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2012第34節柏(ホーム)戦

ジュルジーニョ監督退任発表後のリーグ最終節、大迫が2ゴールを決めて完勝した。 レナトとレアンドロ・ドミンゲスの退場で後味の悪さは残したものの、ゲームとしては鹿島が圧倒。相手の攻めどころをしっかりと潰し、攻撃では遠藤以外、ゴールの匂いを感じさせた。 遠藤はつなぎはよかったが、シュートが酷かった。ラストプレーも大迫が左でフリーで余っていて、ハットトリックもかかっていたのになんて空気読めない奴だ。 ACLのかかる柏はもっとガツガツ来るかと思っていたが、鹿島の勢いの方が上だった。途中、相手にペースを握られる時間帯もあったが、全体的に見れば負ける雰囲気はなかった。 ちなみに当ブログ主の「柏の勝ち1点勝負」予想は、予想通り(?)外れて、こちらはさすがの強さを見せている。 スタメンはコンディション不良で離脱した岩政に代わって中田が出場。読みのよさでラインを統率、ハイボールにも競り勝って安心して任せられた。交代するまでほとんど柏に攻めさせず。 小笠原はやはり気合いが漲っていた。あまりの迫力に扇谷主審も2枚目を出せなかったのかしらないが、観ている方はいつ退場になるかとヒヤヒヤものだった。 柴崎は大きく成長している。カバーリング、フィード、前を伺う姿勢はどれも一級品で、中盤の底を支えた。西もオーバーラップの回数は少なかったがトラップも決まり、右サイドで主導権を渡さなかった。 大迫の2ゴールも見事。願わくばリーグふたケタ得点、ハットトリックも決めて欲しかった。 ジュニーニョも守備によく戻れていたし、大迫へのアシストは抜群だった。ここに来てキレを取り戻しているが、天皇杯も調子を維持して欲しい。 レナトはどんどん悪くなっているが大丈夫だろうか。途中出場でカード2枚の退場は最悪。特に1枚目は余計だったし、プレー自体も冴えない。天皇杯が出場停止になるのかな。(4枚目の西は?)。 終盤、ネットに危ない場面を作られるがなんとか無失点で試合を締め、2-0で勝利。曽ヶ端のセーブはこれ以外、なんでもないボールでもドキドキしたは自分だけだっただろうか。 試合終了後、ジョルジーニョが熱い想いを語ってくれた。是非、天皇杯を優勝し、最後は連勝で終わらせたいものだね。 (以下、個人的まとめ) 【2012第34節12/1(土)】(カシマスタジアム15:35KickOff鹿島/19,141人/曇りのち晴) 【スコア】鹿...

警告シマス、危険ガ迫ッテイマス

エマージェンシーを告げるアラートが鳴りっぱなしだ。 仙台に引き分け、ほっとひと息つけたかと思いきや、その後の下位チームが全て勝ち、13位鹿島40(+4)から下はまさにダンゴ状態となった。なんちゅーアテにならん他力や。 鹿島の残り対戦は名古屋(A)、柏(H)。 6差、得失点差(鹿島比13)の新潟が仙台(A)、札幌(H)。 3差、得失点差(鹿島比1)のガンバがFC東京(H)、磐田(A)。 1差、得失点差(鹿島比11)の神戸が柏(A)、広島(H)。 0差、得失点差(鹿島比13)の大宮が磐田(H)、清水(A)。 1差上、得失点差(鹿島比7)セレッソは広島(A)、川崎(H)。 数字上は磐田も残っているが、実質この6チームのうち2つが降格となる。 この状況で得失点が若干ながら全てのチームに対してプラスで、優位に立てているのは救い。当然、勝ち点で差をつけるのが目標ながら、最後のところで「ハナ差勝ち」も有り得る。 レアンドロ・ドミンゲスが復帰した柏を、プレッシャーのかかる最終節で倒すのは骨がいるので、次節名古屋を何とかしないと。何度も何度も言っているが、納期は今月中。 次節、鹿島が勝てばガンバが引き分け以下、もしくは神戸が負けで残留確定。神戸が引き分け、大宮負けでも得失点差でセーフだろう。 鹿島が引き分けなら、ガンバが負けで確定。 負けてしまったら、考えるのも恐ろしいが一気に降格圏まで落ちる可能性もある。ガンバと勝ち点差で並んでも得失点差で負けるだろうし、ここには勝ち点で上回る必要がある。そうなったらかなり厳しい状況。 ガンバ、大宮、神戸の3試合をテレビでハシゴ観戦したが、どこも最初から必死だった。鹿島のように序盤からタラタラとやって、ミスから失点するようなこともなかった。危機感が足りないと言われても仕方ない。 それと中間順位チームからは、やはり何がなんでもという必殺の気合いは感じられなかった。上に挙げた対戦相手のうち、札幌、FC東京、磐田、清水、川崎には残念ながら期待出来ない。(あくまで鹿島目線として)。 となるとACL狙いの柏、優勝争いの広島を残している神戸、同じくACL狙いの名古屋、柏が相手の鹿島は不利。まあ、どこも同じように全部のチームと当たってるわけだから、本来有利不利はないんだが。 それでも仙台には次も勝って貰って、最終節まで優勝持ち越して広島のモチベーションを保って貰...

ただそこにいるだけで

普段、空気の存在は意識しない。そこにあることが当たり前と思っているから。 鹿島にしても、いつしかJ1にいることが当たり前と思っていたのかもしれない。アウェーの試合を観に行った後、「来年も来よう」って当然のように言っていたが、本当はそうじゃないこともあるのだ。 J1にいることが当たり前、それが驕りに過ぎないってことが今季のことでよく身に沁みた。 「自分たちが強い」という気持ちを持つことは大事だ。しかし、常に挑戦者の立場で、謙虚な気持ちを持って、ひとつひとつを戦っていかなければならないことも事実。 低順位に終わった今季、来季は文句なしに挑戦者。頂点を獲りに行く気持ちを再認識しよう。 ところで、ヨソ事になってよかった残留争いは、新潟、ガンバ、神戸、セレッソ4クラブのうち2つが落ちることになった。 少なくとも関西のクラブはひとつ決定ってことで、もしかするとふたつ落ちる可能性も。関西在住の当ブログ主が観戦に行った今季、やたらと勝率が高かったのも頷ける。 個人的には来年、観に行ける場所が減るのは寂しく、関西クラブには頑張って貰いたい。ただ、対戦相手を考えると、新潟が一番やりやすいかもしれない。

2012第33節名古屋(アウェー)戦その2

【2012第33節名古屋(A)戦・選手評】 曽ヶ端:最後は体を張ってセーブ。よく守った。 西:守備も集中。厚みのある攻撃で右サイドを押し込んでいた。 岩政:闘莉王に全力で当たっていた。 青木:危ない場面もあったが、粘り強くやれていた。 新井場:試合展開もあり、守備重視。攻撃はあまりなかったが、枠に飛ぶシュート1本。悪くなかった。 柴崎:バランスよく、危ないところを潰せていた。攻撃の起点ともなり、攻守に効いていた。陰のMVP。 本田:中盤の底で相手の攻撃の芽を摘む。途中交代まで動けていた。 ドゥトラ:持ち前の突進力、ゴールを狙う姿勢が活きた。2得点を挙げる大活躍。攻撃の要。 遠藤:運動量少なくあまり絡んでいる印象はなかったが、タメは作れていたか。 ジュニーニョ:攻撃の組み立てはよかった。ボールを貰うまではいいのだが、肝心のシュートが決まらない。1対1は決めたい。守備にはよく戻れていた。 大迫:潰されてボールは収められなかったが、攻撃は悪くなかった。積極的なシュートが得点につながったし、スルーパスもよかった。 増田:交代後、失点せずに終わらせられた。 レナト:特に活躍の機会なし。もうちょっとうまく時間を使って欲しかった。 昌子:時間少なく特になし。 ジョルジーニョ:怪我人も多かったが、なんとかやりくりして戦えた。非公開の内容はわからないが、名古屋の対処法はよく出来ていた様子。セットプレー以外はうまく抑えられていた。交代は最後まで我慢したのが実った。 先制点が勝負を分けたと言えるかもしれない。テレビで観た印象では、鹿島の方に気持ちがあった。特に名古屋のダニエル、ダニルソンに迫力がなく、攻撃もそれなりに成り立っていたのが効いた。 それにしても闘莉王の能力は計り知れない。マークを外す動きもDFとは思えないし、競り合いではほとんど勝つうえに落としどころが正確。よく抑えられたものだ。ケネディと二人並べられたら相当苦しくなる。 鹿島はシュート数で圧倒。攻める気持ちがあったことが1失点で済んだ一因だろう。欲を言えば崩した形のところは決めたかった。カウンターからジュニーニョが抜け出した場面は完全に1点ものだったが・・。 ドゥトラ以外に得点の気配がないのは少し心配ながら、集中して戦えていた。ボールの奪われどころだったが小笠原が不在で、中盤の底からカウンターを喰らうことがなかったのが幸いし...

2012第33節名古屋(アウェー)戦

救世主ドゥトラ。常にゴールを目指す姿勢が2得点を生み、勝利につながった。相手のミスを逃さず、しっかりと決められたことが大きい。 ガンバが引き分けたため、鹿島の今季残留が確定。長かった戦いにようやく終止符を打ち、「定位置」12位に返り咲き。不本意な成績ではあるが、J2に落ちることだけは避けたかったので今季はこれでヨシとしよう。 ACLを狙う名古屋、残留を目指す鹿島。気持ちは鹿島の方が入っていた。ドゥトラが前からプレスをかけ、ダニエルのミスを逃さずボールを奪い取って、楢崎の股を抜き先制。これで非常に楽になった。 勢いは鹿島にあったが、名古屋三都主が怪我で交代。個人的にはそのまま居てくれた方がよかったと思うが、予想通り石櫃に代わって左サイドが活性化。ジュニーニョがたまらずファウルで与えたFKから、増川に決められて同点。 ここから名古屋ペースになったが、中盤でのパスカットからロングボールを大迫が収めてシュート。楢崎が弾いたところをドゥトラが詰めて再び勝ち越し。いつもあの位置でこぼれ球を拾える選手がいなかっただけに、よく詰めていた。 後半早々にも鹿島がビッグチャンス。しかし、勝負を決めることが出来ず、更にジュニーニョが1対1も外すなど何度も決定機を決められない。 守備では名古屋の闘莉王の高さを活かした攻撃に手を焼きながらも、最後のところでは踏ん張り、ゴールを割らせなかった。 3点を取らなければ危ないと思っていたが、終了のフエが鳴るまで気持ちを切らさず、2-1で逃げ切り。すっきりとは勝てなかったが、粘り強く戦って手に入れた勝ち点3は価値がある。プライスレス。 MVPは勿論ドゥトラだが、守備陣もよく頑張った。柴崎のバランスはよかったし、本田も交代まで耐えた。岩政も根性で闘莉王に競り勝ち、青木は裏を取られる場面もありながら粘れた。サイドは若干クロスを簡単に上げさせのようにも見えたが、決定機は作らせなかった。名古屋の攻撃陣を前に1失点は上出来だろう。 ようやく重い荷物から解放されることが出来て本当によかった。もう二度とこういう状況には陥りたくない。最終節でリーグはひと桁順位を目指すが、怪我人はゆっくり体を休めて欲しい。次は天皇杯を獲りに行こう。 鹿島には関係なくなっていた優勝は、広島であっさり決まった。なんだかあっけない気もするが、仙台は少し息切れ気味だったので、順当な結果だったかも...

決まるなら、なんでもいいからホトトギス、残留確定・名古屋戦(アウェー)

残り2つになって「鳴くまで待とう」の気分にはなれないので、やっぱり信長的にズバッと決めちゃって貰いたいものだが、残留確定ならなんだっていい。 前節はまったくアテにならなかった他力も駆使して、今度こそ落ち着ける日々を迎えられるように願う。 鹿島は小笠原が出場停止。最近のフィジカルコンディションの悪さを見ると、最初から居ないとわかっているぶんマイナスにはならないだろう。問題は代役になるであろう本田のデキ次第だろうが、こっちもなかなか万全の状態とは程遠いようで。 中田が実戦で使えるようなら青木をボランチにするのも有効かと。非公開練習になっているので、ナビスコ決勝の左サイド昌子のような隠し球を期待もするが、しかし、策士、策におぼれるのたとえもあるように、案外シンプルにいくのが正解なのかもしれない。 個人的には柴崎に希望を託す。攻守の要となってくれれば光明も見えよう。 名古屋はケネディが怪我で離脱してから闘莉王がトップに君臨している。トップで高さを活かして、サイドから速い選手を使ってという、今までのサッカーとスタイルは変わらない。 ケネディがやっているのと変わらないくらいのクオリティ、とまでは言い過ぎかもしれないが、「FW闘莉王」のレベルは高い。とても無傷で済むとは考えられず、3点取って勝つくらいでちょうどいいんじゃないだろうか。 よく2点くらいリードしている後半の指示で、「同点の気持ちでやっていこう」とかいうのがあるが、最初から0-2で負けてるってくらいの気持ちで攻めるってのはナシなのか。 とにかく攻める気持ちを持って、果敢にトライしていって欲しい。 攻撃ではレナト、ドゥトラの復帰がカギだが、興梠も連チャン機能を搭載しているので量産してくれるかもしれない。 先に点と取られたからといって気持ちを落とさないよう、また、先制点を取ったからといって油断しないよう、特に得点後は雑になる傾向があるので、90分貪欲に得点を重ねる気持ちを。 応援は10点取るくらいのつもりで、やるよ。

気になる週間ニュース(11月4週)

【J2、京都プレーオフ1戦目で敗れる】 大分に0-4で敗北。試合は観ていない(というかJ2観れない)が、記事を読むと、先制点を取られて余程がっくりきたようだ。 一発勝負で先に点を取られると厳しい。だからこそこういう事態になる前に、決着を着けておかなければならなかった。 今の鹿島にとっても対岸の話ではない。 【32節ベストゴール選ばれず】 柴崎、本山、興梠の芸術的なゴールは、スカパーのベストゴールに選ばれなかった。残念。 鳥栖の野田がベストゴール。浮き球トラップでDF二人を置き去り、反転シュートって見た目は派手だったが、結構トラップ浮いていたし、あれはDFにも問題があったような・・と鹿島サポなのでケチをつけておく。 【チャントとチャンテ】 サッカーはチャントって言う。ウィキ調べでは「一定のリズムと節を持った、祈りを捧げる様式を意味する古フランス語に由来する」とのこと。 野球ではチャンテって言うことをこの前、初めて知った。こっちはどうやら「チャンステーマ」の略みたい。 【柳沢の新チャント】 テレビ越しではっきり聞き取れなかったが、仙台は柳沢の新チャントを作ったみたいだ。「やな~ぎさ~わ~」に慣れているので違和感あったが、新しいチームに入ってるわけだしね。 というか、試合前に鹿島サポはいつも通り柳沢のチャントをやっていたように聞こえた。凄く愛されている選手だと改めて思う。 【FC東京の渡辺千真に興味】 来季まで契約を残しているFC東京の渡辺千真の獲得を、鹿島、川崎、柏が打診しているとか。どうやら川崎が本腰のようだが、興梠が流出した場合に備えて鹿島も調査を進めているらしい。 渡辺千真は個人的に評価している選手。今季はあまり活躍出来なかったが、得点能力も高く、しっかりやれば2ケタは取れると思っている。違約金とかかかるから多分獲得はないだろうが、入ったら戦力になるだろう。 【甲府の荻が女優と結婚】 正直、鹿島サポからすれば特に関係もない話だが、京都の昇格を阻止したラストゲームでは物凄く奮闘していた。 なるほど。だから気合いも入ってたのかと納得。 鹿島も非公開練習とかよりも、誰か結婚した方がチーム力、上がるんじゃないのか。中田とかね。

2012第32節仙台(ホーム)戦その2

【2012第32節仙台(H)戦・選手評】 曽ヶ端:簡単なボールをファンブル。反応も遅い。3失点は酷い。 西:1失点目は赤峰につききれなかったが、カウンターなので仕方ない面も。攻撃では何度も攻め上がりを見せ、サイドを活性化した。 岩政:自身としては悪くないように見えたが、結果3失点。連携面で甘かったか。 青木:後半途中、ボランチに上がってから本領を発揮した。粘り強い対人守備で底を安定。 新井場:守備がルーズ。クロスも簡単に上げられる。攻撃面ではパスカットからカウンターを喰らったり、絶妙のパスを出したりと両面が出た。 柴崎:2列目でスタメン出場も、後ろが安定せず持ち味が活かせず。ボランチに下がってからは視野の広さを活かして長短のパスを効果的に散らす。本山とのコンビネーションが秀逸。 小笠原:ボールロストが多く、相手の攻撃の起点となる。運動量も足りず、出来の悪さが目立った。 本田:動きが重い。ボール奪取も出来ず、相手にいいようにやられていた。 増田:マークが甘く、相手の攻撃を止められなかった。攻撃面では前に上がる場面もあったし、まずまずだったように見えたが。 興梠:2得点。シュートも枠に飛んでいたし、体も張れていた。 大迫:1トップの時とは違って消えている場面多い。シュートもあまり打てなかったが、ニアへ飛び込んでダイレクトシュートを決める。悪くはなかった。 ジュニーニョ:アシストは絶妙。守備にも戻れていた。何度かあったチャンスはフリーの場面もあっただけに、どれか決めたい。 本山:アイデア、独特のリズム感、正確なパスでチャンスを演出。仙台オフサイドラインとの駆け引きを制した。 昌子:CBとして投入。高さ、強さを発揮。フィードは悪かった。 ジョルジーニョ:スタメンが機能せず、2点ビハインドになってからの決断が早かった。修正すべきところを修正し、同点まで導いた。 本山を除く79年組のパフォーマンスの悪さが目についた試合。400試合出場の新井場は時折見せるうまさは味があるが、全体として評価すれば守備の甘さが上回る。 曽ヶ端の不安定さは失点に直結しているし、小笠原に至っては完全に狙われていた。サポートの問題もあるかもしれないが、2人以上で囲まれるとボールを奪われるシーンが多く、自陣に近いだけにカウンターを喰らって即ピンチとなっていた。 小笠原は次節累積で出場停止。柴崎にキャプテンマ...

2012第32節仙台(ホーム)戦

スタメンボランチ、GKの酷さをなんとかリカバリーしての勝ち点1。後半の勢いなら逆転までいけたように思うが、そのあたりがゴール前での集中力の差。あと一歩をこじ明けられなかった。 序盤から小笠原、本田両ボランチの出来の悪さは際立っていた。中盤の底が安定せずペースは仙台。 しかし、それ以上にDF陣、GKの甘さが目立った。1失点目は赤峰にフリーで打たれているし、クロスも簡単に上げられた。その前にもCKからポスト直撃弾を喰らっているのに、まったくケア出来ていない。ここは最後まで修正出来ていなかった。 2失点目はお馴染みソガンブルでプレゼントゴール。その後も失点こそしなかったが、なんでもないゴロをキャッチ出来なかったりと、ホームとは思えないお粗末さ。 0-2となって引き気味になった仙台に、前半から増田→ジュニーニョ、本田→本山と積極的に手を打ち、興梠の気持ちのこもったゴールで1点を取り返す。 ところが、ライン際で上げられたクロスを勝手にアウトボールと判断する新井場の怠慢プレー及び、再び無抵抗の曽ヶ端によって2点差に逆戻り。 前半の試合ぶりを観ると、後半も同じようなペースになるのかと思いきや、開始早々の大迫のゴールから息を吹き返す。ニアに入ってくるこの形が今までなかっただけに息を呑んだ。 更にリズムを失っていた主因の小笠原を下げ、昌子をCB、青木をボランチにして守備が安定。柴崎、本山のアイデアある攻撃で完全に押し込んだ。 柴崎、本山の連続浮きパスから興梠がトラップ、ボレーで同点ゴール。今節ベストゴールと予想。 ジュニーニョは抜き切る前に上げたクロスでのアシストは見事だったが、欲を言えばもう一点。惜しいシーンが何度かあっただけに決めて欲しかった。守備にはよく戻れていた。 同点になってからも鹿島は勢いがあったし、仙台の足も止まっていたので4点目は取れたはずなんだが、同点後は攻撃が雑。もう少し丁寧に攻めたかった。 結局、試合は3-3で終了。レナト、ドゥトラを怪我で欠き、DF陣の凡ミスがあっての勝ち点1は上出来の部類ではある。新潟も負け、これでガンバが負けてくれればこの引き分けも価値が出る。こうなったら他力でもいい。 ジョルジーニョはインタビューで「正直、自分がピッチに入りたい」と言っていたが、前半のぐだぐだぶりを見れば誰だってそう思う。交代采配は効果的だったが、出来ればスタメン選択の段...

こ、今月中にはなんとかしますから!(ホーム仙台戦)

「おいおい、締め切りわかってんだろうなあ」 「も、もうちょっと待って下さい。こ、今月中にはなんとかしますから!」 「本当だろうな」 「は、はい。必ず」 というわけで今月残り2つのリーグ戦で、残留を決めてくれることを期待している。 鹿島は遠藤が出場停止、仙台はDF上本が怪我。個人的には遠藤が抜けても戦力ダウンはないと考えているが、いざいなくなればアレレ?ってこともよくある今年の鹿島。そうならないように願いたい。 本田が大丈夫なら小笠原とダブルボランチで、柴崎を2列目に上げるという選択がベターだろう。あとはレナトとドゥトラのコンデション次第。二人とも万全ならちゃんと戦えるはず。休養も充分で言い訳も出来ない。90分プラスアデショナル、集中したい。 当然向こうも集中してくるので、勝敗を分けるのは勝ちたいという気持ち。優勝を狙う仙台、残留を果たしたい鹿島。仙台はガツガツくる印象が強いので、当たり負けしないよう、一歩目で負けないよう、最後まで戦い抜いて欲しい。 ボールの出だしであるリャンを潰し、赤峰、ウィルソンをマークしつつ、飛び出してくる菅井を警戒という形。ウィルソン、菅井はマリーシアをやってくるので審判にはしっかり見極めて貰いたい。 ナビスコ決勝、大宮戦のようにやれれば少なくとも勝ち点1は計算出来る。得点さえしっかり決めれば勝ち点3。決定的チャンスは逃さずいこう。

2014ブラジルW杯アジア最終予選オマーン(アウェー)戦

酷暑のなか、やや集中力を欠く日本は最初の決定機をオマーンに作られた。ドフリーでシュートを打たれ、辛くも枠上に外れたが、あれを決められていたら危ない展開になっていた。 トップ下の本田はがっちりマークされていたが、それ以上に動けていなかった。相性いまひとつの香川がいなくて逆に活きるかと思ったが、コンディションもよくなかった。周りとも合ってなかったし、パスの精度も欠いた。前でもキープ出来ずといいところなし。 先制点は日本。今野の浮きパスを長友がランニングしながら頬トラップを決め、グラウンダーでクロス。相手DFに当たってコースが変わったボールを清武が詰めた。 長友の運動量は暑さも関係なし。同じくらい右サイドの酒井宏も走ってはいたが、ミスが多くて形を作れなかった。運動量と思い切りはよかったが。 むしろ囮に使った清武の判断もナイス。フォローもよく、中盤で献身的にアシストしていた。 オマーンはわりとアバウトなクロスを上げて、高さを活かす攻撃が主体。クロスに精度がなくて助かってはいたが、合わせられたものはポスト直撃や決定機につながっていた。 前半は1-0で終了。後半もどっちつかずの展開ながら、決定機は作れず。逆にカウンターを喰らってゴール前でFKを与える。これをムバラクにグラウンダーで決められて同点。 スタジアムは一気に盛り上がり、オマーンの動きも活発になった。この勢いを受け止められたのが勝利につながった。 左サイドを代わった酒井高が突破し、ニアで遠藤が合わせてコースを変える。ファーに飛び込んだ岡崎が体ごと押し込むような勢いで勝ち越しゴール。 岡崎はここまでこれといった活躍を見せてはいなかったが、最後の最後で決めるところがさすが。このあたりがFWとしての能力。 苦しいアウェーでオマーンに勝ち、日本は首位キープ。予選通過はほぼ当確。チームの仕上がり具合はまだまだながら、勝ち点を順調に積み上げているのはいいところ。 にしても途中ちょっとだけ採用の本田ワントップは、またしても不発。このシステムは封印した方がいいかもしれないね。 (以下、個人的まとめ) 【2014ブラジルW杯アジア最終予選⑤11/14(水)】(スルタン・カブース・スタジアム20:30(現地15:30)KickOff日本/人/晴) 【スコア】オマーン 1-2 日本 (前0-1 後1-1) (S 11-9) 【主審】バリデー(...

気になる週間ニュース(11月3週)

【若手移籍促進・新制度テスト】 23歳以下の選手の登録期間を撤廃する新制度を来季からテスト導入するとか。 現在、Jリーグでは夏と冬に設けられた2度の登録期間しか移籍は許されていなかったが、新制度により若手選手は一年中の行き来が可能となる。基本的にJ1からJ2の移籍に限って適用とのこと。 若手は出場機会が増えるかもしれないが、これだと助っ人感覚になっちゃわないかな。 【Jクラブの韓国人選手獲得に歯止め】 韓国Kリーグは11月20日に行われる13年度のドラフトより、「アマ選手が新人選手入団希望書を提出せずに海外プロチームに入団する場合、5年間Kリーグ登録を禁止する」という条項を追加。 韓国の若手アマ選手を強化の柱としていたJクラブが対応に苦慮することになるが、広島などは「海外でプレーを続ける自信のある選手しか獲らないので気にはならない」と言っている。 現実的には、韓国のアマ選手が5年の長期契約を求めてくることなどが予想されるとか。 確かにこの問題はある。プロ野球にはそういう条項はないが、長期契約した途端に働かなくなる外国人は一杯いるからね。しっかり見極めて契約しないと痛い目をみる。 【フットサル】 決勝トーナメント進出。たまたまスカパーで無料放送されていたのでポルトガル戦をテレビ観戦。 初めて本格的にフットサルを観たが、なんだかサッカーというよりバスケットに近かった。攻撃よりも、とにかく守備が出来ないと話にならない感じだった。 ロングボールでヘディング一発ってのはやっぱりないんだね。 それにしても決勝トーナメント進出は凄い。カズ効果で注目度が上がり、応援の力もあったおかげもあるかもしれない。 【興梠にオファー】 今季で契約の切れる興梠に、浦和やFC東京からのオファーが届いている模様。 主力FWとしては正直物足りないところもあるし、伸び悩んでいるとも思うが、だからといって興梠以上のFWが今の鹿島にいるかと言えばそれもまた微妙で。 チャントが流れる回数も多いし、サポにも愛されているだけに移籍となったら大変かもしれない。 【ジョルジーニョ続投の模様】 リーグ残留が決まり次第、続投の要請をするとあった。来年じっくりやってからじゃないと判断はつけづらいので、なんとしても残留を果たしたい。 【西野監督、解任】 西野監督が神戸の監督を解任された。凄いタイミングでバッサリやっちゃいまし...

J2、大詰め

明日はJ2最終節。昇格争い、残留争いが白熱している。 今季から導入されたプレーオフ制度。プレーオフ圏内の6位以内がかかった戦いも接戦になるのかと思いきや、意外なことに6位以内は既に確定している。珍しい形だと思うが、これがスタンダードなのかな。 自動昇格の2位を巡っては京都(H)、湘南(A)、大分(A)、横浜FC(H)が競っている。それぞれ対戦相手が甲府、町田、松本、岐阜。 町田、岐阜はJ2下位で力は劣るが、残留争いの渦中にいるので必死にやってくる。甲府は力が一番上だが、優勝が決まっているだけにどっちが手強いかは微妙なところだ。 個人的には勿論地元の京都を応援しているが、得失点差が一番分が悪い。(訂正)引き分けでは湘南、大分、横浜FCのうち勝ったチームが上回る。ここが3つとも負けるとは考えにくく、勝たなければ自動昇格はないと思って臨んだ方がいい。逆にプレッシャーになるかもだが・・。 2位になれなかったとしてもプレーオフ回りとなるが、そこで2つ勝つことを考えれば、最終節を勝つ方が難易度低いはず。決めて貰いたい。 残留争いも最下位町田が粘ったおかげで最終節までもつれ込んでいる。得失点差で順位も決まりそうなのでこちらも目が離せない。 当事者にとっては昇格も降格も一大事だが、乗り越えると間違いなく自分たちの力になる。注目の最終節だ。

2012第31節大宮(アウェー)戦その2

【2012第31節大宮(A)戦・選手評】 曽ヶ端:枠に飛んで来るシュートを防いだ。1本目のセーブでノれた。 西:守備も集中。オーバーラップもよく、トラップも決まっていた。攻撃にキレがあった。 岩政:体を張れていた。ヘディングシュートは決めたかった。 青木:気持ちを切らさず守り切った。 新井場:無理な攻めが多く、カウンターを受ける機会が多い。効果的なクロスもなし。 柴崎:ロングパスが正確。バランスもよく、攻守に効いていた。 小笠原:ボールロスト多く、見ていて不安。根性で最後まで動けたのはさすがだが、連戦はキツい。 ドゥトラ:噛み合ってはいなかったが、一発の魅力はあった。腰を痛めて前半で交代。 遠藤:独特のリズムはあったが、効いてなかった。 興梠:慣れないポジションを差し引いても、もう少し得点の気配が欲しい。 大迫:ポストは出来ていたが、シュートチャンスはあまりなく。 レナト:攻撃を組み立てる。自陣深い位置でのキープは危ない場面あり。 増田:守備をしっかりやれていた。 本田:時間少なく特になし。 ジョルジーニョ:負けられない戦いで、最低限の勝ち点1。

2012第31節大宮(アウェー)戦

お互い気持ちの入った、引き締まったゲームだった。本当ならナイスゲームと言いたいところだが、残留を考えると勝ちたかった。ただ、負けて順位が入れ替わることを思えば最悪の事態は免れた。 前半から緊張感の漂う雰囲気のなか、鹿島は前半守って後半に勝負をかけているように見えた。曽ヶ端、岩政、青木、西が危ない場面で体を張り、ゴールを許さず。これだけのものをもっと早くから見せてくれたらねえ、と思わずにはいられない。 特に西と岩政。西はいつものふわっとした感じがなく、攻守にキレがあった。岩政も鉄壁。CKからのヘディングをバーに当てたが、あれが決まっていればパーフェクトだった。青木も踏ん張っていた。 柴崎のロングパスも圧巻。長短のパスが正確で、視野も広い。鋭いシュートも放った。バランスもよく、ナビスコMVPでまたひとつ成長したかもしれない。 遠藤、興梠は頑張ったが、大事なところでひと押し足りず。小笠原もボールロストが多く、不安定。それでも最後まで走り切れていたのは、このゲームの重要性をよく理解していたからだろう。 大迫のワントップは研究されてきたのか、ポストはこなせるものの、ゴールを奪うにはマークもキツくなってきた。うまく囮になってチャンスを演出したりもしたが、興梠がそれを活かせなくて・・。 鹿島としては、ドゥトラが腰を痛めて後半交代となったのが響いた。レナトが入って組み立ては出来るようになったものの、中からの圧力がなくなって厚みが出せなかった。 決定的チャンスもあり、ピンチもあり、決められなかったとも、よく守り切ったとも言える。両者痛み分けで勝ち点1ずつは、大宮の方が痛かったとは思うが、鹿島にも相当な打撃。 残りが優勝争いの仙台(H)、ACL圏内を狙う名古屋(A)、柏(H)と勝ち点取るのが難しい相手となると、今の順位はあってないようなもの。 最後まで気を抜けないシーズンになったね。 (以下、個人的まとめ) 【2012第31節11/7(水)】(NACK519:03KickOff大宮/12,021人/晴) 【スコア】大宮 0-0 鹿島 (前0-0 後0-0) (S 10-12) 【主審】高山啓義(主審)、蒲澤淳一、田中利幸 【得点】 なし 【警告】 (鹿)遠藤4(前28分) (宮)東3(後45+4分) 【出場】 GK 曽ヶ端 DF 西 青木 岩政 新井場 MF 柴崎 c小笠原 興梠→70...

絶対負けられない戦いがそこにある、大宮(アウェー)戦

残留に向けての大一番。この試合を勝てば大宮とは勝ち点差5になり、少し息をつける。一転、負けると順位も入れ替わり、(下の勝敗にもよるが)下との勝ち点も詰まってかなり危ない状況になる。 ヒーローモノだとまずはピンチに陥ってから逆境を跳ね返して苦難を乗り越える、というのが定番のストーリーだが、優勝ならともかく、残留するのにそこまでの物語を求めていない。ここらでドロ沼から、さっさと引き上げよう。 両者、出場停止なし。怪我人は鹿島レナトが微妙なところ。土曜にナビスコ決勝を120分戦った鹿島はフィジカル面でハンデがある。「ナビスコ優勝」というエネルギーでどこまでカバー出来るか。 小笠原のフィジカルが心配。怪我で間に合わなかったレナトが出場可能なら、2列目にレナト、ドゥトラ、遠藤、ボランチ柴崎、本田となり余裕も出来るのだが。サイドバックは新井場、CBは青木の代わりに中田でもいける。 大宮は直近の7戦が3勝4分と、勝ち点を着実に積み上げている。残留に向けて気持ちも高まっているようで、よくも悪くも残留争い慣れをしている。 こういった経験の少ない鹿島は気持ちで負けると押し込まれてしまうので、ナビスコ決勝のように粘り強くやっていって欲しい。 要注意人物は前節ハットトリックのズラタン。ダイジェストで観たぶんだと、個人で得点出来そうなストライカーだった。他にもゲームメーカーの東、鹿島との相性がいいチョ・ヨンチョルなど気が抜けないメンバーが揃っている。 チーム的にも大宮にはいつも苦戦している。相手のホームでもあり、難しい試合となるだろうが、球際で負けないよう、集中してやっていこう。 鹿島ではそろそろ大迫の一発を。しばらく遠ざかっているのでね。 後になればなるほど苦しい状況になる。とにかくどんな形でもいい。勝とう。

2012ナビスコネタをもうちょっと

ナビスコネタをもう少し引っ張る。 ニューヒーロー賞は大迫ではなく、清水の石毛だった。清水の試合は決勝しか観ていないので、石毛がどれだけ活躍したのかわからないが、大会得点王の大迫よりも華々しい活躍だったのだろうか。 確かに「ニュー」というには大迫は一人前になってはいるが、受賞資格はあるわけだから、大迫にあげて欲しかった。なんだか「18歳での受賞、史上最年少、異例の若さ」という話題性で選んだ気がするのは、鹿島サポだからか。 MVPは柴崎。決勝の2得点を見れば文句なし。PKのキッカーは最初から決まっていたようだ。 獲得した賞金1億円は、有効に使って貰いたい。噂のダビィを獲るために無駄遣い(活躍しないと決めつけている)、とかならないようにお願いしたいものだ。 ザッケローニが観戦していたようだが、奮戦した岩政はまたリストアップされてしまったか。柴崎も試合後のインタビューで代表について質問されていたが、当人は自然体だった。いずれ遠くないうちに呼ばれるだろう。 ジョルジーニョの昌子への指示は、「大前が水を飲みに行ったら、隣に行け。同じ水を飲んでもいい。何もさせないのが仕事だ」というものだったようだ(読売新聞より)。面白い指示だ。イエロー覚悟で止めに行ったのが、その表れだった。 清水に決められたPKは自分のヨミも曽ヶ端と同じ、キッカーから見て右だった。完全に逆を突かれていたが、イチかバチかの勝負には弱い自分と同じヨミだった時点で曽ヶ端の負け。 テレビ放送はいつものようにごちゃごちゃした落ち着かないカメラワークだった。 もしかするとこれに文句をつけているのは自分だけ?とも思うのだが、「一瞬も目が離せない展開です」ってアナウンサーが言っときながら、30秒おき(当社比)に観客席を映したり、監督のアップにしたりと、一瞬どころかたくさん目を離されましたよ。 熱烈に応援しているからカメラワークが気になるのかと思って、違うシュチュエーションならばと、決勝戦を鹿島以外のチームがやっている場合を想定してみた。 ・・鹿島が出ていない時は観ないので、うまく想像出来なかった。仮にたまたまテレビつけてたらやっていて、流れで観ることになったとして、あのようにブツブツと切られたらチャンネル変えるだろうなと思った自分は、やはり少数派なのかもしれない。 受賞式とか、インタビュー(こっちはネットで観れた)とか、試合後...

2012ナビスコ決勝、清水戦その2

【2012ナビスコ決勝、清水戦・選手評】 曽ヶ端:清水のファーストチャンスを止めた。決められていたらゲームの流れが決まっただけに、大きいセーブだった。キックもまずまず。 西:粘り強く守備をやっていた。オーバーラップもタイミングがよく、思い切り上がれていた。柴崎へのアシストも絶妙。 青木:120分集中していた。押し込まれても余裕を持てていた。 岩政:高さで負けなかった。危ないところもほとんどなし。 昌子:全力で当たっていた。サイドからの突破を許さず、堅く守った。攻撃面まで求めるのは酷。 本田:中盤の底で安定。フィードはいまひとつだった。 小笠原:最後まで動けていた。勝ちゲームをうまくコントロール。プレースキックは精度悪い。 柴崎:2得点を挙げる活躍。バランスもよく、前への飛び出しもよかった。抜群のシュートセンスでゴールを奪った。 遠藤:判断が遅くてチャンスを潰す場面もあるが、持ち前のキープ力でタメを作れた。ドリブルでスペースもうまく使えていた。パスの精度(プレースキック含む)や、視野の広さはもう少し欲しい。 興梠:中盤で守備に奔走。サイドからの早めのクロスや突破を防いでいた。攻撃面では物足りない。 大迫:ワントップで起点を作る。シュート機会が少なく、フラストレーションが溜まっているように見えたが、自分の役割はこなせた。 ドゥトラ:スピードとドリブルは相手に脅威を与えた。スペースが出来てからもっと活躍出来そうな舞台となったが、雑な一面も出た。 増田:中盤の底で運動量を出せた。 新井場:疲れている相手に、ダイナミックなオーバーラップは有効。何度かサイドを深く抉った。クロスは中と呼吸が合わず。勝ち越してからは守備に専念。 ジョルジーニョ:プラン通りのゲーム運び。相手を研究し、攻略した。前節の負けを無駄にしなかった。 清水は前節リーグ戦の勝利に手応えがあったんだろう。選手は変わったが、やり方は変えずに来たようだった。 鹿島はそれにうまく対応した。前半しっかり守ってペースをつかんで、後半からドゥトラ、新井場の攻撃力を活かす。サイドも制圧出来て、より効果的に守備が出来るようになった。 ただ、高木のボレーでのワンバウンドシュートが決まっていたら、リーグ2試合と同様、難しい試合になっていたかもしれない。曽ヶ端はよく防いだ。 得点は柴崎の飛び出しから2本。逆にいえばこれ以外に形を作れて...

2012ナビスコ決勝、清水戦

獲った! ナビスコ連覇、5度目の優勝、トータル16冠目を獲得。 柴崎の活躍で挙げた2得点を、粘って粘って120分間集中を切らさずに勝ち切った。不可解な判定で同点PKを決められても気持ちが切れなかったところを評価したい。 ジョルジーニョも、レナトの怪我が回復せずに出場出来ないなかで最良のプランを立てた。 前半ドゥトラを温存し、サイドは昌子を入れて守りを固める。後半からドゥトラで中盤を活性化しつつ、フィジカル的に増田を交代、相手サイドに疲れが見えたところで新井場投入。これらの作戦が見事にハマった。 サイドからの早いクロスを封じつつ、中もしっかり守り、前線は大迫、ドゥトラで攻める。1点目はサイドのドゥトラが折り返したボールを、後ろから走り込んだ柴崎がPA内でイ・キジェに倒されてPK。自分で蹴って、右に決めた。 決勝点も素晴らしかった。増田のサイドチェンジを西が難しい体勢から柴崎にパス。ワントラップ目は狙ったのか、大きくなってしまったのはわからないが(追記:狙い通りだった模様)、一発でヨンアピンを振り切ると迷わずシュート。狙いも正確、ゴール左上に突き刺さった。 もともとここまで入って来るだけの力を持っていながら、いつも後ろに控えていたことを勿体なく思っていた。この大舞台でようやく本来の攻撃力を発揮してくれたことが嬉しい。 これを書いている時点ではMVPは不明だが、柴崎だろう。(大会得点王の大迫の可能性もある)。 岩政もキム・ヒョンソンに仕事をさせなかった。前節やられた折、ビデオではわからない特徴がわかった、とコメントを残した。同じことをやられたら面目丸潰れのところだったが、しっかりと結果を出した。終盤、瀬沼を入れてのパワープレーにも、一歩も引かずに渡り合えていて、今日はとことん頼もしかった。 曽ヶ端もビッグセーブひとつあり、青木も去年の雪辱を果たした。西も危ないところも体を張れていたし、前にも行けていた。遠藤は判断が遅かったりいつもの弱点は見せたが、キープ力、ドリブルといい面もあり。ボランチも安定。本田の守備力は高く、小笠原も最後まで動けていた。 清水にはリーグ戦で先制されていいようにやられていたので、今まで溜まっていた鬱憤を一気に晴らさせて貰った。ここ一番で勝てて本当によかった。 120分戦ったツケは回ってくるかもしれないが、「勝つ」という喜びを思い出せたに違いない。この...