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来季からJ3に参戦するセカンドチームのレギュレーション

あまり世間的には注目されていないが、今のところ明らかになっているレギュレーションを何日か前の報知新聞より。 J1、J2クラブが自ら保有する23歳以下の選手を、各クラブのU23チームとして来季(2016)のJ3へ参戦出来る制度が承認されたとのこと。 参戦出来るのは最大で4チームで、収容5000人以上のスタジアムの確保などJ3と同じ規定を満たした上で真偽の結果承認される。 最大3人のオーバーエージ枠(23歳以上、GKの場合は最大4)も設定、将来的に参戦希望クラブが増えた場合は入れ替え戦を行う。 その他、J1の希望クラブによる育成マッチデー(仮称)を設け、準公式戦として公式戦の翌日に行うことも承認されたそうで、これはJ3参戦とは別の話だね。 今のところ参戦希望しているのは、FC東京、ガンバ大阪、鳥栖、セレッソ大阪で、問題がなければこのままだとこの4クラブが参戦ということになりそう。 ただ、鳥栖は確か2期連続赤字だったような気がするが、J3に参戦している余裕なんてあるのだろうか。 ユースの参加がどうなっているのかなど明らかにされていないので、このへんは追加情報待ちなのだが、上にも書いたようにどうにも注目度が低いようで・・。チーム力アップのためにはとても有効な方法だと思うのだが、もしかして何か見落としてる? と思って調べてみたら、鹿島は来季のU23となればレギュラーを除くとGK小泉、DF伊東(準レギュラー)、植田(準レギュラー)、MF久保田、大橋、杉本、FW鈴木(準レギュラー)、豊川(準レギュラー)。ここにユースから加入のDF町田選手、MF田中選手、平田選手、FW垣田選手を加えて12人。 ・・人数が足りないな。特にDF。最大4枠のオーバーエージを使っても、ベンチメンバーまで入れるとギリギリになる。鹿島が参戦しなかった理由は、単純に戦力を毎回整えられないということなのだろうか。シーズン中は怪我人も出るので、更にメンバーが厳しくなるかもしれないし。 今までサテライトはユースありでやってたんだっけか・・? U23の縛りはなかったはずなので、そのへんがマシだったのかも。 せっかくのチャンスなので、参加出来ないのは勿体ない気はする。J3ならスカパーで放送されることもあるし、出れば楽しみも増えるのになあと、とても残念に思っている。引き続きこの件は追いかけていこう。 チャンピオンシップは延...

本山、佐藤、鈴木隆が退団、ダヴィが契約満了

タイトルにある通り、4選手と来季の契約を結ばないことがオフィシャルにて発表された。 自分の感覚ではどれも妥当。 本山はデビューからずっと応援してきて、とても好きな選手だったので出来れば鹿島でプレーを終えて欲しいと思っていたが、本人が現役を希望していることもあり、クラブが後押しした模様。 いくつか興味を持っているクラブがあるとのことで、どこになるかわからないが、本山が条件(年俸等)に目をつむれば移籍はかなうと思われる。 ただ、今年は出場機会が激減していたこともあったが、プレー自体のクオリティも落ちていた。年齢的なものもあり、ここからもうひと花咲くかどうかは微妙なところだが、本人がやれるという手応えを持っているのなら納得するまでやるのは正解だと思う。 正直、鹿島での出場機会はもうないと感じていたので、現役続行ならそれしか道はない。でも、将来は鹿島に戻って来て欲しいね。 佐藤についてはとてもJ1でやれるレベルではなく、来季も起用するようならクラブのサッカー眼を疑うところだったが、的確な判断を下したと思う。 とあるサイトで調べていたら、意外と高年俸だったので驚いたのだが、来季は本気でGKを補強するつもりのようで、となれば佐藤を雇っておく余裕はないということだろう。 そうなると、ずっとセカンドキーパーとして使って来た今季はなんだったのかということにもなるが・・。中途半端になるより良かったと思うべきか。 鈴木隆についても何回かプレーを観たが、トップで通用する感じはしなかった。勿論、これはただの素人の感覚なので、どこかでフィットする可能性はあるが、少なくとも鹿島では無理だった。 鹿島としてもレンタルに出したり、自分のところで使ったりと、色々手を尽くしたと思うので、こればっかりは仕方ない。 ダヴィも同様。獲得した時からどうかなーという疑いの眼差しで観ていたので、自分好みの選手ではなかったが、前線で迫力を持った攻撃をしてくれていたし、完全にハズレというわけではなかっただろう。 しかし、年俸や移籍金等をかんがみて、費用対効果という点では失敗の部類だったような。 研究されるようになってから壁に当たり、怪我で完全に戦力外になったという感じ。今季は結局無得点? 今後はどこか別のクラブでプレーするだろうが、それでもJ2ならまだ通用するように思う。年俸の問題さえクリア出来れば、移籍してもう一度活...

レギュラーシーズンが終了、あとはオプションゲーム

J1、J2、J3のレギュラーシーズンが終了し、あとはチャンピオンシップに出場するチームと、入れ替え戦に出場するチームのオプションゲーム(個人的呼称)となるが、鹿島はどこにも絡んでないうえに、天皇杯も負けているので正真正銘シーズン終了となっている。 本当は天皇杯は残ってなければならなかったのだが・・。思い返すだけでもあの采配はなかった。せめて交代枠を余すことだけはして欲しくなかったが、まあ、今となってはどうしようもない。 鹿島が出場しない天皇杯や、上に書いたオプションゲームは興味をそそられないので、多分、結果をチェックするくらいで、特に多くのことは語れなさそう。 チャンピオンシップは、結局年間勝ち点上位3チームがそのまま出場となったが、ガンバだけ随分と勝ち点差が離れている。 もともとチャンピオンシップ制度には反対の立場で、そのおかげで最後まで鹿島的には最後までワクワク感は保てたものの、これはやっぱりスッキリしない。 自分はプロ野球ファンでもあり、そちらのクライマックスシリーズ制度にも反対の立場。酷い時は1位と3位のゲーム差が15ゲーム以上離されている場合とかもあり、レギュラーシーズンの意味も随分と薄くなっている。 いつもプロ野球ファンの友人と話しているのだが、これはマラソン競争で、マラソンでゴールした後に3位までの選手が、トラックで400メートル競走をして1位を決めましょう、と言っているのと同じで、全然納得いかないシステム。 もっとも、野球に関して言えば、クライマックスシリーズだけでも相当な観客が入って、球団にしてみれば懐の儲かり具合もハンパないので、ファンが全員観に行かないとかそれくらいしないと、旨味があり過ぎてやめないだろう。 このシステムになってから、日本シリーズがあまり楽しみじゃなくなった。 サッカーもこのシステムが定着するのかどうかわからないが、ガンバが勝ってしまえば、また「下剋上」とか言われるのだろうね。 J2は磐田が劇的な勝ち方で2位を確保して昇格を決めたとか。3位の福岡にしてみれば4位とは随分差がついており、得失点差で逃した自動昇格の権利は相当痛い。3~6位の争い(名称すら忘れてしまった・・)で勝つしかなく、プレッシャーもきついだろう。 地元の京都はいい加減昇格して欲しいのだが、今年はあわや降格のラインまで行っていて、昇格どころの話ではない。 エースの...

2015(2)第17節名古屋(ホーム)戦

遅くなって時間もないので手短に。 実質優勝の目はないラストゲームという、気持ちの持ちようの難しいなか、最後を勝って終わるという執念を見せた試合だった。 中村の真骨頂とも言える独特の間からのシュートで先制点を取り、その1点をディフェンス陣が守り切った。 リシクル賞は中村になったが、個人的MVPは昌子と曽ヶ端のどちらかで、顔面ブロックの昌子につけておく。(石崎クン、と何人の人が思っただろうキャプつば世代)。 攻撃陣は多くのチャンスを作ったが、いまひとつ雑な印象。カイオと赤崎、中村もだが、オレだオレだオレだのタイプで、連携で鋭いひと刺し、というものが見られなかった。 遠藤も多くのチャンスをフイにした。 途中出場組もキレがなく、特に豊川は思い切りに欠ける感じ。山村はとりあえず失点せずに良かった。 カイオはトップで起用され、守備の負担がなく伸び伸びやっていたが、攻撃に比重を置いたぶん、決めて欲しい場面がいくつかあった。面白いプレーはたくさんあったが。 にしても名古屋は矢野が右サイドバック、闘莉王がトップと、元のポジションが全然わからん。しかも闘莉王はディフェンスもしているし。楢崎のファインセーブも健在。中間順位のわりに、最後まで勝つ姿勢を見せて、逆にそれが鹿島の集中力を保てた原因かもしれない。 最終節を1-0で勝ったものの、セカンド2位は何の恩恵もなく、年間5位もなんとも微妙な位置。まあ、結果的にはナビスコ獲れたので良かった方か。 ここから先はあまり乗り気でないチャンピオンシップがあるが、鹿島が出場しない以上、観ないかもしれない。今年この制度で一番得したのは今のところ浦和かな。ファースト優勝、というタイトル(になるのか?)を獲得出来たのだから。 ガンバも結局は3位に喰い込んでくるあたり、底力がある。 結果だけはチェックすると思うが、盛り上がるのは出場しているチームだけのような気がするが・・(当たり前か)。 今日のところはこのへんで。最近時間が全然作れないので、まとめなどは時間が出来た時にでも。 一年間、お疲れ様でした。 最終節の翌日が勤労感謝の日とは上出来じゃないかあ(byムスカ)のネタでひと記事書こうと思っていたが、間に合わなかったので、とりあえず言うだけ言っておく。 (以下、個人的まとめ) 【2015(2)第17節11/22(土)】(カシマスタジアム13:33KickOf...

来季のJ3はU22選抜がなくなり、クラブセカンドチームが参戦の方向

J3が出来た時にU22選抜が参戦すると聞き、若手が出場機会を得られるいい制度だと諸手を挙げて賛成したものだが、どうやら失敗に終わったようだ。 初年度の2014年が12クラブ中10位、2015年も11月7日現在、13チーム中、12位と成績が振るわず、0-8と記録的大敗を喫したこともあり、まったく歯が立たない。 一戦ごとに召集されるメンバーでは、ここまでうまくいかないものかと驚いた。 しかし、考えてみれば、天皇杯でメンバーを落とした結果、鹿島を筆頭に(悲しいことながら)、J2レベルで苦戦している。 クラブメンバーでさえこうなるのだから、若手だけで、しかも毎回メンバーが違えばJ3でもこうなってしまうのは必然なのかもしれない。 選手もモチベーションが上がらなかっただろうし、責任感も生まれないだろう。撤収という判断は正しいかと思われる。 代わりに、クラブのセカンドチームが参戦する方向で話が動いており、来季はFC東京、ガンバ大阪、鳥栖、J2のセレッソ大阪が参加を希望しているとのこと。17日のJリーグ理事会で話し合われるようで、参加は認められる方向らしい。 そうなれば是非とも鹿島にも参戦して欲しいのだが、今、参加表明していないということは色々と問題があるということなんだろうね。 チーム編成にしても昔のサテライトみたいにクラブの誰もが参加できる形ではなくて、制限があるかもしれないし、セカンドチームということだから登録選手以外のチームなのか、そのへんもよくわからない。 ふたつチームを持つということになれば資金力の問題になってくるのだが、だとすれば2期連続の赤字となった鳥栖が参戦出来る理由がないのだが・・どういうことだろう。 Jリーグクラブライセンス制度では3期連続で赤字を計上すると、J1J2のクラブライセンスが喪失し、一気にJ3へと転落するはずだが、そんな余裕があるのだろうか。謎が多い。 高年俸選手を放出するかもしれないという話もあり、だとすればGKの林は獲得出来るチャンスがあるかもしれない。ダヴィの分でちょうどくらいになりそうだが。 まあ、その話は別として、J3に参戦してくれればスカパーでも放送されるだろうし、毎週の楽しみがひとつ増えるので、鹿島にも頑張って欲しいのだが。今のままでは参戦するとしても、再来年以降になるだろう。 ルールもよくわかっていないが、資金力の壁はまず高いよね。

来季の日程がおかしなことになるかもしれない件

先週の話になるが、来季の日程が11月3日でリーグ戦終了になるかもしれないという案が浮上しているらしい。 おそるべき暴案。 日本開催のFIFAクラブ杯の日程が16年12月9日~20日のため、それを挟んでチャンピオンシップを行うか、クラブ杯の前にリーグを終えるかのいずれかで、こういう事態になっているようだ。 信じられないことだが、現在11月3日終了案が優勢の模様で、10日のリーグ実行委員会で決まるとのこと。もしこれが通ってしまえば、クラブによっては約4ヶ月ほど公式戦がなく、契約期間の無駄な資金が生じてしまう。 しかもこれだと夏場は更なる連戦となり、選手の疲弊度も相当なもの。 ここまでしてチャンピオンシップにこだわる必要があるものなのか。今年やってみて、そのおかげでセカンドステージ優勝争いに絡んだ鹿島は最後まで盛り上がれることになったが、やはり1ステージですっきり決着で良かった。(その場合は前任監督の解雇ももっと早まっていて、年間順位も上がっていたかもしれない)。 余計な試合数を増やさず、そして、何度も言うように天皇杯を4回戦からにしてしまえば解決するんでないのかい? もっとも天皇杯については、2年続けて4回戦にも行けずに負けている以上、「負けたからか」と言われるので説得力がないのが悔しいが・・。 このところ秋春制を言わなくなってきているが、それ以上におかしくなりそうで、もしかしてそうさせるための大きな伏線なのかと疑ってしまう。 とにかく、良識ある日程案で決着して欲しいものだ。 にしても、現行制度のままでも、天皇杯を負けた鹿島は3ヶ月近く(チャンピオンシップに出られないテイ)公式戦がないのだが。 休養期間がたっぷり過ぎるぞ。 紅白戦の様子を編集して、鹿島主催でネットなりスカパーなりにアップして放送してくれんかな。

ガンバよ、オマエはもっと頑張れるヤツだと思ってたぞ

本気で今季の鹿島のセカンド逆転優勝を信じている人には申し訳ないが、現実問題として前々記事にも書いたように、得失点差12が1節でひっくり返ることはないと思っているので、個人的にはこういうテイで書いていこうと思っている。 まあ、実際に逆転したら、八百長の調査が入ったりして・・。5点差くらいだったら本気で信じられるレベルだが、いつの間にこんなに差がついていたのだろう。 調べてみたら松本に6-0を始めとして、神戸4-0、名古屋5-2、清水5-1など大量得点の機会を逃さず決めている。弱っている相手にトドメを刺せない心優しい鹿島とは大違いだ。 寂しい前置きはこのくらいにして、自分の皮算用ではガンバがここで広島の勝ち点を削ってくれる計算だった。 テレビ画面を2放送の小窓つきにしてガンバ戦を右隅でチラ観していたのだが(マリノスのペースが遅かったのでチラ観する余裕があった)、ほとんどガンバのチャンスはなかったように見えた。 ダイジェストで確認していないので実際はどうだったのかはわからないが、ずっと広島の気迫が上回っていた。ナビスコ決勝で、想像以上に鹿島がガンバにダメージを与えてしまったのかもしれない。 特にパトリックは鹿島戦で完封されて鬱憤が溜まっていたところに、更に広島戦でも同じように封じられてかなりイライラしていた。退場にもなっていたし、形も作れなかったのだろう。 打線(攻撃)は水物と野球ではよく言ってアテにならないものとされているが、サッカーも攻撃に重きを置いたチームは、一旦勢いが落ちると連敗してしまうものなのかもしれない。 もっとも、守備に重きを置いたチームは連敗はなかなかしないかもしれないが、一度ハマってしまうと無限引き分けループに引き込まれてしまうので、勝ち点を取るという点では、やはり攻撃は大切だと思うが。 にしてもガンバ・・。タイトル通り、オマエはもっとやれるヤツと思っていた。他力にすがるしかなかった鹿島からすれば、残念で仕方ない。もしもナビスコで鹿島が勝っていなかったら、残念どころじゃなくて本気で嫌いになったかもしれない。 ナビスコで与えたダメージはメンタルにも相当響いたのかもしれない。どうせ負けてしまったのだし、いっそのこと今度2年くらいはそれを引きずっていて欲しい。トラウマになるくらいのね。 広島はセカンド優勝と年間優勝に相当モチベーションが高かったのだろう。やっ...

鹿島がナビスコ決勝で与えたインパクトが凄すぎた説

マリノス戦での完勝劇の裏に、ナビスコ優勝で関係各位に与えたインパクトが凄かったのではないかという説を唱えたい。 セカンドステージなかばで前任監督をクビにしてから好調を取り戻した鹿島は、ナビスコ決勝戦でその集大成とも言える完璧なゲーム運びで、昨年三冠の国内王者ガンバを3-0で下した。 一方、マリノスもセカンドステージに入ってから実はかなり好調で、鹿島と同じかそれ以上のペースで勝ち点を積み上げて来ていた。 怪我人も復帰し、トップ下に中村俊が戻ったマリノスも今季の集大成とも言える布陣。試合前、個人的にはセットプレーの質の差で負けるのではないかと予想を立てていたが、あまりに悲観的過ぎるので記事にするのはやめておいた。 セットプレーの質という点で言えば、鹿島のそれはやはりピンポイントで合うものがひとつもなく、壁を超えるようにはなったがGKにキャッチされることが多く、カウンターを受けなかったのが不思議なくらい。(解説いわく鹿島の戻りが早いとのことだった)。 マリノスの方は蹴れば必ずゴールに直結する気配があったし、いつでも得点される怖さがあった。 そういう意味では予想はあながち外れてはいなかったが、セットプレーそのものをほぼ与えずに守り切るとは、こちらの想像を超えて、遥かに強いチームに仕上がっていた。 しかし、それとは別にマリノスの出足が鈍かったことも指摘しておきたい。 序盤、お互いが探り合うようにゆっくりとパスを回していたが、先に仕掛けたのは鹿島。遠藤が中盤で抜け出したかと思うや、一気にカウンターで先制点につなげた。 普通ならビハインドになり、もう少し前に出て圧力を高めていかなければならないのに、前半、マリノスはほとんど前に出ることはなく、鹿島が後ろでパス回しをしていても前線の選手がプレスをかけに来ることもなかった。 「鹿島のカウンターは鋭い」という印象を、そして、今の鹿島は得点力が凄いという印象を、ナビスコ決勝で与えていたのではないか。そのためにマリノスは良く言えば鹿島をリスペクトし過ぎ、悪く言えば腰が引けてしまっていたのではないかと思えた。 あれだけ前線から中盤のプレスが弱ければ、鹿島のボランチは自由にやれる。 もっとも、先に失点していたら強固に守られてどうにもならなかったかもしれないが、結果論として、戦う前から既に鹿島がアドバンテージを握っていたのではないかと思えたゲーム...

2015(2)第16節横浜FM(ホーム)戦

完勝。ナビスコ決勝に続いて文句なしの試合だった。カイオがハットトリック決めていれば、より一層盛り上がったのだが、そこだけが残念。 中村が内転筋の怪我で欠場、スーパーサブで使ってきたカイオをスタメン起用。 お互い慎重な入りからすぐに鹿島が押し始め、中盤で遠藤が数人に囲まれたところを突破してからのドリブル。左でフリーだったカイオにボールが渡り、ワンタッチで難しい角度のシュートを右ポスト内側に当ててゴール。 今までカイオはあのタイミング、角度で貰った場合、右に持ち替えるために切り返すことが多かった。そこでDFに詰められて防がれるのだが、一発で打てたことが得点につながった。 遠藤はこのプレーは見事だったが、それ以外はプレースキックを含め、あまりいいところなし。守備に重心を置いていたのだろうが、クロスの精度も悪かったし、動きも重かった。 カイオは後半にもカウンターからドリブルで持ち込み、ミドルレンジからDFの横を巻いてゴール右隅に決める高度なシュートで2点目。 その後もCKからトリッキーなヒールキックや、鈴木優の突破からの折り返しを左に外してハットトリックを逃したが、90分通して相手に脅威を与え続け、スタメンからでも充分いけることを示した見事なMVP。久々のカイオ無双を見た。 試合後、鈴木優が(3点目になったはずの)あれは決めてくれよ的な笑顔で話しかけていたが、確かにあそこは決めて欲しかった。 鈴木優はまだ90分やれる体力がなさそうだが、ゴリゴリと突破して折り返した力や、貪欲に前を狙う姿勢は今後の楽しみ。うまく成長すればパワーとスピードを兼ね備えた魅力あるFWに成り得る。 小笠原、柴崎のボランチコンビも完璧に相手のキーマン中村俊を封じ込めた。柴崎はパスカットも多く、黒子に徹してはいたが、中盤の底でしっかりとチームを支えた。ただ、何度も言うようにプレースキックは魅力ゼロ。 両サイドバックはあまり敵陣深くに切り込みはしなかったが、バランスよく上下運動し、中央へのカバーの意識も高く、ほとんど決定機を作らせなかった。危なかったのは試合を通じて2度くらいか。 セットプレーを与えるファウルも極限まで減らし、唯一ゴール前でのFKには、二重に壁を作っていたように見えたが、たまたまなのか作戦なのか。CKも1~2本しか与えなかったのだから、守備でも完勝と言っていい。 試合後インタビューでも、マリ...

テンションアゲアゲなのでナビスコネタがまだ続く

先週とは打って変わって、ナビスコ優勝のおかげでテンションアゲアゲ。 ナビスコ決勝をしつこくもう少しだけ追加しておくと、新聞記事の長谷川監督コメントによれば、やはり「どこかで勝てるという慢心があったかもしれない」と反省の弁を述べていた。 確かに球際の攻防でそういうものは感じた。鹿島のデキが相当良かったのは間違いないが、ガンバには余裕というよりは、言い方は悪いがナメられてる?と思うこともしばしばあった。 勿論、それでも一発の怖さは常にあったし、一発でも決められてしまえばそこから一気に持って行かれる底知れない空気もあった。 それを不発に終わらせたのは、何度も言うように鹿島の集中力の賜物。プロとして、そう何回もやられるわけにもいかず、プライドを見せてくれたことも嬉しい。 優勝で泣くかと思いきや、涙腺がゆるゆるしていていたのは意外にも小笠原くらいで、他のメンバーはカラッとしていた。やり切った充実感が上回っていたのかもしれない。 負けたガンバも潔く負けを認めていて、そのあたりが強者たる所以。今度やる時は当然向こうも油断など一分もなく、それを超える気持ちを持って当たらなくてはならない。 このところタイトルから遠ざかっていて、こういうトップレベルの凌ぎ合いに参加出来ないもどかしさを感じていたが、この優勝でトップに返り咲き、常勝鹿島の名を再び世に知らしめた。本当に価値のある優勝。 それにしても、セレーゾの間だけ無冠とは・・。自分の「コイツは監督としてダメだ」という感覚が正しかったことは別に誇らしくもないが、何故もっと早いうちに更迭という決断を出来なかっただろうという思いと、ギリギリのところで良く決断してくれたという思いが交錯している。まあ、タイトルをひとつ獲れたのだから、後者の方だったということだろう。 それともうひとつ、放送ではMVPを受賞した小笠原のインタビューが途中で時間切れになっていた。スカパーで録画放送していたのでそちらも観たのだが、そっちもインタビューはカットされていた。せっかく時間もあるのだからそこまで放送して欲しかったな。 あと、采配について「交代策ズバリ」という表現をされていることが多いが、カードとしてはその3枚しかなかった。もしかすれば土居がいたら、かえって采配に迷いがあったかもしれない。 称賛するとすればやっぱりタイミング。勝っている展開だったので、もしかすれば...

ナビスコ優勝、ガンバ戦追記

個別に評価をしていっても、ほぼ満点に近いこういうパーフェクトな試合も珍しい。 唯一、見せ場の少なかったのは曽ヶ端だが、エリア外に飛び出して行ったシーンはミスなくクリア出来て良かった。あそこでパトリックにかっさらわれてゴールを決められてしまうと、雰囲気もガラッと変わってしまっていた。 基本的に鹿島が押し込んでいる展開で、なかなか集中してやれないこともあろうが、不可なくやれたのは経験か。 もっとも、曽ヶ端に頼らなくてもいいくらい、ディフェンスラインは最後まで集中力が切れなかった。 山本は後ろに重心を置いてガッチリ守っていたし、昌子もいつもは最低ひとつは必ずあるポカがまったくなく安心して見ていられた。 ファンソッコは無駄なファウルがなかっただけでなく、セットプレーでまさか得点を挙げるとは。リプレーを観ると思いっきりドフリーでのヘディングだったが、ちょっとビビりながら当てていた。よくあんな絶妙なコースに飛んだものだ。 西も攻守に渡って存在感があった。前節の伊東が悪かったぶんを差し引いても、相当なデキだったと思う。守備での貢献度もさることながら、やはり攻撃のキレは代表クラス(と、ずっと思っている)。 MVPの小笠原は、マンガだったらこの試合で引退しちゃうんじゃいかというくらいの活躍。当たりの激しさにガンバのメンツが面食らっていた感じで、遠藤(保)とのガチンコ対決にも勝利。 柴崎はピッチ全体をフォローし、バランスを見事に保っていた。一列前に上がったところで、トドメのアシストを出せるところが素晴らしい。ただ、プレースキックは相変わらず鋭さがない。小笠原のキックが良かっただけに余計印象が悪かった。 中村も得意のドリブルを披露出来たし、課題の守備も合格点。なかなか得点が挙げられないが、ゲームに出場すればこのくらいは出来る選手。 遠藤はオープニングシュートが枠に飛ばなかった時点であまり良くないと思ったが、やはりシュート感覚はいまひとつだった。まだ疲労が抜け切っていない感じを受けるが、そんななかでもやれていた。交代はやむなし。 赤崎は不満に思っていた点が解消され、良さが出ていた。前線からのプレス、裏を狙う動き、つなぐプレー。トラップも綺麗に決まっていた。キーパーを躱してからの角度のないシュートは、もう少しレベルアップして欲しい。相手がクリアしたが枠に飛んでおらず、せっかく躱しても外してし...