豊富な運動量と、サイドバックとしていいものをたくさん持っている選手。気持ちを切らさずに練習し、アピールして貰いたい。 不動のレギュラーとなった山本については、正直、獲得時点で微妙だと思っていたし、怪我で出遅れたと聞いた時には完全に「外れた」と思った。 ところが始まってみればここまでシブい活躍で、左サイドをガッチリ固めてくれている。このへんはまた別記事にて書く機会があれば。 赤崎はダヴィの出場停止で、次節、もしかすれば途中出場くらいは回ってくるかもしれないが、順当に考えるならジャイールの方が上。もっとも、このあたりはセレーゾがどう考えているかわからない。 個人的な感想では赤崎はまだまだ難しいと思うが、同じくそう思っていた豊川が結果を残しているので、実際やってみればやれるかもしれない。 ナビスコでようやく今季初出場を果たした西は、あと2年も契約残しているのだね。海外移籍を巡るいざこざがなくてもレギュラーは伊東だっただろうが、西も充分にトップでやれる選手。 鹿島で出場出来ないので他に移りたいというのであれば、違約金を残して貰えれば、(次の移籍ウインドウが開いた時)円満に移籍を実現させてあげたい。好きなタイプの選手なので、このまま埋もれているのも勿体ないと思うもので。 勿論、伊東とポジションを争うつもりならば、残って鹿島の力になってくれるのも歓迎。実力で奪い返す気概を見せて貰いところだが。 プレシーズンマッチの頃は色々な選手を出しては連携もままならず、チームとして機能していなかったものだが、シーズン始まってからはここまで、若手とべテランをうまく使ってチームをいい状態に保っているセレーゾ。 使われていない選手はそれだけの理由があるのだろうが、せっかく在籍しているのだから活躍しているところを観てみたい。 待っている。 ...

ガンバ戦試合以外の補足と、万博競技場へのアクセス備忘録

試合の感想はその2まででだいたい書いたので置いておくとして、それ以外のこと。 実はダヴィのチャントをしっかりと聞いたのは初めてだったので、「あったのか!」とびっくりしたのだが、当然そりゃあるよね。(歌い易そうで、勢いもあっていいチャントだった)。 しかし、昔から思っているのだが、チャントはチームのぶんはいくつかバリエーションがあるのだが、選手コールってFW以外はあまり聞かないような。 鹿島ではFW以外では本山や小笠原くらいしか、ぱっと思いつかない・・。 勿論、年に数回アウェー観戦に行くだけだからホントはもっとたくさんあるのかもしれないが、柴崎とか土居とか遠藤とか得点を挙げられそうな選手を応援する時に色々やって欲しいなあと思う。まあ、ゴール裏にいないのに言ったら怒られるかもだが。 色々あり過ぎると逆に統一出来なくなったりするのか、そのへんの事情はわからないので、もしかしたら見当違いのことを言っているのかもしれないのでそうだったらすいません。 それとは関係なしに、ガンバの応援は関西圏のなかでは一番迫力があっていいと思っている。声がよく出ているなあといつも感心するのだが、チーム状態も悪いので、日曜は心なしか応援も力がなかったような気がする。 そして、アディショナルが5分も残っているのに、0-2で帰ってしまう人がたくさんいるのには驚いた。 万博競技場の不満は、椅子が狭くて背もたれがないところ。メインの指定席はもうちょっとゆとりがあって背もたれもあったが、自由席がそうでもない。ゆったりと観たい波には窮屈かな。 それでもメイン側だったからか、悪名高き(と勝手に思っている)長居スタジアムのように通路を走り回っているガキンチョもいなかった。あれはきっと無料券バラ撒きのせいだと思っている。 いちいち鬱陶しいビールの売り子もいない。(見たのはキンチョウスタジアムだけだったが)。 新スタジアムになったらこのへんも改善されるのだろう。あと10億ほど足りないぶんを募金で賄うつもりのようだが・・。 アクセスは前回モノレールと京阪を使って懲りたので、京都駅回りのJRとバスを利用。 JR京都駅からJR茨木までは快速で30分くらい(460円)。新快速は止まらないので高槻で乗り換えだが同じホームなので階段の上り下りもなし。ただし、車両の長さが違うので前の方に乗って降りたら、次の電車が自分の目の前まで来...

2014第6節ガンバ大阪(アウェー)戦(現地観戦)その2

【2014第6節ガンバ大阪(A)戦・選手評】 曽ヶ端:キックミスでピンチを招くことが数度あったが、おそらく風を考慮して低めに蹴ったか。修正してからは特に問題なし。セービングは安定。いつもの頼もしい姿だった。 伊東:監督の指示で守備から入っていた模様。それでも上がる時は思い切り上がれていた。クロスの精度もまずまず。単独での仕掛けは控えているのか、そのあたりがもう少し欲しい。 青木:カバーリングが冴えていた。体も張れていたし、集中力も切れなかった。 昌子:序盤、佐藤の高さに負けていたが、徐々に対応。前に飛び出して潰しに行けていた。 山本:守備は丁寧にやれていた。攻撃もカイオと絡んで高い位置から攻められていた。クロスもいつもよりよかったが、ドリブル・シュートは期待薄。スローインでたびたび相手に渡ってしまうの呼吸が合わないのか。ずっと気になっている。 柴崎:バランス感覚が絶妙。小笠原との息も合っていて、攻守に存在感あり。特に攻撃時はパスの出しどころ・精度ともに抜群。FWのような嗅覚でゴール前に入れている。 小笠原:柴崎とのコンビが安定し、思い切ってボールホルダーにプレスをかけられている。時折パスミスはあったが、ゲームコントロールは申し分ない。 遠藤:監督の指示により、伊東とともに守備から入っていた模様。特に大きな破綻もなく、粘り強くやれていた。疲れが溜まっているのか、ドリブル・パスにキレはなかったが、チャンスは演出。 土居:運動量は問題なく、前線からのプレスも効いていたが、攻撃時に消極的。ボールを収められないことも多く、トップ下にいるのなら、もっとチャンスを作って欲しい。 カイオ:ポジショニングや連携面は微妙で、効いていたのかいないのかわかりづらかったが、相手は嫌がっていた様子。ゴールから遠いところでは積極的にやれているが、エリアに入ってからの慎重さが逆に勿体ない。それでもゴールを挙げられたのだから結果は残した。ただ、スタメンから90分やるにはまだキツい。 ダヴィ:ワントップとして存在感はあった。スキあらばゴールを狙う姿勢はダヴィらしい。ヘディングの精度はすこぶる悪かった。周りをうまく使えるようになれば更にビッグチャンスになったシーンがいくつもあったが、そうなると良さも消えてしまうようで・・。そのあたりは難しい。 梅鉢:ボランチに入り、運動量を活かした。 野沢:ボールに絡む...

2014第6節ガンバ大阪(アウェー)戦(現地観戦)

現地観戦だけでは細かいところがわからなかったので、録画を見直して確認。 スタジアムでよく見えたのは青木、柴崎、小笠原だった。青木はカバーリングが的確で昌子が出て行ったところをうまくフォロー出来ていた。 小笠原と柴崎はどちらが攻撃・守備という感じではなく、流動的に動いてどちらも攻守に効いていた。若干、小笠原にパスミスがあったものの、危ないところには必ず潰しに行けていた。 柴崎はバランスも良く、2列目に上がる以前から前線に顔を出し、ダヴィがもう少し周りが見えていたらもっといいシーンになっていたかもしれない。 アシストの場面は現地では素早い動き過ぎてよくわからず。録画で観るとギリギリセーフのようだったが(ダヴィと競った藤春の方が残っている感じ)かなり微妙。柴崎をMyMVPとする。 序盤からガンバは佐藤の高さを活かして前線に起点を作ったり、裏を狙ってロングパスを放り込んで来たりと形を作ろうとしていたが、トップに迫力がなく、守備でも簡単な横パスをミスしたりとらしさがなかった。 もっともこれは試合後のセレーゾのコメントを読むと、食い付かずにじっくり守ってという狙いだったようで、伊東と遠藤が忠実にそれを実行し、うまく守れていたということ。 時折曽ヶ端のミスキックでピンチを迎えたりするものの、流れはおおむね鹿島。 決定機も鹿島が多く作り、ダヴィのヘディングにもうちょっと精度があればあと2点くらいはいけたような。 それでもPA前の混戦でこぼれたボールを見逃さず、右足一閃で先制ゴール。流れを自分達のモノにした。 イエローは何で出たのかわからなかったが、確認するとどうやらハンド。わざわざ触らなくても後ろに柴崎がいたのでビッグチャンスだったのだが・・。早くも通算4枚目で次節出場停止。 土居は運動量や守備面に関してはよくやっていると思うが、マリノス戦で見せたような前に行く意識がまたなくなった。カイオほど強引ではなくてもいいが、時々はリスクを負ってでも仕掛けて欲しい。 カイオは現地ではあまりよく見えなかった。ボールを失う回数も多いし、浮いている場面も多い。エリア外では積極的にシュートを打つものの、PA内に入ると、少なくとも2本はフリーで打つチャンスがあったのだが途端におとなしいプレーになる。 代えるならカイオだろうなと思っていたら引っ張り、そして、そのカイオが2点目のゴールを生むのだから、いや...

2014ナビスコ予選(2)鳥栖(H)戦その2

【2014ナビスコ予選(2)、鳥栖(H)戦・選手評】 曽ヶ端:守備機会はあまりなかったが、キックやスローイングは正確で、守備から攻撃のリズムは作れていた。コーチングの声もテレビを通してしっかり聞こえていた。 西:今季初出場となったが、気負いもなく普段通りのプレーは出来ていた。ただ、味方と息が合わずにプレーの選択に迷う場面がいくつかあった。クロスで終われる攻撃は良。守備も頑張れていた。 山村:気持ちは入っていたが、昌子とカブって失点を許す。縦へのフィードは正確性に欠けた。 昌子:パートナーが代わった部分もあるが、またも先制を許す。脇が甘い。 山本:地味だったが攻守に効いていた。攻撃面では縦への推進力に難はあるが、カイオとのコンビネーションも前よりよくなっており、セットプレーでの高さも活きた。 柴崎:キャプテンマークを巻いてのプレー。ルイス・アルベルトとのコンビは問題なかったが、引いて守る鳥栖に苦戦した。狙いどころはよかったがミスも多かった。最後は精神的にも疲れたのか、消えていた。 ルイス・アルベルト:途中出場で出る時よりも落ち着いてやれていた。高さでも勝てており、パスも悪くなかった。ゴールはボールもよかったが、丁寧に決めた。 遠藤:開幕の頃の好調さは薄れてきた。運動量も落ちていて、キックの精度も悪い。疲労が心配。 カイオ:スピードを活かすスペースはなかったが、足元のうまさは見せた。気合いは入っていたが、少し空回り気味。守備が弱いのは要改善。最後は雑になった。 本山:狭いスペースでもボールを受けて収め、捌けていた。相手の裏も突けていた。惜しいシュートあり。 ダヴィ:前線で奮戦。1ゴールも決めた。ただ、もう少しうまく味方を使えると大きな展開になった。 野沢:流れのなかでは存在感が出せなかったが、セットプレーのキックはよかった。 梅鉢:停滞していた空気を変えた。勝ち越しゴールは左足で正確なシュート。アシストの場面は右サイドで本職も驚くドリブルでの二人抜きから完璧なクロス。試合後のインタビューも内心の闘志が漲っていた。 土居:運動量の落ちていた2列目で持ち味を出した。ワンタッチでボールを捌いてリズムを生んだ。 セレーゾ:今後のリーグ戦、疲労度合い、出場機会のない選手のモチベーションを考慮したスタメン。苦しい展開になったが、ベンチメンバーを有効に使っての逆転勝利。落とすとナビス...

2014ナビスコ予選(2)鳥栖(H)戦

途中出場の梅鉢が1ゴール、1アシストの大活躍。苦しい試合を逆転勝利で手中に収め、ナビスコ予選突破に向けてまずは踏み止まった。 てっきりフルメンバーでいくものと思っていたが、西、山村、ルイス・アルベルト、カイオをスタメンで起用。小笠原をベンチにも入れずに温存し、これでいけるのかと思いきや、それ以上に鳥栖もメンバーを大幅に落としてきた。 明らかにべったり守って勝ち点1狙いのなか、ワンチャンス・・というより鹿島DF陣の不注意を見逃さずにゴールを奪い、そのまま0-1で逃げ切られていたら完全に「してやられたり」だったろう。 昌子はこの失点だけでなく、パスミスから決定機を作られたりと、ちょっと集中力を欠くことが増えている。 守備の堅い鳥栖に先制を許して重い空気になってしまったが、しかし、あれだけ守ってばかりだとさすがに押し込める。 小笠原に代わってキャプテンマークを巻いた柴崎がキッカーを務め、左奥のいい位置で貰ったセットプレーから山本がつないでフリーのダヴィがヘッドで同点弾。前半のうちに追いつけたのは大きかった。 ダヴィは積極的にボールを奪いに行くなど気合いが漲っていたが、このゴール以外は強引なプレーが目立ち、それが持ち味と言えば持ち味だが、もう少し冷静にやれていたらいくつかビッグチャンスになっていたシーンがあった。 後半に入っても鳥栖は守り一辺倒。鹿島の攻めがチグハグだったので、それでも何とかなると思われていたのかもしれない。 実際、ボールもつながらなくなり、ラストパスの精度がどれも悪く、得点になりそうな気配はなかった。本山が下がってからは起点も作れなくなり、ますます混迷の度合いが増してきたが、またもやセレーゾの采配が冴える。 噛み合わなくなり雑になってきたカイオに代えて梅鉢。動きが鈍くなってきた遠藤に代えて土居。 再び息を吹き返した鹿島は、CKから山村が中央で競ってこぼれたボールを梅鉢が冷静に左足で決めて勝ち越し。更に右サイドで相手二人をドリブルでブチ抜いて完璧なクロスを上げ、これをルイス・アルベルトが決めて突き放した。梅鉢は文句なしのMVP。 ここに至ってようやく鳥栖は攻めに転じたが、残り時間も少なく、危なげなく逃げ切って3-1での勝利。マリノス戦の再現となった。 今季初出場となった西は判断に迷う場面があったり、山村はフィードの精度やポジショニングでミスもあったりと実戦勘...